2015年8月からサービスを開始したソーシャルゲーム『Fate/Grand Order』では、とある事情により人類史が狂いだし、
主人公達は召喚した英霊を率いて 人類史の重大な分岐点となる時代と土地へ転移し歴史崩壊の楔を挫いていくのだが、
生前の彼女が治める時代のローマ帝国が第二章の舞台となる。
そこでは彼女の治めるローマが謎の国家「連合ローマ帝国」に襲撃され窮地に陥っていた。
主人公や歴史を修正しようとする世界の抑止力により召喚された善なる英霊達により、皇帝ネロのローマ帝国は形勢を何とか盛り返していくが、
そこで次々と現れる連合ローマ帝国の将たる驚くべき英霊達に、ネロは心を激しく動揺させる。
それでも主人公や 主人公の最初のサーヴァントたるシールダー、更には善なる英霊達の助言等により、戦場で皇帝として一段と成長していく。
そして連合ローマ帝国中枢で待っていた存在とは…。
また、史実で敵対していたブーディカも善なる英霊側として登場する( クリア後は報酬として仲間になる)が、
彼女の死因やその後のブリタニアへの仕打ちをネロは何も知らず、英霊の座を通じて真実を知って以降は和解した
(ギャグイベントではネロが地雷を踏んで戦闘になる事もしばしば)。
「退かず、君臨し、華々しく栄えて見せよう!余こそが!紛うことなきこの世界である!」
なお、生前の状態で登場しているはずなのだが、サポートサーヴァント欄に登場し、 生身で魔獣やサーヴァントをボコる。
格ゲー補正ならぬRPG補正なのだろうが昔の人すげぇ…とユーザーから当初は思われたが、どうにも生前でありながらのこの力には何か理由がある様子。
第五章『AD.1783 北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にも野良サーヴァントとして登場。
こちらは完全に英霊となったネロであり、姿も『CCC』の花嫁衣装(ネロ・ブライド)で 月での記憶も持っている。
逆にローマで共闘した記憶は無くなっている
(余談だが、プレイヤーがガチャよりネロ・ブライドを召喚した場合は、
「月に行かなかったif」のネロが主人公ラブラブになる状態で召喚される。色々ややこしい)。
聖杯を持つ ケルト勢に対抗するための戦力を求める主人公達と合流し、月からの腐れ縁もある緑アーチャーや赤ランサーと共闘。
姿を隠すアーチャーの宝具を使って敵地に侵入し、なんとか敵の首魁に肉薄するが…。
最終特異点では歴代のローマ皇帝達を引き連れて駆け付けた。
イベントでの出番もしばしばあり、年に一度開催される「ネロ祭り」を主催し、イベントクエストで集めたメダルを礼装や進化アイテムと交換できたり、
福引券的なアイテム・バラの花弁でサーヴァントの育成用のアイテムが入手できた。
そして2017年の夏に開催された「イシュタル杯」では紅白の際どい水着を身に纏い、
メイド姿のセイバーオルタ(クラスは ライダー)と組んでレースに参戦。
他のレーサー達のことをライバルとして実力を認めており、競い合えることを純粋に喜んでいる。
肝心の相方は 勝つことのみに拘っていたが、 他のチームに比べて仲は良い方。
マイルームでは特定のサーヴァントを所持していると専用のセリフを喋ることがあり、古参のファンならニヤリとさせられるものもある。
前記したアタランテとヘラクレスも登場するが、残念ながらこの二人には専用のセリフは無い。
前述したネロ・ブライドは別ユニットとして実装されており、クラスは同じくセイバーだがレア度は☆5、
宝具は単体攻撃になっているなど性能は異なる。
特に味方単体にNP獲得&NP獲得量増加を付与するスキル「天に星をEX」が強力で、サポーター寄りの性能になっている。
水着Verの方のゲーム中の性能はというと、レア度は☆5、クラスは キャスター、属性は混沌・夏。
攻撃手段は自分の歌声を爆炎やビームに変化させての砲撃と剣での斬撃。
攻撃手段がどう見てもキャスターじゃないしそのビームの打ち方もとても既視感のある武装から発射と正に暴君
宝具「誉れ歌う黄金劇場(ラウダレントゥム・ドムス・イルステリアス)」は海底からパイプオルガンのような劇場を召喚して敵に全体射撃を行うもので、
宝具発動前に宝具威力アップのバフ+無敵貫通が付く特性上、安定して高ダメージを叩き出せる。
コマンドカードもクイックが一枚でアーツとバスターが二枚ずつ、かつ火力・NP効率共に良好であるだけでなく、
スキル「暴走特権」を礼装概念の「龍脈」等と組み合わせれば素早く宝具発動の準備ができ、
更にスキル「七つの冠」および「死なずのマグス」がいずれも高倍率バフであるため、
支援役が基本であるキャスターとしては例外的に自分で殴りにいくのが得意なキャラとなっている。
とはいえ「死なずのマグス」は味方一人にガッツと攻撃力アップを付与する効果のため、サポートも一応可能。
ちなみに、「噂」という形でぼかされてはいるものの、設定上はセイバーよりもこちらの方がクラス相性がいいのだとか。
上述の通りセイバー時はステータス差をスキルや才能で半ば無理矢理補っているような状態なので、まあ妥当と言えば妥当なのだろう。
ソシャゲ版とは別のルートを辿ったアーケード版では、
ネロにそっくりな 「妖妃ドラコー」が黒幕として登場。
「魔獣赫」という眷属を使役して人理の破壊を画策した。
その正体は七つの人類悪の一つ"堕落"の理を持つ獣「ビーストⅥ/S ソドムズビースト」。
三度落陽を迎えた後、一人事切れるはずの運命からはずれた「ネロのイフ」がビーストとして顕現した存在。
『Fate/Grand Order Arcade』では最終章『背徳果実都市 リリムハーロット』にて、
ラスボスのソドムズビーストを倒した事で配布される。
クラスは アルターエゴで、レアリティは☆5。
アプリ版でも2023年のアーケード版コラボイベント『螺旋証明世界 リリムハーロット』にて遂に実装。
しかしこちらではプレイアブル初のビーストクラスのユニットとして実装された。
更には、ガチャで彼女専用の確定演出まで実装されるという優遇っぷりである。
攻撃防御相性が基本の七騎士クラスに強く、逆にシールダー(マシュ)を除く エクストラクラスに弱い。
宝具は七騎士クラスにのサーヴァント特攻効果のある単体攻撃「抱き融す黄金劇場(ベイバロン・ドムス・アウレア)」。
自身に毎ターンNP獲得状態を6ターン付与、自身のクリティカル威力を6回アップ、自身に6回の被ダメージカット状態を付与するスキル1「獣の数字(C)」、
敵全体に1ターンのスキル封印状態を付与、敵全体にやけど状態を付与し、3ターン自身の攻撃力をアップ&自身に「聖杯所持状態を」付与するが、
敵全体のチャージを増やすデメリットも持つスキル2「黄金の杯(C)」、
自身に1回3ターン持続の強化解除耐性をアップさせ、自身が上記のスキル2で「聖杯所持」状態の時のみ自身に3ターンの竜特攻、ローマ特攻を付与し、
3ターン持続の毎ターンスター獲得状態&1回の弱体無効状態&防御無視&HP回復量アップ&毎ターンNP獲得状態を付与する、
スキル3「七つの獣冠(C)」を備え、多段バフにより強力な性能を発揮できる。
なお、奈須きのこ氏曰く「原則汎人類史で介在できるビーストはドラコーだけ」らしい。
……菌糸類がこの言い回しをする時は大抵「ルール違反できないとは言ってない」と同義なのだが、
案の定2024年夏の9周年記念イベントで後輩のビーストクラス「スペース・エレシュキガル」が出たため唯一無二のビーストではなくなった。
ただし性能が違い過ぎる上に同じクラスだがクラス相性が異なるとことん異端な扱いとなっている。
|