バルクホルン「ここに居たのか、おい俺!」

俺「ん?風呂上りの美女がガレージで湯冷ましは合わないぞー」

バルクホルン「好きで来ている訳じゃない、お前を呼びに来たんだ」

俺「美女は否定しないのネ」

バルクホルン「なッ…揚げ足を取るなバカモノ!風呂が開いたので呼びに来たんだ」

俺「風呂?そんなのあったのか」

バルクホルン「風呂があるのにシャワーだけというのもナンだしな、他の皆は入り終わったから入ると良い」

俺「あいよ、整備自体は終わってるし今行くわ~」




――――――露天風呂前――――――

バルクホルン「ここが風呂だ、露天風呂といって周囲の景色が見渡せる良い物だ」

俺「お~、露天風呂か!基地で露天風呂なんて贅沢だなぁ」

バルクホルン「ゆっくり浸かると良い、ではな」

俺「おっと、トゥルーデ」

バルクホルン「なんだ?」

俺「一杯奢るって約束だろ、あとで呼ぶから食堂で飲もうぜ」

バルクホルン「私は未成年だ、酒を飲むなら遠慮を」

俺「そうだっけ?」

バルクホルン「貴様私をいくつだと…」

俺「冗談だって、ワインとは違うがちょっと良い葡萄ジュースを持ってきてるんだ」

バルクホルン「解った、食堂で待ってるから上がったらそのまま来い お前は酒を飲みそうだからつまみ程度なら用意してやる」

俺「悪いな それじゃあ後でな」

バルクホルン「ああ」


       ◆


風呂上り 食堂

俺「待たせたなトゥルーデ」

バルクホルン「いや、ちょうどつまみも出来た所だ」

液体の入った瓶を二つ抱えた俺を出来立てのちょっとした料理をテーブルに並べバルクホルンが出迎える

俺「こいつは旨そうだな、スライス芋焼き?」

バルクホルン「名前など無い、あり合わせの食材で作った簡単な料理だ」

俺「でもこうやって後は食べるだけってなるとやっぱありがたい訳よ」

バルクホルン「まあ、な 冷めない内に食べてくれ」

俺「あいよ、こっちのずん胴瓶が葡萄ジュースな この下のほうが太った瓶はワインだ」

バルクホルンが用意してくれたグラスにジュースとワインをそれぞれ形の違うグラスに注ぎ、乾杯した

俺「ん~…沁みるなぁ…」

バルクホルン「なんだか年寄りくさいぞ俺」

俺「今日は出撃と整備にこってり時間を使ったからなぁ、過度な疲労には適度なアルコールをってねw」

バルクホルン「そういわれると飲みたくなるな…」

俺「飲んでみるか?」

バルクホルン「止めておく、お前が酔いつぶれたら介抱する奴が居なくなるからな」

俺「わかってらっしゃる!」

バルクホルン「ふふ…」

会話もそこそこに並べられたつまみを二人は食べてゆく

バルクホルン「今更思うが、よく生きていたな俺は」

俺「まあなぁ…四方八方ネウロイに囲まれてた状態での被撃墜だったから俺自身でも不思議に思うな」

バルクホルン「しかしお前の能力なら攻撃されずに済むのに何故だ?」

俺「簡単な話、援軍に来たウィッチが交戦し始めてネウロイが攻撃を始めた、で、突然の予測できない方向の攻撃に流れ弾があたって撃墜と…」

バルクホルン「情け無い話だ」

俺「自分を狙ってる攻撃ならまだ良いが、どこを狙ってるか解らない攻撃だぜ?雨に打たれるようなもんだって…」

バルクホルン「ふむ…狙われないというのも案外簡単じゃないんだな」

俺「ああ、それで気が付いたら軍の病院でな、なんでも海岸で倒れてたんだと」

バルクホルン「パ・ド・カレーはすでにネウロイに制圧されてるはずだろう?」

俺「それが見つかった所がカレーの近く、カールスラント軍の撤退時最中の海岸だったらしいんだ、軍医にラッキーな男だって捨てて言われたよw」

俺「いろんな意味でアンラッキーだったのかラッキーだったかは解らんが、拾ってくれた子は間違い無く女神様だな~」

バルクホルン「ほほぅ、名前はなんていうんだ?」

俺「えーっと エーリカ「これ美味しい!」

バルクホルン「ハルトマン!?」

エーリカ「これ俺が作ったの?」

俺「いや、トゥルーデが作ってくれた物だ」

エーリカ「へ~、トゥルーデがこういうおつまみ作るの初めてじゃない?」

バルクホルン「そうでもないぞ、料理は出来ない訳ではないからな」

エーリカ「昨日夜中に厨房で格闘してたのはこの為?」

バルクホルン「ぶッ!…ゲホッゲホ…///」 俺「うおあ!かかった!?」

バルクホルン「す、すまない俺…ハルトマン何故それを!」

エーリカ「俺が来てから部屋の帰りが遅いんだもん、知らないわけないよ~」

バルクホルン「か、勘違いするなよ!これはカールスラント軍人としてもてなしをだな…」

エーリカ「カールスラントにもてなしの教訓ってあったっけ?」

バルクホルン「うるさい!/// とりあえず俺、今拭いてやるからな 俺?」

俺「zzz」

エーリカ「寝ちゃってるね」

バルクホルン「そうだな…」

エーリカ「にしし、後よろしく!」

バルクホルン「あ、こら…全く、どいつもこいつも…」

その場に残されたバルクホルンは食事を片付けると俺を担いで部屋まで送った


       ◆


俺の部屋

ワインの香りがした俺を部屋まで運びベットに寝かせる

俺「ウー…トゥルーデ…」

夢にまで私を見て何を語りかけているのだろうか
俺の体にシーツをかけその顔を見る
月明かりに照らされた俺の顔は、最初から見た通りあまり冴えた顔はしていなかった

バルクホルン「どうしてだろうな…」

へらへらと笑いながら寝ている俺の頬に手を当てる
ワインで血行が良いのか暖かく、脈も取れそうな勢いで血が流れている

生きている証

私の故郷、カールスラントがネウロイに占拠されたとき家族を全て失ったと思った
血縁を失い、両親を失い、妹が倒れ、そして結婚しようと言ったこいつも戦時中行方不明に…
妹のクリスだけが私のそばにいたが意識の無い状態を聞いたとき私は戦いをするだけのウィッチに
何も作らないウィッチになろうと誓った。
しかし宮藤に論され、ミーナに叱られ、私は考えを改め身を投じたそのおかげなのか妹は順調に回復、話せるようにもなった。
医者から意識を回復するかもわからない状態だと聞かされた時からすれば奇跡的な事だろう

そして数日前、こいつが私達の下に帰ってきた なんの前触れも無くひょっこりと
最初こそ亡霊だと思い冷静になろうとした
だが奴は本物で、当時のあの時より少し老けたが確かに俺だった
俺は願いを叶えてやるという約束を覚えているらしく、私を嫁にと…

バルクホルン「そんなことの為に、帰ってきたのか…?」

そんなことの為に生きていてくれたのか?

寝ている俺は答える気もなく笑ったままだ
こいつは時に不運で、軟弱で、冗談を言って、私を困らせる

妹のクリスにあった時も散々だった
カールスラントでクリスが迷子になって偶然会ったらしいが、泣いている妹をあやし
一緒に私を探しつつ必死に楽しい冗談を言い続けてたらしい

奴いわく子供が好きなんだとか

バルクホルン「…」

だから尚更今は結婚出来ない
私にはカールスラントを奪還する使命がある
その使命を遂行するまで私は子供は作れない…
作れば私は戦えなくなる、そしてこいつも子供の為に戦うことを放棄するかもしれん

バルクホルン「だが…」

戦うことだけが生きがいだった私が、カールスラントを奪還して平和な世界を作ったら、また私が魔力を失ったら
その時私に戦う以外の生き方を見させてくれるかも知れないな…

バルクホルン「後1年は待ってくれ、ウィッチとして私が戦える間はこれで許せ」

冴えない顔の頬に口付けを、それが今の私に出来る『答え』だった。


       ◆


軍医「はいこれで終わりですよシャーリーさん」

シャーリー「ありがとう…」

だいぶ痛みも引いてきたなぁ、この右手
俺に洗ってもらったけど結局数箇所かぶれちゃって、赤い痕がついてるや

シャーリー「なあ先生」

軍医「何ですか?」

シャーリー「この赤い痕消えるかな?」

軍医「ええ、最初の応急処置が良かったから後数日お薬を塗れば消えるわよ」

シャーリー「そっか」

あのロータリーエンジンの部品を触って高純度の潤滑オイルまみれになったから
俺に手を引かれてこうなった
その時は私も選任みたくされちゃうのかなーなんて思ったんだっけか、ハハハ

シャーリー(引っ張られた手は力強かったな…私と同じ背丈か低いくらいなのに)

抵抗出来なかった、私がただ勝手に妄想しただけなのに

シャーリー(全く、私って流されちゃうタイプなのかなぁ…)

でも妄想のような事は起きなくて良かったんだ、あのまま妄想の通りになっていたら

シャーリー(ウサギは狼に美味しく食べられちゃってたのかな)

再び右手を見つめる
赤い痕がいくつか付いた右手、俺が綺麗だからって頑張って応急処置してくれた右手
おかげで赤い痕があと数日したら消えてくれる

シャーリー(そっか、消えちゃうのか)

私は何を考えてるんだ?
良く分からない名残なんて私らしく無いだろシャーリー
考え事はやめて今日はさっさと寝よう

シャーリー「先生~、ありがとうな~」

軍医「ええ、お大事に」


       ◆



宮藤「ねー、リーネちゃん」

リーネ「なに?芳佳ちゃん」

宮藤とリーネは共に布団に入り、何時でも寝れる体制で宮藤が声をかける

宮藤「俺さんってどんな人なんだろう?」

リーネ「俺中尉の事?」

宮藤「うん、バルクホルンさんには胡散臭い奴だから奴の言う事は信じるなーって言われてるけど」

リーネ「扶桑の出身って言ってたね、カールスラント出身だって言われてたけど」

宮藤「心は扶桑出身です!って、言ってたね」

リーネ「嘘を付く変わった人なのかな?」

宮藤「でも納豆は自分の分どころか要らない人の分までとっちゃうし、ご飯は米粒一粒残さずお箸で食べちゃうし…」

リーネ「ほ、本当に扶桑の料理が好きなんだねぇ俺中尉…」

宮藤「扶桑の料理にも詳しいみたいだよ~」

リーネ「カールスラントに扶桑料理の流行でもあったのかな?」

宮藤「解んないけど…とにかく不思議なんだ」

リーネ「不思議?」

宮藤「どこかで会ったような、知っている人のような感覚」

リーネ「?」

宮藤「あ、ごめんごめん、良く分からないよね、ごめんね寝る前にこんな話をして」

リーネ「ううん、その不思議な感覚 解ると良い…ね…zzz」



       ◆



ガチャ…バタン

エーリカ「お帰り~トゥルーデ~そしてお休み~」

バルクホルン「ああ、おやすみ」

トゥルーデが俺を送って戻ってきたのかな
ボスッっと音が聞こえてそのまま寝ちゃった

エーリカ「うーん…めんどくさいなぁ…」

私は寝ていたからだを起こし、物を踏まずにトゥルーデ曰くジークフリート線に進入
シーツも掛けていないトゥルーデにシーツを掛けて寝床に戻った

エーリカ「ふぁ~あ…」

そのまま横になって再び寝る体制に入る
トゥルーデが気に掛けている俺は私達が501に来る前に居た部下だった
その時は特に気にもしてなかったのに、最近帰ってきてから急に俺を気にかけて…
お酒を飲むってわかってたからなのか最近トゥルーデは食堂で簡単な料理を作ってて

エーリカ(そんなに良い男なのかな…?)

俺は多少胡散臭いのは私も認めるけど、顔もいまいち、身長だってシャーリーと同じか低いくらい
あれ?良い所ある?

エーリカ(わっかんないなぁ…)

俺がトゥルーデが好きだって事は解るけど…

エーリカ(考えても仕方ないね~、めんどくさいし)

本人同士がそれで良いならいっか、たしかに良い所はないけど悪すぎるって訳じゃないし
トゥルーデもそっけない態度だけど最近ちょっと楽しそうだし
応援するよ、トゥルーデ…zzz



       ◆


俺が501統合戦闘航空団に配属されてから数週間が経過した

エーリカ「お芋さんのフルコースだ~♪」

俺「ああ、肉じゃがにポテトサラダ、ふかし芋にフライドポテト、はたまたピーマンの肉詰めならぬ芋詰め…」

芋をメインとした食材が食堂のテーブルを彩る

俺「宮藤も手伝ってくれてありがとう」

宮藤「いえいえ、けどこんなに作って大丈夫ですか?」

シャーリー「夕食さながらの品揃えだよなぁ、今はお昼だが…」

ルッキーニ「い~も~♪」

坂本「何を言っている、昼に食べれば午後の訓練の要になる でかしたぞ俺、宮藤!」

エイラ「本当に芋づくしダナ…どうしたんだコレ?」

俺「むかーしの約束でね、芋づくしフルコース、最近まで忘れてたけど思い出したから実行しました」

バルクホルン「たしかにそんな約束はした気はするが…本当に出来るとは…」

リーネ「すごいですね…扶桑の料理からリベリオンの料理、これは・・・」

ペリーヌ「国は関係ないみたいな料理ですわね…その知識はどこから」

俺「国の料理ってのは意識してなかったなぁ、覚えてた料理のフルコースさ 味は宮藤に手伝ってもらったから確かだと思う」

坂本「それは楽しみだ、さっそく頂こう」

一同「いただきま~す」

エーリカ「もふもふ…ん! おいしひ…」

シャーリー「このベーコンの入った芋料理旨いな」

ペリーヌ「流石に全部は食べ切れませんが、味はなかなかでしてよ」

俺「そりゃあ良かった」

ミーナ「みんな、食事中失礼するわね」

坂本「ミーナか、探しても居なかったから先に食べていたぞ」

ミーナ「お客さんを迎えるために出ていたからね、今日から501統合戦闘航空団にストライカーの研究として派遣された子がいるの 入って」

食堂の入り口に立つミーナの横に新人がゆっくりと歩いて来た

ウルスラ「今日からストライカーの研究と武器当の整備で配属されましたウルスラ・ハルトマン中尉です よろしくおねがいします」

ルッキーニ「またエーリカがふったり~♪」

エーリカ「ウルスラ?」

ウルスラ「はい、久し振り…ではないですが、久方ぶりです」

シャーリー「なあ、これでハルトマンを呼ぶときは名前で言わないと解らなくなったな」

バルクホルン「それは貴様も同じだリベリアン…」

ミーナ「急な配属ですが面識もありますし、皆仲良くしてね」

シャーリー「俺は面識ないだろ?」

俺「ん?」

シャーリーに声を掛けられて俺は料理の追加をするために厨房から顔を出した

ウルスラ「久し振りです、俺さん」

俺「ああ、久し振りだなウーシュ元気にしてたか?」

バルクホルン「…」ピクッ

シャーリー「なんだ面識があるのか」

俺「ああ、こいつは俺にとって幸運の女神さ」

ウルスラの頭を撫でて俺は笑いながら答えた


       ◆


ウルスラ「ご馳走様でした」

俺「はい、お粗末さま」

芋料理のフルコースを大半食べ終え、501メンバーは思い思いの場所へと食堂を後にする

エーリカ「ウルスラと俺が面識があったとは知らなかったよ」

俺「まあなぁ」

食事の片付けをしている俺の横でエーリカが話しを続ける

エーリカ「何処で知り合ったのさ」

俺「パ・ド・カレー撤退戦時に俺が撃墜されたってのは話したっけか?」

エーリカ「え?撃墜されちゃったの?」

俺「ああ、その時付近の海岸まで打ち上げられてた俺を助けたのがウーシュさ」

エーリカ「へ~、でも知り合いならなんで言わなかったのさ」

バルクホルン「言おうとしたのをお前が横から入った記憶があるが」

エーリカ「えへへ、そうだっけ」テレテレ

ウルスラ「手紙にも俺さんの事を書いた手紙を届けたと思うのですが…」

エーリカ「えっ?」ギクッ

バルクホルン「ハールートーマーン?」

エーリカ・ウルスラ「は、はい!?」

バルクホルン「あ、いやエーリカの方だ その手紙は見たことあるのか?」

エーリカ「部屋の中にあるんじゃないかなぁ~…」アセタラタラ

バルクホルン「手紙くらい見んかバカモノ!」

エーリカ「ひゃ~!にっげろ~」

バルクホルン「あ、待て…全く…」

ウルスラ「変わりませんね、姉さまは」

シャーリー「しかし幸運の女神ねぇ」

食堂の椅子に座ってお茶を飲んでいたシャーリーが興味深くウルスラを眺める

俺「ああ、2度の撃墜から救われたからな~」

バルクホルン「2度?」

ウルスラ「最初に助けた時はパ・ド・カレー撤退戦の時でした 2度目は確か…」

俺「ガリアでの被撃墜時だな」

シャーリー「俺ってガリアにも居たのか?」

俺「ああ、最初の撃墜の回復の後しばらくウーシュの部隊で戦ってたんだがガリア空軍から応援要請が来てな そこで向かない夜間哨戒をやってたんだ」

バルクホルン「ナイトウィッチは貴重で人が居ないらしいが俺が配属されるほど人手不足だったのか」

俺「まあね、そこでネウロイと接触、単独で対応してたんだけど相打ち もれなく被撃墜を増やしたと…」

シャーリー「ここのメンバーでも撃墜はバルクホルンの1回だけか?そう考えると被撃墜数はトップだな俺はw」

俺「はっきり言うなよw」

ウルスラ「俺さんが撃墜された後ガリアが開放されて発見されたのは応援に行っていたガリア臨時戦闘航空旅団解散後だったので私の研究所で引き取ったんです」

バルクホルン「研究所にか?」

ウルスラ「はい、最初に墜ちた時にストライカーの整備と改造が面白かったので休養ついでに色々とお話をと思いまして」

シャーリー「あのジェットストライカーの開発にも関わったのか?」

ウルスラ「いえ、ジェットストライカーは既に進んでいた計画だったので参加はしてませんでしたが俺さんが改造して作っていたストライカーを息抜きで私も協力させてもらいました」

俺「息抜きって…そこそこにメンドクサイ場面をクリアしてしまってたんだぞ…あのロータリーストライカー」

バルクホルン「俺のストライカーは研究所で作られた物じゃなかったのか?」

ウルスラ「厳密にはそうですが、俺さんが大まかに発案して一人で作っていた物に私が手を加えたんです」

シャーリー「エンジンを独自開発って特許とれるんじゃないか?」

俺「そこまでする気はおきねーよ、まだまだ試作な段階だしウーシュに手伝って貰わなきゃまず完成しなかったろうしなぁ」

ルッキーニ「ねぇシャーリー、それって二人のストライカーって事?」

シャーリー「ん?」

ウルスラ「あ…///いえ俺さんの発案がなければ…」ゴニョゴニョ

シャーリー「そうだなぁ、たしかに二人のストライカーだ、あっはっはっは!」

顔を伏せて言いよどむウルスラとシャーリーの笑う声が聞こえる食堂の入り口でエーリカはそっと様子を覗いていた

エーリカ(ん~…これってどうすれば良いんだろう?)


       ◆


ハンガーにて

俺「今日はこんなもんで良いかなぁ…」

シャーリー「よう、今日もやってるかい?」

俺「どうしたんだ?」

シャーリー「いつだったか約束だろ、そいつを一回履かせてもらうって」

俺「あー、そうだったな良いぜちょうど整備終わった所だしエンジン回すくらいなら大丈夫だろ」

シャーリー「さんきゅ~」

俺の背後にいたシャーリーはロータリーストライカーの前まで来て機体を撫でる

バルクホルン「何をしているリベリアン」

シャーリー「俺のストライカーを一度履かせてもらおうと思ってな」

バルクホルン「何?」

俺「前に約束してたんだ」

バルクホルン「そうか、私も少し見ていって良いか?」

俺「もちろん!」

シャーリー「んじゃちょいと失礼してっと」

通常のストライカーより少し大きいロータリストライカーを履き使い魔の象徴である耳と尻尾が出る

シャーリー「ん~?なんだこれ?」

バルクホルン「どうしたリベリアン」

シャーリー「左目か…?なんか映ってるんだが俺、なんだこれ?」

俺「ああ、プロテクトだ 認証コードを言わないと行けないんだ」

バルクホルン「ストライカーにプロテクトか…試作機なら機密もあるのか」

俺「ん~、見られて困る物はないけど新しい物の実験だね」

シャーリー「とりあえずこれどーすれば良いんだ~?」

俺「認証コード『モノクル』って言った後自分の名前を言ってあげて~」

シャーリー「はいよ~ 認証コードモノクル、名前はシャーロット・E・イエーガーだ」

『認証コード確認 名前登録完了 ロータリーストライカープロテクト解除 リミッター正常 テストモードで機動します』

シャーリー「うわ、どこからか声が聞こえた!?」

俺「ストライカーのアナウンスだ、気にするなー」

シャーリー「おおう…」

バルクホルン「今度はどうしたリベリアン?」

シャーリー「左目になんか色々な計器が見える…ちょっと邪魔じゃないかこれ?」

俺「時期に慣れる、そいつによって細かい動作が視覚的に見れたり細かい運動を制御してくれるのさ~」

シャーリー「へ~」

ウルスラ「ストライカーオペレーションシステム、面白い発案でしたね」

俺「うお、いたのかウーシュ!?」

ウルスラ「はい、他の機体と武器の整備が終わりましたのでこの子の様子でも見ようと今来ました」

バルクホルン「たしかに計器は勘で計ってたから、新人のウィッチには丁度良いかもしれないな」

ウルスラ「他にも出力の調整や機体の状態などを提示してくれるれたり、拡張パーツに対応、出力の調整をしてくれたりなど
様々な分野で使える物なのですが、今はまだテスト中ですね」

シャーリー「とりあえず回しちゃうぞ~」

俺「いいぞ~、やってくれ~」

俺の合図でシャーリーはロータリーストライカーエンジンを回し始める

シャーリー「なんか最初は物足りないなぁ」ヴヴヴヴウウウ…

俺「最初のテストで解ってた事さ、高回転域まで一気に回せ~」

シャーリー「あいよ~」ブウウウウ…イイイイイイ…キイイイ…

バルクホルン「高回転域に達したらちょっと静かになったな」

ウルスラ「高回転域の段階で可聴域を超えた高音を発してるんでしょう」

シャーリー「おおお~一気に加速する感じは悪くないな~」

俺「だろ~?オペレーションシステムの表示にエラーはあるかー?」

シャーリー「特にないなー!」

俺「りょーかい」

高回転域のフィーリングを体験し終えたシャーリーはエンジンの回転を緩やかに止める

シャーリー「レシプロとは違った感じで面白かったよ、ありがとな俺」

俺「こっちこそ動作確認のテストも兼ねさせてありがとな」

ウルスラ「整備は完了ですか?」

俺「ああ、今日の分は終わり ウーシュも来たばかりで整備も大変だろうからもう休みなよ」

ウルスラ「今日は軽く見るついでだったので大丈夫です、この子の様子も見たかったですし」

俺「そう言ってガッツリ整備していくウーシュには脱帽するな…ところでトゥr バルクホルン大尉は見回り?」

バルクホルン「ん…ああ、そんな所だ 午前に訓練は終わらせたからな、邪魔をした」

俺「いえいえ、この機体も大尉に見てもらって感激してますよきっと!」

バルクホルン「…そうか」



最終更新:2013年01月28日 14:41