~作戦当日、格納庫前~

シャトルの前には501のメンバーとマルセイユ大尉が集まっていた

ミーナ「今回の作戦内容を俺さんが説明します」

俺「・・・今回の作戦では選ばれたウィッチがシャトルに乗りマルタ島上空400kmまで行きます」

俺「マルタ島上空に着いたらウィッチを転送でネウロイ内部に送り出します」

俺「シャトルに乗る人は操縦と転送機の操作に俺と友小尉」

俺「シャトルから送り出すウィッチの人数は船のスペース上3人まで限定されます」

ミーナ「マルセイユ大尉、バルクホルン大尉、エーリカ中尉、貴方達が最初の突撃メンバーよ」

ミーナ「その他のメンバーは普通にストライカーでマルタ島近くまで行ってもらいます」

俺「他の人も状況次第でサイト・トゥ・サイト転送を行うかもしれません。用意しておいてください」

皆『了解! 了解した! 了解です! 分かった!...』

俺「では用意を始めます。シャトルから転送するメンバーのストライカーを運び込みますね」

宮藤「そういえば友さんはどこにいるんです?」

俺「さぁ・・・船の中で片付けでもしてるんじゃないかな」

リーネ「顔に痣がついてませんか?」

俺「ああ・・・廊下で転んだんですよハイ」

俺はトリコーダーを使って突撃するメンバーのストライカーをスキャンし船に転送していく

俺「よし ピピッ 友?用意は出来たか?」

友≪・・・積み込まれたストライカーは全て船室に整備用スタンドを使って置いてあります≫

俺「分かった。突入メンバーは乗りこんでください」

突入メンバーがシャトルに乗り込んでいく

エーリカ「バタバタ ベット片付けられてるじゃないかー!...」

マルセイユ「・・・ バタバタ」

皆が乗り込んでいく中一人だけ残ってる人がいた

バルクホルン「ムスッ・・・」

俺「なぁ・・・あの事は謝るからさぁ」

バルクホルン「・・・作戦が終わったら私の部屋に来るように! バタバタ」

俺「は、はい!」(何するんだろう・・・)

坂本「皆が乗り込んだようだし、我々は先に出発させてもらうぞ」

宮藤「俺さんも頑張ってくださいねー」

他のメンバーはストライカーで出撃していく。滑走路にはシャトルのみが残された

俺もシャトルに乗り込む。船室はストライカーと武器が置かれ落ち着ける場所は既に無い

操縦室には突入メンバーが控えている。三人は壁にもたれて座っていた

友はずっと操縦席に座ってフェイザーライフルを弄っている。出力調整なのだろうか?

俺「全員用意出来たし、そろそろ出発しよう」

友「・・・そうですね。操縦は...」

俺「俺がやるよ。友はコンソール操作と転送を任した」

友「ありがとうございます」

友はライフルを持ったまま後部座席に座る。俺は友と入れ替えで操縦席に座り船全体のチェックをしておく

友「発進準備は出来ています。システム異常なし」

俺「なら発進しよう。インパルスエンジン起動」

機体を僅かに浮上させ着陸脚を収納する

そのままエンジンの出力を上げ基地から勢いよく発進させた

俺「方位060、マーク45。今から一気に熱圏まで行きます」

マルセイユ「今の速度は?」

俺「時速1000km、最終的に秒速数kmまで加速する事になります」

マルセイユ「それだけ加速しているのに何も揺れないな・・・船の傾きさえ感じない」

俺「人工重力発生装置と慣性制動機のお陰ですよ」

俺「・・・皆さん、キャノピーの外を見てください」

マルセイユ「これは・・・」

キャノピーの外には地平線が広がっている

空の色も黒紫に変わっており星々も見え始めていた

バルクホルン「あの時の景色だ・・・」

俺「まだ上昇しますよ。今の高度は50km。周囲の気温は-90℃、大気密度は地表の一万分の一です」

俺「これから行く高度400kmでは大気密度も一兆分の一になります。人が生身で生きる事は出来ません」

バルクホルン「外はどれぐらいの温度なんだ?」

俺「日向で150℃、日陰で-150℃。といった感じでしょうか」

正確に言うなら1000℃以上、と言うべきだが分子の運動云々を話すのは辞めておいた

エーリカ「あんまり住みたくは無い環境だね・・・」

そのまま会話も無く船は地上を離れていく・・・

友「・・・予定ポイントに接近。ミーナ中佐達は既にマルタ島の近くで待機しているようです」

俺「分かった。軌道修正完了。各自ストライカーを履いて待機してください」

皆が船室へと向かう中、友はずっとコンソールを覗きこんでいる

俺「用意しなくていいのか?」

友「もう用意は出来てますから」

俺「一体何をするつもりなんだ?」

友「・・・お教え出来ません」

俺「ま、怪我しないようにな」

友「それは保証できないかもしれませんね」

俺「今日の友は始めて会った時よりも面白く見えるよ」

友「褒め言葉として受け取っておきます」

バルクホルン「こっちの用意は出来たぞ!」

俺「分かりました!...転送を開始してくれ」

友「では・・・転送開始」


私は船の中でストライカーを履き、MG42を持って転送に備えていた

バルクホルン「転送されたら周囲の敵を撃破しつつコアを狙いに行く。良いな?」

マルセイユ「分かってるよ。スコアを稼がせてもらうさ」

バルクホルン「マルセイユ...」

マルセイユ「ここはヨーロッパだ。アフリカのような奴はいない。簡単なお仕事だと思わないか?」

エーリカ「う、うん。簡単だね!」

バルクホルン「お前もお前で・・・まったく」

友はあの夜起きた後、ずっと何かの改造を行っていた

今日も朝からライフルの調整をしているし・・・絶対何かをするつもりだ

バルクホルン「そろそろ出発しよう...こっちの用意は出来たぞ!」

俺「分かりました!」

私達の体は光に包まれ非物質化していく・・・だけどトゥルーデだけ何も起こって無い

エーリカ「トゥルーデ?...」

そのまま私とハンナはマルタ島の上空で実体化した

エーリカ(トゥルーデはどこに・・・)

落下していく体を支える為ストライカーの出力を上げる

横には同じように転送されたハンナがいる。同じようにエンジンの出力を上げて姿勢制御をしていた

マルセイユ「バルクホルンの奴はどこに!・・・まぁ良い!行くぞハルトマン!」

MG42を構え、ドーム内部頂上のコアを目指そうとした時

?「忘れられては困りますね」

後ろから声が聞こえる。この声は・・・

エーリカ「友?!」

後ろにはフェイザーライフルを抱えた友がストライカーで滞空していた

友「バルクホルン大尉の代わりにやってきました。一緒に戦います」

マルセイユ「・・・バルクホルンより戦果を上げられると?」

友「ベストを尽くしますよ」

マルセイユ「まぁ良い。お前が落ちても私は回収しないからな・・・攻撃開始!」ズドドドドド...

ハンナは勢いよく発進し周囲のネウロイにMG34の7.92mm弾を浴びせかける

周りにいたネウロイ達がこちらに気付き一斉にビームを浴びせかけてきた!

マルセイユ「一機撃墜!ズドドドドド...」

私も負けじとビームを回避しながらMG42で攻撃をかけた

エーリカ「ズドドドド 撃墜! 友は・・・」


ディンディンディンディンディンディン...

バリバリバリバリバリ...

友「1.2.3.4.5...」

友は顔色変えずにビーム掃射を行っていた。ネウロイのビームは全てシールドで押さえている

回避する事も無く攻撃してくるネウロイを叩く。その姿はまさに・・・

マルセイユ「機械か・・・」

友「バレッタ市街に陸戦ネウロイ確認、攻撃を開始します」

トリコーダーを使い周りをスキャンした友は勢いよく発進していく

マルセイユ「仕方ない。アイツの後を追うぞ!」

エーリカ「了解!」


その頃、501の他のメンバーはマルタ島を目指して飛行を続けていた

ネウロイのドームも目視で確認出来る距離まで来た時、通信が入って来る

俺≪ミーナ中佐、彼らがドーム内部に突入しました≫

ミーナ「分かったわ。状況はどうなの?」

バルクホルン≪彼らはネウロイを撃破しながら進撃している≫

坂本「バルクホルンなのか!?お前は突入メンバーだったはず・・・まさか」

ミーナ「友さんが行ったのね」

俺≪正解です≫

シャーリー「もし危ないならあたしたちを転送して...」

バルクホルン≪センサーとやらを見る限り、我々の支援は要らないようだ≫


エーリカ「11!12!」ズドドドドド...

マルセイユ「13!14!」ズドドドドド...

友「・・・」ディンディンディンディン...

周りを囲んでいた敵の数はもう数える程しかない

マルセイユ「24!」パリン!

友「周りのネウロイの殲滅を確認!残るは・・・」

空の上を見上げる。赤く輝くネウロイのコアが浮かんでいた

全員の掃射を受けたコアは次第に表面が削れていき爆発と共に砕け散る

それに伴いドームの壁も頂上から壊れていく・・・

ルッキーニ「見て!アレ!」

宮藤「凄い・・・」

壊れていく穴の向こうに501のメンバーが見える。皆待っていたようだ

マルセイユ「私は24機だ」

エーリカ「18機」

友「24機です」

マルセイユ「中々やるじゃないか」

友「無論これで終わる訳が無いですよね?」

マルセイユ「それはコッチのセリフだ」

友「私の目標を達するために貴方を倒す。ただそれだけです」

マルセイユ「それだけハルトマンが大切か」

友「ええ、何か問題でも?」

エーリカ「友・・・」

俺はエーリカの方を向く

友「俺は貴方の保護者として今までやってきたつもりだった」

友「だが貴方が対等に戦えるマルセイユ大尉と戦い、自分の力の無さに気付いたんです」

友「彼女に言われたんです。貴方を守る気なら倒してみろと。だから倒す・・・倒します!」

回りくどく言う気は無かった。言いたい事はハッキリ言う方が良い

エーリカは顔を真っ赤にして俯いていたが

エーリカ「・・・じゃぁ」

エーリカ「ハンナに絶対勝ってよね!?」

友「ええ、勝つ気ですから」

エーリカ「後ハンナ!手加減なしで戦うんだよ!?」

マルセイユ「ああ、そのつもりだ」

友「では始めましょう・・・リベンジマッチを」


宮藤「今の通信聞きました?リベンジマッチって何なんです?」

坂本「多分あの訓練の時のケリを付ける気だろう」

友の後をマルセイユ大尉が追っていく

突然大尉は友に向かってMG34で攻撃を始めた

宮藤「う、撃ちましたよ!?」

坂本「ああ、撃ったな」

友もその攻撃に応じてフェイザーライフルで応戦している

ペリーヌ「味方に向かって何という事を!」

坂本「仕方のない奴だ」

宮藤「何をのんきな事を...」

俺≪大丈夫ですよ。友はシールドを張れますしフェイザーは出力を下げる事も出来る≫

坂本「友はシールドを出した時負け、マルセイユはビームを食らった時負けが決まる」

俺≪もしどちらかが落ちた時にはそっちで助けてくださいね?≫

シャーリー「ん?どういう事だ?」

俺≪転送機が俺の命令を弾いています。友に一杯食わされました≫

坂本「手出し出来ないようにか。用意周到だな」

俺≪その用意周到さが戦闘でどう出るかですが・・・≫


最初の弾幕を回避してから1分、戦いの流れは前回と同様に彼女が有利な状況だった

バレルロールで攻撃を回避、後ろに向かってフェイザー掃射

無論その程度で彼女がやられる訳も無く攻撃を全て回避された

マルセイユ「その程度か!」ズドドドドド...

彼女の攻撃は俺の回避軌道を全て予測している。頻繁に回避しているがいずれやられるのは確かだ

マルセイユ「これで終わりだ!」ズドドドドド...

友(追い詰められてから追い返す、典型的なパターンだが・・・楽しいな)

友「コンピューター、システム起動」

「重力制御開始」

体が重力から解放され機体は勢いよく加速していく

マルセイユ「何だ今の加速!」

友「重力子エミッタとストライカーをリンクさせろ」

「リンク完了。機能停止まで後3分」

友「さぁ・・・今度は貴方が追われる番だ」


シャーリー「何なんだあの機動・・・」

友は勢いよく加速した後マルセイユ大尉に一撃離脱戦法で攻撃をかける

マルセイユ大尉は回避した後友に向かって銃撃を浴びせかけるが・・・

坂本「マッハ1での急旋回、ストライカー自体の加速性能を超えた超加速と急停止・・・」

友の機体は急加速と急停止を繰り返しマルセイユ大尉の周りをデタラメに飛んでいる

俺≪おそらくストライカーに重力制御ユニットを付けたんでしょうね。センサーが重力の異常を探知しています≫

ミーナ「あんな機動をしたら普通は・・・」

俺≪友の体は普通の人間です。意識がちゃんとあるとは思えません≫

坂本「ではどうやってあの機動を保ってると?」

俺≪多分重力制御の一部を慣性制動に回しているんでしょう。友ならそれぐらい出来るでしょうし≫

俺≪アレを回避するマルセイユ大尉も凄いですが≫

友はジグザグに動きながらマルセイユ大尉にビームを叩きこみ、

大尉は友の射線から逃れながら友に銃弾を撃ち込んでいた

ミーナ「この状態だと友さんが勝つんじゃ...」

俺≪どうでしょうか・・・≫


「機能停止まで後1分」

友「分かってるよ!」ディンディンディンディン...

まさか彼女がここまで粘るとは思っていなかった。彼女を甘く見過ぎていたのだ

俺自体の射撃能力の低さも呪いつつ攻撃を続けようと思ったが

カチッカチッカチッ

フェイザーライフルのエネルギーが切れた。陸戦ネウロイ撃破の為に何度か最大出力にしたのが間違いだったな・・・

マルセイユ「戦えないのなら私の勝ちだぞ!」

友「まだ終わりません!」

フェイザーライフルを海に投げ捨ててタイプ2フェイザーを取りだす

「機能停止まで後30秒」

友(バッテリーが切れた後、残る追加装備は・・・)


友が謎の超機動を見せて2分、彼の動きに異変が生じた

友は今までの機動を止め水平飛行で離れていこうとする

マルセイユ(こっちの弾薬も魔法力もそろそろ切れる頃。今が攻め時だ!)

最後の力を振り絞り友を追いかける

友のストライカーは速度も遅くゆっくりとその差は狭まっていく・・・

マルセイユ(後500....400...300..今だ!)

友に向かって引き金を引こうとしたその時

バァァン!!

目の前で勢いよく閃光が広がる

マルセイユ(クッ・・・閃光弾か!・・・)

光から目を背けたその瞬間

ディィン

何かに腹を突き刺される感触が走る

マルセイユ「ぐあぁぁ・・・」

閃光の向こうから何かに驚く友の姿が見えたのを最後に、私の意識は闇に落ちていった・・・


マルセイユ「ん・・・ここは・・・?」

友「起きましたか」

友は椅子に腰かけてリンゴを剥いている。地味に剥くスピードが速いな・・・

友「ここは501基地の医療室です」

マルセイユ「私は・・・」

友「私のストライカーに搭載されていたフレアの放出で動きが止まった時にフェイザーを食らったんです」

友「ただ私のミスでフェイザー出力を5にしていたので大尉の腹に大きな熱傷が出来て・・・」

友「本当にすみませんでした」

マルセイユ「今はそんな痕は無いようだが?」

友「宮藤さんとシャトルの医療技術を使って痕が残らないように治したんです。エーリカも手伝ってくれました」

友「ただ治療の前にエーリカにこっ酷く怒られましたよ。正直ミーナ中佐より怖かった・・・」

友「後肺の方の僅かな異常も治しておきました」

マルセイユ「肺?」

友「タバコは体に悪いです。水タバコでもね」

マルセイユ「・・・以後気を付けるよ」

友「食べますか?」

友は剥いたリンゴをそのまま渡してきた

マルセイユ「ありがとう」

病室にはリンゴを齧る音とカーテンが揺れる音が流れている。外からの光を見る限り夕方近くだろう

マルセイユ「ムシャムシャ ゴクッ 質問がいくつかある」

友「なんでしょうか」

マルセイユ「私がハルトマンへ銃を向けた時、どうしてすぐ現れたんだ?」

友「ああ、あれですか・・・」

友はそのまま黙っていたが

友「これから昔話をしましょう」

マルセイユ「どういった話だ?」

友「そりゃ昔話に決まってるじゃないですか・・・ゴホン」

友「昔、どこにでもいる平凡々なAさんとBさんがいました」

友「Bさんは小さい頃から大人に歯向かうタイプの人でAさんの頭痛の種でもあり親友でした」

友「ある日、Aさんは軍隊に入ると言い、Bさんも当ても無く一緒に軍隊に入りました」

友「Aさんは下士官を目指し、Bさんは士官を目指す訓練の中で人が変わっていったのです」

友「Bさんは指揮官としての能力を見出されエリートクラスに配属、Aさんは変わらずに訓練を続けていました」

友「その後Aさんは卒業して基地に配属、Bさんは同じクラスの人と共に良い船を与えられ大海原へと訓練に行きました・・・」

マルセイユ「・・・で、何があったんだ?」

友「Bさんの船は訓練中、敵の船と交戦状態になり訓練指導の船長が死にました」

友「代わりに訓練生達が指揮を取り敵の船を撃破しました」

友「彼らは自分達なら何でも出来ると過信し、基地に戻らず敵の船を勝手に撃破していきます」

友「そして・・・」

友「2375年、訓練候補生達の乗る護衛艦は敵戦闘母艦と交戦。木端微塵に破壊されました。終わり」

友「・・・・・・」

友「今回貴方を知り、会った時アイツを思い出したんですよ」

友「上官に生意気な態度と素晴らしい才能、そしてなんだかんだで憎めない一面」

マルセイユ「それで私に興味を持ったと?」

友「ええ、貴方の訓練を見て本当にエースパイロットなのかを確認したかった」

友「途中から目的がすり替わっていましたけどね」

マルセイユ「私を倒して彼女を守る力を得る、か・・・」

友「最初はエーリカを守るために貴方に銃を向けた。それを返り撃ちにされああ言われて・・・」

マルセイユ「確かにそうだな。アレは言い過ぎたと思う。すまない」

友「私も間違って撃ってしまったわけですし・・・申し訳ないです」

マルセイユ「・・・その友の知り合いが死んだ時、どう思った?」

友「悲しいと思うより・・・残念で仕方が無かったですね。彼は私の目標でしたから」

マルセイユ「私を彼に重ねて見ていたのか」

友「そうなのかも知れませんね・・・」

マルセイユ「・・・もっと誇って良いんだぞ?人類トップクラスのウィッチに勝ったんだからな」

友「ストライカーに技術をつぎ込んでやっと同じ土俵に立てた所ですよ。誇れません」

友「もし貴方にお暇な時間があれば・・・」

マルセイユ「?」

友「もう一度挑戦させてもらってもよろしいでしょうか?自分の力のみで挑戦したいと...」

マルセイユ「今回の作戦はもう終わった。やりたいなら"アフリカ"に来てくれ。非番なら相手をするよ」

友「ありがとうございます。もっとお話したい所ですがそろそろエーリカに呼ばれる時間です。機嫌を直してもらわないと・・・」

マルセイユ「もう一つ質問良いか?」

友「何でしょう?」

マルセイユ「ハルトマンのどこに惹かれたんだ?」

彼はそう切り出されると少し悩み、すぐに楽しそうに話してくれた

友「日常のだらしない所、技術を学び活かしていく姿、不満を漏らす時の喋り方・・・色々あります」

マルセイユ「それは好きなんじゃないか?ハルトマンの事を」

友「・・・あの子を守る立場で良いんですよ。それ以上は高望みしません。だから認めたくない。今はね」

マルセイユ「・・・君は本当に面白い人だな」

友「今日それを言われるのは二回目です」

彼は笑いながら言うと病室からハルトマンの元へと向かうのであった・・・


~バルクホルン&ハルトマンの部屋、夜~

俺「こんな感じで良いのか?」トントントントン

バルクホルン「ああ、良い感じだ・・・」

俺はあの後部屋に呼ばれ肩叩きと言う名の処罰を受けていた

俺「もっと気持ちよくなる器具があるけど持ってこようか?」モミモミ

バルクホルン「・・・なんだかその言い方は卑猥だな」

俺「いや、そう言うんじゃなくて・・・」トントントン

バルクホルン「それにしても友がマルセイユを撃ったのは驚いた・・・」

俺「マルセイユ大尉が死んだと思ったのかい?」トントントントン

バルクホルン「まぁそうだ。アイツとは色々あるが同時に重要な軍人だ。失う訳にはいかない」

俺「まぁ戦争だと軍人なんて早々と死んでいくのが普通ですけどね」トントントントン

バルクホルン「そういえば俺は前の艦隊とやらで任務についていたんだろ?戦闘経験もあるのか?」

俺「何度か敵宇宙艦と交戦したよ」トントントントン

バルクホルン「人を殺した事があるのか?」

俺「・・・上陸任務で5人殺した。間接的に宇宙艦の撃破で200人を殺した。」

俺「逆に聞くけどトゥルーデは人を殺した事は無いのか?」

バルクホルン「私は軍に入ってからネウロイとの交戦以外は何もしていない」

俺「それは良い事だね・・・俺が人を殺した事を知ってどう思う?」

バルクホルン「殺した理由は正当防衛なんだろ?」

俺「まぁそうだけどあまり気分の良いものでは無いよ」

バルクホルン「・・・お前が昔何をやってるなんて関係ないさ。私は今の俺が好きなんだから」

俺「ありがとう・・・トゥルーデ」トントントントン
最終更新:2013年02月03日 16:27