ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章 とは、【ゲームボーイカラー】用のゲーム。
ゼルダの伝説 ふしぎの木の実 大地の章・時空の章 |
|||
他言語 |
The Legend of Zelda: Oracle of Seasons and Oracle of Ages (英語) |
||
---|---|---|---|
ふりがな |
ぜるだのでんせつ ふしぎのきのみ だいちのしょう じくうのしょう |
||
ハード |
【ゲームボーイカラー】専用 | ||
メディア |
ロムカセット | ||
ジャンル |
アクションアドベンチャー | ||
発売元 |
任天堂 | ||
開発元 |
カプコン | ||
プロデューサー |
船水紀孝 | ||
ディレクター |
藤林秀麿 | ||
プレイ人数 |
1人 | ||
発売日 |
2001/02/27 (日本) | ||
値段 |
GBC:3,800円(税別) 3DS:628円(税込) |
||
レーティング |
CERO:A(全年齢対象) | ||
対応機能 |
通信ケーブル | ||
シリーズ |
ゼルダの伝説シリーズ | ||
移植・リメイク |
3DS:【バーチャルコンソール】 Switch:【ゲームボーイ Nintendo Switch Online】 |
||
日本販売数 |
大地の章:約41万本 時空の章:約41万本 |
||
世界販売数 |
大地の章約186万本 時空の章:約192万本 |
【ゲームボーイカラー】専用ソフトとして発売された、ゼルダの伝説シリーズの作品。
四季を操ってホロドラムを冒険する『大地の章』と、時間を行き来してラブレンヌを冒険する『時空の章』の2バージョンが同時発売された。
特徴として、片方のバージョンをクリアした後、もう片方のバージョンへと恩恵を与えられる「リンクシステム」を搭載している。
よくあるバージョン商法とは異なり、章によって全く違うストーリーや攻略に必要なアイテムが異なるのが特徴。
単体でもボリュームは大きくストーリーは完結する流れにはなるが、ラストにもう片方へのお話の伏線が存在し、それもクリアすると完全なエンディングを迎える仕組みとなっている。
作風も若干異なり、『大地の章』は腕前を試されるアクションゲーム的な要素が強く、『時空の章』は頭の閃きを要求する謎解き要素が強めの傾向がある。
ストーリーでも『大地の章』は巨漢にさらわれた女性を助ける王道展開なのに対し、『時空の章』は悪役に主要人物が憑依された国を救うという少し捻った展開となる。
全体的に【ゼルダの伝説 夢をみる島DX】の流用が多く見られている。
元々はカプコンの岡本吉起が【ゼルダの伝説】のリメイクを作成するための持ち込み企画であり、更に当初は「力」「知恵」「勇気」の三部作の予定だった。
しかし開発は難航。宮本茂に「2作のほうが楽なんちゃう?」と助言を貰い、「力・知恵」を「大地・時空」へと置き換え、2バージョン体制で発売された。
その名残として、3人目の巫女・【フロル】?がNPCとして登場する、『大地の章』では初代『ゼルダの伝説』を踏襲したであろう構成のダンジョンやボスが多数見受けられている。
ゲームボーイカラーのゲームではあるが【ゲームボーイアドバンス】にも対応しており、本作をGBAで起動させると画質の向上や「アドバンス屋」といった要素が利用できる。
ハイラルの大地。馬を駆る一人の少年がいました。
その名はリンク。
導かれるようにたどり着いた所は、ハイラル城の奥深く。その奥でリンクを待ち受けていたのは、美しく輝くトライフォースでした。
「リンク…リンク…トライフォースの試練を受けよ」
ひときわ神々しい光に包まれた瞬間、リンクの姿は消えていきました。
気がついた時、リンクは見知らぬ森の中にいました。何が起きたのかもわからず、ぼう然とあたりを見回すリンク。
すると、森の奥から楽しそうな音楽や笑い声が聞こえて来ます。誘われるように声の方へ行くと、そこには旅芸人の一座が。
その輪の中で踊っている一人の少女に思わず見とれるリンク。彼女もリンクに気がつくと、太陽のような笑顔でこう言いました。
「私は踊り子のディン。フフッ、いっしょに踊らない?恥ずかしがらないで。二人で踊れば、もっと楽しいわ!」
ディンに手を取られ、踊り出すリンク。ちょっぴり照れながら、ぎこちなく。
しかし、楽しい踊りは長くは続きませんでした。突然空がかき曇りまっ暗になると、雷鳴が轟き、割れ鐘のように響き渡る声。
「見つけたぞ!ディン!踊り子なんぞに化けおって!この闇の将軍ゴルゴン様をあざむけると思っているのか!キサマの正体は『大地の巫女』だ!」
恐ろしい竜巻が起こり、ディンを飲み込もうと迫ってきます。
「助けて、リンク!」
リンクは竜巻に挑むも、巨大な力の前にはなすすべもなく弾き飛ばされディンはゴルゴンに連れ去られてしまいました。
時同じくして、ここホロドラムの大地に異変が起こりはじめます。「大地の巫女」を失ったホロドラムでは、四季が乱れ、大地の恵みが奪われてしまいました。
荒れ果てた大地には、生命(いのち)が宿るはずもありません。ゴルゴンの狙いは、ホロドラムの大地から「滅び」の力を集め、「闇の世界」をつくることなのです。
果たしてリンクは、闇の将軍ゴルゴンの魔の手から、ディンを救い出すことができる
のでしょうか?
リンクに与えられた試練が、今、始まります…。
リンクは見知らぬ森の中にいました。歩き出したリンクの耳に、助けを求める声が聞こえます。声のする方に行ってみると、そこには魔物の群れ。リンクの姿を見つけると、魔物は逃げ去ってしまいました。
襲われていたのは、ハイラルの王女ゼルダ姫の乳母、名前はインパ。事情があって、ネールという歌姫を探しているのだ、と言います。
「アンタもいっしょに探してくれないかい?」
インパの異常なまなざしに、リンクは断ることができません。森には紋章のついた岩が。リンクは当たり前のように岩をどけますがインパは岩に手も触れようとしません。
さらに森の奥に進むと少女が歌を歌っていました。まわりの動物たちにさそわれて、リンクは少女の歌に聞き入ります。歌声は、透き通るように美しく響きます。この少女こそがネール。インパが探していた歌姫です。
そのときネールを探していたはずのインパが、大声で笑い出しました。
「ハーッハッハッハッハ!」
あたりが暗くなり、インパの体からおどろおどろしい影が現れます…!
「ネール、オマエが『時の巫女』だということはお見通しさ!その体、『闇の司祭』ベランがいただいたよ!」
ベランと名乗った「影」は縦横無尽に飛び回り、おびえるネールに吸い込まれるようにして消えていきます。
目もくらむような光がネールの体から発せられます。リンクは光に目が慣れて気付きます。
ネールの様子がおかしい!ネールの顔は青ざめて、さっきまでの面影は消え失せています。鋭く刺すような、邪悪な視線…。ベランがネールの体をのっとってしまったようです。
「ハーッハッハッハッハ!いまや時の巫女の力はアタシのもの!昔へさかのぼるのも自由自在さ!新しい時代が始まるよ。“暗黒時代” という名のね!」
ベランはそう言って、姿を消してしまいました。
ネールの本当の姿は、この世界「ラブレンヌ」の時をつかさどる「時の巫女」だったのです。
巫女を失ったラブレンヌでは時の流れが乱れ世界のあちこちで異変が起き始めています。ベランはこうも言いました。
「昔が変われば今も変わる」
ベランの狙いは時空を超えラブレンヌの人々から「嘆き」の力を集め、「闇の世界」をつくることなのです。
果たしてリンクは、闇の司祭ベランの魔の手から、ネールを救い出すことができるのでしょうか?
リンクに与えられた試練が、今、始まります…。
基本的なシステムは【ゼルダの伝説 夢をみる島】から引き継がれている。