142 :
空の王な俺:2011/02/18(金) 11:37:38.88 ID:IiCjfABr0
余「はーっ……はーっ……」
余「<●><●>」ギィィィィ...
余「<★><★>」ヂカッ!
カッ
__,,:::========:::,,__
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/ \ ド ォ オ オ オ オ オ オ オ . . . ン
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
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余「はぁ……はぁっ!」
143 :空の王な俺:2011/02/18(金) 11:42:22.55 ID:IiCjfABr0
ざぁぁぁぁぁ……と、ロマーニャの大地に黒い雨が降る。
TNT火薬に換算して数キロトンクラスの爆発のエネルギーが大地を抉り、放出された熱が上昇気流を産む。
巻き上げられた大量の粉塵と水蒸気が雲を作って、灰交じりの雨が降り注ぐ。
余「ぜぇ……はぁ……うぐ!?おう゛ぇぇぇ……!」ビシャビシャ
余「お゛ぇぇぇぇ…………はぁっ、はぁぁぁ……」
一発撃つごとに、こみ上げてくるむかつきにこらえ切れずに胃の中身をぶちまける。生暖かく粘ついた液体が、口の周りや袖を汚す。
制御を失った魔力の、暴発に近い放射に体が軋みをあげているのだ。もうずいぶん前から、胃液以外のものが出てこない。
薄汚れた雨と自身の吐しゃ物にまみれ、男は独り空を漂っている。
余「はぁ……はぁっ!……あ……あああああ……うわあああああああああああああああああああ!!」
余「ウルスラぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
144 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 11:43:56.02 ID:HCYAj3kL0
よっさんだと…
145 :空の王な俺:2011/02/18(金) 11:47:19.44 ID:IiCjfABr0
男は、ウルスラの眼鏡を見せられてしばらくは、呆然として誰が話しかけても一切反応を示さなかった。
しかしおもむろに『玉座』に飛び乗ると、制止も聞かずに基地を飛び出した。
そしてただまっすぐヴェネツィアの巣を目指し飛び続けた。
ヴェネツィアへの途上には、当然ながらネウロイの防御線が幾重にも配置されている。
男は途中で会敵するたびに、打撃効率や周囲への被害、自身への影響さえも一切無視して勅視を撃った。撃って撃ち続けて、視界に動くものがなくなればまた進んだ。
そして今、後どれくらいでヴェネツィアなのか、どう飛べば辿りつくのか、そもそもそこで何がしたいのか、そんなことすら曖昧なまま、力尽きて立ち往生している。
霞んで目が見えない。雨が入ったのか、疲労か、はたまた勅視の撃ち過ぎか。もはや前へ進む力さえ失われつつある。
今朝まで……ウルスラと話して以降に心身に充溢していた活力はとうに消え失せ、代わりに頭で、胸でぐらぐら煮える怒りや憎悪を糧にして進んできた。
今も沸き立つそれは変わらないが、もはや体が言うことをきかない。
そんな男の背後に、5機のウィッチが接近してきた。『STRIKE WITCHES』である。
坂本を先頭に、バルクホルン、
シャーリー、そして男を捜すためだろう、魔道針を輝かせるサーニャと、彼女のいるところに必ず一緒に居るエイラ。
基地のハンガーにあった機体はほとんど破壊されていたが、予備の機材や、駆けつけてきた他の部隊のウィッチのストライカーを臨時に借り受けて飛んできたのだ。
『オペレーション・マルス』発令にあたり、ロマーニャには各地からウィッチの増援が送られていたためにできたことだった。
坂本「やっと追いついたか」
余「……。」
146 :空の王な俺:2011/02/18(金) 11:52:18.35 ID:IiCjfABr0
バルクホルン「酷い有様だな」
バルクホルンが周囲を見回しながらこぼす。汚れまみれの男を見ての言葉ではなく、またその口調にも気遣いよりは非難の色が濃い。
無理もなかった。彼女らが男に追いつくまでの途上に、片手に余るほどの大型のクレーターを見たのだ。
他にそんな真似ができる者がいるはずもない。男の放った手加減なしの勅視によるものだ。
それら爆発痕の中心は、生成から一時間近くを経てもまるで火口のように赤熱し、水蒸気と火災の灰からなる煙を噴き上げていた。
つい数ヶ月前まで大地に溢れていたマザー級ネウロイがロマーニャの大地の表皮腫瘍だとすれば、男により穿たれたそれらは鮮血溢れる創傷だった。
シャーリー「ルッキーニを連れて来なくてよかった……」
幼いながらも祖国を愛し、そのために戦う小さな戦友がこの光景を見たら、きっともっと心を痛めただろう。シャーリーが思わず呟いた。
男は返事をしない。振り返ることさえしない。彼女らの存在にすら気づいていないかのよう。ただ大きく肩で息をしている。
坂本「息が荒いが、大丈夫か?さぁ、基地に戻るぞ」
余「……できぬ。」
坂本「復讐したい気持ちは分かる。だがオペレーション・マルスは今週中にも発動される。それまで待て」
余「できぬ、と言っておる。」
言いながら、ようやく男が振り向いた。血走った目、こけた頬。
その灰に塗れた凄絶な表情に、乙女たちはひるむ。百戦錬磨の坂本ですら、一瞬言葉を失った。
147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 11:53:10.98 ID:W8zJVMM8O
よっさんェ……
148 :空の王な俺:2011/02/18(金) 11:57:37.32 ID:IiCjfABr0
サーニャ「へ、陛下さん、気持ちは分かります。ウルスラさんのことは私もつらいです。でも今一人で向かっていったら、あなたまで死んでしまうわ」
エイラ「そうさ、よっさん。今のお前、絶対に冷静じゃないじゃナイカ。今朝から戦いっぱなしで魔力もやばいし、顔色だってひどいもんダゾ!?」
余「それが、どうした。」
サーニャ「そっ……」
ビクリ、とサーニャは身を竦ませ、エイラが彼女を庇うようにその前に立った。思わずそうさせるほど、男の声は殺気立っていた。
余「余にはすべきことがある。彼奴らに大逆の報いを受けさせねばならぬ。王の妃を害した咎を思い知らせねばならぬ。彼奴らが苦しみを知らぬというなら教えてやる。痛みを知らぬというなら刻んでくれる。」
そこまで一気に言ってから、また一度大きく息をつく。
余「そちらに助勢を請うつもりはない。しかし邪魔立てはするな。」
坂本「どうしても行くつもりか」
返事をするまでもないことだった。男が無言で背を向ける。
坂本「待て。……お前を拘束する」
坂本が男の前に回りこみ、烈風丸の鯉口をきった。
カチャリ、と鍔鳴りのような音。刀を抜くのに鍔が鳴るとは、と男は怪訝に思うが、すぐにそれは背後の他の乙女らが同時に各々の武器のセイフティを解除した音だと気づいた。
149 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:03:00.73 ID:IiCjfABr0
余「何のつもりだ?」
今日の天気でも尋ねるような調子で、男が訊いた。
坂本「無理やりにでも連れ帰れ、という命令だ」
バルクホルン「やり過ぎたんだよ、お前は。いくら冷静でなかったとしても、やり過ぎた」
感情の込もらない口調で、バルクホルンが告げた。
他の乙女らは痛ましげな表情で、しかし気丈に各々の武器を構える。これまで人類の敵に向けられてきた銃口が、男に向けられる。
しかし男は欠片の動揺さえ見せない。
余「そうではない。そちらは、そんなもので余に敵しうるつもりなのか?」
まるでネウロイに対するもののような、冷ややかな視線を乙女らに向けながら告げた。
乙女らは無言。これもまた、返事をするまでもないことだった。
余「是非も無し、か。」
その言葉が合図だった。
150 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:08:21.10 ID:IiCjfABr0
男と乙女らが対峙する、一時間ほど前のこと。男が基地を飛び出してからしばらくたって、ひとまず基地能力の復旧に全力をあげていたミーナのもとに、緊急の通信が入った。
連合軍ロマーニャ方面軍のトップである将校からのその命令は、簡潔ではあるが理不尽で、同時に有無を言わせぬものであった。
『“彼”を拘束、不可能なら撃墜せよ』
『理由はその目で確かめたまえ。ロマーニャ北部で、“彼”が暴れている』
『“彼”が今ロマーニャ北部で振るっている力はそれほどのものだ。あの力が人類に向けられないという保障はない』
『報告は受けている。親しくしていたウィッチがKIAになったということだったな。その点については心から気の毒に思う』
『KIAではなくMIAか、失礼』
『だがいずれにせよ、だ』
『我々は戦争をしている。死は……まことに遺憾だが、日常的な事象だ。彼の同僚がKIAになるたびこのような事態になるのなら、それが人類側の拠点や市街に対して、偶発的にでも向けられる可能性は否定できない』
『もしそうなれば、『悲劇』などという言葉では表しきれない惨状を呈することになるだろう』
『危険は排除されるべきなのだ。ネウロイには、巣一つ潰されたところで欧州を制圧する十分な戦力が残るが、我々には基地や街の一つでも消し飛べばそれは致命傷になりかねない』
『理解しろ、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐。私は君に懇願しているわけではない。これは命令だ。命令なのだ』
151 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:10:34.00 ID:AVGanA7WO
おおぅ・・・
152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:11:19.53 ID:uMGylW1l0
よかった。ウルスラの生存フラグ・・・。
153 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:13:11.15 ID:IiCjfABr0
ミーナは抗弁しようとしたが、ほとんど取り付く島さえ与えられなかった。
命令。そう言われれば、軍人である限り拒否することも無視することも許されない。
坂本「……私が行こう。ミーナ、お前はまだ基地を離れるべきじゃない」
ミーナ「そうね。……ごめんなさい、つらい役目をさせるわ」
坂本「いいんだ。何人か連れて行くぞ」
ミーナ「ええ。でも誰がいいかしら。皆まだショックを受けてるわ。特に宮藤さんと……フラウは無理ね」
坂本「若年組には無理だろうな。任務の内容も内容だ。シャーリーとバルクホルン、エイラあたりか。捜索任務でもあることを鑑みればサーニャも欲しいが……。まぁとにかく当たってみよう。」
.
.
.
154 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:14:11.73 ID:dc6SpWmg0
よっさん災害レベルだな
155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:14:14.20 ID:2P0yhr6x0
ふと思ったんだが、某SFFPSの如く「全てのウィッチは戦死してはならない」とかの理由でKIAも全てMIA扱いとかだったら・・・
156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:16:24.30 ID:HCYAj3kL0
>>155
おいやめろ
やめてください
157 :空の王な俺 さすがに敏感に気づくな……:2011/02/18(金) 12:17:45.91 ID:IiCjfABr0
暗い空の下、6つの影が躍る。
余「<●><●>」ギン!
男が最初に狙ったのは、ちょうど真正面にいた坂本。
ボッ、と彼女のストライカーが煙を吹き、バランスを崩す。しかしそれは彼女の思惑通りだった。
最初から無傷で抑えられる相手とは思っていない。この責任感の強い指揮官は、男がまずは首を動かさずに見ることができる者を狙うであろう事を見越して、あえて自らその面前に立ったのだ。
坂本「今だ!」
サーニャ「……ごめんなさい!」
サーニャのフリーガーが火を噴く。外しようのない至近距離から放たれた、9発のロケット弾。男はそよとも動じず、シールドで背後から迫り来るそれら全てを受け止める。
炸裂。
余「む?」
男は首を傾げる。爆発は派手であったが、シールドにかかった負荷が異常なほど小さい。並みのシールドですら破れるか怪しい威力だ。
1発で中型ネウロイを爆砕するロケット弾9発が直撃したというのに、これは明らかにおかしい。
そしていつまでも晴れない、大量の黒煙。
余「……煙幕弾か。小賢しい。」
まず視界を閉ざすというわけか。さすがに長く一緒に戦っただけあって、よく考えてある。男は内心で乙女らの戦術を評価した。
勅視の、「相手が見えてなければ撃てない」という制約をよく理解している。
158 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:23:47.17 ID:IiCjfABr0
視界は眼球表面から円錐状に広がっている。つまり距離があればあるほど一度に多くのものが目に入るわけであるから、視界にあるものを攻撃する勅視と遠距離戦でやりあうのは自殺行為だ。
実際、5機程度いつもなら一撃で殲滅できたものを、戦闘開始時の状況のために一度に1機しか攻撃できなかった。
最初の説得からして、接近するための方便だったのではないか。
悪意のこもった見方だが、今の荒みきった男にはいっそ心地よい思考だった。
とにもかくにもこれで勅視は封じられた。煙幕は無理やり突っ切ればいいが、そうすると煙幕の外で待ち構える彼女らの前に背中を晒して飛び出す格好になり、戦術的にも気分的にもよろしくない。
この状況で慌てて飛び出すのは、まるで巣穴から燻し出されるウサギだ。王の態度として相応しくない。
王の態度、か。男は自嘲する。灰や自身の吐しゃ物といった汚濁に塗れた今の自分が王だと?お笑いではないか。
君臨するための力を破壊だけのために振るい、守るべきものさえ損なっている。
……否、守るべき者ならとうに失ってしまった。
一瞬そんな
物思いに沈んだ隙に、煙幕を突っ切って背後からバルクホルンが飛び掛ってきた。
バルクホルン「気付けをくれてやる!少し寝て頭を冷やせ!」
彼女のシールドでこちらのシールドを中和しながら、MG42で殴りかかってくる。
余「ぬっ……!」
危ういところで身をかわし反撃しようとするも、彼女は一撃を見舞うとすぐに煙幕の中に隠れてしまう。
159 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:29:46.16 ID:IiCjfABr0
追いかけようと『玉座』を反転したところに、今度は機銃弾が降ってきた。シールドがバチバチと音を立てる。
傘で大き目の雹を受けているような感覚。装薬を減らした弾頭だ。貫通されそうな気はしないが、タイミングは外された。
余「坂本か。煙幕の中を見通しているな?片足を軽く睨んだだけで済ませたのは失策であったわ。」
シャーリー「私たちも」
エイラ「いるゾ!」
シールドの光を目印にされたか、いつの間にか二人に挟まれている。
発砲。
左右にシールドを展開し、弾く。
その後反撃しようとすると、二人はまたさっと煙幕の中に隠れてしまう。
無理に追えば、すぐにまたバルクホルンあたりが仕掛けてくるだろう。
このままではいずれは防御に失敗して、攻撃を受けてしまうかも知れない。
正確な連携、冷静な戦術だ。
ウルスラが死んだというのに。理不尽な苛立ちが脳を灼く。
余「うっとおしい……!」
余「<★><★>」ヂカッ!
160 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:35:12.39 ID:IiCjfABr0
本来は不可視の勅視が、光線として視認できるほどの出力。天頂へ向け放たれたそれが、煙幕を貫き雲間に突き刺さる。
空気が爆発的に膨張し、煙幕が、そして延長線上にあった雲までも渦を巻いて吹き飛ぶ。
青空が現れた。晴れた空から降る雨は一時的に勢いを増し、そしてぴたりと止まった。
もはやその場の全員が一望できた。サーニャのフリーガーには煙幕弾が再装填してあるようだが、撃たれる前に一瞬でケリがつく。
バルクホルン「くっ」
エイラ「力技カヨ」
余「退け。もはや勝負あったであろう。そなたらを殺めたくはない。」
161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:37:05.29 ID:eceZXUFY0
しえんだ
162 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:41:59.46 ID:IiCjfABr0
坂本「……諦めるのはお前だ。そんなことをしても、ウルスラは帰ってこない。帰ってはこないんだ」
余「……黙れ。」
坂本「受け入れろ。あの娘だって、お前が無駄死にすることなんて望んでは――」
余「黙れと言っておる!」
余「<●><●>」ギィィィ......
余「<○><○>」...プスン
余「ぬ……う……?」
坂本「?」
シャーリー「よっさん!?」
ふらり、と。
男は突如膝から崩れ落ちた。空中で糸を切られた操り人形のように、真っ逆さまに落下していく。
163 :空の王な俺:2011/02/18(金) 12:45:31.77 ID:IiCjfABr0
『玉座』はしかと足に装着されているのに、力が入らない。
落ちていく。
以前にもこんなことがあったな、と男は霞がかかったような意識で思い出す。
そう、確か尖塔型のネウロイと戦ったとき。
高度を上げすぎて失速し、墜落した。
思い出される、この身を抱きとめるウルスラの少し高い体温と、端がやや紺に染まりだした夕暮れの空。
あのときの空が見たい。あの茜色の空が。
ぼんやりと空を見上げながら、男は意識を失っていった。
見上げた空は、爆風がおさまるにつれ戻っていた灰色の雲に、ゆっくりと閉ざされようとしていた。
164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:46:34.62 ID:IiCjfABr0
ロスマンタイムだからといって甘い話ばかり来ると思ったら大間違いだ
とりあえず今日はここまで
165 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 12:48:41.20 ID:HCYAj3kL0
乙
先が気になってこわいんだぜ
167 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/02/18(金) 13:05:23.82 ID:eceZXUFY0
おつ
よっさんのこれからの扱いが心配でたまらん
最終更新:2013年02月02日 13:46