アンギラス


東宝製作の特撮怪獣映画『ゴジラ』シリーズに登場する怪獣の1体。
別名「暴竜("暴龍"表記のこともある)」。主に昭和シリーズで活躍した。
ゴジラと同じく恐竜の生き残りが水爆実験の放射能で怪獣化したとされ、無数の棘が生えた背中の甲羅が特徴。
映画では素早い動きを活かした肉弾戦を得意としており、飛び道具は使用していないが、
後述のように小説やゲーム作品では飛び道具で攻撃している作品もある。


『ゴジラの逆襲』のアンギラス(初代)

身長:60メートル
全長:100メートル
体重:3万トン

初登場はシリーズ第2作目の『ゴジラの逆襲』。
ゴジラにとっての初めての対戦相手であり、同時に日本の国内産映画最初の怪獣対決の相手でもある。
ゴジラと同様、1億5千万年前の恐竜(アンキロサウルス)が水爆実験の影響で怪獣化した姿とされている。
ただし元のアンキロサウルスが大人しい草食恐竜なのに対し、
アンギラスは肉食で他種に対して激しい憎悪を抱く凶暴性を持つという設定である。
また、アンキロサウルスは尻尾の先端にハンマーのようなコブをもっていたとされるが、アンギラスにはそれがない。

脳が体中に分散しているため動きが素早く、それを活かして実際の獣のように相手の喉笛を狙う戦い方を得意とする。
主な攻撃手段は噛み付きで、甲羅は特に攻撃には使われていない。

映画では物語冒頭に岩戸島、中盤以降に大阪でゴジラと戦いを繰り広げた。
今作ではゴジラ共々「光の方に向かっていく」という習性があり、このためゴジラを大阪から遠ざけるため海側に投下された照明弾が、
海上遠くにいたアンギラスを大阪近くに近寄らせ、さらに直後市内で起きた火災で大阪市内で両者が対決するという皮肉な展開になり、
顔面への放射熱線の直撃にも耐え、ゴジラとほぼ互角の壮絶な死闘を展開するが、
激闘の末にゴジラに喉笛を噛み切られて絶命、放射熱線で焼かれるというオーバーキルを食らった。

上記の通り日本の映画で初の怪獣対決が描かれた作品だが、
この作品での戦いは後の昭和ゴジラシリーズやウルトラマン等で行われる、所謂怪獣プロレスとは異なり、
ガッツリ相手に組み付いてお互いに相手の喉笛を噛み切ろうと必死に取っ組み合うという、
何とも生々しい戦いであり、日本の怪獣特撮の中でもかなり異色である。*1

『怪獣総進撃』以降の昭和のアンギラス(2代目)

初代と打って変わり、ゴジラとは友好関係にある。
顔付きも初代とは対照的で目が大きくなりどこか愛嬌を感じさせる。
性質そのものも、以前の個体のような好戦的ではなく、温厚で献身的になっている。
この頃のアンギラスが最も人気が高いと思われ、ファンの間では「ゴジラのよき相棒」というイメージが浸透している。

『怪獣総進撃』では初めこそキラアク星人に操られるものの、コントロールが解けた後のキングギドラとの戦いでは、
首に噛みつくなどして奮闘ぶりを見せてくれた。
ここでも噛み付きが主な攻撃手段で、背中からキングギドラに踏まれてダウンするなど、
背中の甲羅と棘はあまり役に立っていない。

『ゴジラ対ガイガン』でもゴジラとタッグを組んでガイガン&キングギドラの宇宙怪獣コンビを相手に大立ち回りを演じている。
ゴジラの相棒というアンギラスのイメージが強く印象付けられたのはこの作品からであり、アンギラスが背中からの体当たりなど、
甲羅を活かした攻撃を活用したのもこの作品が最初である。
この作品において、ゴジラと漫画の吹き出しで会話したのはある意味伝説となっている。

ゴジラ「おい、アンギラス!」
アンギラス「なんだい?」
ゴジラ「すぐ偵察にゆけ!」
アンギラス「OK!」

……相棒どころかただのパシリという声も根強い。

『ゴジラ対メカゴジラ』ではニセのゴジラをいち早く見抜いて戦いを挑むが返り討ちにされ、顎を裂かれてしまった。
かなり痛々しい絵面のシーンであり、アンギラスのファンで心が痛むという人も少なくない。
この作品では地底移動能力も披露している。

平成シリーズ以降のアンギラス

+ 平成シリーズ以降について
平成シリーズでは企画段階では登場させることが何度も検討されていたが
(変わった所ではデストロイアの形態のバリエーションでアンギラスのようなものが考えられていた)、
どれも最終的には他の怪獣に差し替えられることとなり、中々再登場することはなかった。

だが、2004年に『ゴジラ FINAL WARS』でついに待望の復活を果たす。

全長:180メートル
体高:40メートル(直立時:90メートル)
体重:6万トン

後述するゲーム作品『ゴジラ 怪獣大決戦』の超必殺技などを元にした、
身体を丸めて高速で飛び跳ねまわる必殺技「暴龍怪球烈弾(アンギラスボール)」も持っている。
X星人に操られて上海を襲撃し、地球防衛軍の空中戦艦と交戦しこれを破壊する。
その後ラドンキングシーサーとトリオを組み、地球人の手によって蘇ったゴジラを富士山麓で迎え撃つ。
だが歴代最強と呼ばれる程のこの作品のゴジラには三位一体の攻撃も通用せず、アンギラスボールで突撃した所を、
尻尾で弾かれてラドンを撃墜してしまい、その後転がり回っている所をキングシーサーにボレーシュートされるが、
コントロールが最悪だったためゴジラにかすりもせず(逆にキャッチしようと大ジャンプすらしてくれたのに)、
崖に激突、ラドンの上に重なってダウンした。
ただしラスボス的存在であるモンスターXとカイザーギドラ以外の怪獣では唯一ゴジラによろめくほどの一撃を与えており、
そういう意味では他の怪獣よりはいい扱いだった。
『逆襲』以来のゴジラの敵としての登場だったが、最終的に止めは刺されず気絶で終わったこともあり、
ファンの間ではラドンとキングシーサー共々ゴジラとの共闘が欲しかったとの声も多い。

+ 映画作品以外でのアンギラス
『ゴジラの逆襲』のノベライズにあたる『ゴジラ・大阪編』ではゴジラのように口から熱線(白熱光)を吐く場面が存在する。
ただし、描写としては「アンギラスも恐ろしい怪力と白熱光で」という一行のみで、戦いに活かした様子は殆どない。


2013年刊行開始のアメコミ『ゴジラ:ルーラーズ・オブ・アース』にも地球に生息する怪獣として登場。
昭和の2代目アンギラス準拠の外見をしているが、平成以降の技である丸まって回転する攻撃も使用できる。
アラスカのゴジラ像の前に出現するが、像の中からは昭和版の外見のメカゴジラが姿を現し、
侵略宇宙人が建造したメカゴジラのデモンストレーション目的の戦いが始まる。
アンギラスは果敢に戦い、噛み付きや尻尾、丸まっての体当たりで機器の不調を起こさせる程のダメージを与えたが、
メカゴジラの目と胸からの光線、ミサイルにより蓄積したダメージでダウン、敗北する。
それでもメカゴジラ相手に高い闘志で奮戦し、メカゴジラが基地への帰還を優先し止めが刺せないまでには善戦したと言える。
その後、メカキングギドラと量産体制に入った昭和メカゴジラ軍団の前に絶体絶命の危機に陥るゴジラ、
その前に傷がまだ癒えないアンギラスが助けに駆けつける!
マット・フランク氏とジェフ・ゾーナウ氏によって描かれる大迫力の怪獣バトルは評価が高く、
アンギラスの昭和メカゴジラへのリベンジ、2000年代版ゴジラとの共闘が見られる貴重な作品である。
特に昭和の2代目アンギラスが好きな人が熱くなれる嬉しいシーンが満載であり、
攻撃に苦しめられながらも潰えぬ闘志で奮戦するアンギラスの雄姿は必見である。
最終決戦でも、ゴジラ達とともに地球怪獣として、侵略宇宙人の怪獣軍団と戦いを繰り広げた。
本作は2017年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されており、アンギラスは日本語版では3、4、5巻に登場する。


2011年刊行のアメコミ『ゴジラ:レジェンズ』でも昭和の2代目準拠の外見で短編の主役怪獣として登場。
作中世界では初出現時にゴジラに敗北、以降も勝った事がない怪獣(ガイガンやキングギドラに苦戦するシーン)らしい。
人類の基地を襲撃した最強クラスの怪獣:デストロイアに対し、
基地の研究者はゴジラを誘引した記録のある音波でゴジラ誘引を試みるが、
その音波に誘引されたのはアンギラスだった。
自分の2倍以上の大きさのデストロイア相手にアンギラスは果敢に戦い、
背中の甲羅でオキシジェン・デストロイヤー・レイを防ぎ、
蹴り飛ばされて、尻尾に捕まって引きずられても立ち向かい続けるが、
とうとう顎を引き裂かれかけてしまう。
しかし勝った事が無くても勝て無さそうな相手にも挑む姿は人間達の心を動かす。
人間達はアンギラスを救うためにデストロイアを攻撃、
その隙をついてアンギラスの回転攻撃が炸裂する!
マット・フランク氏によって描かれる大迫力の怪獣バトルは評価が高く、
アンギラス単独での活躍と意地が見られる貴重な作品である。
こちらも昭和の2代目アンギラスが好きな人が熱くなれる嬉しいシーンが満載。
本作は2020年に株式会社フェーズシックスより日本語翻訳版が刊行されている。

2017年にアニメ映画の前日譚として書かれた小説『GODZILLA 怪獣黙示録』では、
複数の個体が存在する怪獣であり、作中の2005年にシベリア凍土から初出現する。
この時は同時に現れたラドン共々、北京の人民解放軍が放った生物兵器により倒される。
その後もたびたび出現するが、先進諸国の装備で何とか倒すことには成功している。
作中の2030年には4体目がバラゴンバランと3匹がかりでロサンゼルスに現れる。
しかしその実態は彼らがゴジラから必死に逃げていた先がたまたまロサンゼルスだっただけでしかなく、その後ゴジラに倒された。
余談だがこの3体の組合わせは『ゴジラ モスラ キングギドラ 大怪獣総攻撃』に登場する護国聖獣として初めに考えられていたものである
(作中でも「まるで怪獣たちの総攻撃だ」というセリフがある)。

2021年のアニメ『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』では、逃尾市で大量死したラドンの死骸を捕食するため出現。
好奇心旺盛で行動も不規則である事から、まだ子供の個体と推測された。市長の主導で山狩りを行っての捕獲が計画されるが、
再出現時には用意した檻より大きく成長しており、加えて以前遭遇した自衛官に発砲されて銃の危険性を学習した結果、
全身に生えた結晶質のトゲを激しく振動させる事で発砲された銃弾を相手に向けて跳弾させて反撃し始める。
自衛隊が用意した分隊支援火器すら通じない予期せぬ激戦となるが、有志の持ち込んだ捕鯨砲を持ったジェットジャガーが、
至近距離からトゲの隙間の急所に叩き込む事で駆除された。
主人公の一人であるユンが怪獣の特性を知るきっかけになると共に、激戦の中で剥がれたトゲが以後も利用されるなど、
物語中でもそこそこ重要な立ち位置を貰えている。
なお、本作で「アンギラス」と名付けたのは、山狩りを計画した市長の孫である(アンキロサウルスの言い間違いと思われる)。

+ 名前の由来と余談
名前の由来は劇中でも正式名称として語られる実在の恐竜「アンキロサウルス」。
ただし『ゴジラの逆襲』の項目で説明したように実際のアンキロサウルスと異なる点も多い。
同じくトゲの生えた怪獣型のバンギラスの名前の由来の一つという推測もあるが、
公式で言及された事が無いので真相は不明。
名前繋がりでMUGENでタッグを組ませるのも面白いかもしれない。


ゲームにおけるアンギラス


ゴジラ 怪獣大決戦』にも登場している。
このゲームに登場する怪獣で唯一飛び道具の類を持っておらず、
その代わりか他怪獣よりも身軽な動きを持つスピードタイプのキャラとなっている。
また、しゃがみとダッシュ動作の姿勢が低いので多くの飛び道具はこれで避けることが可能。
ポートレイトや専用ステージなどからモチーフは『ゴジラの逆襲』の初代と思われるが、
技としては2代目アンギラスが使った甲羅での体当たりも持っている。
劇中でも敏捷な印象を与える動きをしているためゲーム中の軽快な動きも他怪獣に比べてあまり違和感がないとの声が多い。
当時の映画に無かった*2攻撃として、
アルマジロのように丸まって回転しながら甲羅の棘で攻撃する「急降下体当たり」という超必殺技がある。
『ゴジラ対ガイガン』の甲羅体当たりのイメージを発展させたような技なので違和感も無く、
アンギラスに似合う見栄えの良い技だったせいか、前述の「暴龍怪球烈弾」として映画に逆輸入された。

アタリの3D格闘ゲーム『ゴジラ 怪獣大乱闘』シリーズでは、
力強く吠えた衝撃で相手にダメージを与える「咆哮衝撃波」という技を持っている。
第一作では「咆哮衝撃波」の攻撃範囲が狭い等、パッとしない性能で下位キャラ扱いであったが、
第二作になると「咆哮衝撃波」の削り性能が高くなったり、優秀なダメージ耐性を持っていたりで中堅以上の実力に。


MUGENにおけるアンギラス

現在は『怪獣大決戦』のドットを使用して作られた、muu氏製、k氏製、くねくね氏製のアンギラスが存在している。
性能はmuu氏製作版が『怪獣大決戦』再現仕様の一般キャラ、k氏製作版とくねくね氏版は調整とアレンジがされた一般キャラ。
かつては愛茶氏も製作しており、こちらは完成度がα1版の凶悪キャラであった。
ただし現在は入手できず、「大会での使用はできればご遠慮いただければ幸いです。」とのこと。

muu氏製作版はAIがデフォルトで搭載されており、動画使用も問題無いのでこちらを使うといいだろう。
ただし飛び道具を使う相手に苦戦しやすいので多くの強キャラの相手は厳しいだろう。
相手の飛び道具の有無には気をつけよう。パワーゲージを使用しないのも特徴。
k氏製作版はAIこそ無いが、対一般キャラ向けの調整がされており、原作ゲームを知らない人でも理不尽に感じにくい性能である。
人操作では使いにくい面も多く、こちらも飛び道具には弱いのでそこには注意。
くねくね氏版は並~強キャラ向けに現代ゲーム風のアレンジのされた一般キャラとなっている。
まだβ版でAIは未搭載だがホルン氏の外部AIが存在し、相手の飛び道具を防ぎながらの接近を狙いやすい性能なので、
他のアンギラスに比べて使いやすい性能になっている。

+ muu氏製作 原作再現仕様の一般キャラ
怪獣キャラでお馴染みのmuu氏の製作した『怪獣大決戦』仕様版で、2011年7月1日に公開された。
デフォルトでAIも搭載されており、原作同様飛び道具を持たないものの、素早く小回りの利く動きのできる性能に仕上がっている。

とはいえ、『怪獣大決戦』でのスピードキャラよりも素早いキャラも多いMUGENでは、
素早さを活かしにくいことも多いなど、原作での強みを活かしにくいのが難点。
またしゃがみダッシュでゴジラなどの飛び道具を回避しながら接近できるという利点も、飛び道具の攻撃判定の多様なMUGENでは活用できるとは限らず、
AIもしゃがみガードをしてしまうのでダッシュで突っ込みにくくこちらも活かされることが少ない。
他の怪獣大決戦キャラの強みでもある強力な飛び道具に欠けることもあって、現在のデフォAIでは怪獣大決戦キャラでもかなり弱めで並キャラ。
接近戦に持ち込めれば強力なつかみ技などで押していけるのだが、近年の強キャラのAI向上や飛び道具強化もあって厳しい点も多い。
また急降下体当たりには原作と同じく無敵が無く、弾幕などに潰されやすいので使いどころには要注意。
怪獣大決戦の原作再現仕様なのでパワーゲージを使用しないのも特徴。ゲージ消費の激しいキャラとのタッグで使えるかもしれない。

AI戦での強さはクーロン氏AI使用時のなだげつ氏製作版ラドン位で、ガイガンやゴジラといった他の怪獣大決戦キャラにはかなり不利な強さである。
ただし相手の性能を把握した上で人操作で戦わせれば充分強キャラ相手にいい勝負ができるだけの性能は持っているので、人操作で使ってみてもいいだろう。

またカーベィ氏によって外見を二代目の姿にした改変版も公開されている。
体色や顔が変更されていたり立ち姿が四つん這いになるように変更されているが、
技や基本的な仕様についてはmuu氏版とほぼ変わらないとのこと。
+ k氏製作 アレンジ仕様の一般キャラ(1~6P)
  • k氏製作 アレンジ仕様の一般キャラ(1~6P)

改変ゴジラなどの作者であるk氏の製作したアレンジ仕様で、2012年5月10日に公開。
改変ゴジラなどの常時アーマーライフ自動回復、高根性値、高火力の狂キャラの印象が強いk氏だが、
このアンギラスの1~6Pカラーはアーマーも自動回復も根性値も無く火力も一般的な、
れっきとした一般キャラになっている

技構成は怪獣大決戦準拠で、技に無敵やアーマーも無い強キャラらしい性能の技になっている。
火力も原作のレトロ火力に比べてかなり抑えめで一般キャラ寄り(atkがデフォで80設定なのもあるが、同じ技でも威力がだいたいmuu氏版の0.5~0.8倍程)。
この火力設定を見ても分かるように原作再現という訳ではなく、対一般向けのアレンジがかなり施されている。
ショックゲージと怒号ゲージも無く、気絶しない。必殺技もパワー消費で使う。
サイズも大きめなので、前傾姿勢で高さが低くて上段技が当たらないということも無いので安心。
移動速度やジャンプなども高めで機動力も悪くない。
また尻尾攻撃などでは攻撃部分に食らい判定が無いため(本体の判定は残っている)、muu氏版に比べて判定が強め。
サイズが大きめな事も相まって攻撃のリーチはmuu氏版よりも長めで、接近戦のみのアンギラスとしてはその点でも使いやすい。

急降下体当たりなどの原作の超必殺技と、華麗な空中殺法を連続で決めるオリジナルの超必殺技も搭載されている。
実際に『対メカゴジラ』で空中をジャンプで飛び回り連続攻撃をしかける空中殺法も使っており、そのイメージを活かしたいいアレンジ技になっている。
急降下体当たりが突進技でオリジナル超必が投げとバランスも良くうまく使い分けたい。オリジナル技の火力も抑えめである。

ただし急降下体当たりを始め、ほとんどの技には無敵が無く食らい判定があるので、飛び道具での迎撃にはとにかく弱い。
自身に飛び道具が無い為、弾幕相手は特に厳しい。
サイズも大きめなのでしゃがみで飛び道具を回避するのも厳しく、アンギラス以外の怪獣大決戦原作再現キャラ相手はかなり厳しい。
リーチと判定の強さが使いやすい尻尾攻撃などをメインに戦おう。
対空や空中攻撃もそれなりなのでジャンプで飛び道具を飛び越えて接近するのもありかもしれない。
また大きめの食らい判定と技の発動の遅さは使いにくく、人操作だと回復効果のある咆哮と低火力のせいでグダグダになりやすい。

なお7P以上は常時アーマー、ライフ自動回復、高根性値のいつものk氏の狂キャラっぽい仕様になる。
ただし、火力と攻撃範囲が狂キャラにしてはあまりに低く、AI無しの現状では無駄にジャンプするので、他のk氏の狂キャラのAI無しよりもグダりやすい。
高根性値とライフ回復も狂下位くらいまででは突破できないので、凶以下と戦わせるのも不適当と、7P以降はどの相手でも動画には向かない。
+ くねくね氏製作 「現代格ゲー風アレンジアンギラス」 並~強キャラ
  • くねくね氏製作 「現代格ゲー風アレンジアンギラス」 並~強キャラ

2013年11月23日に公開されたアンギラス。怪獣スレ3の381や上の動画で公開されている。
2014年5月にベータ版に更新された。
氏の「アレンジゴジラ」同様にmuu氏版をベースに現代格ゲー風のアレンジがされており、
「G細胞」や「緊急回避」などの特殊システムが搭載されている。
「G細胞」は打撃や飛び道具へのブロッキングとして使えるが、投げは防げず、ミスすると大きな隙を晒す当身技である。
『緊急回避』は投げ以外の攻撃に無敵の移動技となっており、回り込みのようにも使える。
飛び道具が無く近接攻撃のみなのは他のアンギラスと同じだが、この2つの特殊システムのおかげで、
飛び道具を連発する相手にも接近が狙いやすいのが他のアンギラスとの大きな違いと言える。

コンボガードキャンセルも有り、パワーゲージも必殺技などで消費するなど現代格ゲー寄りな性能。
ショックゲージと怒号ゲージも搭載されているが、超必殺技は怒号ゲージ消費ではなくパワーゲージ消費であり、
怒号ゲージの機能は満タン時にコマンド入力で5秒間攻撃力が1.2倍になるというシステムになっている。
このように怒号ゲージが満タン時に自動で攻撃力が上昇する訳ではなく、怪獣大決戦とは怒号ゲージの意味が大きく異なるのも特徴と言える。

readmeなどによるとコンセプトは「一人サムスピ」キャラとの事で、飛び道具は無くコンボも苦手だが、
その分強力な火力を持つ単発通常攻撃を持ち、これを上手く接近して当てていくキャラとなっている。
アレンジのモチーフはアカツキ電光戦記不律ムラクモとの事。

まだβ版でありAIも搭載されていないが、ホルン氏製作のAIが公開されている。
AIは2019年9月23日更新で、ファイル名が『godzillaAs_AI』として4体分のAIがセットの1ファイルで公開されているので注意。
AI導入時の強さは攻撃の連打や回り込んでの戦いで一般~強ランクの怪獣相手ならある程度は戦える強さ、
ただし相手を画面端に追い込んでしまうと攻撃を連打された相手がガードから抜け出せなくなることがあるので、
AI戦ではできれば画面端が無いステージで戦わせたい。
相性としては飛び道具主体の相手とショックゲージが溜まりやすい多段ヒットする攻撃は苦手。
bakisimu氏製作のブラックキングドラゴリー、muu氏改変版のゴジラくらいに近接技を織り交ぜてくれる相手とならいい勝負になるが、
必殺光線が多段ヒットするウルトラ戦士系は苦手な相手が多い。
特に飛び道具を得意とし近距離の火炎放射が多段ヒットするbakisimu氏製作のバキシムにはまず勝てない。
怪獣キャラというよりは一般キャラに近く、muu氏版で苦戦する相手とも戦えるケースが有り、
他のアンギラスに比べて飛び道具をくぐって相手に接近しやすいため、今後の活躍が期待される。

+ 愛茶氏製作 凶~狂キャラ
  • 愛茶氏製作 凶~狂キャラ
現在はDL不可。最終更新時の完成度はα1版。
『怪獣大決戦』のドットを使用しているがオリジナル技やアーマーが追加されており原作とはほぼ別物になっている。
7P以降には小説版『ゴジラ 東京・大阪編』の様に、赤色の熱線で攻撃する技も搭載されている。
超必殺技には『怪獣大乱闘』シリーズで使用したエネルギースパイクもあり、「咆哮衝撃波」も使用可能である。

体力が半分以下になると受けるダメージを半減させるようになり、火力2割増しになる。
6P、11P、12Pでは常時ゲジマユ状態となり、7P以降は常に攻撃・防御が1.5倍に。
また、12Pは更にダメージを通常の10分の1まで軽減したり、攻撃力が5倍になる効果もある。
ちなみに12Pは氏曰くゼットンを撃破できるとのこと。

また、調整中につきハイパーアーマー状態となっているが、
英雄殺しSUMOUパワーも持っている「鋼体システム」が搭載される予定だった。
ただし氏曰くこれらよりはマイルドなものにしていきたいとのこと。

現在のサイトでは動画使用自由になってはいるが、そうなったのは使われている動画が存在したという要因あってのことで、
前述の通り「大会での使用はできればご遠慮いただければ幸いです。」とreadmeに明記してある。
動画に出したいと思ったならその辺を踏まえてよく考えた方がいいだろう。

出場大会

【muu氏製作版】

出演ストーリー

怪獣王 王座復権への道(超番外話2において初戦闘)
境町狂奏曲! 主人公
地球防衛隊「X」
ネクサスまてぃっく(EX6話に登場、戦闘においてはほぼかませ)


*1
+ 当時のモンスター映画などと比べた時の戦闘シーン演出
後の日本の怪獣特撮と比べるとかなり異質ではあるが、当時の海外のモンスター映画や恐竜映画では、
キングコング』でのコングとティラノサウルスの死闘のような人形アニメーションでの戦闘シーンが多数を占めていた。
そうした戦闘の多くは現在イメージされる怪獣プロレスとは異なる野獣の死闘のような生々しい戦いであり、
その意味ではこの映画の戦闘シーンも、当時の一般的な演出の方向だった。

むしろこの映画が他のモンスター映画に比べて異色だったのは、
海外では使われることの少ない着ぐるみを用いて怪獣の戦闘シーンが撮影されたことである。
この事は、着ぐるみでの表現が中心になる日本独自の怪獣特撮の手法の発展においては、
大きな意味があったと言えるのかもしれない。

*2
映画ではない作品なら、このゲーム発売以前の漫画『怪獣王ゴジラ』にて、
アンギラスが手足を引っ込めてボール状になって攻撃するシーンが存在する。
なお、同漫画のアンギラスは、展示されていた化石から復元されたアンキロサウルスを、
更に進化させて怪獣アンギラスとなった設定である。


最終更新:2023年07月13日 21:18