~504基地のとある廊下にて~


ガリア野郎「やあニッキー。今日の君は昨日よりもずっと素敵だねえ」

錦「おい貴様、そのセリフ三日前にも聞いたぞ。あとニッキーなどと呼ぶな」

ガリア野郎「ほら、こんなに眉間にシワなんか寄せて。可愛い君の顔が台無しだよ」

錦「うっ、うるさい!真顔でそんなことを……って、ちょっと、おまえ、かお近っ……」

チュッ

ガリア野郎「女の子がもっと素敵になるおまじないだよ」

錦「なななななな!」

ガリア野郎「君はもっと素敵になる。この世の全ての人間に誓ってもいい」

錦「真顔でそういうこと言うなあああああああああああああああ!!」




~これは、こんな感じのガリア出身男ウィッチと中島のお話~





~ある日の基地のどこか~


ガリア野郎「はは、そんなことないさクロステル。君は僕のお墨付きだよ」

錦「あいつ誰に電話してんです?」

フェデリカ「あら?もしかして気になっちゃう?ふふ、怒ってばっかりだけどやっぱり……」

錦「ばっ!いえっ、そんなんじゃありません!軍の回線で女と会話だなんていいんですかアレ!」

フェデリカ「もーう、照れちゃって―。女は女だけど相手はウィッチよ。501のクロステルマン中尉、あなたも知ってるでしょ?」

錦「照れてません!ていうか、相手がウィッチでも私事に回線を使ってる事は変わらないじゃないですか!」

フェデリカ「まあ、私事と言えば私事なんだけど……。むこうから掛かって来ちゃったんだから仕方ないでしょ?」

錦「え……。そうなんですか?」

ガリア野郎「大丈夫さ、君には素晴らしい魅力がある。嫌われてるって?君の仲間がそんなつまらない人達なわけないじゃないか」

フェデリカ「あれで結構おせっかい焼きだったりするのよねー、彼。知ってる?この間の非番なんて一日中部屋でファンレターの返事書いてたんですって」

錦「そうなんですか……」

ガリア野郎「ふふん、君はその自信に充ち溢れた姿が一番魅力的だよ。ああ、またいつでも連絡してきたらいいさ」

フェデリカ「そういえばニッキー、さっき天姫ちゃんが探してたわよ?」

錦「そうなんですか……」

フェデリカ「あ、あら?ちょっと、ニッキー?うーん、余計なこと喋りすぎちゃったかしら……」




~時には真面目なお話でも~


ガリア野郎「高高度からの一撃離脱なら、あるいはどうかな?」

竹井「いえ、現状を考えれば火力に不安があるわね」

ガリア野郎「この隊の練度を考えれば多少の無茶は効くけど、それでは意味が無いよね」

竹井「ええ。少し煮詰まってきちゃったわね、お茶にしましょ?」

ガリア野郎「喜んで。友人から良い葉を貰ったんだ、試してみないかい?」

竹井「あら嬉しい。それなら私もとっておきのお茶菓子、だしちゃおうかしら」


錦「くそ、入りづらい……。なんだよあいつ、あんなに楽しそうにして……」

ドミニカ大将「それは嫉妬か?」

錦「うわあああ!ジェンタイル大尉!?」

ドミニカ「お前でも人を妬むことがあるんだな。好きならさっさと奪ってしまえ」

錦「好きとか嫉妬とかじゃないです!」

ドミニカ「ふむ、あれが嫉妬じゃないのか。扶桑人はよくわからんな」

錦「欧州が直接的すぎるんだ!」




竹井「うふふ、丸聞こえね」

ガリア野郎「ふふん、あれが彼女の数ある魅力のうちの一つさ」




~テーブルを挟んで二人きり~


ガリア野郎「ふふん、見てごらんニッキー。このロマーニャの夜景もガリアに劣らず素晴らしいね。この美しい料理と共に最高の時を演出してくれる」

錦「へっ?あっ、そっそうだな……」

ガリア野郎「……ふふん、ねえニッキー?」

錦「な、何だよ」

ガリア野郎「このお店、出ちゃおうか」

錦「うぇっ!?何言ってんだよ、お前この店三ヶ月前から予約してたって言っただろ!」

ガリア野郎「僕はこの店に来たかった訳じゃない。君の笑顔が見たかっただけさ。ここにいても君の笑顔は見られそうにないからね」

錦「いやっ、そんなことないぞっ?ほら、この魚も美味いし!」

ガリア野郎「本音を隠して相手を思いやるのは君の数ある魅力のうちの一つさ。例え嘘をついてでもね」

錦「ち、違う!嘘じゃない!」

ガリア野郎「今日を君にとって最高な休暇にしてあげたかったけど、駄目だったよ。君を笑顔にすることすら出来ないなんて僕は情けないね」

錦「違うっ!待てって、話を!」

ガリア野郎「これ以上君に嘘をつかせるのは辛いよ。さあ帰ろう、車を取ってくるから店の前で待っててね」

錦「ちがう、ちがうのに……」



錦「確かに、緊張して笑う余裕なんて無かったよ……。でも、でも私は……」



錦「私は、本当に嬉しかったんだよ……」





~おや? ニッキーのようすが・・・~


錦「な、なあ……。今いいか?」

ガリア野郎「ん?なんだいニッキー。いいよ、調度仕事が一段落したところだしね」

錦「その、今度の休みにさ、えっと……」

ガリア野郎「今度の休みに?」

錦「……うああああ!何でもない!」

ガリア野郎「えっ、ちょっとニッキー?うーん、どうしたのかなー」

ガリア野郎「それにしても照れたニッキーは可愛いね。朝から良いもの見ちゃったよ」

錦「うああ、言えなかった……」

ドミニカ「見てたぞ」

フェデリカ「ふふ、もうちょっとだったわねー」

錦「うわああああ!?」

ドミニカ「見ていてもどかしかったな。あいつを誘うだけだろ、何をそんなに恥ずかしがっているんだ」

錦「そんなこと言われても、こんなことするの初めてで……」

フェデリカ「え?そうなの?」

ドミニカ「驚いたな。お前いくつなんだ」

錦「だっ、だって扶桑じゃこんなことなかったんだ!」

ドミニカ「こんなこと?」

錦「その、男の人に食事に誘われたりとか……」

フェデリカ「とか?」

錦「君は、その、かわいい、とか……」

ドミニカ「他には?」

錦「えっと、額に……」

フェデリカ「おでこに?」

錦「額に口づけされたり……って!なんでこんなことまで言わなきゃいけないんだ!」

ドミニカ「私たちは相づちをうっていただけだ。おまえが勝手に自白していったんだぞ」

錦「ちちち違うぞ!!今のは全部嘘だ!!」

フェデリカ「ふふ、今のを全部嘘にしちゃっても、あなたは悲しくないのかしら?」

錦「そっ、そんなの……別に……」

ドミニカ「お前を見れば誰でもわかる。好きなんだろ?あいつが」

錦「…………う」

フェデリカ「う?」

錦「うわああああああああああん!!」

フェデリカ「きゃっ!?ちょ、ちょっとニッキー?」

ドミニカ「お、落ち着け中島。どうしたんだ?」

錦「どうして、どうしてあんなやつの事でこんなに苦しい思いをしなくちゃいけないんだ!なんであいつの事を考えるうちに夜が明けるなんてバカな事をしなくちゃいけないんだ!」

フェデリカ「よしよし、泣かないでニッキー。それが恋ってものなんだから。苦しくても、辛くても、それを受け入れなくちゃもっと苦しくなっちゃうわよ?」

錦「でも!こんな有り様じゃネウロイと戦うなんて出来ない!ぜんぶ、ぜんぶあいつのせいなんだ!」

ドミニカ「おまえは真面目すぎる。私たちはネウロイと戦う戦士である前に人間だ。恋もしない、悩みもしない、私はそんなやつとは飛びたくないな」

錦「ぐすっ、そんなこと言われても、どうしたらいいか分からないんだ……」

ドミニカ「とりあえずこれで鼻水をふけ。まったく、中島をこんなに動揺させるなんてな。なかなかのたらしだ」

フェデリカ「うーん、でもちょーっとニッキーを驚かせすぎねー。少しお仕置きしちゃおうかしら」

ドミニカ「お仕置き?裸で基地の周りでも走らせるのか?」

フェデリカ「あははは、名案だわ!でもそれは、またの機会にとっておくわ」

ドミニカ「ならどうするんだ?」

フェデリカ「うふふっ、彼には弱点があるのよ。それをニッキーにつっついて貰うわ」

錦「へ?」






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最終更新:2013年03月30日 01:29