第4話「繰り返し」




200 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 00:09:47 ID:wpQ5nXao
   氷男きた!支援!!

201 :氷男:2011/02/06(日) 00:10:46 ID:0NYSHWTc
あと言い忘れましたが、以前指摘していただいた方ありがとうございます
一応wikiの方には話を直して、掲載いたしました

202 :氷男、支援感謝!:2011/02/06(日) 00:12:05 ID:0NYSHWTc

結局俺がここに戻ってきてから2週間とちょっとが経ったが、最近はネウロイの行動が活発化してきているせいか、出撃回数も多くなってしまった。

体の方はなんとか感を取り戻し、体力は少しばかり低下しているものの、昼夜問わず戦闘に出られるほどの体力も取り戻せた。

しかし、ずっと不安で心配してきたことが進行していることに驚いている。

魔法力のコントロールが効きにくくなってきている。つまり……魔法がいうことを聞かない時がでてきた。

ストライカーユニットを脱げば、至って普通に生活をできるのだが、空では……。


制御装置ってのもないから、大変だ。


そういえば以前……俺が入院していたとき医者に、なぜそんなに体をぼろぼろにしたのかね、と聞かれたことがある。

それに対して俺は……。


203 :氷男、ゆっくりいきます:2011/02/06(日) 00:14:39 ID:0NYSHWTc

~入院、病院内~

俺「なんででしょうかね。意地を貫いたらこうなりました」

医者「私からすればバカみたいなことだがね。信じられんよ。もうすぐで死ぬところだったみたいじゃないか」

俺「「いえいえ、一度はちゃんと体が動くまで正常に戻ったんですよ」


医者「私からすれば正常といえんよ。さて、本題にはいろうか。君もわかってるとおもうが……」

俺「なんのことかさっぱりなんですが」

医者「君がなにをしたか私は知らない。だがね、いくつかの検査をしただろう?」

俺「ああ、たしかにやりましたね。めんどくさかったですけど……」

医者「魔法力検査の結果をみて驚いたよ。ひどいね」

俺「……もう少し詳しく」


医者「薄々気づいてるのかと思ったが……。君の体、魔法力が制御できる能力が欠けてるねぇ……」


本題に入ってから表情が固い。それほど言うのがためらわれることなんだろうか。

なんにせよ話してもらわないとこちらも反応しづらいし、理解出来ない。


204 :氷男:2011/02/06(日) 00:17:42 ID:0NYSHWTc
俺「さらに詳しく」

医者「まだ"タガ"が残ってるみたいだから少しくらいは大丈夫みたいだけど。何をしたか話してくれないかね?」

俺「魔法力を……限界以上に放出・使用しました。大量に、莫大に、突発的にね」

医者「はは~ん、だから体内の制御装置が壊れたんだね。実に馬鹿なことをしたじゃないか」

俺「……それでも後悔してませんよ。それで、制御能力がそうなってる時に魔法力を使うとどうなるんですかね?」

医者「大量に使えば、制御できなくなって大放出バーゲンだよ。まぁ簡単にいえば死ぬ」


俺「……魔法力が底をつけばとまるんじゃないですか?」

医者「まぁそうだといいがね。あくまで私の推測だよ、医者の見地から言わせてもらえばってやつだ」

俺「ずいぶんと適当ですね」

医者「医者も神ではないのだよ。それにそれは君自身の責任だ。私にそれを面倒みろと言われても困るだけだ」



たしかにそうだ。この男に刃を向けても意味が無い。

それに俺の責任でこうなったわけだし、そういうこともしたくない。


少しだけ心の中が不安にまみれ、嫌な思案ばかりでてきて、俺をさらに落とし込めようとしてくる。

うっとしい。それでもやらなきゃいけないことがあるのに。

205 :氷男:2011/02/06(日) 00:25:04 ID:0NYSHWTc

俺「すみません。結局……俺にはもう戦うなってことですか……?」

医者「……そう言いたいね。戦闘に出て魔法力を大量に使って、間違えば、君はお墓行きだから」

俺「そうですか……。だけど、俺は……それでも俺は戦場にでなければなりませんから」

医者「おまえ……消えるつもりか?」

俺「やめてください。死ぬ気はさらさらありませんよ。なんとしても戦わなければならない理由がありますので」


医者「男には覚悟がないとだめみたいだが、君をそこまで突き動かすものはなにかね?」

俺「惚れた女のために命をかける。これほど名誉なことはありませんよ」

医者「君はロマーニャ人かね?」

俺「いえ、何人かわかりませんよ。生まれたときにことを知らないので」

医者「女のために命を賭けるなんて私にはかんがえられないが……君のその精神には敬意を払おう」


俺「ありがとうございます。なにか、制御能力を治したり、復活させたりする方法はありませんか?」

医者「日々の訓練だね。魔法力を安定させて維持、体を確認しながら抑えたり吐き出したりしなさい。今はとりあえずその方法でコントロールを身につける」

俺「それが一番ですか……。仕方ありませんね」

医者「こちらでもそういうの資料や前例を探しておこう。方法はあるかもしれんしな」

俺「さすが医者ですね」


医者「あともし戦闘を行うとしても、15分だ。15分以内に決着をつけ、魔法力を納めろ。20分以上解放しながら戦えば確実に魚の餌だからな」

俺「肝に命じておきます。。ずいぶんと親切ですね」


206 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 00:28:31 ID:7yQFZzp6
   おや、氷男さん来てたか
   しえん

207 :氷男:2011/02/06(日) 00:29:33 ID:0NYSHWTc

医者「君のことは実験体の一人としか見ておらんよ。それ以上でも以下でもないからな。私の好奇心を満たすだけだ」

俺「なら、俺とこうやって話す必要もないのでは?」

医者「ふん、減らず口ばかり叩かずに安静にしておくんだな」ガチャ パタン

俺「変な医者だ。しかし……15分か……」


回想終了。

そう、こんなやりとりがあったのだ。簡単に言い換えると……

魔法力を使い過ぎると制御装置が効かなくなり、魔法力が無意識に枯れ果てるまで放出されるそうだ。

固有魔法なんか使ってた日には、体が氷漬けになって死ぬということ。冗談きつい。

頑張って戦えるのは15分だけ。つまり飛行+戦闘が15分。


これを皆には秘密にしているんだが……告知でもした方がいいのだろうか。

すればたぶん出撃停止になるわけだから、約束を果たせないし、つまらない。

どうしようか。

208 :氷男、支援感謝です:2011/02/06(日) 00:31:32 ID:0NYSHWTc
~滑走路、海前~


坂本「俺、なにをしてるんだ?」

俺「ああ、いえちょっと考え事を」

坂本「こんなところでか。似合わないぞ」

俺「ほんとすみません。ここの風が気持ちよくて」

坂本「今日も天気がいいな。こんな日は訓練したくならないか?」

俺「いえ、こういう日は日向ぼっこでもしていたいですね。訓練は……夜か朝に限ります」

坂本「まぁたしかに縁側でお茶でもすすっていたくなるのは確かだな」

俺「皆、そんなふうに過ごせたらいいなと思ってるんじゃないですかね。俺もそうしたいです」

坂本「皆、か。そうだな……」


こういうのはあまりよくないと思うが、これでも十分頑張ってると思う。

口にはしないが、もう少し労ってやりたいというのも心の内にある。

209 :氷男:2011/02/06(日) 00:35:56 ID:0NYSHWTc

坂本「本来ならあいつは……あいつらは学校にいって友達と楽しく過ごして、恋人でもつくって結婚して平和に過ごすのが一番だ」

俺「それは……少佐たちもですよ。俺的には幸せにはなってほしいですね。戦うのは馬鹿な男だけで十分ですよ」

坂本「それでも私たちしかいないのだ。それに嫌々やっているわけでもないぞ?」

俺「知ってますよ。だからこそ平凡に過ごして欲しいと思うんですよ」


坂本「ふふっ、なかなか青臭いな」

俺「それで上等です。歳を取るにつれ嫌なものがみえてくることもありますけど、そういうのを捨てたら終わりと思います」

坂本「そういうのは嫌いじゃないぞ。俺も、なんだかんだで普通の人間だな」

俺「至って、普通ですよ」



坂本「そうだな、バルクホルンの尻に異様にしかれていることを除けば普通だな」

俺「……ちょっとまってください。別に尻にしかれてるわけじゃありませんよ?」

坂本「はっはっは!否定できる材料があるか?」

俺「……」

坂本「俺はバルクホルンのいうことを何でも聞いてるし、色々してやったりしてるみたいだしな」

俺「ま、まぁトゥルーデは我が強いですから、俺が引っ込むのもしかたりませんね」

坂本「はっはっは!俺は男としてはあんまりだな!」

俺「くっ!」

坂本「この前も困ったバルクホルンのためにハルトマンの部屋を掃除したらしいじゃないか」

俺「仕方なくですよ」

もっさん「最後にはバルクホルンも喜んでいただろう。それで報酬は十分なようだが?わっはっは!」

210 :氷男:2011/02/06(日) 00:40:26 ID:0NYSHWTc

何だこの人は。俺のことをからかいに来たのか?

ちょっとぐらい遠慮をしてくれ……。

今頃気づいたが、尻にしかれてるなんて考えもしなかった。


坂本「俺、今日は少しばかり話がある。いいか?」

俺「はい?なんでしょうか?もしかして坂本少佐の魔法力のことですか?」

坂本「気づいていたのか……。だが、それでもないぞ。俺のことだ」

俺「俺のこと……?」

坂本「そうだ。俺は―――」


<ウウゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!>



俺「タイミング悪いな……。行きましょう!」

坂本「ああ!今日は予報通りだな!」

俺「そのへんはタイミングいいですね」



またつんざくような警報が鳴り響き、体を格納庫へと急がせる。

何度も聞いたことがある警報が、戦闘へと炊きつけ、今日もまた空へと舞い上がらせるが、みんなうんざりしているかもしれない。


そしてまた今日も俺は恐怖と不安とを相手にしなければならないことに、乾いた口からため息をはく。



坂本少佐はどんな言葉を放つつもりだったのか。


もう一度、深く、ため息をはいた。

211 :氷男:2011/02/06(日) 00:42:56 ID:0NYSHWTc

急いでストライカーユニットを履き、出撃準備を整える。鼓動する心臓を落ち着け、感覚を確認し体を確かめる。

うん、異常はない。整備も完璧に済まされてある。

そしてエイラとサーニャを除く全員が逐一ハンガーを抜けだして空へと上がっていき、俺もそれに続く。



今日は快晴で人にとってもネウロイにとってもすごいしやすい日和のようだ。

雲が一片もなく、視界良好。


ミーナ『敵は小型多数。大型一機です。ですがすべて高速型。油断しないように』

坂本『最近のネウロイは驚かせてくれるな。毎回変種ばかりだ』

エーリカ『これが終われば明日は休みだね~。たくさん寝れる~』

バルクホルン『あのな……ハルトマン、おまえはとりあえずまた掃除しろ』

エーリカ『俺がまたやってくれるって~』

俺『なにか褒美をくれないとやってられないぞ、あの部屋の掃除は』

エーリカ『じゃあ……ミーナの寝顔の写真でも……』

俺『ふむ……寝顔……か。なかなか……』

ミーナ『フラウ?あとで執務室にね?』

バルクホルン『俺もあとで外にくるんだぞ?私の部屋が赤い液体で染まるのは嫌だからな』

212 :氷男:2011/02/06(日) 00:51:09 ID:0NYSHWTc

俺『冗談だよ、トゥルーデ。俺はトゥルーデの寝顔がみたいな~なんて……』

バルクホルン『はぁ……口ばかり達者だな』


坂本『そのへんでおいといて、敵だ。距離8000』

芳佳『視認できました。なんかハエみたいなのがいっぱいいますね……』

俺『あまり形は変わらないが……金属体でよくあそこまで高機動できるもんだ』

シャーリー『ほほー、なんか羨ましいな』



近づいて、びゅんびゅんとつばめのように飛び回るネウロイに対し視界をいっぱいに広げながら状況を分析していく。

銃の安全装置が外れているか確認し、静かに銃を握り締め構えた。


坂本『全機戦闘態勢。読みを深くし、自分が敵を撃つ時に、自分を撃つ事のできる敵機がいないように注意せよ、いいな?』

全員『了解!!』

坂本『いくぞ……攻撃開始!!!』


接敵。攻撃開始。

硝煙の匂いが風に流され鼻孔をくすぐり、少しだけ気分が昂揚するも、敵の高機動に冷や汗が出る。


俺『おいおい、はやいな……』ガガガガガガ

芳佳『うわっ!速いし、なんかこうくねくねしてるから当たんないよー……』ダダダダダダ

ペリーヌ『つべこべ言わず集中なさい……!』パパパパパ

ルッキーニ『ばっびゅーん』ガガガガ

213 :氷男:2011/02/06(日) 00:54:04 ID:0NYSHWTc
ひゅんひゅんと俺の横を通りすぎては旋回してまたこちらをおちょくるように飛んで来るのを繰り返す。

ちょっとうっとしいな……。


俺『ペリーヌ!トネールをつかってなんとか倒せないか!?』

ペリーヌ『敵がまばらすぎて難しいですわ!それより俺さんこそブーストで追いつけないんですの!?』

俺『あれはほとんどまっすぐにしか加速できないからな!ちょっと難しい!』ガガガガガガガガ

坂本『ちょっとぐらいならやってみんか!男なら、やってやれ、だ』ダダダダダダダ



バルクホルン『くっ!よし三機!』ガガガガ

エーリカ『こっちは4機!まだまだいるよー』

ミーナ『あと20機くらいかしらね……。以前大型は静止中。なぜかしら?』ガガガガガ

坂本「わからん……。だがまずこの小型共を片付けるぞ』


小型で高速、そのせいで照準を合わせにくく、射撃に優れていない俺では辛い。

しびれを切らして、背中からむき出しの斬艦刀を引き出し、代わりに俺の能力のせいで役に立たないMG42をしまいこむ。


俺『瞬間氷結……ブレード……!』

シャーリー『ほらほら~、はやくしろよ~』

俺『わかってるよ!』

214 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 00:59:08 ID:0NYSHWTc

魔法力を注ぎこみ、刀に装備された魔法力増幅器で一気に威力を高める。

少しだけ青白く発光する刀身に、さらに翠氷をまとわりつかせ、さらに手元を固めた。

ただ壊すだけの刀は、俺の手元でわずかに唸りをあげながら、今にもかと獲物を待っている。


俺『じゃあいくよ。ブーストシステム起動。ただ敵を屠るのみ!』


どんという爆発音と共に狩りをスタート

高速で飛び交い、ビームがあらゆる方向から飛来するも、先ほどとは比べ物にはならない速さで回避。

そして目をつけた一体に対し、瞬発、動きをコピーするかのように敵に沿い接近。


大剣を横にがっちり構え……



俺『ぐぅ……!斬艦刀・双刃……!!』



高速の二連撃。

一瞬二斬。

ストライカーユニットのロール性能を生かした二撃だが、速さのせいか体に負担がかかる。

氷剣から放たれた一撃目は敵の装甲をはぎ、二撃目にて敵を屠る。そして氷塵を変化。


215 :氷男、ちょっととばす:2011/02/06(日) 01:04:08 ID:0NYSHWTc

エーリカ『おおー、すっごいじゃん。速すぎてわかんなかったよ。』

俺『馬鹿言うな。見えてただろ。……さっきから強引な飛行で体がネジ曲がりそうだ』

ルッキーニ『なんかガリガリって感じでかっちょい~』

ペリーヌ『とりあえず、撃墜できるみたいですわね』

俺『なんとかな。落とされたときはすまないな。墓には酒でも添えてくれ』

リーネ『縁起でもありませんよ。俺さん後ろ!』

俺『了解っと!』

ペリーヌ『ああ、もう!俺さん油断しないでくださいまし!トネェェェェェェェェェル!!』バリバリバリ


俺の目の前に雷光が走り、眼前に迫っていた敵の一体を粉々に焼き払う。

こりゃ驚いた。


俺『ありがとな、ペリーヌ!相変わらずすごいな!よし、俺も負けずに次々いくか……!!』

坂本『ふっ、気分がのってきたな!』

バルクホルン『さっさとやるぞ、ハルトマン』

エーリカ『りょうかい~♪』


銃の音を撒き散らし、敵の破片がそれに応じるように舞う。砕かれた体は光へと変化、あっという間に粉々になる。

エンジン音が響き渡り、敵がそれに応じるように追いかける。しかし、追いかけた先は破壊あるのみ。

どんどんネウロイを無力化していく。

216 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 01:06:08 ID:wpQ5nXao
   支援

217 :氷男、ちょっととばす:2011/02/06(日) 01:06:20 ID:0NYSHWTc
俺『邪魔だ、ネウロイ!』

敵に瞬速で近づき、動きを合わせ、大剣一刀の元に強制的に斬り伏せる。

あたりに氷の小さな破片とネウロイの破片が舞い散っては、消滅。


芳佳『俺さん、かっこいいです!空では!』

俺『そうか!悲しいな!よっと残り一機!!』


振りかぶった一撃でビームごと消し去りながらネウロイに叩きつける。もちろん、破壊。

そして刀を回転させ弧を描いた後、楽に構えた。


俺『これで小型は全機か?小型6機撃墜』

エーリカ『勝った~。8機~』

バルクホルン『私も8機だ。さて、後はあの大型だが……』

ミーナ『なんで攻撃してこないのかしら……?』

坂本『不気味だな。だが……やるぞ。全機、撃墜目標は、大型ネウロイ』

全員『了解!!』

ミーナ『高速型と報告が届いているので、注意して頂戴』

ずんぐりとした巨体に、中心付近から上に角らしきものが伸び、翼は丸まってはいるが、がっちりとしたものだ。


小型機から離れて見守るように中空に浮いて存在していたこのネウロイに不気味さを感じざるをえない。

しかし、小型機をすべて破壊したせいか、ようやくずんぐりとした体を動かしごうんごうんと変な音を出して戦闘体勢を取った。

218 :氷男、支援感謝!:2011/02/06(日) 01:07:30 ID:0NYSHWTc

俺『どんなネウロイだろうと、壊すまで。そうだろ?』

バルクホルン『そうだな。俺、あまり無理をするなよ?おまえさっきから魔法力を使いまくっているだろう?』

俺『気にするな、戦闘が楽しくてついな。トゥルーデも機体が機体なんだから無理するなよ?』

バルクホルン『俺に言われるまでもないさ』

俺『魔法力がなくなったらおんぶして帰還してやるぞ?』

バルクホルン『心配はいらん。それより俺の魔法力がなくなったら私がおんぶして帰ってやるぞ?』

俺『惨めになるからやめて……。さて、いくか』ジャキ


バルクホルン『ハルトマン、余力はあるな?』カシャ

エーリカ『まだ大丈夫だよ~』カシャ


ミーナ『全機、攻撃開始!』

その一声でウィッチたちは敵の間合いへと飛び出した。

俺も斬艦刀を両手にしっかりもち、表情を堅くして敵の隙を窺い突撃。


だが、なにかが起こるという不安の確信が、風となって俺の肌をかすめた。


……予想もしなかった。

219 :氷男:2011/02/06(日) 01:09:18 ID:0NYSHWTc
漆黒の体の一部、真紅の部分が赤く光を発し、攻撃のサインをかましてくる。


油断していたわけでは決してない。怖気付いていたわけでもない。

感づいていたわけでもないし、尻込みしたわけでもない。

だが。

俺の魔法力の異常解放が……こんな時に起こるなんて思いもしなかった。



敵のビームが放たれたと思った瞬間に、俺は誰でも、子どもでも当てられる動かない的となっていた。


爆発音と黒煙、さらに火ををストライカーユニットが同時に吐き出し、完全に停止。

バランスを崩した俺はぞっとした。体中から冷や汗がふきでて、口渇し、鼓動が異常に高くなったのを感じた。



その瞬間、赤一色が俺の視界を覆う。


次に瞬間には、死を覚悟。だがそれを逃れるために剣とシールドで体を防ぐ。シールドは壊れたが、剣は壊れない。


さらに次の瞬間には……剣から漏れた閃光が俺をたやすく貫いていた。


俺『がっ……!うぐぁぁぁッぁぁぁああぁッッぁぁぁぁぁぁッッ!!!!』

220 :氷男:2011/02/06(日) 01:13:21 ID:0NYSHWTc

知覚した鋭い痛みに低くうなり声をあげる。

インカムからはいった声を聞いたせいだろうか、全員が俺に視線を向ける。

そして滲み出す血を目に入れた瞬間、わずかに顔が青ざめるのがわかった。

一番に声を上げたのは……誰だ?


バルクホルン『俺ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』

シャーリー『おい、俺!』

坂本『くっ!全員取り乱すな!!敵を見ろ!俺、応答しろ!!』

俺『……―――』


腹に力が入らない。弱々しい言葉しか出てこない。

だが、敵がさらに体を発光させ次の攻撃を合図をすでに済ませていることに、そして誰を狙っているかに、俺は意識を覚醒させる。



俺『ぐっ……!トゥルーデ!!後ろだ!!敵を見ろ!!俺に構うな!!!敵を見ろぉぉぉぉぉぉ!!』

バルクホルン『くっ!!』

俺『ぐぅッ……間に合うか……ッ!!』


わずかに垣間見える消滅が、見えるものをすべてコマ送りに映し出していた。

俺は一瞬でもう一度斬艦刀を堅固な氷で覆い、さらにシールドを展開。

爆散しそうなストライカーユニットを強制労働させ、急いで女をかばった。


バルクホルン『―――!!――!!』

221 :氷男:2011/02/06(日) 01:16:06 ID:0NYSHWTc

もうなんて言ったか聞き取れなかったな。すみません。

そしてもう一度シールド貫通、そして今度は氷剣を少しだけ貫通、俺の体を通りすぎようとするも、後ろのやつまでは意地でも通させなかった。

めまいや吐き気、針で突き刺されるような激痛が体中をめぐり、脳は危険シグナルをだす。


俺『いっ……てぇな……』

バルクホルン『俺!!』

俺『いてぇな……!!この、糞、野郎!!ぶっ殺してやらァァァァァ!!』ジャキ


血を吐き出し、未だに握りしめた斬艦刀を前に構えブーストをかけて突撃。

後ろで叫ぶトゥルーデの声が耳に入るが、なにを言ってるかは理解出来ない。


今、俺の狭まった視界にいるのは漆黒の体を持つもののみで、それを破壊しようとしている以外になにもない。


俺『ミーナ……中佐!撤退だ……こいつはなにかおかしい!!』

ミーナ『俺さん、下がりなさい!あなたの今の体では!』

俺『撤退を!シールドを……ぐっ……貫通するほどのビームだ。今は下がって、作戦を……!』

ミーナ『……』

俺『さっきの、みただろう!!今は、頼む』


事実だ。俺のシールドにさらに剣まで貫通してわずかに風穴があいている。過去のネウロイが雑魚に思えるほどのビームの強さ、破壊力。

シールドは薄いベニヤ板みたいなものだろう。キリで穴が簡単に開くくらいの。まともなウィッチのシールドじゃ太刀打ち出来ないはずだ。


222 :氷男:2011/02/06(日) 01:18:30 ID:0NYSHWTc

俺『俺が……敵を抑える……!その間に撤退を!俺ならすぐに逃げ出せますから』


内部・外部を問わない痛みに必死に歯を食いしばって耐え、必死に言葉を紡いでいくも、俺の体が悲鳴を挙げているのがわかる。

動かなくなった左腕を垂らし、右腕だけで斬艦刀を構え、振り斬る。砕ける音と破片と、ビーム、氷があたりに美しく舞い、散った。


ミーナ『……わかったわ。俺さんを残して全員撤退します!急いで!』

坂本『ミーナ!!!俺を置いていくつもりか!』

俺『いけっていってるだろう!!ぐ……ごほっ……。俺は大丈夫ですから』

シャーリー『俺……早くもどってこいよ』

俺『ああ、任せろ。そこの放心してる少女も連れていってやってくれ』

シャーリー『ああ、任せろ!いくぞ、バルクホルン!!』

バルクホルン『は、はなせシャーリー!!どけっ!!俺!!』

シャーリー『俺!ちゃんともどってこいよ!』


俺『りょう、かい』


―――ごめん


最後にインカムから入ってきた声が、なにか焦った痛烈な声で、心が非常に痛んだ。

本当に前みたいな、あの時みたいなことをしてすまない。


俺『は、ははっ……これじゃあ嫌われても、仕方、ないかな……。嫌われたら、どうしよう、かな』

223 :氷男:2011/02/06(日) 01:19:44 ID:0NYSHWTc

芳佳『俺さん、必ず戻ってきてください。ちゃんと治療しますから!!』

俺『ありがとよ。帰ったらティーでも飲んで、休憩してな』


みんながこの空域から離れていくのがわかる。

ネウロイも俺だけを敵認定し、ビームを向けてくるも、回避に回避を重ね、命をなんとかつなぎ必死でネウロイに食らいつく。


俺『瞬間氷結……斬艦刀・フランベルジュ……』


波打った刀身の刃を氷で形成し、あふれる血をぬぐいながら、霞んできた目を意識的になんとか保とうとする。

そして思いっきり力を振り絞って、敵に襲いかかる。ロールした後、エンジンの出力を落とし回避。

もうストライカーユニットがもちはしないだろう、だが全力で飛び、そして躱す。

224 :氷男:2011/02/06(日) 01:21:08 ID:0NYSHWTc

俺『(敵の下に潜り込めた!!落ちやがれ)』


力を込め、土手っ腹を一回だけ切ったあと、その傷にそって思いっきり突き刺した。


ズガッシャァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァンッ!!


俺『(こいつ……コアが……!)』


腹に突き刺した刀から氷結を開始。

ビーム門を含めすべて氷漬けにしていく。


俺『みたかよ、アイスブロックの出来、上がりだぜ……。さて、かえら、ないと、な』


退却できるように敵を凍りつかせ時間を稼ごうとする。意識がなくなる寸前にブーストシステム起動、体を基地に向けて急いで離脱。

最後にみたいのは、やつが氷の中から殻を打ち破る鳥のようにでてくる真っ赤な姿だった。



必ず、引導を渡してやると、と負け犬遠吠えを吐き捨て、俺は背を向けて虚しくも情けなくも逃亡した。

225 :氷男:2011/02/06(日) 01:22:03 ID:0NYSHWTc
~基地、滑走路~


リーネ「俺さん……戻ってきません……」

ミーナ「大丈夫よ、なんだかんだで彼結構タフだから」

坂本「そういえばバルクホルンは?」

ミーナ「今は部屋で休ませてるわ。また、あの時のようになっちゃったんだもの……。また一人で……」

坂本「そうだな……」


芳佳「でもなにか変です……。俺さん、なんで避けられなかったんですかね……?」

坂本「……わからない、と言いたいところだがな。本当に見ているだけで痛々しいな」

芳佳「どういうことですか、坂本さん」

坂本「やつが帰ってきたら詳しく聞いて、それからおまえたちに話そう。だが、あいつ自身の問題だな、これは」

ミーナ「そうね……。ちょっと病院の医者を脅し……頼んで話を聞き出すわ」

シャーリー「……ん?あれじゃないか?」

坂本「……そうみたいだな。戻ってきているようだが……」

ルッキーニ「なんかヘンだよ~……」

坂本「あれほどのケガだ、気を失っているに違いない!全員滑走路をあけろ、突っ込んでくるぞ!!」


そのとおりだった。


226 :氷男:2011/02/06(日) 01:22:41 ID:0NYSHWTc

ヒューーーーーーーン……

ズガッシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア……ズガンッ……


俺「……」

シャーリー「おれぇぇ!!大丈夫か!?」

ルッキーニ「俺ー?」ツンツン

リーネ「おれさーん!しっかりしてください!!」

木の棒でつつくのは痛いからやめてください……。


坂本「みやふじぃ!!急いで治療だ!!」

宮藤「はい!!」


肉塊と化し、焼き焦げた匂いをかすかに放つ俺をみて宮藤は表情を硬くする。


気を失っていたため、思いっきり滑走路に突撃、ずるずると擦れて壁に激突。

真っ赤な軌跡を残して、なんとか帰還したものの、瀕死であることにかわりはなく、急いで宮藤の治療が行われた。


しかし。

一命を取り留めたものの……?

227 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 01:27:05 ID:wpQ5nXao
   まさか・・・
   支援

228 :氷男:2011/02/06(日) 01:34:48 ID:0NYSHWTc
眠たすぎる
これで一応4話「繰り返し」は終了です
なんかスーパー駄文ですね、いやわかってるんですけどね、治らないんですよね
読んでくれた方支援してくれた方ありがとうです。
誰得なSSだよ、とか思ってるそこの人、まったくもってそのとおり。
ちょっと投下感覚が私用であいてしまうかもしれませんが
読んでくれているかもしれない人(俺の妄想)のためにがんばって書きためます。



229 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 01:36:24 ID:wpQ5nXao
   超乙でした!期待させていただきます!!

230 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 01:36:50 ID:7yQFZzp6
   おつ!
   いやいや、俺の痛めつけっぷりはかなり参考になるよ

231 :週明けから文字列「http」を含む投稿を拒否開始します。リンクを貼る際は「ttp」でお願いします。:2011/02/06(日) 01:37:37 ID:0NYSHWTc
   あと忘れていましたが、感想や指摘などいつでも受け付けております
   できればwikiの方にしてくれるとありがたいです
   俺も本スレに投下したいよ……くそっ!!くそっ!! 






最終更新:2013年01月29日 13:49