スクウェア・エニックスとディズニーのコラボゲーム『KINGDOM HEARTS』シリーズ(以下KH)の登場人物であり、
『KH1』~『KH3』(外伝含む)に亘る「ダークシーカー編」の主要キャラクター。
初出は『KH2』のシークレットムービーだが、非常にややこしい経緯でそれ以前の作品にも”登場自体は”している。
年齢はシリーズディレクターの野村哲也氏曰く80代半ば。
担当声優は『BbS』『3D』では
大塚周夫
氏、『III』以降は
大塚明夫
氏。
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『BbS』ボイス集
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『BbS』『III』ボイス比較
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数少ないキーブレードマスターの一人であり、歴代マスターの中でも最強の実力を持つと言われている。
主に「ノーネーム」と呼ばれる眼球のような装飾のあるキーブレードを振るう他、
多種多様な魔法を使いこなし、特に氷の魔法を得意としている。
その目的は過去に起きたキーブレード戦争を今の時代に再現し、
全てのキーブレードの元となった「χブレード」を創造して、
「キングダムハーツ」の扉を開き、光と闇が均衡する世界を完成させることである。
この目的のために長年に渡り下準備を進め、世界にいくつもの大きな混乱を起こしたが、
「およそキーブレードの使い手にはほど遠い普通の少年」と見下していた
ソラという大きな誤算により、
計画は大きな支障を来すことになる。
上記の通り「ゼアノート」が非常にややこしいキャラである事と、
同年代でありながら髪がフサフサなエラクゥスとの比較から、ユーザーからは「ハゲ」の愛称で呼ばれることが多いが、
実際には加齢で毛根がやられたわけではなく、光の陣営との決別の証として自分で剃っているためである。
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ネタバレ注意 |
『KINGDOM HEARTS』は元々1つの世界であったが、
太古に起きた光の象徴「キングダムハーツ」を巡るキーブレード使い達の戦いの末に闇に覆われ、
なお光を失わなかった子供達の心から再生された経緯があるとされている。
しかし、再生の際に世界は各ディズニー作品やその他いろいろに分断され隔たれることになり、
キングダムハーツは闇に飲まれた末にそれらの個々の世界の「心」となって失われ、
個々の世界は真の光を失ったことで、闇の存在が蔓延るようになったと言い伝えられている。
マスター・ゼアノートは元々は光の陣営だったが、「現在の世界は歪な光が強すぎるから闇が台頭する」、
「世界に生まれた光という希望が闇に変わってしまう現在の世界は失敗した」と考えるようになり、
始まりの光である「真のキングダムハーツ」を今一度呼び出すことで、
現在の世界を浄化・リセットし、光と闇が均衡する世界を新たに創造することにより、
光と闇が衝突しない秩序の創成を目論むようになった。
それ故に、キングダムハーツを守護する存在であると同時にキングダムハーツと対の存在である「χブレード」の創造を画策する。
χブレードは過去の対戦で失われ、キングダムハーツを再度呼び出すにはセブンハートの心で作り出される、
合鍵に相当する「人の心のキーブレード」を用いるしかないのだが、
セブンハートは世界が再編された時に子供達の心から生まれた7つの純粋な光の心であり
(なぜかセブンハートの持ち主である人間は確認されている限り全員女性である)、
複数の世界に点在しているため集めるには世界を巡らねばならず容易ではない。
しかし、マスター・ゼアノートは伝承において砕けて失われたχブレードが13の闇と7つの光となったという伝承から、
セブンハートはχブレードの残骸がセブンハートになったと解釈し、
13の闇の存在とセブンハートの持ち主、あるいはそれに比肩する強い光の力の持ち主を戦わせることで、
均衡な光と闇の力を衝突させれば、本鍵に当たるχブレードの再臨を起こせるのではないかと考えた。
『BbS』において同じ心から分断した ヴェントゥスと ヴァニタスの激闘によりχブレードが生まれたことで、
この時は失敗したが仮説は立証されることになり、
この際に仕込んだ策略で テラに自分の心を植え付けて身体を乗っ取ったマスター・ゼアノートは、
不測の事態により記憶を失うというトラブルこそあったものの、
ハートレス化した「 闇の探求者アンセム」やそのノーバディ「 ゼムナス」として数々の騒動を起こした(詳しくはテラの項目参照)。
これらの事件はソラの手によって何度も阻止されたが、ハートレス化したことで手に入れた時間移動の秘術により、
現代に連れてきた 若い頃の自分や、上記の闇の探求者アンセム、ゼムナスだけでなく、
活動の過程で接触した闇の影響を受けた者達を過去からかき集め、13人の闇の存在である「真XIII機関」を結成。
ソラ達7人の光の守護者のキーブレード使いと戦わせる状況を作り、勝てればそれでよし、
負けても光と闇の均衡な衝突は起こせるためχブレードを再臨できるという状況を作り出した。
名前の綴りは「Xehanort」で、Xを抜いて並び替えると「Another(アナザー)」や「No Heart(ノーハート)」になる。
この辺りから彼を初見で怪しんでいたプレイヤーは多かった。
そしていくつか不測の出来事こそあったものの『III』にてカイリの犠牲と引き換えについにχブレードの再臨に成功。
真のキングダムハーツの降臨にも成功するが、別の時間軸のゼアノートを集めるのに若い頃の自らをポータルとして利用したことが仇となり、
それを逆手に取られて今度は自分が別の世界「スカラ・アド・カエルム」に転送される形で真のキングダムハーツと引き離されてしまう。
しかしこれは一時しのぎで、真のキングダムハーツは全ての世界に通じている以上、
χブレードを持っている限り程なくマスター・ゼアノートがキングダムハーツを手にするのは時間の問題だった。
だが、ソラ以外のキーブレード使い達がキングダムハーツを食い止めている間に、自分のもとにやってきたソラ、ドナルド、グーフィーと対峙し、
χブレードを手に応じて圧倒的実力で追い詰めたが、3人の「トリニティ」を受けて敗北した。
マスター・ゼアノートは、野望に終止符を打たれてなお目的を諦めることなくソラに上述した自身の思想を語る。
かつて一度闇に呑まれた後で新生された「現在の世界の」の在り方は、歪な光という希望が闇に変わってしまう「失敗作」だと断言するが、
ソラからは今の世界が失敗作かどうかを決めるのはお前ではないとバッサリ全否定されてしまう。
これに対してマスター・ゼアノートはでは誰が決めるのか、それは「力を持つ者」だと反論し、
力なき者は強者の決めた世界で身勝手に闇を生み出すだけで強者の決めた運命を受け入れる事こそ均衡だと断じるが、
これに対してソラからはだとしてもマスター・ゼアノートはその「力を持つ者」ではないと逆にキッパリ断じられる。
彼が旅路で出会った強者達は世界の運命を握らず、そんな力は持たない者達ばかりだったのだから。
χブレードを使用してなおキーブレード使いとしては未熟なはずのソラに敗けた上で突き付けられたこの言葉に、
もはやマスター・ゼアノートは反論すらできず苦笑しながら彼に亡き友エラクゥスの姿を重ね、
そして駆け付けたテラに心宿っていたそのエラクゥスの言葉を受けて完全に自身の敗北を肯定。
心だけの姿になり、エラクゥスと共に一度若い頃の姿に戻った後、光の玉となって昇天していった。
唐突にも思えるが、χブレードを使ってなお本命の計画を阻止され、直接胸の内を話してその考えの欠陥を反論できない形で諭され、
ここまでされてようやくソラを「計画に紛れ込んだ駒」ではなく「一人のキーブレード使い」として向き合ったが故の結末であった
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MUGENにおけるマスター・ゼアノート
テラ大地氏の製作したキャラが公開中。
ゲーム同様に多彩な魔法やキーブレードを用いた攻撃を行う。
また、ワープも使用可能なため、機動性は高め。
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ゲージ技「我が器となるのだ」は
即死技だが、外した場合は自分が敗北する。
AIもデフォルトで搭載されている。
出場大会
最終更新:2025年08月24日 23:12