― 俺が「アフリカ」に来て2日目 ―

カネパルト「………」

ハンス「よいしょっと!」

俺「………アチぃ…」

カネパルト「……あーっ!こんなクソ暑い日の資材運びは地獄だっ!! 何とかしてくれよ、隊長!」

俺「無理だ。えっと…この荷物はフレデリカ・ポルシェ技術少佐宛だ」

小包を手に持ち、少佐のテントへと足早に向かった

俺「…ポルシェ技術少佐…? 居ない…」

テントの中はもぬけの殻で、太陽によって熱せられた熱い空気が漂っているだけであった

俺「しゃあない。ここに置いておくか…ん?なんだろ、このメモ」

【ミハイル・シュミット フレデリカ・ポルシェ   フレデリカ・シュミット……なんてね】

俺「?」

紙切れに殴り書きされていた文字の意味は、俺には解らなかった

フレデリカ「!! ちょ、ちょちょ! ちょっと!!何読んでるのよ!!?」

俺「わわっ!?」

何処からか、いきなり現れたポルシェ少佐にメモを勢い良く奪い取られた

フレデリカ「こ、こここ…これ読んだ…?」

俺「い、いえ…それより少佐、お荷物です」

フレデリカ「そ、そう! ありがと」

俺「では、これで。失礼しました、少佐」

フレデリカ「ご、ご苦労様… (今来た男は、確か…昨日来た…)」



圭子「俺君、ちょっといいかしら?」

俺「はい、何でしょうか?」

圭子「明日、あなた達にティーガーが届くわ」

俺「本当ですか!? 思いのほか、早くて良かったです」

圭子「ねぇ俺君。襟が立っちゃってるわよ?」

俺「あっ、本当だ。 ありがとうございます、加東大尉」

圭子「どういたしまして。それと、私の事は、加東大尉じゃなくてケイでいいわよ」

俺「ケ、ケイ!? それはちょっと…」

圭子「あら、嫌なのかしら?」

俺「そう訳じゃなくてですね…その…」

圭子「?」

俺「あの…ケイさん…でもいいですか?」

圭子「別に構わないわ」

俺「なら…」

圭子「じゃ、私はテントに戻るわ。またね」



― テント ―

俺「ふぅ… 資材運び、やっと終わったな」

カネパルト「あー もう疲れて、動けねぇ…」

ハンス「確かに疲れましたね」

マルセイユ「なぁオマエ達! これをやらないか?」

俺「マルセイユ中尉? 何をですか?」

マルセイユ「サッカーだ」

俺「サ、サッカー…?」

マルセイユ「ああ、暇つぶしにな」

ハンス「サッカーですか~ 小学生以来やってませんね」

カネパルト「ふっふっふっ… このおれを誰だと思ってる…」

マルセイユ「バカ」

カネパルト「その通り、このおれはバカ……って何を言わせるんだーっ!!」

俺「いや、オマエが勝手に言っただけだろ」

カネパルト「ま、まぁいい! おれは将来サッカー選手になりなくてな。 サッカーなら得意だぜ」

ハンス「そうだったんですか?」

カネパルト「ああ、どうだ? 驚いたか?」

ハンス「いや、別に。 えっと…何て言うんでしたっけ? 豚に真珠?」

カネパルト「お、お前…地味にムカつくな…」

俺「そんな事どうでもいい。 それよりマルセイユ中尉、チームはどうするんですか?」

マルセイユ「それなら、もう決めてある。こんな感じに…」


Aチーム:マルセイユ、真美、俺、ハンス、ライーサ

Bチーム:カネパルト

審判:ケイ、ルコ


カネパルト「おいぃぃぃぃぃっ! これ、おかしいだろ!!? なんでおれ一人だけなんだよ!?!?」

マルセイユ「ん? だって、さっき言ったじゃないか。『おれはサッカーが得意だ』って」

カネパルト「確かに言ったけどさ! さすがにこれは無いだろ!?!?」

俺「うっせぇぞ、カネパルト。 さぁマルセイユ中尉、さっさと始めましょうか」

マルセイユ「そうだな。ハンス、ライーサと真美を呼んできてくれないか?」

ハンス「了解です」

カネパルト「えぇぇ…」



― テントの外 ―

俺「んじゃ、FWがマルセイユ中尉で、MFを稲垣軍曹とペットゲン少尉、DFをハンス、そしてGKが俺だな」

 「それで、カネパルトはFW兼MF兼DF兼GKな」

カネパルト「…無理だろ」

圭子「キックオフはカネパルト君から。それじゃぁ行くわよ?」

ピーッ!!

カネパルト「こうなったら仕方がねぇ!! 個人技で打開する!!」

マルセイユ「ふっ、私に勝てると思うなよ。それっ!」

カネパルト「甘いな!マルセイユ中尉!」カワシッ!

マルセイユ「な、なにぃ!?」

カネパルト「このまま突破だっ!」

ライーサ「真美!」

真美「はい!」

ガサッ!

カネパルト「うわっ!?と、取られたっ!?」

ライーサ「真美!ティナにパス!」

真美「は、はい!」

マルセイユ「サンキュー!それっ、シュート!!」

圭子「ピーッ! Aチーム、1点ゲット」

マルセイユ「ふっふっふっ! さすが私だな!!」

カネパルト「うぇぇ…やっぱこれ無理でしょ?」

俺「ん~ 確かになぁ…」

フレデリカ「あら?何だか面白そうなことしてるわね」

シャーロット「ルコ、何してるの?」

古子「あっ、フレデリカさんとシャーロットちゃん」

圭子「あら、ちょうどいい所に。あなたたち、カネパルト君のチームに入ってくれるかしら?」

フレデリカ「どういう事?」

古子「えっと…」



フレデリカ「なるほど。そういう事ね。それなら…あっ、ミハイル! ちょっとこっち来て!!」

シュミット「ん?」

フレデリカ「あなたも参加してくれるかしら?サッカーに」

シュミット「…まぁ…別に…」

シャーロット「カネッパ!がんばろうね!!」

カネパルト「そうだな! シャーロットちゃん…フヒッ」

古子「それじゃぁ、試合再開しまーす!!」

ピーッ!





マルセイユ「ふっふっふっ! 私達の勝ちだな!!」

圭子「9対8…惜しかったわね」

カネパルト「ふぇぇ…あと少しだったのに…」

シャーロット「んー 髪型が崩れちゃった。ルコ!お願い!なおしてくれる?」

古子「うん、いいよ」

フレデリカ「ふぅ!久しぶりに良い運動になったわ。 それじゃぁ行きましょうか、ミハイル」

シュミット「ああ、そうだな。整備の仕事に戻るか」

マルセイユ「さてと、カネパルトには負けた罰でも受けてもらおうかな」

カネパルト「えぇーっ!?」

ハンス「さてと、おれはテントに戻りますか~」

真美「私も戻ろうっと」

ライーサ「私も戻ります」

圭子「あっ!ライーサ待って!」

ライーサ「?」

圭子「ライーサは俺君と一緒に、物量庫から食料を運んできて」

ライーサ「はい、わかりました」

俺「俺もテントに…」

ライーサ「あのっ!俺中尉!」

俺「は、はい!?何でしょうか!?(ペットゲン少尉が俺に話しかけてる!)」

ライーサ「これから食料を運ぶに行くので…手伝ってくれませんか?」

俺「よ、よ…よろこんで!」





続く
最終更新:2013年03月30日 02:15