泉新一


「もうおれ一人逃げるわけにはいかないんです!」

月刊アフタヌーンで連載された岩明均氏の漫画『寄生獣』の主人公(画像右)。
アニメ『セイの格率』での担当声優は 島﨑信長 氏。実写映画では染谷将太氏が演じている。
普通の高校生だったが、宇宙からやってきた生命体「パラサイト」(スーパーマンヴィランではない)に寄生されて運命が変わる。
脳に入り込まれて体を支配されそうになるも、イヤホンのコードで右腕を縛り、食い止める。
後日、無意識に右手が動く等の異常に気づき、ナイフで刺そうとすると手からパラサイトが出現。
後に新一から「ミギー」(画像左)と名付けられ、離れたら互いの命が危険であるという理由から、共生する事になるのだが……。

人間のままパラサイトに対抗し得る力を得た新一を危険視したパラサイトが何度となく襲来し、
ミギーの細胞で重傷を補うなどミギーとは無二の相棒となっていく一方で、
後に常人のパンチがスローに見えたり、轢死した犬をゴミ箱に捨てて「死んだ犬は犬じゃない。犬の形をした肉だ」と言ったりする等、
ミギーに寄生された影響は新一自身の身体能力・人格にも影響を及ぼしていく。
加えて、『セイの格率』では当初眼鏡を掛けており、段々眼鏡が不要な程に視力が良くなるという展開がなされた。
これらの変化は、段々と「人間らしさ」を学んでいくミギーの変化とは対照的になっている。

異生物が入り込んで共生する展開は先例を探せば結構あるが、積極的に表に出て宿主と会話する展開は斬新だったらしく、
似た様な展開の作品で引き合いに出される事も多い。

作品のテーマは人間讃歌
「この種を食い殺せ」という本能のままに人体に寄生するパラサイト達だが、地球人として生活していく中で、
人間の感情・愛を知り考えが変わっていくパラサイトが登場する等、人ならざる者達から見た地球人観が描写される。
岩明氏は当初、環境汚染への警鐘を人類に投げかけるテーマで描いていたが、連載中にありふれたテーマだと考え、作風を変えたという。

人気作でありながら、ハリウッドに権利を抑えられた(一説によればT-1000が訴えられるのを防ぐため)影響で長らくメディア展開が出来ずにいたが、
2014年に上記したアニメ化と実写映画化が実現した。
どちらも設定やビジュアルはアレンジが加えられ、独自の作風になっている。


「みんな地球(ここ)で生まれてきたんだろう?そして何かに寄りそい生きた……」


MUGENにおける泉新一

TerrorGoku氏とBlackJudai氏によるMUGEN1.0以降専用キャラが某所で公開中。
JUS』仕様のちびキャラとなっている。また、ポートレートや髪型を見るに『セイの格率』準拠の様である。
なおReadMeの類が付属していない為、各種コマンドはcmdファイルを開いて確認する必要がある。
AIもデフォルトで搭載されており、火力は控えめながら堅実にコンボを狙っていく動きとなっている。

TrafalgarLawzz氏の『JUS』仕様のキャラも存在したが、現在は公開されていない。
下記の大会に出場していたのはこちらの新一である。


「もう死んだんだよ……死んだイヌはイヌじゃない

 イヌの形をした肉だ」

出場大会



最終更新:2022年11月04日 23:50
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