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第9話 風を裂くその先にある者は







620 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:28:11.42 ID:XxYTVkoK0 [15/30]


第9話 風を裂くその先にある者は


ジュゼッピーナ「前回までのあらすじ!」

ハルカ「スオムスに現れたビーム攻撃を使う新型ネウロイを見事に撃退した私、智子中尉、俺さんでしたが、基地に戻る途中地上ネウロイからの対空攻撃に会い、三人とも撃墜されてしまいました。以上!」

ジュゼッピーナ「今回は短いのね」

ハルカ「智子中尉と俺さんがいませんからね! きっと今二人きりでランデヴー中ですよ! キイイイイイイイイイイイ!!」ダンッダンッ

ジュゼッピーナ「おっとそれは見過ごせないわね」

ハルカ「探し出してとっちめてやりましょう!!」







624 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:32:03.31 ID:XxYTVkoK0 [16/30]

?「…………るか」

ハルカ「んん……ここは…?」モゾモゾ

?「…………ハルカ!! 起きて!」

ハルカ「えーと……智子中尉……? うぐっ……いつつ…」ズキッ

智子「良かった! 目が覚めたのね!」

ハルカ「と、智子中尉、ここは?」ヨロヨロ

智子「分からないわ。私達はネウロイの地上部隊に撃墜されて森の中に不時着したの」

ハルカ「それなら見晴らしのいい場所に行って助けが来るのを待ちましょ――うっ…がっ……!」クラッ

智子「ハルカ!!」ダキッ

ハルカ「すいません智子中尉。えへへ……ちょっと動けないみたいです、私」ペタリ

智子「アンタ、私をかばって……」

ハルカ「ハァ……ハァ…当然じゃないッスか……ゼェゼェ………ネウロイだろうと何だろうと私以外の誰にも智子中尉には指一本触れさせませんよ」ニッ

智子「ハルカ……」








625 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:33:33.02 ID:XxYTVkoK0 [17/30]

ハルカ「それで……俺さんは…?」

智子「分からないわ……無事だったらきっともう助けに来てくれているはずだから、多分俺さんも墜とされたんだと思うわ」

ハルカ「……もしかしたら、ネウロイにやられていたりして――」

智子「そんなはずはないわ! あの人はネウロイなんかにやられる人じゃない! ましてや……私達を置いて先に逝っちゃうような人じゃ……」

ハルカ「…………………………………智子中尉――」

ズガガガガガガガガガ バンッバンッ ギャアギャアギャア

智子・ハルカ「「!!」」

智子「爆発音と銃声!? 俺さんだわ!」

ハルカ「ゼェ……ハァ………ネウロイと戦闘中ですね、きっと………いつつ…」

智子「た、助けに行かないとっ…………でも、ハルカを置いては行けないし……」オロオロ

ハルカ「…………………行ってください」

智子「えっ……?」

ハルカ「俺さんを助けに行ってください、智子中尉」ニコッ

智子「そ、そんな! それじゃあアンタは……」

ハルカ「私のことは置いて行ってください」







627 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:36:44.18 ID:XxYTVkoK0 [18/30]

智子「ダメよそんなの! 動けない状態のアンタを一人でこんな所に放っておいて……それでもしネウロイに見つかりでもしたら……」

ハルカ「大丈夫です。覚悟は出来ていますから」ニコッ

智子「そ、そんな……」

ハルカ「私は貴女に憧れてウィッチになって、貴女に出会って、貴女を好きになって、貴女と体を重ね合うことだって出来ました」

智子「………」

ハルカ「私は貴女に出会えて、貴女を好きになれて本当に幸せでした。もう思い残すことなんてありません」

智子「ハルカ……」

ハルカ「智子中尉、最近俺さんのことを考えると変な気持ちになったりしません?」

智子「え、ええ……」

ハルカ「胸がザワザワってしたり?」

智子「そうね……そういうこともあるわ」

ハルカ「それはズバリ…………恋ですね」

智子「は、はぁ!? ここここここ恋とかそんなわけないじゃない! 私の俺さんに対する恋心はウラルで俺さんと話した時には潰えて――」

ハルカ「それは多分恋じゃなくて、ただの憧れだったんだと思います。私が智子中尉と直に出会う前みたいなね」








629 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:40:14.58 ID:XxYTVkoK0 [19/30]

智子「そ、そうだったのかしら……?」

ハルカ「ですです。その思いが、俺さんと再会して、触れ合って恋心に変わっていったんです」

智子「そう……なの?」

ハルカ「恋について語らせたら右に出る者がいない私が言うんだから間違いありません」フンスッ

智子「そうね。アンタがそう言うんだったら信用するわ」クスクス

ハルカ「はい!」ニコッ

智子「そっか……私やっぱり俺さんのことが好きだったんだ………」

ハルカ「あの人は本当にイイ人です。きっと貴女を幸せにしてくれます」

智子「…………………そうね」

ハルカ「もし智子中尉を好きになる前に出会っていたら、私も惚れちゃってたかもしれませんえへへ」

智子「………」

ハルカ「智子中尉、俺さんの所へ行ってください。それで、告白だろうがキスだろうが、自分に素直になって思う存分やっちゃってください」

智子「ハルカ……」

ハルカ「俺さんによろしく言っといてくださいね」


ハルカ「私は貴女にたくさんの幸せをもらいました。今度は貴女が幸せになってください、智子中尉」ニコッ






631 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:43:34.17 ID:5Pk5odFB0 [22/32]
ハルカがこんなこと言うなんて…イイ!







632 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:45:07.51 ID:XxYTVkoK0 [20/30]

智子「……………………分かったわ」スクッ

ハルカ「頑張ってください。絶対に俺さんを助けてあげてください」

智子「ええ、私は扶桑陸軍のエースだもの。ネウロイの1体や2体、この備前長船で……」チャキン

ハルカ「えへへ……智子中尉の勇姿が見られなくて残念です」

智子「それじゃあ行くわね」

ハルカ「はい。お元気で――」


智子「アンタを連れてね」グイッ


ハルカ「わひゃあ!?」フワッ








633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:45:23.41 ID:OAohDnq80 [2/3]
真ハルカさんかっこいいな支援







635 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/24(木) 20:50:13.70 ID:XxYTVkoK0 [21/30]

智子「おんぶっと……」ヒョイッ

ハルカ「あわわわわわわわ」

智子「相変わらず軽いわねーアンタ。ちゃんとご飯食べてるの?」

ハルカ「と、智子中尉! 離してください! 私はここに置いていってくれって言っているじゃないですか!」

智子「アンタは私の僚機よ。見捨てられるわけないじゃない」

ハルカ「……………………私、貴女の重荷にだけはなりたくないんです……」

智子「どんなに重くたって関係ない」

ハルカ「………」

智子「この重さは、私にとって大切なものの重さ。どんなに重くたって捨てられるわけないじゃないの」ギュッ

ハルカ「智子中尉……」







17 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 19:46:05.26 ID:pHbP+6Q00 [9/30]




ビイイイイイイイイ

俺「ッ……ビーム撃てるネウロイは1体じゃなかったのかよ……!」ブンッ

ザシュッ キュオオオオオオオオオ

キュイイイイイイイ

俺「ああもう何体いやがるんだよっ!!」ズザッ

シュウウウウウウウ ビイイイイイイイイイ

俺「当たんねぇよっ!!」バッ

キュイイイイイ

俺「らあっ!!」ブンッ

ザシュッ キュオオオオオオオ

俺「つーかここネウロイの勢力圏内じゃねーだろ! お前らどこから湧いて出た!?」

キュイイイイイ キュイイイイイイ

俺「ああクソッ! また2体増えたっ!!」







19 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 19:50:20.16 ID:pHbP+6Q00 [10/30]

シュウウウウウ シュウウウウウウウ

俺「アレか!? お前ら空挺部隊か何かか!? さっきのビーム野郎といい本当にめんどくせえなお前ら!!」

チャキッ

俺「俺の武器は扶桑刀だけじゃねぇ!!」ダァン ダァン

キュオオオオオオ キュオオオオオ

俺「かはっ……ハァ…ハァ……扶桑が誇る九四式の威力はどうだクソッタレめ……!」

トサッ

俺「ハァハァ……銃弾は…もうねぇか……。ゼェゼェ……えーと、何体討ち取ったっけか………ひい、ふう、みい……と。ハハッけっこうやってんじゃん、俺」

ガサガサ

俺「これが撃墜数に加算されたりは………しねーかさすがにハハッ」

キュイイィィィ……

俺「ああもう……刀を握る握力も残ってねぇってのに……」

ガチャガチャ キュイイイイイイイイ

俺「ちくしょう、さっきよりも断然数が多いじゃねぇか……こりゃ、そろそろ年貢の納め時か?」

キュイイイイイイ キュイイイイイ キュイイイイイイイ







21 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 19:55:26.86 ID:pHbP+6Q00 [11/30]

俺「ここで戦死したら二階級特進出来るかな? そうしたら俺が少将か。ククッ中国地方の片田舎出の俺が将官とは、よく成り上がったもんだ」

シュウウウウウウウ

俺「ハハッもう体が動かねーや」

ビイイイイイイイイイイ

俺「じゃあな、アナルワイプさん。君だけでも無事で――」



「だーから私の名前は『穴拭智子』だって言ってるでしょーが」



智子「待たせたわね!」バッ

俺「アナルワイプ……さん……?」

智子「ユニット無しのシールドでも楽に防げる攻撃ごときでネウロイに屈するなんてらしくないんじゃなくって、俺さん?」シュイイイイイ

俺「ハハッ魔法力切れてるんだ。無茶言うなよ」

ハルカ「良かった……無事だったんですね、俺さん」

俺「満身創痍だがね」







24 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:00:12.87 ID:pHbP+6Q00 [12/30]

キュイイイイイ キュイイイイ キュイイイイイイイイ

俺「さて、呑気に再会を喜んでいる場合じゃないぞ。この数のネウロイの相手をどうやってするか……」

智子「さすがに私でもハルカと俺さんを庇いながら一体ずつ相手をするのは無理よ。だから、全員一気に倒すことにするわ」

ハルカ「えっ……全員一気にってどういう……」

智子「ゴメン、ハルカ。ちょっとの間だけしっかり掴まっててくれる?」

ハルカ「は、はいっ」ギュッ

智子「今まで一度も出来たことがなかった……いや、そもそもやろうとしたことすらなかった技だけど……」

俺「アナルワイプさん……一体何を……?」

智子「伝説としてしか伝わっておらず、本当に存在するか分からない技だけど……」

俺「おいおいまさかアレか……? いくら君でもさすがに……」

智子「大丈夫よ。今の私なら何でも出来そうな気分だもの♪」ニコッ

ハルカ「何をするのか分からないけど、頑張ってください智子中尉っ」

智子「ありがと、ハルカ。さて……」

チャキンッ

智子「とっとと帰ってこの二人の手当てをしないといけないから、一撃で決めさせてもらうわよ、ネウロイ」







26 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:05:13.17 ID:pHbP+6Q00 [13/30]

キュイイイイイイイイ

智子「刀剣の切っ先に魔法力を集中させて……スゥ…」

ガサガサガサガサ ヒュウウウウウウウウ

智子「もっと……もっと魔法力を………ぐっ…!!」グラッ

俺「お、おい無理するなよ」

智子「いいえ、今だけは無理をさせてもらいます。大切なアナタを守るためですもの」ニコッ

俺「アナルワイプさん……」

智子「スゥゥゥ……はああああああああああああああああああ!!」ズオオオオオオ

ヒュゴオオオオオオオオオオオ

俺「うおわっ!?」

智子「ハァハァ……さあいくわよネウロイ…ハァ…」スッ








28 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:10:25.42 ID:pHbP+6Q00 [14/30]

キュイイイイイイ キュイイイイ シュウウウウウウウウウウウ

俺「ああ、そういえば君と模擬戦をした時ずっと思っていたことがあるんだ」

智子「ハァ……ハァ…古来より扶桑に伝わる伝説の秘剣、とくと味わいなさい……!」グラッ

俺「君が扶桑刀を構える姿は、」

智子「ハァハァ……ハァ………ハァ……………ハァ……………………………………………………スゥゥゥ」



「本当に綺麗だな、智子」



「フフッやっと名前で呼んでくれましたね、俺さん♪」



智子「れっぷうざああああああああああああああああああん!!!!!!!!」ブンッ

ブワッ


ザシャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア








29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:12:51.71 ID:q9rmimCh0 [5/21]
烈風斬・・・だと?
支援







30 自分:アナルワイプさん恋をする[sage] 投稿日:2012/05/25(金) 20:15:10.65 ID:pHbP+6Q00 [15/30]


俺「さて、これまで別世界の俺の物語を見てきたわけだが……」

ハルカ「次で最後ですね~」

俺「しかし、あの俺は俺と同一人物らしいが、どう見ても別人だよなー。俺とは比べ物にならないほどハイスペックだし、顔も心なしかイケメンだし」

ハルカ「そうですねー。でも、元々はやっぱり俺さんと同じような普通の人だったみたいですよ」

俺「そうか、変態への道を歩き始めてからあれだけのスペックを身に付け始めたのか……」

ハルカ「変態になるだけで出世して女の子にモテモテなんていう都合のいい話があるわけないですよね」ケラケラ

俺「…………………………………………………………………アナルアナル」ボソッ

ハルカ「!?」



次回「アナルワイプさん恋をする」最終話 『智子』
最終更新:2013年02月07日 15:00