――――――――――――――――――――――――執務室
時刻は夜。執務室で今日の戦闘報告のまとめをしていた。
ミーナ「私大尉のもう一つの固有魔法"滅界"か。」
坂本「本人が言うには、如何なる装甲だろうとも大型だろうとも切断するができると言ってたな。」
ミーナ「私大尉の飛行技術、扶桑の剣術、そして二つの固有魔法。
確かにこれなら、撃墜数が300機なのも納得できるわね。」
坂本「先程の戦いは鬼神の如く。私の背筋がゾクリッときたものだ。」
ミーナ「それからだけど、ネウロイの出現が無くなるそうよ。」
坂本「観測員が言ってたが、この前の大規模な軍隊のせいで戦力不足になったという訳か?」
ミーナ「そうなるわね。でも、私達にとっては一時の安息ね。」
坂本「そうだな。」
――――――――――――――――――――――――庭園。
翌日。
ハインリーケは庭の散歩をしていた。
桜の樹の下に私が座っていた。
耳を澄ますと何か歌を歌っている様だ。
私「桜 桜 空に舞うは…桜 桜 墨で染めて…」
私「桜 桜 咲き乱れ 空に舞うは 反魂蝶。夢に見た幻の楼閣(ばしょ)を 守る剣 風を切れ…」
桜の樹からも私大尉の歌に呼応しているのか花弁がヒラリッヒラリッと落ちる。
不思議と幻想的な雰囲気となる。
私「桜 桜 咲き乱れ 空に舞うは 反魂蝶。
夢に見た幻の楼閣(ばしょ)を 守る剣 風を切れ…
桜 桜 狂い咲け 墨で染めて舞い上がれ…」
ハインリーケ「綺麗な歌だな。」
私「・・・私の好きな歌ですよ。」
ハインリーケ「そうか・・・隣に座ってもよいか?」
私「どうぞ。」
ハインリーケは私大尉の隣に座る。
私「・・・・。」
ハインリーケ「・・・・。」
しばらくの沈黙が続く。
ハインリーケ「私。そなたに言う事があるのだが・・・聞いてくるか?」
私「・・・なんでしょうか?」
ハインリーケ「わらわは・・・最初にそなたを見た時は頼りに無さそうな男だと思った。
でも、そなたは自分の事よりも仲間の事をいつも心配していた。
その心意気にわらわは感動したのだ。それに世間知らずなわらわにいろいろと教えてくれた事も感謝している。」
ハインリーケ「そなたが居なくなってから、わらわの心が穴が開いて寂しかった。
これがなんなのか知らなかったが、ハイデマリーに聞いた時、確信したのだ。」
一息して、ハインリーケの頬が紅潮し告白する
ハインリーケ「わらわは・・・私の事が好きだ。」
風が吹いて、木々の葉がざわめき桜の花弁も舞い散る。
二人の頬を風が染めた。
私「ありがとう。・・・でも、その気持ちは受け取れません。」
ハインリーケ「どうしてだ?」
私「ハインリーケさんの告白は嬉しいです。でも、私は、私は・・・人に恋する資格なんて無いのですから。」
私はそう言った後、ゆっくりと立ち上がり空を見上げていた。
――――――――――――――――――――――――談話室
ハインリーケ「・・・。」
エーリカ「どうかしたの?難しい顔をして。」
ハインリーケ「今日、私大尉に告白をしたのだ。」
ミーナ「えっ!?そうなの・・・」
ハインリーケ「だが、アイツは・・・"人に恋する資格なんて無い"と言っていたのだ」
バルクホルン「そんな事を言ったのか?」
ハインリーケ「・・・ミーナ中佐。私はわらわの事を嫌っているのだろうか?」
ミーナ「そんな事は無いわよ。私さんは貴女の事を嫌っている事なんて無いわよ。きっと理由だって話してくれるわ。」
ハインリーケ「そうか・・・うむ、そうだな!!」
やる気を取り戻すハインリーケ。
三人組は意外と単純な子かもしれないと思った。
夜の庭園。
桜の樹の下で私大尉が立っていた。
顔は寂しいそうだった。
私「・・・隊長。貴女は私を許してくれますか。大きな罪を犯したこの私を・・・。」
頬を伝うのは透明な滴・・・涙を流していた
【
次回予告】
サーニャです。
夜間哨戒の時にネウロイが現れ私たちは危機に陥りました。
負傷した私大尉は、黒い花びらをその身に包んで・・・、
満月に獣が咆哮を上げる・・・。
最終更新:2013年02月02日 14:33