実在するアメリカ合衆国出身のバスケットボール選手。
名前の前半部分から取られた「シャック(Shaq)」の愛称で呼ばれる。
彼を語る上で欠かせない要素、それは
身長216cm、体重147kgという並外れた体格である。
身長2メートル超えの選手がザラというNBAの中でも、その体格はずば抜けていた。
日本における巨人の代名詞である
ジャイアント馬場ですら209cm止まりだった事を考えると、いかに彼が規格外の大きさであるか分かりやすいであろう
*1。
その巨体を活かしたパワフルさと素早さを兼ね備えた攻めは並大抵の選手では止められず、豪快なダンクシュートは「シャックアタック」と呼ばれ恐れられた。
一方でフリースローを大の苦手としており、わざとファウルを仕掛けフリースローを打たせる「ハック・ア・シャック」という戦法も生まれたほどであった。
ルーキー時代からそのパワーと才能を遺憾なく発揮しており、
特に
ダンクシュートでバスケットゴールを二度も破壊した(ゴールリングどころか支柱ごとへし折った)事件は彼の馬鹿力を示すエピソードとして有名。
1992年にオーランド・マジックからドラフト一位で指名されプロデビュー、翌年にはNBAのルーキー・オブ・ザ・イヤー賞を受賞。
以降、2011年に引退するまでの19年間、様々なチームを渡り歩きながら活躍した。
また俳優としても活動しており、実写版『
スティール』などで主演経験もある。
……その『スティール』でラジー賞を取ったりしてるけど、専業俳優じゃないので大目に見てあげてください
ゲーム作品におけるシャキール・オニール
シャキール氏は現役の頃からタレント活動を積極的に行っており、その活動内容はラッパー、ダンサー、俳優など多岐に渡る。
大の格闘技好きでもあり、WWEの試合に度々ゲストとして参加している他、
総合格闘技を題材とした3D格闘ゲーム『UFC Undisputed 2010』において隠し選手として参戦している。
そんな中で、このWiki的に欠かせないのが、
1994年10月にジェネシス(海外版メガドライブ)で発売された2D格闘ゲーム
『Shaq Fu』である。
タイトルの通り、シャキール氏が「シャック」名義で格闘ゲームの主人公として参戦しているのだ。
タレントが主人公の格闘ゲームとしては『
松村邦洋伝 最強の歴史をぬりかえろ!』に次ぐ二例目と思われる。
あらすじだが、チャリティゲームで東京(中国にしか見えない)にやって来たシャックが試合前に町を見物していると、
小さなカンフー道場の老人から「異世界に行って子供を救ってほしい」と半ば強引に誘われ、異世界で戦いを繰り広げるというもの。
異世界が舞台とだけあって、対戦相手もカンフー使いに魔術師に猫娘と多種多様だが、そんな中でも頭一つ抜けた身長は流石シャックというべきか。
この作品でシャックはShaqido(シャキドー)なる武術の開祖という設定で、
炎を纏った蹴りを繰り出す「Inferno Kick」や
気円斬そっくりな飛び道具を投げる「Shaq-urikin」を
必殺技として使う。
マジック・ダンカーや
ラッキー・グローバーといったバスケ選手の先輩とは違い、バスケットボールを武器として使ったりはしない。
肝心のゲーム内容だが、グラフィックはそれなりに描き込まれているものの、
今一つな操作性に地味な演出と無視できない問題点も目立ち、荒唐無稽な世界観も相まって良く言えばネタゲー、悪く言えばクソゲーとして有名。
そんな本作ではあるが、2014年にまさかの続編が製作開始、2018年に発売された。
タイトルは『Shaq Fu: A Legend Reborn』。
2D格闘ゲームからベルトスクロールアクションにジャンルが変わり、ゲーム性も演出も格段にパワーアップ。
残念ながら日本語版はリリースされていないが、STEAMから海外版が購入可能。
MUGENにおけるシャキール・オニール
海外製作者のThe_None氏によるものが存在。
スプライトに『Shaq Fu』のグラフィックを使用しているが、性能は大幅にアレンジされている。
原作では二種類しかなかった
必殺技が多数追加され、もっさりした操作性も改善、現実さながらの軽快な動きを見せてくれる。
弱と強のパンチとキック、投げ、移動や避け行動用で構成された変則的な6ボタン式で、
前転やワープ、ガードキャンセル攻撃などが使用可能。
追加技は片足を前に出して突進する「Shadow Kick」や逆立ちで相手を蹴り上げる「Kangaroo Kick」など足技が多いが、
バスケットボールを飛び道具として使ったり、空中投げで相手をダンクシュートするなどバスケ選手らしい技も使うようになった。
原作の技も使用可能で、Shaq-urikinは強化版が1ゲージ技として追加されているが、
名前がそのまんま「Kienzan」。海外でも同じ認識であった。
カオスなキャラに定評のある氏らしく、
ドヤ顔でこっち見ながらジャンクフードを大量に投下する「Fast Food Rain」や、
追加入力が2回存在する
乱舞技の最終段階で、
自身が実写映画版で演じたスティールに変身する「Final Steel」などカオスな演出の
超必殺技も存在。
AIはレベルを8段階で設定可能(デフォルトでは最高の8)なものがデフォルトで搭載されている他、DaMarioMemer氏による外部AIも公開中。
デフォルトAIはコンボがほぼ存在せず、多彩な技で少しずつ相手の体力を削るタイプ。
ほぼ全ての技をバランス良く使い、賑やかな演出と合わせて見栄えはいいが、火力が高いキャラには押し切られてしまう事もある。
この他に、DrKelexo氏による原作ゲームの
ステージが9種類公開されている。
出場大会
出演ストーリー
プレイヤー操作
その他
最後に、当然の話だがシャキール・オニール氏は実在する人物である。
MUGENを含む二次創作を他所に持ち出し、当人やその関係各所に迷惑を掛ける事は絶対に許されない行為である事を忘れてはならない。
使用する場合はネタをネタとして楽しみつつ、失礼の無いよう節度を持った振る舞いを心がけよう。
*1
ちなみにバスケットボールにおける歴代最長の日本人選手は、元日本バスケ選手の岡山恭崇氏(
身長230cm、体重158kg)。
最終更新:2024年05月28日 19:30