仮面ライダーオーガ


「ようやくわかったんだよ。俺が生きていく道はひとつしかない。
   俺はオルフェノクとして生きていく!」

2003年8月13日に公開された劇場映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』に登場する仮面ライダー。
TV本編にも登場する乾巧と対をなすもう一人の主人公というべき青年・木場勇治(きば ゆうじ、演:泉政行)が変身する。キバには変身しない
変身者は異なるが、第10作の『仮面ライダーディケイド』にも登場している。

スマートブレイン社が反乱分子を抑えるために開発した帝王のベルトの一つ、
『地のベルト』オーガドライバーを使って変身する。変身コードは「000」。

全身には金色のオメガストリームが循環しており、そのパワーはファイズの最強形態ブラスターフォームをも上回る。
また、装甲を構成する素材には、従来のライダーに使用されていたソルメタルより強固なルナメタルを採用。あいつではない
さらに「賢者の衣」の異名をとる特殊繊維・ワイズマンローブがさらなる防御力を発揮する。ファントムでも魔法使いでもない
ただし、その高出力ゆえにオルフェノクの中でも心・技・体の全てにおいて優れた者でしか扱えないという欠点があり、
それ以外の者が変身を試みると変身時の衝撃に耐えきれず灰となって即死する。

ファイズ(555)同様「000」の3つのゼロで「オーガ」と表記し、マスクの形状はΩがモチーフとなっている。
モチーフも読みも似ているが決してオーズではない。

+装備・必殺技

装備

オーガドライバー

仮面ライダーに変身するためのベルト状の道具。通称・地のベルト。
「たとえ『天』の名を冠していても、翼をもがれれば大地に抱かれ安らかに眠るだろう」、
「それゆえ大地とは万物全てを終わらせる存在、すなわち最後を司る者」という思想から、
天のベルトであるサイガドライバーよりも強大な力を与えられている。

オーガフォン

携帯電話型トランスジェネレーター。
光線銃・フォンブラスターとしても使用可能だが、劇中では使用していない。

オーガストランザー

オーガを象徴する武器であり、「冥界の剣」の異名を持つマルチウエポン。
通常時の短剣モードとミッションメモリー装填時の長剣モードがあるが、劇中では後者しか使用していない。

必殺技

オーガ・ストラッシュ

長剣モードのオーガストランザーをエクシードチャージすることで発動する必殺技。
刀身から巨大なフォトンブラッドの刃を形成し、敵を斬り裂く。
形成される刃は伸縮自在であり、設定上は無限に伸ばすことが可能。

+変身者・木場勇治について
スマートブレインに所属するオルフェノク(怪人)の一人。
元は裕福な家庭で育った恵まれた青年だったのだが、交通事故で両親が死亡・自身も意識不明の重体に陥る。
人間の進化形態とされる存在・オルフェノクとして覚醒したことで蘇生を遂げたが、
目覚めたときには叔父に財産を奪われ、恋人は従兄弟に寝取られていた(また、恋人自身もかなりの悪女だった)。
激昂した彼は従兄弟と元恋人を殺害。行く宛を失い、オルフェノクの巣窟である大企業スマートブレインに身を寄せることになる。

自分が人ならぬ怪物と化したことに苦悩するが、同時期にオルフェノク化した長田結花や海堂直也との交流の中で、
「心が人間なら人間であるはず」という考えに至り、人類とオルフェノクの共存可能性を模索する。
しかし、その思想をスマートブレインから危険視されて刺客を送り込まれたり、
ヒロインの園田真理と恋愛関係になったことを草加雅人に逆恨みされ、
彼の言葉に騙されてファイズ(というか巧)と幾度も激突するなど、その理想は否定され続けることになる。
なお、彼が騙された時の反応として有名な「なんだって、それは本当かい!?」という台詞は劇中では発していない

木場自身にも「好意を抱いた相手には温厚で親切だが、敵と見なした相手は徹底的に攻撃する」などの独善的な面があり、
さらにその対人評価の基準が極端で不安定という悪癖から、自ら状況を悪くしてしまうことも多かった。

劇場版の世界では、オルフェノクによって世界がほぼ征服された状況においても共存の道を模索しており、
長田や海堂と共に人類解放軍の味方として行動していたが、ほとんどの人間たちからは毛嫌いされていた。
さらに、名声欲しさから少女を殺害してファイズギアを奪った青年・水原(演:速水もこみち)との戦闘になり、
ほぼ水原の自爆だったとはいえ彼を死に追いやったことで人間達からの信用を完全に失ってしまう。

信用を取り戻す条件として、スマートブレインに潜入して帝王のベルトを奪取するよう人間たちに言い渡されるも、
長田と海堂は怪獣サイズの巨大オルフェノク・エラスモテリウムオルフェノクの襲撃で死亡してしまう。
さらに、真理の姿に変装したスマートブレイン構成員に騙されて、「人間に裏切られた」と思い込み絶望。
オルフェノクとして生きていくことを決断し、真理の処刑を阻止するために現れた巧の前に立ちはだかる。

オルフェノクとしての姿は馬の特質を持つ怪人・ホースオルフェノク。
鎧を纏った騎士のような姿をしており、魔剣ホースソードと巨大な盾によって武装している。
ケンタウロスのような姿の「疾走体」に変身することも可能であり、
感情が昂ると、さらに能力が向上した「激情態」「激情疾走態」への強化変身も可能。
死者が直接オルフェノク化した「オリジナル」と呼ばれる存在であるため、戦闘能力は高い。*1


+劇中での活躍
仮面ライダーサイガとの激闘を征したファイズの前に真のラスボスとして登場。
一撃でファイズを高所まで吹き飛ばし、さらに重いパンチの連打を叩き込み変身解除に追いやるなど圧倒的なパワーを見せつけた。
しかし、巧が自身の正体を明かしたことでトドメを刺し損なう。
再度の変身後も優位に立つが、ファイズが最強形態ブラスターフォームへと強化変身したことで形勢逆転。
逆に連続パンチやブラスターグランインパクトを受けて大ダメージを受け、
ブラスタークリムゾンスマッシュをオーガ・ストラッシュで迎撃しようとしたが、パワー負けして蹴り倒されてしまう。

その直後、エラスモテリウムオルフェノクがヒロインの園田真理を捕食しようと暴れ始めたため、彼女の救助へ急行。
オーガ・ストラッシュの刃でエラスモテリウムオルフェノクを抑え込んだが、光の杭による反撃で全身を串刺しにされてしまう。
その後、変身解除された木場は自らがなし得なかった理想を巧に託し、灰化して消滅した。

「約束して……、俺の……俺のできなかったことを……君が……」
+他作品でのオーガ
『仮面ライダーディケイド』では、20話と21話の「ネガの世界」において、ヒロインの友人・坂田健児(さかた けんじ、演:坂本恵介)――になりすました偽物が変身。
他のダークライダーたちと共に「ネガの世界」の人間を抹殺していた。
仮面ライダーディケイドとの戦闘ではリュウガダークカブトとの同時攻撃で圧倒したが、
ディケイドが強化形態であるコンプリートフォームに変身すると形勢逆転。
脇腹にライドブッカー(剣)を突き刺され、しばらくホルダー代わりに放置されるという地味にエグい扱いを受ける。
リュウガが撃破されると、必殺技のオーガ・ストラッシュを発動して反撃を試みたが、
今回もディケイドおよびファイズ・ブラスターフォームのフォトンバスターで押し切られ、直撃を受けて爆散した。

映画『仮面ライダー×仮面ライダー×仮面ライダー THE MOVIE 超・電王トリロジー EPISODE YELLOW お宝DEエンド・パイレーツ』では、
最終決戦で仮面ライダーディエンド コンプリートフォームが「アタックライド 劇場版」を発動して召喚する、8人の歴代劇場版限定ライダーの1人として登場。
オーガ・ストラッシュを繰り出し、他のライダーたちと力を合わせた総攻撃で、敵の仮面ライダーG電王を撃破した。


劇中の出番は少なかったものの、木場が変身する最強の仮面ライダーという設定ゆえに人気は高い。
木場を演じた泉政行氏も「俺だけのオリジナル」という思い入れを抱いていたため、
『ディケイド』において自分以外の人物がオーガに変身したことに対して不満を明かしたこともある。
残念ながら泉氏はその後、2015年に35歳の若さで早逝したため、木場オーガ再登場の機会は永久に失われてしまったのだが……


MUGENにおける仮面ライダーオーガ

缶POD氏による手書きキャラが、2017年6月19日に公開された。
完成度は25%のα版とされているが、各種動作は問題なく揃っている模様。

操作感覚としては3ボタンキャラであり、オーガストランザーによるリーチと判定、威力に優れた通常技が特徴。
また、投げを使用すると相手を掴み上げて首を折る……が、別に即死技というわけではない。
必殺技は対空技や二種類の突進技が搭載されているほか、飛び道具としてフォンブラスターを使用できる。
超必殺技は2ゲージ消費で発動するオーガ・ストラッシュ。
巨大な刀身を振り回すため判定が広く、直撃すると相手に6割前後のダメージを与えられる。
ただし暗転時間の短さに対し予備動作がかなり長い(暗転抜きで約1.5秒)ので発動前に潰されてしまう恐れもある。

ガ・タキリ・バ氏による外部AIも公開されている。
中・遠距離におけるフォンブラスター連射からのオーガストランザーによる連続攻撃が強力だが、
姿勢の低い相手にはフォンブラスターが当たらず苦戦を強いられることが多い。

出場大会



*1
オルフェノクは通常、人間の心臓を破壊して体内にエネルギーを注ぎ込む『使徒再生』と呼ばれる手段で仲間を増やしていくのだが、
ごく稀にオルフェノクと無関係な要因で死亡した人間がオルフェノク化することがある。これがオリジナルである。
使徒再生でオルフェノク化出来る人間は僅かだが、オリジナルはより僅かであり、戦闘能力も通常の個体より優れている。
(とはいえ使徒再生の成功率も極めて低く、劇中ではスネークオルフェノクになった海堂直也を含めて3人しか確認されていない)
また、オリジナルの中からは「オルフェノクの王」と呼ばれる、種の存続にかかわる個体が誕生する可能性があり、
物語の終盤にはこの王を巡っての争奪戦が展開されている。


最終更新:2020年11月27日 00:45