「俺は誇り高きツェペリ家の男だ その血統を受け継いでいる」
「だからオレだってなんかしなくっちゃあな… カッコ悪くてあの世にいけねーぜ…」
『
ジョジョの奇妙な冒険』第2部『戦闘潮流』の登場人物。ミドルネームは省略して
「シーザー・A・ツェペリ」と表記される場合が多い。
TVアニメ及び以降のゲーム(『オールスターバトル』『アイズオブヘブン』)では
佐藤拓也
氏が声を演じている。
アニメ放送当時は『ヴァンガード』の櫂トシキ役が有名だったため「シーTHEー」とか呼ばれた事も
第1部で登場した
ツェペリの孫であり、
主人公
ジョセフ・ジョースターの
親友、そしてライバルとなる波紋戦士。
左右の目の下にそれぞれ小さなアザがあるのが特徴的で、
年頃の女性を見るや声をかけずにはいられないキザな色男だが、
石仮面に纏わる者達との戦いを祖父の代からの使命と感じ、受け継ぐ気持ちは本物である。
プロフィールでは
「マンマミーア」(イタリア語で「オーマイゴッド」のような意)が口癖とされているものの、
少なくとも実際に本編では登場初期に二度使ったのみである。
本来はジョセフの口癖と合わせるための設定だったのだろうが…。
ちなみに、彼の登場によって作者の荒木先生が
「おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです…」
と謝罪コメントを書く事になったのは一部で有名なエピソードであるが、
その辺の詳細はツェペリさんの項目か
こちら
を見ていただきたい。
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キャラ設定 |
ある日父マリオ( 配管工ではなく *1、家具職人)が理由も言わず家族を置いて失踪したため、
入れられた孤児院を抜け出し貧民街で暮らす荒んだ少年期を送っていたが、
再会したマリオに柱の男から庇われ、彼が柱の男に取り込まれる最中、
失踪の真の理由=柱の男を倒す方法を探していた事を告げられる
(ただし、長年離れて暮らしていたため、マリオは自分が救った相手がシーザーである事に最期まで気付かなかった)。
父が自分らを捨てたのではなく危険に巻き込まぬために置いていった事を知ったシーザーは、
この出来事を機に一族の血統を強く思うようになり、
彼の死を伝えに行ったヴェネツィアの リサリサに師事し波紋法を身に付けるに至る。
イタリアの同盟国であるドイツのナチスとも付き合いがあり、
中でも若い兵士マルク(勿論 こっちではない)とは、彼女との仲を取り持ってやった事もあるほどの親友となっていた。
そのため目を覚ました「柱の男」の一人ワムウに彼が半身を食われて死に至らしめられた際には、激しい怒りを露わにした。
「マルクは… ただの若者だった…」
「普通の人びとと同じに…家族を愛し 恋人を愛し 国を愛し
仕事にいっしょうけんめいの ただの青年だった」
「ただの若者だったッ!」
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おれには『柱の男』どもを倒す術がある!必殺の術がッ! |
「おれの手袋や着衣にはいたるところにシャボンのための特殊石けん水がしこんであるッ!
喰らってイナカに帰りな ジョースタ────ッ」
- シャボンランチャー
- シャボンに波紋を流して飛ばす基本形。波紋のためか、弾けると人体を吹っ飛ばすほどの衝撃を放つ。
- シャボンバリアー
- シャボンランチャーを命中させた相手をシャボンの中に閉じ込め、そのまま酸欠状態に陥らせる。
- シャボンカッター
- 祖父ウィルの波紋カッターを模した技で、発射したシャボンを回転させ円盤状にして鋭利に切り裂く。
さらに低軌道で発射する「シャボンカッターグライディング」も存在。
- シャボンレンズ
- シャボンカッターからの更なる派生技。
空中に配置したシャボンカッターがレンズとなって太陽光を集め、光の集中砲火を浴びせる。
こうしたオリジナル技以外にも基本的な波紋の素質は高く、
自覚こそなかったもののジョセフ同様正式な修行以前から波紋を練る事が出来た。
ロギンズ&メッシーナ師範代との本格修行で大幅なレベルアップを果たすと、
メッシーナの腕のうぶ毛 と言うには剛毛だと思うがをごっそり永久脱毛させている。
また 中国拳法の「ネコ足立ちの構え」を自然に身に付けていたりと格闘センスも高く、
初登場時には祖父譲りの「座ったままの姿勢でジャンプ」も披露した事がある。
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劇中での活躍(ネタバレあり) |
メキシコで「柱の男」 サンタナを倒し、 シュトロハイムの遺言 生きてたがに従いイタリア・ローマを訪れたジョセフ達の前に現れ、
出会った当初はジョセフの性格や波紋の未熟さに呆れ果て、
挙句に 「おれのじいさんはおまえの祖父が足手まといになったおかげで惨死したのだ!」とまでの暴言を吐いた。
そのためジョセフとはかなり険悪な状態であったが、目を覚ました「柱の男」の一人ワムウとの戦いにて、
同行していたスピードワゴンを守るためにジョセフが自ら囮となった事で見直すようになり、
リサリサの元での厳しい修行を共に乗り越えていく。
その後、スイス・サンモリッツの柱の男達のリーダー格・ カーズが潜伏するホテルに、
罠と知りつつも単身乗り込み、到着していたワムウを後一歩の所まで追い詰めるも、
一瞬の隙を突かれ放たれた「闘技・神砂嵐」の前に敗れ、致命傷を負う。
しかし、最後の力でジョジョがワムウに埋め込まれた「死の結婚指輪」の解毒剤が入ったリングを奪い取り、
それを自身のバンダナと共に血の混じった鮮赤のシャボンに封入して力尽きた後、瓦礫の下敷きになる。
「おれが最期にみせるのは 代々受け継いだ未来にたくすツェペリ魂だ!人間の魂だ!」
「JOJO─── おれの最期の波紋だぜ───
受け取ってくれ───ッ」
かくしてシーザーは祖父ウィルと同じく、自らの命と引き換えにジョジョの命を救う事となった。
彼の死とそれに直面したジョセフとリサリサの掛け合いは第2部、引いては『ジョジョ』シリーズの中でも屈指の名場面として知られている。 *2
「リサリサ先生 たばこ 逆さだぜ」
その後、ワムウに追い付いたジョセフは「お前を倒すまであえて解毒剤は飲まない」と決意を語る。
また、リングと共にジョセフの手元に届いたバンダナはその後、ワムウ戦において重要な役割を果たす事になる。
バンダナはそのワムウ戦にて燃え尽きているが、後に販売された本ではジョセフが大切に所持していると書かれていた。
…つくづく、間違いに縁のある男ではある。
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世界観を一新した第7部「スティール・ボール・ラン」では、
主人公の片割れである
ジャイロ・ツェペリの本名が「ユリウス・カエサル・ツェペリ」となっている。
この「カエサル」の英語読みは「シーザー」であり、第2部のシーザーとのつながりを見せている。
っていうかなんでイタリア人なのに英語読みの名前なの?イタリア語ならチェーザレだろって突っ込みは禁句。先にじいさんに言ってくれ
また、第8部「ジョジョリオン」では、主人公・
東方定助のスタンド「ソフト&ウェット」の能力として、シャボン玉が用いられている。
MUGENにおけるシーザー・ツェペリ
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TY0402AR氏製作 |
ポーズ取り用の3Dモデルを使ってモーションが作られており、独特ながらジョジョらしく仕上がっている。
まだ未完成との事だが、作者とは別の方による ボイスが搭載されている他、
原作の技に加え「青緑波紋疾走」や「 ズームパンチ」、スタンド コンボをモチーフにしたコンビネーションも実装されているなど、
現時点でも十分な完成度を誇る。
中でも 超必殺技「シャボンレンズ」は射出したシャボンカッターヒットで演出に移行し、思い出パンチよろしく カットインが入る。
現在の更新ではとどめに波紋蹴りを決めるようになり、思い出パンチならぬ 思い出キックとなった。
他にも対ジョセフ戦での開始時に専用の台詞があったり、決着ラウンドで敗北すると瓦礫が振ってきて下敷きになり、
ジョセフの 「シィィザァァァァ!」が聞こえてくるなど、 原作再現の演出も凝っている。
また、以前は原作に倣って髪の色はブロンド・グリーンだったが、現在は「超像可動」シリーズのフィギュアに合わせた金髪に変更されている。
AIは搭載されていないため、動画も プレイヤー操作のものに留まっていたが、
この大会ではうp主による記述で出場する運びとなった。
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JJJ氏製作 |
上記のシーザーの改変版で、2013年に語るスレ用小物ロダにて公開された。
現在は同じくJJJ氏が改変した カーズとセットで公開中。
こちらは カラーや音声がアニメ版のものに変更されている他、技や性能も全体的に変更されている。
なお、通常のジョジョキャラと違い3部ゲー仕様ではないので注意。
変更の例としてシャボンカッターは上に飛んで行くようになり、画面上部に到達するとその場で静止する(最大7個まで)。
3 ゲージ技の「シャボンレンズ」は、このシャボンカッターから相手にレーザーを浴びせ、最後に波紋蹴りで止めを刺す技となっている。
この他、1ゲージ技として 激おこ貧民丸貧民時代のようにスパナで相手を殴った後に波紋パンチで吹き飛ばす「波紋の片鱗」が追加されている。
AIは未搭載だが、カサイ氏による外部AIが公開中。
付録として柱の男達の潜伏先であるホテルを再現した専用 ステージ「ホテル跡」も付属している。
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Tanic2KXX氏製作 |
SATOSHi氏作の『KnuckleFighter-X』の手描きキャラを移植したもの。
こちらも原作同様シャボンレンズやシャボンカッターを使用できる。
また、 ボイスも搭載されており、原作の名セリフを熱くシャウトしてくれる。
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「もう動けまい! きさまはフィルムだ!
写真のフィルムだ! 真っ黒に感光しろ! ワムウ!」
出場大会
更新停止中
*1
…が、アニメでは
帽子の色が赤くなっており、どう見ても某配管工の面影を禁じ得なくなっていた。
まあ原作からして
第3部での
F-MEGAとか、荒木先生がゲームに凝っていた時期があったのはなんとなく見て取れるので、
先生も思わずこの名前にしちゃったのかもしれない。
*2
これはTVアニメでも放送され、当然涙無しでは見られない名シーンだったのだが、
本放送時
ある男のせいで見事に台無しにされた。
何も言わず下に隠してある動画を見てもらえれば、きっと当時リアルタイムで見ていた人達の心境を味わえる事だろう。
最終更新:2024年06月23日 11:22