このページでは【ゼノブレイド2】のキャラクター、
シン
を解説する。
他のシンは【シン】を参照。
シン |
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他言語 |
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種族 |
【ブレイド(ゼノブレイド2)】→マンイーター | |
性別 |
男 | |
所属 |
イーラ | |
声優 |
櫻井孝宏 | |
初登場 |
【ゼノブレイド2】 |
秘密結社イーラの首魁。身の丈ほどもある長剣を使う凄腕の剣士。
その正体は500年に滅びたイーラ最強のブレイド。
最初はウズシオ船で【メツ】とニアを引き連れ、レックスに古代船のサルベージを依頼。
船の最深部に到着し、天の聖杯ホムラにレックスが触れた直後、突然レックスを刺殺してしまう。
しかし、レックスはホムラと同調して復活し、更にニアがレックス側に離反。
こうしてシン達の組織「イーラ」はレックス一行の敵対勢力となる。
5話の時点でヒカリによって、ドライバーの【ラウラ】と共にヒカリ達と共に聖杯大戦を戦った仲間の一人だったということが明らかになる。
ヒカリ曰く「誰よりも強く、誰よりも優しく、そして――誰よりも戦いが嫌いだった」
そんな彼がなぜ仇敵であったメツと共に行動を共にするのか、一切明かさないまま、彼及び彼が率いるイーラとの衝突は続いてゆく。
元々は氷を操るブレイドで、その気になれば周囲の温度を絶対零度まで下げて物体の動きを停止させ、ニアの強力無比な回復能力を封じることも可能。
マンイーターとなってからはコアクリスタルが鮮血のように真っ赤になり、素粒子を自在にコントロールする力に目覚めた。自身の粒子を極限まで加速化させ、光速での移動をも実現する。
ヒカリと同調したレックスと戦う際にも、因果律予測に対しては未来を予測しても対応不可能なスピードで攻め立てることでこれを撃ち破り、切り札のセイレーンによる荷電粒子砲も素粒子操作により無効化と、完全に素の状態の天の聖杯を上回る強さを見せつけ、レックス一行を一度は全滅させた。
終盤でその目的が判明。
同調してから17年間共に過ごしたラウラとは非常に固い絆で結ばれており、メツの影響で荒廃が進んだアルストの中でもたくましく生き延びていたが、ある日小さな村で見ず知らずの老人に「あんたオルネラさんのブレイドだろ?」と呼び止められた。
彼が語るところによると、自分はラウラより前にオルネラという女性のドライバーと同調しており、100年近く前に彼女と共にこの村に住んでいたのだという。
自身が住んでいたという家に行ってみると、当時の自分が描いた日記を見つけてしまう。
そこには当時の彼が伴侶として愛したオルネラが遠からず死を迎えること、ドライバーの死と共に自らの記憶をリセットさせられるブレイドという存在に対する苦悩が、そして本来はそのまま失われてしまうはずのドライバーとの記憶も、ドライバーの死後も保つことができる禁忌の方法が記されていた。
聖杯大戦後、アーケディア軍の攻撃で死亡するラウラとの絆をその身に刻むため、彼女の心臓を喰らいマンイーターと化す。
しかしラウラを失った彼は自身の生きる目的をも失ってしまう。それにもかかわらず、ラウラの死の間際の「あなたとの絆が消えるのが寂しいよ」の一言が彼を呪うように縛り付け、自分の命すら望まなくなった彼は、彼女との絆を消さないためだけに無意味に生き続けるようになる。
絶望の中で生きている最中、聖杯大戦以後聖杯としての力を失ったメツと出会い「生きる意味を失ったもの同士」として手を組むようになる。
そして「仮に天の聖杯が世界に傷跡を残さなくても、【マルベーニ】が世界の破滅を望まなかったとしても、結局人は巨神獣となって世界そのものを形成するようになるブレイドを同じように恐れいつかは同じことをした」という答えを出す。
そしてもはや生きる価値のない自分を、自分たちブレイドを道具として扱う人を、ブレイドをこんな形で生み出した世界を、この世界を作り上げた神を、それらすべてを滅ぼすため、メツが示した「世界の破滅」の道を突き進み、秘密結社「イーラ」を結成した。
前述の通り単体の実力としては作中最強クラスの存在ではあるが、ラウラの心臓は彼のブレイドの肉体に拒絶反応を起こしており、一定時間戦うと一人では身動きが取れなくなるほど衰弱してしまう。
マスタードライバーに覚醒したレックスに戦った後には肉体は限界まで追い込まれており、もはや立っているのもやっとの状態だった。
レックスは彼が心の底から自身と世界の破滅を望んでいるわけではなく「生きる意味を見失っていた自分に道を示してくれたメツに命を繋げたかった」という真意を見抜いていた。
最終的にレックスの「思いや記憶は別の誰かが必ず受け継いでくれるという点ではブレイドも人間も同じ」「ブレイドだって記憶を失ったとしても巨神獣への進化という人間とは違う形で命を繋ぐことができる」という世界に対する答えに共感。
自身もレックス達に命を繋げるためにすべての力を使い果たしながらもマルベーニを撃破。
その場から消えるようにして死亡する。
個としては刹那な存在であるブレイドの在り方を嘆いた一方で「人間は違うやり方であっても次の代へと命を繋いでいくことはできる」というレックスの言葉に共感し、レックス達に命を託したシンだったが、当のレックス一行はというと【ゼノブレイド3】でホムラ・ヒカリ・ニアの三名がレックスの子を産むという
殆ど人間と同じやり方で次の代へと命を繋いでいることが発覚している。
ブレイドの軛について頭を悩ませていたシンからするとやや複雑な光景に映りそうである。
こちらでは主人公を務める。
チームラウラの炊事担当で腕前はピカ一。
この頃は本編のヒカリが言うように紳士的な性格だったが、当のヒカリとは反りが合わず彼女の酷い料理の腕前を見て怒りを堪える描写がある。
本編ではこの頃の活躍を指して「史上最強のブレイド」とまで言われた彼だが、そこまで飛びぬけた暴れっぷりを披露することはなく、あくまでもラウラのサポートに徹している。
「優しかった」と言われた通り、ラウラの因縁の相手であり、一度は彼女を殺しかけた山賊のゴウトが再び彼女の命を奪わんとした際も、決して殺さぬように腕一本を切断することで戦意を喪失させるだけに済ませている。
しかしながら荒んだ戦いを続けていくうちに人間について思う所はあったようで、メツに「全ての人間がお前のドライバーじゃないんだぜ?」と言われた際には少なからず動揺していた。
聖杯大戦後、心身ともに人間とはかけ離れた怪物(ブレイドイーターの試作品)と化したゴウトにとうとう引導を渡すことになるが
「ゴウトをあのような姿にした怪物がいる。メツが死んだからと言って世界が平和になるわけじゃない」と述べ、アルストに暮らす自分達が変わらない限り争いが続くことを悟る。
それを踏まえた上で、ラウラ・カスミ・サタヒコと共に「自分達はいつかきっと変わることができる。ドライバーとブレイドの絆がある限り」とアルストの世界を生き抜いていくことを誓い合う。
しかしその頃、彼らのもとにマルベーニが編成したブレイド狩りの軍隊が迫ってきており……
その後、コアクリスタルを真っ赤に染めた彼は、かつてラウラと同調する前に住んでいたとされる、あの日記を見つけた小屋を探し出した。
そしてその日記と、ラウラや聖杯大戦を戦い抜いた仲間たちととった記念写真に火を付け、過去と決別する。
「戻れぬのか?」と彼を止めようとする【セイリュウ】に「俺の行く道はこの道だ。交わることはない。だが、もしふたたび交わることがあるのなら、その時は…」と述べてその場を去り、秘密結社イーラの首魁としての道を突き進んでいくのだった。
ちなみに彼がつけている仮面は「宝物庫から盗まれたコアから生まれたイーラの秘宝ブレイド」という正体を隠すためにラウラが手作りしたものであり、ラウラが正式にイーラの騎士として認められた(正体を隠す必要がなくなった)後も「せっかくラウラが俺のために作ってくれたから」と使い続けている。
500年後の本編でもまだ使い続けているが、一体どれだけ頑丈な素材でできているのだろうか。
スピリッツとして登場。
スピリッツバトルの相手は移動速度がアップした【クラウド・ストライフ】。
ステージは氷結床になった終点化頂上である。
氷結床は彼の氷属性の能力の再現、移動速度アップは素粒子加速による高速移動、雪に覆われた頂上ステージでの戦いはゼノブレイド2本編第6話のラストバトルを再現したものと思われる。