前回までのあらすじ!
ペロペロ大好き変態教授・私の、501でのラプソディーな日々は続いていく……。
なんやかんやでサーニャと心が通じたエイラ。抱きあう2人を、粉雪が優しく包む――。
シャーリー「ほら、やっぱり心配だったんじゃないか」
私「……ふふ、誰かさんのおせっかいがうつったのかも、ね」
――ローマ市内、市場――
カランカランカラーン!!
人々「おおお……!」
店員「おめでとうございまーす! 一等は『ペアで行くポンペイ温泉旅行』ですよ、お嬢さん!!」
私「は…はは……マジ?」
――数時間後、501基地、私自室・研究室――
シャーリー「私ー。来たぞー。どうしたんだー?」
シーン……
シャーリー「……? あれ、いないのかな? ったく、自分で呼びだしておいて……ん?」
シャーリー「なんだこれ、部屋の真ん中に……缶詰か? ……あ、何か書いて……」
『危険!触るべからず。特にシャーリー』
シャーリー(……わざわざ名指しで書かれてるあたり、触って下さいと言わんばかりだな……)
シャーリー(…ま、どうせ触ったら音が出るとか、それぐらいだろ。触ってやるか。……しっかし、私の奴も手の込んだイタズラを……)スッ
パァン!! パシュパシュパシュパシュッ!!! パッチィィィン!!
シャーリー「!!!? うわっ、な、何だこれ!? み、身動きが……!」
私「ヒャホー! 引っ掛かったぁー!!」バッ!
シャーリー「!! わ、私! くそ、そんな所に隠れて……なんだよこれ!」グイグイッ!
私「どう? 新開発の特殊硬質繊維製行動抑止地雷は? そう簡単には取れないわよ」
シャーリー「こ、硬質繊維ぃ? い、いいから早く外してくれ!」
私「だから『触るべからず』って書いといたのに…。ま、アンタの性格だったら必ず触るだろうとは思ってたけどね」
シャーリー「!! わ…私! は、早く! く、食い込んで……!」
私「『踏むだけ簡単縛りプレイ、ものの2秒で亀甲縛り』……。上々ね。ま、縛られてるのがアンタだと、あんまりエロく感じないけど」
シャーリー「こ、このぉ……っ!!」カァァッ
私「はいはい、外してあげるわよ。……それより、これって結構応用効きそうね…。繊維が拡散するときの衝撃をうまく抑止力に変えれば、非殺傷弾に……」
シャーリー「早くしろおおおおおっ!!!」
――2分後――
私「……いやその、悪かったわよ……」ボロッ
シャーリー「…………」プイッ
私「…まあ確かに、一言言うべきだったとは思うわ。ごめん」
シャーリー「……」
私「いやホラ、そっちだって5発も殴ったじゃない。それでおあいこって事で……」
シャーリー「……最初から言ってくれたら、素直に付きあったのに」
私「え?」
シャーリー「…そりゃ、私だって……お前の助手なんだ。実験ぐらい、いくらでも付き合うよ」
私「あ、そうだった?」
シャーリー「……だから、今度やる時はあらかじめ言ってくれ。いきなりだと、その…ほら、びっくりするからさ……」
私「…そうね。……ま、今回限りにしとく。今度はリーネちゃんあたりにやってもらおっかな。あんただとあんまりエロスを感じな――」
シャーリー「……」サッ
私「ああああああまた取られたああああ!!! なんで!!? なんでよおかあさぁぁぁぁん!!!」ヨタヨタァーッ
シャーリー「……ったく……」
シャーリー「で、それで何の用だ? まさかあれだけのために呼んだんじゃないよな?」
私「ああ、そうそう。実はさっき買い物に行ったんだけどね、そこの福引で温泉――」
バダン!!
ルッキーニ「やっほー! わーたしっ!! シャーリーっ!!」
シャーリー「! る、ルッキーニ!?」
私「あれ、どーしたのルッキーニちゃん? ! まさか遂に私に躁を……!!」
シャーリー「んなわけあるかっ!」
ルッキーニ「? シャーリー、『そう』って?」
シャーリー「え! あ、えーと、ハハ……な、何て言ったらいいか……」
私「よし、じゃあ今日はサーニャちゃんも呼んで楽しい性教育を――」
シャーリー「するなよ!? 絶対するなよ!? で、で! ルッキーニはどうして来たんだ!?」アタフタ
ルッキーニ「んーと、暇だったから!」
シャーリー「あ、そうか…」
ルッキーニ「ね、ね私! なんか面白いものない? 面白いオモチャとか!」
私「面白いオモチャ? そうね……えーと……あ、あったあった。これこれ」スッ
ルッキーニ「! わ、カブトムシだー!!」
シャーリー「へえ、よく出来てるな……まさか、本物じゃ…」
私「ふふ、けっこーリアルでしょ? 昔暇だったから作ったメカ虫。AI内蔵で自動で動くわよ」
ルッキーニ「え、ホント!?」
私「ええ。動け! って命令してごらんなさい」
ルッキーニ「よーしっ! 動けっ!!」
…ガサッ、ウィーン…ガサガサッ…
シャーリー「!! ほ、ホントだ……!」
ルッキーニ「す、すっごぉ――いい!! ね、ね私! 貸して! これ貸して!!」パァァァ
私(幼女の満面の笑顔ペロペロ)
「勿論。大事に扱ってね」
ルッキーニ「やったぁぁ―――!! よろしくね、ルッキーニスペシャル!!」
シャーリー「なんか競走馬みたいな名前だな」
私「……あ、そうだ。対戦相手がいないと退屈でしょ? ちょっと待ってね……」ガサゴソ
コンコン
私「? 今日はお客が多いわね。はーい、どうぞー?」
ガチャッ…
坂本「私、本を返しに来たぞ」
私「あら、少佐」
シャーリー「おーっす、少佐ー」
坂本「ん? おお、シャーリーとルッキーニも一緒か。随分賑やかだな。
ああそうだ、私。サロンには居ないようだったのでな。ここに返しに来たぞ。『機巧曲馬団』第20巻だ」
私「ありがとうございます。そこに置いておいてください。どうでしたか?」
坂本「……お婆さんが死んでしまった……いい、散り様だった……」
私「あれは屈指の名シーンですからね……ほら、クレヨンのくだりとか」
ブーン!!!
坂本「!! 何っ!?」バッ
ピタッ…カサッ…カサッ…
坂本「……なんだ、虫か……随分と大きなカブトムシだな。……というか、扶桑のカブトムシか? なぜこのロマーニャに……」
ルッキーニ「へっへ~、私のムシなんだよ!」
坂本「ルッキーニの?」
シャーリー「私に貸してもらったんだ。
ロボットらしいぜ、それ」
坂本「ろぼっと……ああ、自動人形か。凄いな…まるで本物のようだ……」ヒョイッ
ワシャワシャワシャ…
坂本「…………」(裏側が気色悪いのも本物そっくりだな……)
私「昆虫の本能ってのは基本的に一定のアルゴリズムですから。AIでの再現は比較的簡単なんですよ。
……お、あったあった。はい、少佐。どうぞ」スッ
坂本「ん?」
カマキリ「――――」カシャッカシャッ…
坂本「ひっ!!」バッ!
私「……? そんな驚かなくても…ロボットですよ、ロボット。噛みはしませんって」
坂本「ん……あ、ああ……そうだな……。で、これで何を?」
ルッキーニ「少佐ぁー! 勝負しよ、勝負!」
坂本「ん? 勝負だと?」
私「いやー、AIの性能向上に役立てばなー、と。ぜひ戦わせて遊んでみて下さい。戦闘不能になったら、内蔵のブザーが鳴りますから」
坂本「ほう……中々面白そうだな。私も小さい頃はよくやったよ、虫相撲。
……よし、ルッキーニ! 受けて立とう! 来いっ!」
ルッキーニ「よーしっ! いっけぇー! ルッキーニスペシャル!!」
ルッキーニSP≪≫ギャギャギャギャギャッ!!
坂本「……!! 見切ったッ! 右だ、烈風丸弐号!!」
烈風丸弐号≪≫バッ! ギュアンッ!!
シャーリー「…………」(少佐……ネーミングセンスはアレなんだな……)
ルッキーニ「!? し、しまった! よ、よけ――」
坂本「遅いっ! やれ烈風丸弐号! 足払いだ!」
烈風丸弐号≪≫ヒュバッ!!
ルッキーニSP≪――!!≫ステン コロンッ
ルッキーニ「あ――――!!! 転んじゃったぁ――――!!」
ルッキーニSP≪ビーッ!! ビーッ!! ビーッ!!≫
私「あー……戦闘終了。勝者ー、えーっと、烈風丸弐号ー!」
坂本「はっはっはっは! なかなか面白いじゃないか、これ!」
ルッキーニ「うじゅー……あたしのルッキーニスペシャルがぁ……」ズーン
坂本「ルッキーニ、お前はやみくもに突っ込みすぎだ。もっと相手の出方を窺え。そのカブトムシはあまり速い動きは出来ないのだろう?
なら待ちの戦法の方が向いているはずだ」
ルッキーニ「……うっじゃあああ! なら…なら速くすればいいんだもん! 私、私! なんかない? こう…タイヤみたいなやつ!!」
私「タイヤ? ああ、拡張パーツならいくつか作――!!!!!」
(待てよ……ひょっとすると……これは……
アイス以来の……!!!)
シャーリー(…あ、あの顔…また何かロクでもない事思いついた顔だな……)
私「……ええ。はい、ルッキーニちゃん。ローラー付き脚部。移動が格段に速くなるわよ」
ルッキーニ「! や、やった! ちょうだい、ちょうだい!!」
私「おお―――――――っとぉ!!!!」
ルッキーニ「!? ど、どしたの、私……?」
私「…ごめんねー、ルッキーニちゃん。拡張パーツ製造するのにもお金がかかって……ちょっと、ペロペロか代金を貰えたらなー、って……」
ルッキーニ「えー、お金ー? タダじゃないのー?」
私「いや、そんな高いもんでもないのよ。せいぜい5000円ぐらい。それか、指先を10秒ペロペロでもいいわよ?
ごめんね、ホントは無料であげたいんだけど……やっぱり苦しくって」
ルッキーニ「そっか……わかった! じゃあ…今お金はマーマに全部送ってるから、指ペロペロでもいい?」
私「!! ええ勿論!! よっしゃあ、はいローラー脚!! ほら、ここに付けて……よっと」カチッ
ルッキーニSP≪――!!≫ギュオオオオオン!!
シャーリー「おー…なんか強そうに見えるような……」
ルッキーニ「やったぁぁぁ!! はい、じゃあどうぞ!」
私「どういたしましていただきまぁぁぁす!!!」レロリロララリロジュペロンロン!!!
ルッキーニ「ふ……ぁっ……わ、私……そんないきなり…」
シャーリー「…………」
坂本「……? どうしたシャーリー?」
シャーリー「いや……この光景に慣れ始めた自分が怖くってさ……」
坂本「ああ……気にするな、私もだ」
私「……フッハー!! 堪能したァ! あんがとルッキーニちゃん!」
ルッキーニ「う、うん……よ、よーし少佐! もう一戦勝負だぁっ!!」
坂本「ほう? いいだろう、何度でもやってやる! 来いっ!」
私「……あ、そうだ、ここじゃあなく食堂とかでやったらどうです? 向こうの方が広いし」
ルッキーニ「え?」
坂本「食堂…ああ、確かにそうだな。それじゃあ、そうするか……行くぞルッキーニ!」
ルッキーニ「うん! よーし、負けないぞー!!」
私「あ、それと……遊んでるの、できるだけ他の皆にも見せてあげてね」
ルッキーニ「うじゅ? 何で?」
私「え! あ、えーっとそれはホラ、アレよ……そうそう、一緒に遊べる仲間が増えると楽しいでしょ!?」
ルッキーニ「あ、そっかぁー」
坂本「成程……ある種の訓練になるかも知れんからな。分かった。他の皆にも見せてみよう」
私「ありがとうございます。それじゃ2人とも、パーツが欲しくなったら遠慮なく来てね! 応相談で拡張するから、色々用意しとくわ!」
坂本「ああ、ありがとう。まあ、私はこのままで行くかも知れんがな、はっはっは!」
ルッキーニ「うん! また絶対来るね、私!」
ガチャ…バダン!!
私「楽しんでねー。……さて……」カチャカチャ
シャーリー「……まーたなんか企んでんのか?」
私「!! べ、べべべべべっつにぃ~? ほ、ホラ! 少佐とルッキーニちゃんの対戦見なくていいの? エキサイティングと思うわよー?」
シャーリー「……遠まわしに『出てけ』って?」
私「!!! い、いやそのそーいう訳じゃなくってね、ホラその、何と言うか……」
ルッキーニ「シャーリー!! どうしたの、一緒にやろうよ!」グイッ
シャーリー「えっ! お、おいルッキーニ! ちょ、ちょっと引っ張るなって…!」
私(ルッキーニちゃんグッジョォォォォブ!!!)
「ほら、ルッキーニちゃんもああ言ってるし! 楽しんできなさいな、シャーリー!」
ルッキーニ「ね、ね! 行こシャーリー!」
シャーリー「……分かった分かった。私、危ないことはすんなよー!」
私「オーケーオーケー。分かってるわよ」(……? 心配してくれてたのかしら)
シャーリー「……よし、じゃ行くかルッキーニ」
ルッキーニ「うん! シャーリー見ててね、必ず少佐に勝つから!」
シャーリー「よしよし、頑張れよ」バダン
私「……行ったわね……」
私「……さーて……ふふ、これで……研究開発費が丸ごと……」
私「キタわ……キタわよこれ……!! 実にクールな……金儲け……!!」
私「……フフフ……ハハハ…………」
私「ハーッハッハッハッハッハ…………!!!」
父(…む、娘が部屋で悪役3段階笑いを……!)ガクブル
――数日後、基地・食堂――
ミーナ「ふう……仕事が終わった後の紅茶はやっぱり格別ね……」フーッ
ブゥーン!!! ピトッ!!
ミーナ「……? ピト? ……何かしら」
クワガタ≪――――≫ギチッ ギチッ
ミーナ「」
ミーナ「きゃあああああああああああああ!!!
???」バダーン!!
宮藤「!? み、ミーナ中佐!? ど、どうしたんですか!?」
ミーナ「あ! み、みみ宮藤さ…! む、むむ虫が…わ、私の…足に……!!」ビクビク
リーネ「虫? ……あ、ここにいたんだ。ダメよークワちゃん。勝手に飛んで行っちゃったら……」
ミーナ「へ? く、クワちゃん……?」
クワガタ≪――――≫ギギッ!! ギギッ!!
ミーナ「み、宮藤さん? リーネさん? どういうことなのかしら……?」
宮藤「あ、これはですね……。私さんがくれたんです。
ルッキーニちゃんと坂本さんがメカ虫相撲やってるの見て、面白そうだなって言ったら……」
リーネ「『2人にあげる』って言って、譲ってくれたんです。私はバッタをもらったんですけど、壊れちゃって……
だから、芳佳ちゃんのクワちゃんを一緒に育ててるんですよー」
ミーナ「え? こ、壊れるって……、! じゃあ、この虫……機械なの!?」
クワガタ≪――――≫ガチッガチッ!!
宮藤「すっごいですよねー、私さん! 私も最初に見た時は本物だと思っちゃいましたもん!」
ミーナ「……確かに、まったく見分けがつかないわ……でも、この虫で何を?」
リーネ「虫同士を戦わせて遊ぶんですって。ある種の平和なスポーツだ、っておっしゃってましたよ」
ミーナ「へえ……」(スポーツ、か。私教授にしては、健全な思いつきね……)
リーネ「ところで芳佳ちゃん。やっぱり、5mm対空機関銃もいるかな? ルッキーニちゃんは買ったって言ってたけど……」
宮藤「うーん…でもやっぱりリーネちゃんにばっかり買ってもらうのも悪いし……私が出すよ」
ミーナ「…………はい?」
ミーナ「か……買う? 何の話なの? それに……機関銃って……」
リーネ「あ、はい。私さん、メカ虫に付ける武器とか、装備とかを売ってるんです。あと、虫のAIの性能向上とか……。
けっこう高いんですよ。パーツ一個が10000円ぐらい……それに消耗品だったらすぐに取り換えないといけないし……」
ミーナ「……あらあら…………」
宮藤「頭数が揃ったら、大会をやるんですって。優勝賞品は凄いんですよ! ポンペイの温泉旅行!」
リーネ「私たちが優勝したら……一緒に温泉行こうね、芳佳ちゃん!」
宮藤「うん、リーネちゃん!」
ミーナ「……成程、ね……」
ミーナ「……ちょっと焼を入れる必要がありそうね? 私教授……?」ゴゴゴゴゴ
――玄関付近――
ドギャッ!! バギャッ!!
バルクホルン「よし……とどめだっ! やれっクリストファー!!」
カナブン≪――!!≫バシュウッ!!
ペリーヌ「させませんわ! おやりなさい、オルレアン!」
テントウムシ≪――!!!≫ドギャギャギャギャギャ!!!!
カナブン≪――≫バギョッ!! バギョッ!!
カナブン≪ビーッ ビーッ! ビーッ!!≫
バルクホルン「く、くそっ……装甲が足りなかったか……! 私! 追加装甲だ!」
私「はーい、毎度ありー。お支払いは?」
バルクホルン「ペロペロで頼む。確か装甲板の値段は――」
私「一枚につきフトモモ5分ね。……大尉の今の合計額は……手に換算すれば1時間。フトモモだと30分。胸で10分よ」
バルクホルン「ふ、安いものだ……ついでに索敵機能の向上も頼む!」
(クリスと温泉クリスと温泉クリスと温泉クリスと温泉宮藤と温せ――あれ?)
ペリーヌ「あら? ならば私は……私さん? そのレールガンとやらをいただきますわ! あと5mm軽量粘土弾を一袋」
私「あ、コレ? 自信作よー? 電気で弾を撃ち出す画期的大発明! このサイズだからこそ実現できた代物よ。
……ま、ちょっと値段は張るけど……150000円ね」
ペリーヌ「構いませんわ! 現金でお願いします!」
私「えー、ペロペロはー?」
ペリーヌ「なっ……! だ、ダメに決まっているでしょう! 私をペロペロしてもいいのは坂本少佐だけですわっ!!」
ルッキーニ「でもいいのー? ペリーヌ、
ガリアの復興はー?」
ペリーヌ「それはそれ、これはこれですわ! それに、聞けば売り上げの一部をガリア復興財団に寄付するらしいじゃありませんか。
ほんと、素晴らしいシステムですわね!」
(少佐と温泉少佐と温泉少佐と温泉少佐と温泉少佐と温泉少佐と温泉素敵ですわ少佐ぁぁぁぁ!!!)
私「ええ。勿論よ。……じゃ、お金はこの箱の中に……」
(……寄付は精々売り上げの1%、それ以外は着服……とか言ったら怒るわよね……)
ダッダッダッダッダッ…!!!!
私「ん? あら、ミーナ中――」
ミーナ「私教授ッ!!!!!」カッ!!!!
私「ひっ!? ど、どーしたんですそんな怒り狂って……!」
ミーナ「どーしたもこうしたも無いでしょう!! 私教授、貴女また阿漕な商売を始めたらしいわね!?」
私「あ、阿漕って……」
ミーナ「貴女がどこでどういう"アルバイト"をしようが勝手だけど……! うちの隊員を巻きこまないでください!
だいたい、基地内での金品の受け渡しは禁止されているんですよ!!」
私「……ああ、それなら心配要りませんよ。ほら、ここって基地の外じゃありませんか。 ……1メートルくらい、ね」
ミーナ「……ッ! で、でも! そ、そうだわ、隊員同士での物品の売買も禁止で……」
私「それも無問題。……ほら、お金はこの箱に入れてもらってるんですけどね……よく見て下さい」
ミーナ「ほら、やっぱりお金を貰って――!!!?? こ、こ、これって……!!」
私「……書いてあるでしょう? 『募金箱』。皆さん、この憐れな天才にお恵みを下さっているんです。
……これなら、『売買』じゃあありませんよね?」
ミーナ「ぐ、ぐぬぬ……」
私「値段はあくまで『市場に出したらこんぐらいになるだろーなー』っていう参考価格ですよ。何もそのまま売りつけているわけじゃあありません。
私はパーツを『タダ』で渡して、『タダ』のサービスを提供しているんです。
それに感動した隊員の方が、私に"値段と同じくらい"の募金をしてくれるってのは、また別の問題ですね」ニヤッ
ミーナ「へ、減らず口を……!」
私「……ねえ、ミーナ中佐。……いいじゃありませんか。ウィッチの皆が楽しく虫遊びに耽っている……。
その過程で、お互いの知られざる一面が明らかになり、より一層親しくなっていく……部隊の"和"を保てるんですよ? ほら、少佐も……」
坂本「よし、とどめだ!! やれぇ! 烈風丸弐号!!」
烈風丸弐号≪――!!≫シュバババッ!!
アゲハチョウ≪――――≫バタッ
エイラ「あーっ!! ま、また撃ち落とされたー!!」
サーニャ「エイラ……無茶な命令しすぎよ。チョウチョは未来予知持ってないんだから……」
ミーナ「み、美緒まで……」ズーン
坂本「ん? おお、ミーナか。お前もこれをやりに来たのか?」
ミーナ「い、いや私は……」
坂本「いいぞ、この虫相撲は! 効果的なカスタマイズ、敵の先を読む戦略性、そして的確な命令を出す能力……。
ウィッチに必要な能力を、遊ぶうちに自然と身につけることができる!」
ミーナ「は、はあ……」(帰って来て美緒……)
坂本「数が揃ったら、大会も開くらしいぞ! はっはっは、腕が鳴るな!」
ミーナ「ああ、確か温泉旅行が景品とか……」
私「ええ。この前市場の福引で当たっちゃいましてね。私は温泉とか興味ないから、どうせなら皆さんにお譲りしようと……」
ミーナ「じゃあ何故直接言わなかったの?」
私「……売上金の"一部"は、ガリアの復興や基地の設備投資に寄付させていただきまーす」
ミーナ「……具体的には何割なのかしら?」
私「……一部でーす。とにかく一部は寄付させていただきまーす」シレッ
ミーナ「……ハァ……上層部に連絡してくるわね」スタスタ
私「……中佐?」
ミーナ「……? まだ何か言う事があるのかしら、私さん?」
私「……聞きましたよ? シャーリーから。……マリア王女から私宛に届いた現金300万円……部隊の予算に回したんですって?」
ミーナ「!!!!」ギックーッ!!
私「……あーあ。中佐はそんなことする人じゃないって信じてたのになー。もし私が解雇とかされちゃったり、罰とか受けちゃったら……、
喋っちゃうかもなー。なにかの弾みで……上層部の石頭さん達に……」ニヤッ
ミーナ「……ッ!!!」
私「部下の個人的な収入を、勝手に……勝手に予算にしたとか……バレたら何て言われるでしょうねー。
ただでさえウィッチを快く思わない奴らの多い上層部に……そんなのが知れちゃったら……ねえ? 中佐?」ニターッ
ミーナ「…………分かりました」
私「おっ!」
ミーナ「……この件は、お互いに不問。……それでいいわね?」
私「ええ勿論! いやーありがとうございます中佐! あ、そうだこれ、示談成功の証に……」スッ
ミーナ「え?」
スズメバチ≪≫ガチッ! ガチッ!
ミーナ「……その、我儘を言うようだけれど……他の無いのかしら?」
私「他? 他って言ったら……あー、アレしか……でもアレは……」
ミーナ「アレ?」
エーリカ「おーっす、私ー。私の虫できたー?」
私「あ、エーリカちゃん。……先に謝っとくわ。ゴメン」
エーリカ「え? いいよ、何でも。早くみんなと遊びたいし」ニコニコ
私「ホントごめん! ……ちょっと魔が差して……」
エーリカ「もー、前置きはいいからさ! ね、早く早く!」ワクワク
私「……はい。可愛がってあげてね……」スッ
エーリカ「やっほー! さーて、どん……な……――」
ゴキブリ≪≫ミョーンミョーン
エーリカ「」
ミーナ「」
私「……いや、その…ね? ちょっと……面白いかなー、って。作ってみた、んだけど…ハハ……」
エーリカ「……な…………」
私「……ゴメン。アレだったら中佐のと取り換えてもらっても……」
ミーナ「なっ!? わ、私教授――」
エーリカ「……なーんだ。けっこー強そうじゃん」
私「えっ」
ミーナ「えっ」
エーリカ「黒光りしてるし。触覚もなんだかカッコいいし」ナデナデ
ゴキブリ≪――≫ミョミョーン
ミーナ「ふ、フラウ……し、正気? だ、だってそれ……?」
エーリカ「あはは、ムカデとかだったらどうしようと思ったけど……ただのゴキブリじゃん。
別に慣れてるよ? 部屋によくいるし」
私「!?」
ミーナ「!?」
エーリカ「えっ何その反応」
全国のエーリカファンに怒られそうな気がしつつ、前編終わり!
最終更新:2013年02月07日 14:25