太陽が沈み、砂漠に幻想的な赤橙の幕が下りる。
今日でこの安息が去ると思うと、どんな景色でも輝いて見えるものだ。
陽炎で光が揺れ、水面を弾く色には原始的な色が混ざりゆく。

その色すらも捉えられたらと、加東はライカⅡを構え、フィルムを確認する。
夕日を捕え、ピントを合わせる。すっと息を吸って呼吸を止めた瞬間、水面が揺れた。



俺「ッブハア!!」

加東「もう水浴びは終わり?」

俺「あんたは入らねぇのか」


ぼたぼた水を滴らせ、ぶるりと一つ身震いをする。
加東のいる日除けの中、テーブルの上の酒瓶を取り、俺は近くの木箱に座った。


加東「あなた達を撮ってる方が楽しいもの。それにほら、時間よ」

俺「ああ…将軍とこに呼ばれるなんてなァ……」

マルセイユ「何だ、また何かやらかしたのか?」

俺「ハンナと違って、今月はまだ呼ばれてないさ」


マルセイユが後ろからタオルで俺の頭をわしゃわしゃと乱暴に拭う。
痛いと叫ぶが止まらない。急いで虎耳をしまった。


マルセイユ「泳ぐ時くらい毛をしまえ!」

俺「出てくんだよ!水浴びは楽しいの!」

マルセイユ「また抜けた!掃除が大変なんだぞ!?」

ペットゲン「うわあ……」

稲垣「タオル足りますか?」

加東「……追加ね」


暴れる俺を、マルセイユは使い魔を発現させて押さえつけ、わしゃわしゃ拭く。
タオルを届けた稲垣とペットゲンまで巻き込まれ、一緒になって俺を拭く。
楽しそうに笑う三人と一匹……いただきだ。
だが何だろう、こんなにでかい猫を飼った覚えは無い。


俺「耳がひりひりする…」

マルセイユ「今度ブラッシングしてやろうか。そこらの猫みたいに」

俺「へえ、ハンナがやってくれるのか?」

マルセイユ「もちろんケイが」

加東「こっちから願い下げよ。ほら、集まんなさい」


加東が日除けからテーブルを持ちだし、草地に置く。
これが作戦前最後のミーティングだ。まあ、今までミーティングは意味をなさなかった事が多かったが。


ペットゲン「作戦は?」

加東「今回は防衛戦よ。私たちはいつも通り制空権の確保」


すっと円卓を囲む4人に視線を移す。
呆れたように笑うペットゲンと、ころころと笑う稲垣。俺とマルセイユはきょとんとこちらを見ていた。


稲垣「ふふ、いつも通りですか」

ペットゲン「簡単に言わないでよケイ…」

マルセイユ「…好きに飛ぶぞ?」

俺「何だカトー、随分と気前が良いじゃねえか」


いぶかしむ様に見つめて来る二人に、稲垣達が頬を緩める。
いつも遠慮なんてしない癖に、久しぶりに要望に答えてやればこれだ。
加東は不敵に笑い、卓に両手を置いた。


加東「いい?私達は世界最高の飛行隊よ」


静かだが良く通る声だった。


加東「ロンメル閣下が言ってたわね。『空に彼等がいるからこそ、地上の我等が勝利できる』って」


卓を囲む4人を見る。
新兵だった真美は随分と腕を上げた。星の輝きに隠れていたライーサも、順調にスコアが伸びている。
星は星の輝くままに、マルセイユはその実力で更に他を圧倒する。
放埓に生きた虎はアフリカに留まり、俺は圧倒的な力で全てを一つに変えた。


加東「いつも通りこそ私達の最高の布陣よ」


全員に確信めいた笑みが浮かぶ。
ああ、狩人の目だ。


マルセイユ「この玉座、易々とくれてやるつもりはない」

俺「言う様になったじゃねえか、黄の14」

マルセイユ「ふふん、当然だろ?」


きっぱりと俺に言い切る。にやりと牙を剥く俺に、マルセイユは余裕そうに笑った。
そんな二人を見ていたペットゲンは、急に寂しそうな顔をしてマルセイユの袖を握った。


ペットゲン「…ティナ、私がついて行けなくなったら、その時は……」


聞いた事はあった。マルセイユが誰かを追い掛けていると。それがあの虎だと。
幾多の戦場を駆け抜けた男。俺がここに来てからというもの、マルセイユの飛行技術は格段に上がっていた。
それは、時に己の限界という壁を見せた。

ペットゲンの中にうっすらと凝っている思いはある。だが、プライドは時に捨てなければ……


ペットゲン「俺、に……列―――――」

マルセイユ「何を言ってる。私の列機はライーサ。お前にしか務まらないさ」


ペットゲンは驚いた。俯いていた顔を上げると、マルセイユは目を細め、こちらを見ていた。
途端にカッと目頭が熱くなる。堪らなくなってマルセイユに抱き付いた。


ペットゲン「うー…ティナ!絶対について行くわ!背中は俺でも、私は全力で守るから!」

マルセイユ「あはは、頼もしいな。任せたぞライーサ」


ぎゅうっと抱き付くペットゲンの背中を優しく撫でる。
そんな二人を見ていた稲垣が息をつく。


稲垣「良かった……ずっとこの事で悩んでたんです」

俺「なるほど。まァ、お前もよくやったな、マミ」

稲垣「わっ、私は何も……」

加東「大丈夫よ。分かってるから」


言いながら、加東は稲垣の頭を撫でる。
あうあう言って顔を赤くしながらも、彼女はそれに従っていた。


加東「可愛い事するじゃないの」

俺「ハッ、ここには良い女しかいねェからな」

「もちろん私達も含まれるのよね?」

俺「当然。それより、そんな良い男を放っとくのは良くないぜ?」


さっと後ろに立った影の手を取る。
軽く唇を触れさせると、マイルズは俺の頭を軽く小突いた。


マイルズ「指令部にお呼ばれよ。ケイ、あなたも」

俺「んー司令部へのお誘いか……悪くねえ」

加東「遊んでないで服装を……ああ、そのままでいいわ」


タンクトップに軍パン。いつもと変わらない様に溜息が出た。








加東「報告に参りました」

パットン「うむ。入れ」

俺「あんたが開けるなんて珍しい」

パットン「ピュアモルトだ。まあ一杯やれ」


ヒュウと口笛を吹いた俺を室内に入れる。
各戦区の司令――つまり佐官のみが中央に置かれた長い卓につき
緩みのない顔で目の前の杯を明かしながらの雑談に興じていた。
俺は息苦しさを感じたのか、頭の後ろを搔き、言った。


俺「俺は帰るぜ」

司令「残れ、虎」

俺「何のつもりだ?俺は――――」

司令「今さら認めぬ者はおらん。貴様の席はそこだ」


長い卓の奥、丁度モントゴメリーの座る辺りを目で示す。
俺は少しばかり目を見開いた後、肩をすくめた。


俺「買いぶり過ぎさ」

モンティ「どうかな?」


くつくつと笑いながら、モントゴメリーがグラスを置く。
ゆったりと揺れる金色に、加東が目を細める。
俺は取っ手に手を掛けたまま固まり、隣に立つマイルズに目をやった。


モンティ「この老いぼれ、まだ眼までは死んでおらん」


くすりと笑ったマイルズを見て、モントゴメリーは口元を緩める。
取っ手から手を離し、背を向けていた俺はモントゴメリーを見据えた。


俺「喰えねえネズミだ」


腕を組み、部屋全体へと無造作に言い放つ。
いい加減のようでおもねらない口調に
凍ったように張り詰めた空気が解けた。







滔々と落ちる静寂に、思わず姿勢を整える。
全員の目は奥のボードと、前に立つ二人へと向けられる。
終了に近い頃、手前のグラスの氷が割れた。


パットン「諸君、この一週間で良くやってくれた」


将軍は続ける。


パットン「明朝8時を作戦開始とする。全員良く寝、休むが良い」

パットン「明日より我々が求めるものは唯一つ」


だんと、両手を卓に置く。
そして座っている全員を眺め、俺を見る。
瞑っていた目を開き、俺が呟いた。


俺「…アフリカ軍団の勝利。それだけさ」

加東「言うじゃない」

俺「俺は一度言った事は曲げねえ主義だ」


グラスを一気に空け、将軍二人を睨み付けて立ち上がる。
ああ…と加東が頭を抱える。そんな加東を俺が持ち上げ、立たせる。
加東は諦めたように笑った後、将軍二人に体を向けた。


加東「空は我等にお任せを」


ガタンと椅子を引き、マイルズが立ち上がる。


マイルズ「陸は私達が。前を遮る敵は砂の如く沈めてみせます」


二人の言葉に、豪快な笑い声が抜けた。


司令「我々も負けられませんな。レディーのエスコートはお任せ下さい」


ぞくぞくと立ち上がり、礼をする佐官達に、二人は満足そうに頷いた。


モンティ「私にできる事はここまでだ。私はここで勝利を待つ」

パットン「儂はいつも通り前線で指揮を執る。何かあれば師団の先頭まで走って来い」

モンティ「杯を持て、諸君」


モントゴメリーが重々しく言い放つ。
自信に満ちた瞳が全てを見渡した。


モンティ「アフリカに勝利を、人類に栄光を」


その言葉を続けた後、一息に熱い酒を飲み干した。











俺「Nessun dorma!……Nessun dorma!……」


群青の空に口ずさみながら砂を踏みしめる。
白く染まる息が寒さを告げるが、彼の虎の被毛が寄せ付けない。

細かな砂を蹴り、たっぷりと流れる静寂をかき分ける。
天幕が見えた。横に茂る椰子が風に揺れ、白いハンモックがぼんやりと夜に浮かぶ。
下に積まれる木箱は小さな少女達の足場代わりだ。夜に慣れた目には良く見える。

さっきまで散り散りに覆っていた雲が、急に走り出す。
とたんに、黄色の月が砂漠に光を灯した。
明かされた夜を歩く。小さく見えた天幕もそろそろと、目を閉じる。静寂に呼吸が二つ――二つ?
歌を口ずさみ、視界を変える。木箱にうずくまる小さな影。一瞬我が目を疑った。
すでに寝ていて、明日の作戦前に言葉を交わすのが最後だと思っていたのに。
夜に置いても星屑を散りばめたように輝く、白に近い亜麻色、何より、自分が見間違うはずがない。


俺「Ma il mio mistero e―――」


見間違いかもしれない。彼女は夢に見る女神に良く似ているから。
寂しく笑う。
これは夢なのだろうか、夢の逢瀬……なんと甘い響きだろう。
子守唄はそのままに、そっと足音をひそめ、少女に2、3と距離を詰める。
魔法障壁で緩和されているとはいえ、ばら色だったその唇は、色をひそめていた。


俺「貴女はどうです、姫様」


言葉と共にマントをはおらせる。
目の前の夢は、驚いたように顔を上げた。一瞬嬉しそうに笑うと、みるみる頬が赤く染まる。
そのまま慌てるようにマントを突き返した。



マルセイユ「俺、お前は――――」

俺「平気さ。それよりどうした」

マルセイユ「あー…変更は?」

俺「ない。朝一に攻撃を仕掛けて先手を取る……後は将軍に任せておけばいい」


マントを着せながら内容を告げる。
変わりない内容に、彼女はふっと息をついた。


俺「…用があるんだろ」

低い声で問いかける。
一瞬肩を振るわせた後、彼女は言い辛そうに口を開いた。


マルセイユ「その、眠れなくて」

俺「なんでだ?」

マルセイユ「…ここが落ちたら、カールスラントは帰らない」

自信なさげに彼女は笑った。一番最初に出会ったときも彼女はこう言っていた。泣いていた。
瞳に溜まった涙も、その輝きも覚えている。
俺は立ち上がって空に目をやった。


俺「始めて会った時言ったな。俺が必ず取り戻すと、」


俺「俺達に負けはねえ。ここにいる全員がそう思ってる」


それに、と俺は続け、マルセイユに向き直った。


俺「言ったろ?俺は女の子の前なら世界最強だ」

マルセイユ「…そうだったな」


すこしきょとんとした表情を見せた後、彼女は力が抜けたように笑った。そんな彼女に溜息がでた。


俺「ったくよ。大体お前は―――」

マルセイユ「言うな!……自分でも馬鹿だって分かってる」


思いっ切り俺の声を遮って、少し恥じらいながら彼女は早口に言った。
ふっと静けさが下りた。月明かりがほの明るく辺りを照らしだす。


俺「…俺はお前に感謝しなくちゃならねえ」


そう言ってマルセイユと目を合わせた。静かに、言葉も無くただ見つめ合う。


俺「俺の背中、任せたぜ」

マルセイユ「ふふん、こちらこそ」

俺「勝てるかは知らねえ。でもな」

マルセイユ「私はお前を信じてる。それで充分だろ?」

俺「…おうよ」


にっと笑い、マルセイユが拳を作る。俺もつられて笑い、拳を合わせた。
合わせた拳から微かな震えが伝わった。ふっと顔を上げると、マルセイユは小さく笑った。


俺「大丈夫か?」

マルセイユ「大丈夫、今になって急に……怖かったのか、困ったな」


ぽつぽつ呟きながらマルセイユはマントに手をかけ、さっと脱いでしまう。
茫然と俺がマントを受け取ると、肩をずらして飛行服を脱ぎ、颯爽と夜に飛び出した。


俺「お、おい!待てよ!」


群青に降りた静寂に音すらも息を顰める。夜目を効かせるまでも無く、彼女の白く煌めく髪が道しるべの様に輝いていた
彼方の星を追う心地だった。まるで空にいるような錯覚の中、俺は一心に走った。










あの後、どの位走ったのだろうか。かなり走って来た。遠くでちらほらと灯りが見える
走った距離がどうであれ、俺の頭にこびりついたものは消えなかった。


マルセイユ「……つかれた」

俺「……当然だ」


第一声がそれか。急に倒れ込んだものだから急いで駆け寄ると
少女はぽつりと呟き、白い息を吐いて息を整える。それにならい、俺も砂に身を投げた。

青く降りた夜の幕を、零れ落ちんばかりに瞬く星々が煌きに飾る。
アフリカの澄んだ空気を吸い込み、ざわめきに満ちた星空を眺めた。

隣に横たわる彼女とほんの少しだけ触れる指先。
それだけがひどくもどかしく、それだけで胸が満たされた。

マルセイユの指が動く。
そのまま、とまどうようにそろそろと、少女の手が俺の右手を握った。


マルセイユ「――うん、俺の手は落ち着く」

俺「…ハンナ?」


搔き消えるような呟きに、頭を動かす。
ドレープの様にゆったりとした夜の中、ラピスラズリは海をたたえ、こちらを見ていた。


まだ包帯の取れない俺の右手。
少女の手より一回り、二回りよりも大きいその手を彼女は握る
目線より少し下の右手を挟み、見つめ合った。


マルセイユ「始めて一緒に戦った時、この手が道を拓いてくれた」


傷跡をなぞる。
彼女は、ほんの二ヶ月前の出来事を懐かしむ様に呟いた。
手の甲はまだ治らない。はがれた皮膚は瘴気の侵入でウィッチの再生力もってしても、まだ皮膚は再生しない。


マルセイユ「あの時、俺が来てくれて嬉しかったんだ」


トリガーを引いた手のひらは熱で焼けた。
ようやく薄皮がはって来たが、まだ治らない。


マルセイユ「でも巻き込みたくなかった……それでも手を伸ばしてくれた」


この手を掴んでくれた。
そう言うとマルセイユは身体をこちらに向け、両手で俺の右手を握り締めた。


マルセイユ「いつも守ってくれる、この手が好きだ」


そう言って少女は可憐に笑う。
息が詰まる。こういう時に限ってうまい言葉は出てきちゃくれない。


俺「……ぼろぼろだ」

マルセイユ「いいんだ。好きだから」

俺「嬉しいな」


そうっと輪郭をなぞるように、マルセイユの頬を撫でると、目を細め、ふわりと笑った。
ばらのように気高い少女は菫のように純粋だった。


俺「惚れたか?」

マルセイユ「…分からない――でも」

俺「なんだ?」


少しくぎって、彼女は口元に笑みを浮かべた。


マルセイユ「嫌じゃない」

俺「―――そうか」


手を握り返すと、マルセイユは眠たそうに笑った。
そのとろりと落ち始めた瞼に手をかざす。


俺「……ハンナ、おもしろいものを見せてやる」

マルセイユ「へえ、なんだ?」

俺「俺のとっておきだ。まだ誰にも見せてない」


額の辺りに手が置かれる。なんだか柔らかかった。
でも眠くてよく分からない。
ふわりと溢れた金色と、ぐるりと唸る声を最後に、マルセイユは目を閉じた。










ふむと、マティルダはマルセイユの天幕の中で腕を組んだ。
ベッドにいる筈の主は何処にも見当たらない。どこへ遊びに行ったのだろうか。
ふいに天幕の外に気配を感じた。何気なしに入口に向かうと、入口に垂れる布がもそりと動いた。


マティルダ「誰だ?」


瞬間、黄金の二対と目が合う。
咄嗟にナイフを取ったが、雷鳴の様に低い唸りに体を縛られた。
その獣は灯りの内に姿をさらす。マティルダの胸と同じ辺りまでの大きな獣。
冷汗が流れる。本能が恐怖する。何かで読んだ通りなら獰猛な獣の筈だ。
だが、アフリカに虎はいない。覚えのある虎は一人だけ


マティルダ「…虎……なのか?」


金の双眼に問いかける。
虎はぐるりと喉を鳴らした後、マティルダの腹に耳元を擦り寄せた。
凶器の様な筋肉を隠す金色の縞模様。光を反射する毛は少しごわついていた。


マティルダ「おい、悪ふざけは寄せ。鷲の使いはどうした?」


ごろごろと喉を鳴らし始めた虎が目を横に流す。
その通りに目を動かすと、大きな背中の上に彼女は眠っていた。
動こうとすると虎が小さく吼える。
何かと思うと、虎はベッドの方へと歩いていった。

体をかがめ、少女を優しくベッドに寝かせる。
そのまま毛布を咥え、肩までかぶせてやる。ちらりと見えた犬歯に寒気が走った。


マティルダ「虎」


眠るマルセイユの顔に、虎はぐっと額を押し付けた。
惜しむ様にごろごろ喉を鳴らし、マティルダに向き直った瞬間、空間が金色に染まる。


俺「――さすがマティルダ。こんな簡単にバレちまうたぁ驚きだ」

マティルダ「今の姿は何だ」

俺「たまには相棒の力を存分に、な」


マルセイユと一緒に運んで来たマントを被り、入口へと歩く。


マティルダ「……他の者には言わないでおこう」

俺「ああ助かる。おやすみ、マティルダ」


布をよせ、夜へと向かう。
灯りの中からでも見える星に彩られた夜の輝きに目を細める。
ゆっくり夜に足を踏み入れると、俺は一度だけ振り向き、静かに囁いた。


俺「良い夢を、ハンナ」







最終更新:2013年02月02日 13:03