隕石 第1話
786 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:27:46.72 ID:Cs0L3vds0
んでは投下します。
注意
このSSには「スフィンクスの魔女 vol.2」及び「統合戦闘飛行隊アフリカ」シリーズのネタバレが含まれます。
また、なんとなく既視感を感じる「俺」かと思いますがたぶん仕様です。
っていうか文体で(ry タイトルで(ry
隠すことには意味はある‥‥と思うので、空気を読んでくれると幸いです。
787 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:30:12.64 ID:Cs0L3vds0
1943年 ブリタニア
ここは第501統合戦闘航空団、通称"ストライクウィッチーズ"の基地。
右目に眼帯をした少女は手元の資料をめくった。
坂本「リベリオンからの追加招集か‥‥」
ミーナ「空軍らしいからシャーリーさんとの面識も期待できそうにないわね」
ため息を吐くもう一人の少女。
その手元に眼帯の少女から資料が返される。
坂本「しかし‥‥変わったウィッチだな」
ミーナ「性別が違うっていうのも‥‥困ったものね‥‥」
うつむく赤髪の少女が見つめる窓の先に、小さいながらもこちらへ向かってくる飛行船が見えた。
ミーナ「来たみたいね。行きましょう」
坂本「使える戦力だと、いいんだがな」
そう言いながら立ち上がり、少女たちは部屋を出た。
788 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:30:38.89 ID:XnvxIrVx0
スフィンクス2巻は公式のコミックアラカルトでもネタバレしてるくらいだ、問題ない
支援
789 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:33:13.86 ID:Cs0L3vds0
同年 アフリカ
太陽は今日もちっぽけな人類を照らし続ける。
下に出来る影も小さくなってきた。
兵士「伏せろー!」
その声が回りに届くのとほぼ同時に、爆発音がその声をかき消すように響いた。
アルアシブ市場。
ここら一体では一番大きい市場だ。
そんな市場に大型の来客があった。
古子「もー! どうしてこうなるのよー!!」
目の前には中型四脚のネウロイ。
そこから伸びた砲塔がこちらを向き、火を吹いた。
飛んできた光弾が、私の目の前に現れた蒼い魔方陣に弾かれる。
衝撃が私の体を襲った。魔方陣の強度は高く、ダメージにはならない。
古子「くっ‥‥!」
後ろには未だ避難する住民たちが大量にいる。
ここで私が引いてしまったら、何十何百という命が砂漠の砂に埋まるだろう。
790 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:36:42.96 ID:Cs0L3vds0
古子「おじさん!」
腰のナイフを抜きながら、そばにいた軍人に声をかける。
さっきまで他の兵士に命令を飛ばしていたので、ちょっとはえらい人なんだろう。
古子「私が――時間を稼ぎます! その間に――」
鋭い音と共にビームが飛んで来る。こんなもの普通の人が受けたら骨も残らないだろう。
だから、普通じゃない私が守らなきゃ。
古子「うっ‥‥!」
蒼い魔方陣――シールドでそれを弾く。私はウィッチだ。黒い怪異――ネウロイの攻撃もこのシールドなら防ぐことができる。
激しい音共に赤い光線が塵になり、空気へと帰る。
古子「早くして!」
後ろを振り返りながら怒鳴りつける。
古子「私は私にできることをします!」
砂で汚れた眼鏡を通して見えるのはこちらを見て動かない軍人。
古子「あなたはあなたができることを!!」
私はこの地を守る軍人であり、守れない軍人だ。ならば、出来る人に頼む。
協力すること。
その手と手を取り合い、一丸となって闘う。それこそがネウロイに対する最大の武器なのだ。
792 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:40:53.82 ID:Cs0L3vds0
その言葉を聞き、数秒考えていたようだが、その右手が腰の銃へと伸びた。
そしてそのリボルバーを構えると、あろうことかネウロイへ向けて発砲し始めたではないか。
軍人「全員!」
乾いた音が響き、ネウロイへ向けて銃弾が飛ぶ。が、そんな小さな弾が効くはずもない。
軍人「ここは任せろ! 避難民を誘導するんだ!」
兵士A「た――大尉!」
兵士B「‥‥!」
このおじさんは何をしてるんだ!? この状況では逃げる一択でしょ! そんなこともわからないのか!?
古子「――バ‥‥バカ!」
その間にもリボルバーは火を噴く。
たとえ何十発撃とうが、蚊に刺された様なダメージさえ与えられないというのに!
793 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:43:02.47 ID:iU1krmQB0
ナセル大尉・・・
794 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:45:21.95 ID:Cs0L3vds0
古子「おじさんも逃げて!!」
軍人「小娘!」
なおもネウロイへ向けて、引き金を引く軍人。
どうして男の軍人ってのはどいつもこいつもこうも頭が硬いのか。
軍人「私はおじさんじゃない!」
いきなり何を言い出すんだこのおじさんは。
軍人「私はエジプト陸軍ナセル大尉!」
顔の筋肉がひきつっているのがわかる。こんな状況でなにいってんのこの人ー!?
ナセル「エジプトの民は私が守る!」
795 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:46:36.85 ID:LX2pPSMc0
有名人だなぅ
796 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:50:11.37 ID:Cs0L3vds0
前面に貼ったシールドにビームが着弾している。
いくらシールドとはいえ限界がある。あともって数発といったところか。
でも隣のおじさんが避難しないことにはここから動くこともできない。
そんなこちらの気持ちを知ってかしらずか、未だに効かない銃を打ち続けるおじさん――ナセル大尉。
古子「ちょ‥‥早く逃げて‥‥!」
ナセル「お前こそ逃げろ!」
私が逃げたらあんたが死ぬんだってば!
古子「ど、どうしよう」
シールドがもうもたない‥‥!
古子「もう‥‥ダメェ!」
次の一撃を受けたらシールドが割れちゃう‥‥!
「まかせろ」
古子「!?」
797 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:53:11.20 ID:Cs0L3vds0
いつの間にか私の隣に人が立っていた。
その頭には耳が、腰からはしっぽが伸びている。黒猫‥‥かな?
そいつは数歩前進すると右手をネウロイへ向ける。と、その手から蒼い魔方陣が、シールドが展開されたではないか。
俺「お前の力は届かない」
しかもそのシールドはとんでもなく大きい。シャーロットの乗っているティーガーよりも大きいんじゃないか?
ネウロイから飛んできたビームを簡単に弾くシールド。
なんだか知らないけど助かった‥‥
古子「‥‥って、えぇ!?」
シールドが貼れる=ウィッチ=女
私の中ではこういう方程式があった。が、目の前にいる人間は男――に見える。
こちらから顔は見えないがたぶん男のはず。
どういうことだ? 男なのにシールド? え?
798 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/29(土) 23:56:31.91 ID:Cs0L3vds0
俺「おい、離れろ」
古子「‥‥ハッ。 な、なにいってんの!? あなただって‥‥」
次の瞬間目の前にいるネウロイに砲弾がぶち込まれた。
瞬間激しい閃光と轟音が私たちを襲う。
古子「きゃッ!」
ナセル「うおっ」
俺「邪魔になるだろ?」
そういうと振り返る男のウィッチ。
「ハァイ」
「騎兵隊の参上よ」
その目線の先から声が聞こえる。
古子「――!」
801 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 00:18:12.57 ID:CFdbKUEG0
おつん
これっていったい何月ごろの話なんだろうね
やっぱりスフィ魔女ほしいよう
802 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 00:18:58.16 ID:+oa3tSm+0
12月くらいじゃね?
803 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 00:23:22.60 ID:CFdbKUEG0
そうか……そうか!!
光が見えてきたよ!
アフリカもっと増えろ!
193 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:40:05.76 ID:k7bFHbUC0
前スレ>>798から
マリリン「お待たせ! ルコ!」
パトリシア「パットンガールズ!」
アビゲイル「ただいま参上!」
武装した3人の乙女たち。リベリオンの陸戦ウィッチ隊だ。
さらに砂を駆ける音が後ろから近づいてきた。
同時に独特の発射音と共に、眩しく光る弾がアフリカの空へと登る。
シャーロット「ルコー! おまたせー」
私の数倍の大きさのユニットからシャーロットが声をかける。
アイン
フレデリカ「こちらアドラー I !」
その隣から技術将校・フレデリカが無線へ向けて叫ぶ。
196 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:43:34.03 ID:k7bFHbUC0
フレデリカ「目標発見!」
空中には翼を履いた4人のウィッチ。
フレデリカ「信号弾の東方向へ向けて――」
光弾を確認する2人のウィッチ。
一人はその手にカメラを。
もう一人はその手に口径40mmというまさに大砲を持っている。
フレデリカ「攻撃!攻撃!」
圭子「――だってさ」
無線を聞き、状況を理解する圭子。
197 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:46:10.80 ID:k7bFHbUC0
圭子「マミ! よろしく」
ピッ!と手を伸ばすと、真美に支持を出す。
と、いっても支持と言っていいか微妙なところだが。
真美「はい!」
返事をすると真美は体を翻し、信号弾の下に見える四脚のネウロイへ向けて降下していく。
真美「だぁ‥‥」
風を切り裂く音が耳に飛び込んでくる。そして瞳には地面を這い蹲る黒い目標。
真美「りゃああ」
装填。
真美「あ」
突進。
真美「あ」
照準。
真美「あ」
発射。
轟音と共に飛んでいく砲弾達が、空を裂き、ネウロイへ突き刺さった。
198 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:49:18.52 ID:k7bFHbUC0
着弾した砲弾達はそれだけでは飽きたらず、一体目のネウロイを貫通すると、
その奥にいたもう一体の四脚ネウロイにも食いついた。
数発もの弾が貫いたネウロイは、その衝撃に耐えることができず大きな音と共に倒れこむ。
巨体に風穴の開いたデカブツ二体は、それ以上動くことはなかった。
ブラボー
フレデリカ「お見事!」
無線から祝福する声が届いた。
フレデリカ「マミ!」
真美は着弾を確認すると、内心ほっとしつつも別の標的が居ないか回りを見渡す。
圭子「すごいわマミ!」
カメラを向け、笑って?というように白い歯を見せる圭子。
圭子「さすがボヨールド40mm砲ね!」
真美はその笑顔に応えるように、力強く、それでいて可憐に表情を作った。
真美「――はい! ケイさん!」
201 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:52:20.66 ID:k7bFHbUC0
俺「いい威力だ。アレを思い出すね」
ネウロイの倒れた衝撃から来る風や破片も、その巨大すぎるシールドで防ぐ男。
古子「あ、あなたはいったい‥‥?」
目の前で起こっている事は私の常識では理解することはできなかった。
俺「シールドを使えるんだ。お前もウィッチなんだから、わかるだろ?」
古子「で、でも、あなたは男じゃ」
俺「世の中には、イレギュラーなんて結構あるものさ。
守りたいから守る。それだけだ」
男はそういうとシールドを解除し、こちらへ歩いて来て手を差し出した。
私はいつの間にかその場に座り込んでいたようだ。
俺「よくがんばったな」
その差し出された手を取り、立ち上がった。
笑顔にちょっとだけドキッとした。
203 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:54:17.25 ID:k7bFHbUC0
ライーサ「私たちも――」
翼を持ったもう一組のウィッチ達は小型の空中ネウロイをかたっぱしから落としていた。
ライーサ「負けちゃいらんないね!」
真美の手柄を見てライーサはトリガーを引きながら笑顔を作った。
放たれた銃弾たちが黒い異形へと吸い込まれていく。
ライーサ「オーケーティナ!」
さっきまでゴミが漂っていた青空を綺麗にした二人。
ライーサ「あらかた片付いたよ!」
すると、地面を走るネウロイ達が眼に入る。
マルセイユ「――お‥‥」
大小様々なネウロイが街を離れ、砂漠を駆けて行く。
その姿は縄張り争いに負けた野生生物のようだった。
マルセイユ「ようやく逃げ出したなネウロイめ――」
そのとき別の場所にスタンバイしてる何かが、マルセイユ達の目に入った。
マルセイユ「!?」
204 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:56:23.09 ID:k7bFHbUC0
マイルズ「マイルズ隊射撃開始!」
その声が聞こえるや否や、発砲を始める陸戦ウィッチ隊。
マイルズ「ネウロイを逃がすな!」
「マイルズ君?」
その時無線から聞きなれぬ声が聞こえる。
「深追い無用、後は任せたまえ!」
マイルズ「だ、誰ですか!?」
逃げるネウロイたちがよく見える。高台にその声の主は居た。
男「ネウロイよ」
男はその手に持つ棒を振り上げる。
その後ろには何十という移動式砲台が並んでいた。
男「エジプト民からの」
そしてその棒を振り下ろす。
男「プレゼントだ!」
その合図と同時に爆音が鳴り響く。
数秒後、さらに大きい爆発音が逃げるネウロイたちを包んだ。
205 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/30(日) 23:58:51.72 ID:k7bFHbUC0
兵士「やりました ロレンス大佐!」
一人の兵士が敬礼をしながらその男へと報告をする。
兵士「さすがアラビアのロレンス!」
男は持っていた双眼鏡を目から離すと優しい目をした。
ロレンス「――いや」
その目は老いを感じさせながらも鈍い光を放つ。
ロレンス「民を救ったのは――」
ストーム ウィッチーズ
「砂漠の魔女たちさ――!」
街は、歓喜した。
207 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:00:14.59 ID:0Shel6iw0
………
……
…
パトリシア「で? その男は誰よルコ」
古子「いやーそれが私にもよくわからなくて、たぶん男のウィッチなんじゃないかと。
間一髪のところを助けてくれたんですけど‥‥」
続々とウィッチ達が古子の回りに集まってきた。
その視線はひと通りあたりを回った後、古子の隣にいる男へと注がれていった。
マリリン「くー! まさかこんないい男をルコが拾うなんてー!」
アビゲイル「いい買い物をしたわねルコ! でも私はもっと屈強な男のほうがいいなあ」
シャーロット「ずるいよルコー。っていうか男の方‥‥だよね?」
古子「ちょっ‥‥この人に失礼ですよ!」
俺「ハハハ、別にいいさ。それより‥‥」
男は空を飛んでいるウィッチ達を眺めた。
俺「あれ、ハンナ・ユスティーナ・マルセイユか?」
古子「え、あ、はぁ、そうですけど」
俺「ということは、第31統合戦闘飛行隊「アフリカ」か‥‥」
209 名前:隕石[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:02:34.93 ID:0Shel6iw0
圭子「有名になったものね」
いつのまにか圭子が戻ってきていた。
圭子「で、あなたは?」
俺「あー‥‥」
男は口ごもった。
俺「リベリオン空軍所属のウィッチだ。いろいろあってここに来た」
圭子「‥‥遠路はるばるご苦労様。それで、いろいろって? 」
俺「うーん説明してもいいんだが、その前に‥‥」
古子「?」
俺「寝床をくれないかな。同じウィッチのよしみで」
手を合わせ、舌をぺろっと出し、首を少し傾けた。
圭子「はぁ?」
ウィッチには変わってる人が多いと聞くが、この男も御多分に漏れないらしい。
私はいつのまにか、変なものまで買い物してしまったようだった。
第 一 話
お買い物!
211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:07:01.58 ID:qusZexne0
なんて早い隕石なんだ…
乙!これはルコ√と期待してもよろしいのかな…!?
213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:15:06.24 ID:VCtHeheY0
いやぁ・・・ついに古子が活躍する話が出て来て俺は感無量だよ・・・
乙
216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:27:37.09 ID:0Shel6iw0
>>211
夢をみるのは自由です><
217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:34:28.97 ID:dZqP6etW0
夢はいつかきっと叶うさ
218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/31(月) 00:35:46.76 ID:BoDxJu470
夢を見なくなったらおしまいさ~
最終更新:2013年03月30日 01:06