エースドラゴンD5

タカラトミー(旧タカラ)が発売している現代版ベーゴマ(ベイゴマ:貝独楽)『ベイブレード』シリーズの第三弾『ベイブレードバースト』の一機種。
『バースト』とは、相手のベイと激突するたびにロックが緩んでいき、ロックが外れるとスプリングの力で分解してしまうシステムの事で、
謂わば前シリーズが余りに重量級防御型一強だったのを反省してのバランス調整のため生まれたシステムなのだが、
それまでのベーゴマやベイブレードでは味わえない派手さから人気になった。当然だが、バースト(分解)した方が負けである。

余談だが「ベイ」とは前述の通り本来は「貝」の事。巻貝に重りを詰めて廻したのが始まりだそうな。

+ ベイブレードの概要
ベイブレードの基本構造として本体・外枠・軸の3つのパーツの組み合わせで攻撃力・防御力・持久力を調整するシステムとなっており、
あくまでも独楽なので、基本的に最後まで立って廻っていた方が勝ちである(持久力)。
また、ベーゴマらしく相手を場外に弾き飛ばしても勝ちであり、すり鉢状の公式スタジアムでは軸が平らな物ほどアグレッシブに暴れる動きをする(攻撃力)。
逆に軸が尖っているとスタジアム中央にどっしり陣取り、重い程安定して弾かれにくい
(防御力。尤も、重さに関しては慣性の関係で攻撃力や持久力も上がるのだが)。
持久力の面では金属製の尖った軸が最高だが、それはスタジアム(地面)に対するグリップ力(摩擦力)が少ないからなので弾き合いには弱くなるなど、
パーツごとに一長一短があり、それがセッティングやコレクションの楽しみにも繋がっている。
攻撃型は暴れる分持久力が無く自爆リスクまであり、更に軸が摩耗でへたりやすい側面もあるので、主人公機に選ばれがちながらもガチ勢には不人気なんて話も
防御型持久型のバトルは地味になりがちで、動きが必要なアニメの主人公機には向かないから仕方がない。
 当時品薄で結構いい値段する中、グリップ力重視にしても流石にゴム軸は勘弁してくれって気持ちも理解って欲しい)。
また、理屈倒れみたいなパーツも割と多く、アニメで主要キャラが使ってるけど形が奇抜なだけで大して強くなかったなんて事もままあった。
中でもクソザコフリスビーこと「トライピオ」はその大仰な見た目に反する圧倒的弱さで、一部でネタ的な人気がある。詳しくは検索して欲しい。
逆に対防御型特化お化け茸「フレイムビクシス」*1のように、奇抜な見た目だが実際に強い物もたまにあるのが面白い所。

第四弾『X』では弾き飛ばし用の新システム「Xダッシュ(要専用スタジアム)」が登場したが、これも持久力を消耗する諸刃の剣である。
また、外枠が金属パーツに成って重量が増した事で3要素全てが強くなった
(旧弾と対戦させると(バーストではなく)ガチで相手を壊しかねず、対戦が禁止されているほど。
 なお、第二弾「メタルファイト」でも外枠に金属パーツが使われていたが薄い)。
逆に『バースト』では立体的だった装飾が第二弾以前のシール路線に戻されたので見た目が安っぽくなってしまったりも
余談だが前述のトライピオはリメイク希望で一位を獲得しているのだが、
トライピオの売りであるプロペラ状の外枠「フライングディフェンス」を金属製にすると危険すぎる(指を切りかねない)という事で開発が断念されている
(元々のフライングディフェンスは軟質樹脂製。トライピオがクソザコな理由の一つ)。

エースドラゴンはアニメ版『バースト』に登場する虹龍ドラム(CV:潘めぐみ)の愛機で、
パーツを組み換える事で攻撃型・防御型・持久型の全タイプに対応できるというまさに主人公機らしいオールマイティなベイ。
だが、原作ではD5は使用されておらず、それどころかエースドラゴンD5はタカラトミーの発売ではなく、
タカラトミーと提携しているハズブロから発売されている海外限定モデルの派生種である。

通常販売のものは緑色だが、プレミアムコレクションのみ白いカラーとなっている。


MUGENにおけるエースドラゴンD5

海外製作者であるGTFox N6Y氏によるキャラが公開中。
ファイル名は「Drum Koryu and Ace Dragon D5」だが、
虹龍ドラムは演出のみの登場でエースドラゴンD5が戦闘を行う。
主に突進攻撃を駆使して戦うが、他のベイを呼び出す超必殺技も存在する。
AIもデフォルトで搭載されている。
紹介動画(DLリンクあり)

出場大会

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*1
第二弾当時、防御型一強で固まりつつあるゲーム環境を、様々な特化型ベイで引っ掻き回すのを目的に製作された「マキシマムシリーズ」の一つ。
「本体の全高が一番高い」という、一見それで何が強いのか分からないベイだが、実は当時の環境ベイだった車高短重量級防御型には、
そのヒョロ長ボディでダメージを受け流し、逆に頭上から一方的に殴るのが面白い位に刺さったのである。
環境の一新に寄与するかと一瞬思われたマキシマムシリーズだが、「様々な特化型」と言うように最重量ベイも出してしまった結果、
むしろ重量級防御型一強を決定付ける事になってしまった。「現実の」格闘技でもそうだが、やはりサイズ質量は正義なのだ。


最終更新:2025年03月16日 14:03