You can't escape!!
Yeah! Wow!
H Y P E R ボッ!!!!!
『
ストリートファイターIII』の
主人公(笑)こと
アレックスのスーパーアーツ(
超必殺技)。通称「ハイボン」。
バックドロップ(ベリー・トゥ・バック)を2回決めた後にパワーボムでとどめを刺すという派手な
超必殺投げ。
『
CAPCOM FIGHTING Jam』では『III』の時よりも技のテンポが速くなっている。
ちなみに上記の「HYPER BOMB!!」というボイスは
『3rd』以降で発するようになっており、
『1st』や『2nd』以前では「ユーキャンエスケープ、ハッ、ンーン、イーヤッ、ウーワッ」であり、どこにも
「ハイパーボッ」というボイスが存在しない。
空中では出せないため、
人工AIでは一回ジャンプして着地と同時にコマンドを成立させるか
立ちスクリューを覚える必要がある。
数々の伝説を作り上げてきており、エアニースマッシュと共に彼を象徴する技となっている。
もしかしたらニコニコMUGENの中で一番人気のある技かもしれない。
同じカプコンの
某ロボットの特殊武器にも同名の爆弾が存在するが、多分関係は無い(登場はこちらが先)。
投げ系超必殺技としては珍しい一回転コマンド
(
ザンギエフや
ヒューゴーの超必投げは二回転コマンド。ただしザンギの場合『
MVC』シリーズでは一回転で出せる)。
威力は高く、吸い込み範囲もそれなりなのだが、投げ技としての性能は決して高くない。
というのも、
暗転中にジャンプを入力すれば回避できるという、分かりやすい上にごく簡単な対処法があるためである
(正に「
暗転見てからジャンプ余裕でした」。「You
can escape!!」)。
自分が攻めている時に使っても決まることはないだろう。
スラッシュエルボーなどをブロらせてSCで発動し、ブロ
硬直を掴むというやり方などもある。
そのため原作では、(単体の決定力には欠けるものの)
コンボに組み込めるので使用機会が多く、
唯一
ゲージが2本ある(=1/2本消費のEX技が使いやすい)ブーメランレイドを選ぶのが定石とされている。
MUGENなら全SA選択が普通に可能だし、
AIなら
超反応で確実にチャンスを掴むこともできるのだが……。
なお、タッグ戦などでは
ぶっぱも非常に有効。
乱戦の背後からおもむろに近付きユーキャントエスケープ!! アレックスがタッグ戦に強い一因である
(他にはリーチの長さ、
ブロッキングなど)。
そして、前述の通り超反応AIはこの技を最高に使いこなす。高速の突進技や小足を掴むことなど朝飯前。
MUGEN動画では水を得た魚のように
ボッている姿を拝むことができるであろう。
ただこの技自体の人気があまりにも高いせいか、無事ハイパーボムを決めた途端
「よし満足した、もう負けていいぞ」「帰っていいよ(笑)」などと野次られることも。
アレックス「オマエラひでえよ!」
+
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どうしてアレックス=投げキャラとして浸透したのか |
専用AIがあることが珍しかった時代、アレックスは リバサ投げや、ある程度の打撃けん制の強さで、
成績は良くなかったものの大将を務めたりと大会に出ることがしばしばあった。
しかし強いAIが大分出回った時代になると、もはや打撃技の発生の遅いアレックスでは、
一度攻められると投げくらいでしか返せない始末。
特に主人公対決になると、攻めAIが多い主人公達に ボコされることに。
下の大会での活躍を見てもらえると分かるが、どの試合でも ほぼ投げでしかダメージがとれていない。
さらには ハイパーボムを決めた直後、視聴者に「よしもう負けていいぞ」と言われる始末だった。
この後に全開アレクが出てくる訳だが、( 主人公(笑)は元からとして)何故か 投げキャラという印象が残っていたり、
「よしもう負けていいぞ」という言葉が今も使われたりしている。
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タツノコ VS. カプコン |
ちなみに『タツカプ』では、なんと3ゲージ消費の大技になっており威力も増している。
勿論、『III』同様隙も大きい……のだが、本作ではコンボに組み込めるため、やり方次第ではその隙を 完全に潰すことが可能。
そして、その吸い込みの範囲は キャラ丸々一つ分はある。
これはタツカプでも最大の吸い込みであり、性能的に遥かに『III』よりも恐ろしい技になっている。
また、最後のパワーボムをぶちかます際には炎に包まれたり、叩き付けると地面が砕け散るなど、演出面でも結構派手になっている。
そして、PTX-40Aや ゴールドライタンといった巨体をブン投げる姿は一見の価値あり。
この両者に仕掛けた場合は演出が変化し、「相手の片足を掴んでバックドロップ→前方へ叩き付ける→パワーボム」という流れになる。
そして、海外版から逆輸入された『ULTIMATE ALL-STARS』では、遂に念願の暗転後回避不可能になった。
これで相手の不意を突いての吸い込みを狙えるようになり、それまでに比べて使い勝手はかなり良くなったと言えるだろう。
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裏ボム
フゥオ!フゥオフゥオフゥオブーゥワッ!!
『2nd IMPACT』より、背後から掴むとバックドロップ5連発に変化し、若干威力が上昇する仕様になった。
これは連続バックドロップ、裏(ハイパー)ボムなどと呼ばれる。
正式名称は「五連バックドロップ」とのこと(『タツノコ VS. CAPCOM』オフィシャルキャラクターガイドブックに記載)。
かなりの距離を移動する技。
フラッシュチョップの中or強をヒットさせてからユーキャン
トエスケープ!で強制的に裏から掴むことができるが、
これをコンボに組み込むことはできないのでうまく相手の動きを読んで当てていかなければならない。
ゲジマユなどでは、スタンガンヘッドバット→フラッシュチョップ→裏ボム、という夢のコンボが猛威を振るった。
現実のプロレスでも、チョップを相手の胸板に当てて投げるということがあったりする。
アレックスのエンディングをみるに一応彼はプロレスはできるらしい。彼らしいコンボである。
ちなみにシステムディレクションの設定で「SAキャンセルSA」をONにすればブーメランレイド→裏ボム、というコンボも可能。
1%氏作成の通称全開アレクはAIレベル0でこの技を見せてくれる。
しかし、補正がかかりまくる上、レイドのダメージ源の半分は最後のパワーボムであるため、大したダメージにはならない。
狙って決めるのは難しく、実戦で出せれば拍手喝采ものだが、
こちらを出すと「ハイパーボッ!」と言ってくれないため、ニコニコMUGEN動画では反応が薄い。
それどころか
「普通のハイパーボッを見せろ」というコメまで出る始末。
アレックス「オマエラ裏ボム決めるのどんだけ大変かわかってんのか!!」
だって普通のハイパーボムより地味なんだもん
+
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タツノコ VS. カプコン |
『タツカプ』でも裏ボムは可能だが、チェーンコンボ搭載により弱攻撃からでもフラッシュチョップが容易に決まるため、レア度は低下。
ただし巨大キャラ戦ではフラッシュチョップの背向け効果が効かないため、
「スタンガン空振りでヴァリアブルコンビネーション発動→
スーパージャンプからのジャンプ強で裏に回っている間に相方の射撃系スパコンで巨大キャラがダウン→そのままピヨってる間に投げる」
とでもしない限り成立せず、一転して狙うのが非常に難しくなっている。
なおこちらも通常キャラと演出が変わり、「(片足を掴みバックドロップ→前方へ叩き付ける)×2→バックドロップ」となる。
要は オロの仁王力みたく 前後にビッタンビッタン叩き付けるわけで、巨体相手にこれをやってるアレックスは物凄く必死に見える。
原典と同様に威力は上がるものの、摩擦熱で燃えてるパワーボムの演出が抜けるため、やっぱり 地味。
しかし、ハイパーボム込み地上チェーンで最大ダメを狙うと必然的にこれを狙う必要が出てくるため、そこそこ見ることになる。
裏ボムで〆ると相手の体力の50~60%は軽く消し飛ぶため、できるだけ狙いたい所。
もっともこのゲーム、アレックスが地上チェーンを始めつつゲージが3本以上あるとかいう機会、そう簡単に訪れないのだが。
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関連
『ストIII』より2年早く稼働した『
ダブルドラゴン』の
アボボも同名の技を使う。
これは所謂ジャンピングパワーボムで、ボタンにより叩き付け回数が異なるなど独自要素もあるが、ゲーム自体がマイナーであるが故に認知されていない。
カプコンゲームでは、『ファイナルファイト』で
マイク・ハガーがジャンピングパイルドライバーを使って以来、
ハイジャンプからの投げ技が定番となっていた。その流れは
ザンギエフに受け継がれ、今なお進化を続けている。
しかし90年代初頭の日本プロレス界では、同じ体勢から入る技としてはパワーボムの方がメジャーになり、パイルドライバーは時代遅れの技となっていた。
このためカプコンでも、『エイリアンvsプレデター』の
ダッチ・シェーファーからはジャンピングパワーボム(「アースクェイク・ボム」)が採用され、
『スーパーマッスルボマー』で登場した
ヴィクター・オルテガの「マッスルボマー」も空中一回転ジャンピングパワーボムであり、
新世代格闘ゲーム『ストIII』の主人公たるアレックスのハイジャンプ投げも当然「ハイパーボム」となったのである。
ついでにキン肉マンは「キン肉ドライバー」、後発のラーメンマンは「ラーメンマン・ボム(拉麺男暴酷)」
『バトルサーキット』の
エイリアン・グリーンのそれは裏の進化とでも言うべきか。
なお、
ロックマンの特殊武器にも同名の爆弾が存在するが、多分関係は無い。
MUGENでは、
MegaMariもアレックスから技をコピーして使用することができる。
ちゃんと「ハイパーボッ!」と叫ぶ他、この技でトドメを刺すとセルフ字幕が現れる。
MegaMariのハイパーボムは相手がガード硬直中だろうと関係なく掴めるのでかなり強力。
ただ、
爆弾の方のハイパーボムをランダムで引く可能性もある。
変わり種としては
ゆっくり霊夢がやたら気の抜けるハイパーボム「ゆっくりボッ」を習得している。
「ゆうきゃーっち わぁ いぇあ はいぱーぼ」
とても人気のある技なのだが、プロレス技の分類からすれば、
相手の後頭部~背面部を叩き付けるスタンプホールド系の「ボム」と、
頭頂部から垂直に落とす「ドライバー」系の技は全く別物である。
例えば
大道寺きらの必殺投げ「アルマゲドンバスター」に「ハイパーボッ!」のコメが付くこともあるが、
この技はジャーマン×2→きら様ドライバー→
キン肉バスターという構成であり、一度もボム技は使用されていない。
格ゲーではやられグラフィックの都合上ボムとドライバーを見分けるのは困難だし、そんな細かいことどっちだっていいじゃん、と思うかもしれないが、
プロレスファンからすれば、ボムでもなんでもない技がボムと呼ばれるのは気になる所なのだ。
ハイパーボムはあくまでアレックスの技であり、
動作が似ているからといってなんでも「ボッ!」と言えばいいものではないと
良い子の諸君!には心に留めておいて欲しいものだな。
あと「もう負けていいぞ」は、知らない人からすれば侮蔑、罵倒の類と見られかねない。
ニコニコ動画に限らず、ネタでも使用はTPOを弁えて程々に、がマナーだからな?ドミナントとの約束だ!
最終更新:2025年03月02日 04:05