キングシーサー


東宝の特撮作品『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣
別名「伝説怪獣」。身長50m、体重3万t(共に初代のデータ)。
その見た目や名の通り、沖縄で魔除けとして使われる獣像「シーサー(Shisa)」をモチーフにしている。
英語圏では「King Caesar」と、かのローマ皇帝(ジュリアス・)シーザーと同じ綴りに変更されており、
発音もそれに従い「キングシーザー」となる。
…しかし、シーザー(カイザー)は皇帝の代名詞であるため「王(キング)では格落ちじゃないか?」と突っ込まれる羽目に。
余談だが『ゾイド』シリーズの「キングバロン」も「王なのか男爵なのかはっきりしろ」と突っ込まれている
(本来はシーサーと同類であるバリ島の神獣「BARONG」を意識したのだろうが、公式英語表記が「BARON」となっているため)。

初登場は1974年の『ゴジラ対メカゴジラ』。
古代琉球のアズミ王族の守護神とされており、 琉球に危機が訪れるとき、眠りから覚めると言い伝えられている。
別の世界ではダガーラを産み出していたり、東宝特撮世界の古代琉球文明はどうなっているのか
機敏な動きを駆使した肉弾戦が得意だが、相手が発射した光線を右目から吸収し、
左目から威力を倍にして反射する「プリズム光線」という能力を持ち、光線技を使用する怪獣に有利に立ち回れる。

沖縄県恩納村・万座毛にて眠りに就いていたが、アズミ王族の末裔が歌った「美童(みやらび)の祈り」という唄により覚醒。
はじめはプリズム光線を駆使してメカゴジラと肉薄した戦いを見せたが、
豊富な武装を持つメカゴジラがプリズム光線では返せない実弾攻撃中心の戦術に切り替えたため追い詰められる。
しかし、そのタイミングでゴジラが参戦したため、挟撃する形でメカゴジラに挑む。
ゴジラが切り札の電磁石を発動してメカゴジラの動きを封じたタイミングで首に連撃を浴びせ、
ゴジラがメカゴジラの首を破壊した事で勝利する。
中々起きないのは仕様です

……実の所ゴジラとは共闘したものの仲間意識があった訳ではなく、
お互いに自分の都合でメカゴジラと戦っていたのがなんとなく協力っぽくなっただけである。
事実、メカゴジラのオールウェポン攻撃の際はゴジラを思いっきり盾代わりにしていた
しかも、この時ゴジラが無理矢理前進しようとしていたのに対し、キングシーサーは成す術無く防戦一方になった事や、
別にキングシーサーの加勢が無くてもゴジラはメカゴジラを倒せていたのが劇中の描写で分かる事から、
戦闘で見せ場があったとはいい難く、東宝怪獣の中ではやや知名度が低い部類に入る。
ブラックホール第3惑星人がキングシーサーに気を取られた事が、
人質になっていた地球人達が脱出する隙を得るきっかけになったので、全く役に立たなかった訳ではないのだが……。

平成シリーズでは『ゴジラ FINAL WARS』で久々に登場。
この作品でも沖縄の守護獣という設定は同じだが、X星人に操られて人類と敵対する事になってしまい、
ラドンアンギラスとトリオを組んでゴジラを迎え撃った。
初代同様の高い敏捷性を持つが、何故かプリズム光線は未使用。また、足の指の数など細部のデザインが初代と異なる。
劇中では体当たりの「タックルブレイク」、跳び膝蹴り「フライングシーサーアタック」、
そして、ボール状になったアンギラスで見事なジャンピングボレーシュートを放つという芸当を披露している。
……が、単独ではまるで相手にならなかった上に、
上記のボレーシュートもコントロールが最悪(キャッチしようとしたゴジラの前でわざわざカーブをかけている)だったためゴジラにかすりもせず
なんとか受け止めようと横っ飛びでキャッチに行ったゴジラも届かなかった。両方とも何やってるんだ
もしも本当にサッカーだったらゴールキーパーのゴジラを躱して見事ゴールを決めたシーンになっただろうに……。
最後は「フライングシーサーアタック」を躱されて自爆し、3匹仲良く折り重なってダウンした。
え?まるでいいとこないって?こ、こいつらよりはマシでむしろ往年の仲間達と同格の扱いって事だから……。

+ 映画作品以外での活躍

アメコミ作品『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』でのキングシーサー

2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』では古代の地球に出現した怪獣として登場。
小美人が「地球怪獣が出現した際は調和を取るため別の怪獣が出現する」事を説明した際に回想された。
多くの地球怪獣達が氷河期以降に眠りにつく中、突如出現したメガロが古代の沖縄を襲撃したため、
沖縄の守護神キングシーサーが復活、キングシーサーとメガロの激しい戦いが始まる。
片方が倒れるまで終わらないとも思われた死闘は多数の人間の犠牲者を出したが、
その最中に宇宙船が墜落、決着がつかないまま、メガロは発生した地割れに消え、キングシーサーも津波に飲まれて姿を消した。
その後は侵略宇宙人クライオグの侵略で地球が危機に陥る中、現在の沖縄で眠るキングシーサーが発見される。
復活したキングシーサーは人類に敵対するバトラを退散させ、物語終盤で美味しい所を持っていく大活躍を見せた。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、
キングシーサーは日本語版では2巻、5巻に登場する。

アニメ『GODZILLA』3部作の前史小説でのキングシーサー

2018年刊行のアニメ映画の前日譚小説、『プロジェクト・メカゴジラ』でも登場。
かつてアフリカで大惨事を起こしたメガロが沖縄に上陸した際に
万座毛から突如出現し、 メガロとの激戦の末に相打ちとなり死亡するが
結果的にキングシーサーの行動でメガロの進行は食い止められ、市街地の被害が最小限に留められる事になった。
この戦闘は一般的に怪獣の縄張り争いと解釈されており、
もしどちらかが生き残っていれば、勝った方が人類の敵になっただろうという意見もあったようだが、
実際にこの戦いを目撃した沖縄の住人はキングシーサーが体を張って自分達を守ってくれたと信じて疑わなかった。
(奇しくも上記のアメコミ版と同じ組み合わせ、戦場だが、意識したのかは不明)。

余談だが、ウルトラシリーズの劇場版『ウルトラマンジード つなぐぜ!願い!!』では、
沖縄を舞台に聖獣「グクルシーサー」とロボット怪獣「ギャラクトロン」が戦うという『ゴジラ対メカゴジラ』を彷彿とさせる展開がある。
なお、こちらの聖獣はキングシーサーとは異なり、ギャラクトロンを一体撃破する見せ場があった


MUGENにおけるキングシーサー

ミニラクモンガなどを製作したカーベィ氏のキャラが公開中。最新版は2020年4月17日更新。
画像は先に公開されたエビラモスラ(幼虫)と同様、『ゴジラトレーディングバトル』の物が使われている。
見た目は昭和版の姿だが、『ゴジラ対メカゴジラ』と『FINAL WARS』をミックスしたような技構成を持ち、
劇中で見せた俊敏な動きや肉弾戦を中心とした技が多い。

必殺技の「プリズム眼」では原作同様相手の飛び道具を反射する事ができる。
技の発動中に相手の飛び道具を受けると即座に「スペースビーム」として相手に跳ね返す技であり、
同じような技である新メカゴジラの「プラズマグレネイド」とは異なり、相手の飛び道具を吸収して好きなタイミングで放出する事はできないので注意。
余談だが、昭和メカゴジラとの戦いでは相手のスペースビームを跳ね返す事ができるものの、
ミサイル攻撃は跳ね返せないため、MUGEN上でも原作と同じような戦いを見る事ができる。
一方スペースビームも必殺技として搭載されており、相手の飛び道具に関係なくスペースビームを出す事ができる。

超必殺技では『ゴジラ FINAL WARS』で見せた「タックルブレイク」や、
アンギラスを蹴った際に見せたカーブをかけて相手を蹴り飛ばす「サッカーキック」といった、原作の動きを再現した技が搭載されている。
もう一つの技である「地底怪獣」は、相手の背後の地面からアンギラスを召喚するというものであり、
『ゴジラ対メカゴジラ』で見せたアンギラスと偽ゴジラの戦いの再現となっている。

デフォルトでAIも搭載されている。
積極的に前述のプリズム眼を狙いに行くAIとなっており、飛び道具を多用するキャラには有利に立ち回る事ができる。
遠距離ではスペースビームで牽制し、近距離では投げやドロップキックなどの技で攻撃しつつゲージが溜まったら必殺技を出すなど、堅実な戦い方を見せてくれる。
怪獣キャラの中でもかなり動いてくれるので、今後の活躍に期待したい。

出場大会

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最終更新:2022年07月03日 15:09