617 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 13:43:31.12 ID:uKuRF7VL0
俺「ストライクウィッチーズですから。」>>921から
宮藤「……赤くなっちゃった」
鏡には目を真っ赤にした自分がうつってる。
思いっきり泣いたら少しすっきりした、と思う。
鏡に写る自分を見る。
宮藤「ぺったんこ……」
リーネちゃんや
シャーリーさんとは比べものにならないな。
宮藤「やっぱり、大人っぽい人のほうがいいのかなあ」
私なんか、胸もないし背も低いし。
豆狸なんて言われるし。
宮藤「髪、伸ばしてみよっかな……」
ルッキーニ「えー、ヨシカには似合わないよー?」
宮藤「そうかなー?」
似合わないかな……。
ん?
620 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 13:47:54.61 ID:uKuRF7VL0
ルッキーニ「ヨシカー、どったの?」
宮藤「ひゃああああ!!ルッキーニちゃん!?」
ルッキーニ「ふっきゃ!?びっくりしたー。急におっきな声ださないでよー」
いつの間にか横にルッキーニちゃんが。
宮藤「私だってびっくりしたよ!い、いつからそこに?」
どうしよ、どこまで聞かれちゃったんだろ。
ルッキーニ「んっとねー、ぺったんこ……ってとこから!」
宮藤「えええっ、そんなあ」
うう、恥ずかしい。
622 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 13:49:31.71 ID:uKuRF7VL0
ルッキーニ「ヨシカは今のままがいーよー」
宮藤「そうかなあ」
ルッキーニ「そーなの!そのうちおっきくなるなる♪」
宮藤「でも、今大きくならないと……」
そのうちじゃ、遅いよ。
ルッキーニ「ふにゃ?ヨシカーどしたー?」
やっぱり、もう二人は付き合ってたりするのかあ。
ルッキーニ「あれ?ヨシカー、なんか変な音してない?」
付き合ってないのに抱き合ったりしないよね……。
623 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 13:56:10.48 ID:uKuRF7VL0
ルッキーニ「ヨシカー、ヨシカってばー!」
宮藤「えっ」
ルッキーニ「変な音がしてるー、ほらー」
宮藤「変な音?」
どんな?と、聞き返そうとしたとき、体が激しく揺れた。
鼓膜が張り裂けそうな大きな音がした。
宮藤「きゃあああああ!!」
ルッキーニ「うじゃきゃあああ!!」
思わず地面に倒れこむ。
宮藤「な、何!?」
626 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:10:26.65 ID:uKuRF7VL0
ルッキーニ「ヨシカ!大丈夫?」
宮藤「う、うん。何が起きたの」
辺りを見渡す。体がまだ揺れている感じがする。
ルッキーニ「ふにゃ、敵襲かも。ハンガーに行こ!」
ルッキーニちゃんがドアを開けようとする。
ルッキーニ「ふきゃ?開かないー」
力一杯ドアノブを引っ張っているがびくともしない。
宮藤「もしかして建物が歪んじゃったのかも」
ルッキーニ「ふぇぇ。どうしよ、ヨシカー」
ルッキーニちゃんが困った顔をしている。
629 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:11:19.80 ID:uKuRF7VL0
宮藤「と、とにかく助けが来るのを待とうよ」
ルッキーニ「ふにゅー……」
宮藤「大丈夫だよ、きっとすぐに誰か来てくれるよ」
外が騒がしい。
ネウロイの襲撃だったみたい。サイレンが鳴り響いてる。
みんなは大丈夫だったのかな。
私達も早く行かないといけないのに…
しばらく待ってみたけど助けが来る様子はなかった。
ルッキーニ「ヨシカー、もう壁壊しちゃおーよー」
ルッキーニちゃんも痺れを切らしてる。
宮藤「だ、駄目だよルッキーニちゃん!崩れちゃうかも!」
ルッキーニ「でもでもー」
630 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:16:36.00 ID:uKuRF7VL0
外からは攻撃の音が響いてくる。
やっぱり壁を壊すしかないのかな。
よし、そうしよう。ここだっていつ崩れるかわかんない。
宮藤「ルッキーニちゃん、やっぱり」
言いながら振り向いた瞬間、雷が自分に落ちたような激しい音がした。
身体が大きく跳ね、背中から地面に叩きつけられる。さっきよりも近い。
宮藤「うう、ルッキーニちゃん大丈夫?」
ルッキーニ「うじゅー……。耳がいたーい……」
ぺたんと座り、耳を押さえている。
宮藤「鼓膜が傷ついちゃったのかな、すぐ治してあげるね」
631 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:31:44.45 ID:uKuRF7VL0
ルッキーニちゃんを膝枕してあげる。両手をかざし、力を集中させる。
ルッキーニ「ふにゅ……」
飛ぶのに影響が残らないといいけど。
ルッキーニ「ふきゃ!ヨシカ後ろ!」
ルッキーニちゃんが目を見開く。
振り替えると、壁がゆっくり傾いてきた。
ルッキーニちゃんを守らないとと思い、体に覆いかぶさる。
目を閉じ、ルッキーニちゃんを抱き締めた。
宮藤「俺君……」
頭の中に、ごつんという鈍い音が響いた。
632 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:46:47.88 ID:uKuRF7VL0
―全体の70%の損傷魔力回路を修復完了。
誰かの声が聞こえる。
―やれやれ、巣を作るのとはわけが違うね。
真っ暗な世界で、その声だけが響く。
―やあ、そろそろ起きると思ったよ。
誰が俺に話し掛けてるんだ?
姿は無く、辺りは暗いままだ。
―僕は、君の使い魔さ。
さらりと言った。
638 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:53:48.08 ID:uKuRF7VL0
というか使い魔って会話できたんだ。
―さて、何から説明しようか。まずは君の現状なんかどうだろう。
そう勝手に決めると、俺の使い魔と言った奴は休むことなく喋り続けた。
コイツによると、俺はオーバーブーストを使いネウロイを倒すも魔力を使い果たし海に落下。
なんとか救助され、ユニットも回収されたらしい。
―君はよっぽど落ちるのが好きなようだね、それは趣味かい?
うるさいなあ、いいから続けろよ。
外傷は無かったが、身体の内側が高圧の魔力によって傷ついてしまったらしい。
更に、体力も衰弱していて実は峠を2、3個越えたとか。
639 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 14:58:12.11 ID:uKuRF7VL0
結局俺って何日寝てたんだ?
―かれこれ三日間さ。立派に重症人だね。
え、マジで。
―色々な人がお見舞いに来たよ。宮藤さんと言ったかな、彼女なんて毎日献身的に看病してくれていたな。
あああ、俺は何回好きな子に迷惑をかけたら気が済むんだろう。
―そう思うのなら今後は無茶を控えるんだね。まあ、僕は今の君もスリルがあって気に入っているけどね。
―さて、せっかくの使い魔と会話する機会だ。何か聞きたい事なんか無いかな?
ああ、それなら一つある。
あのオーバーブーストは失敗したのか?
640 :オーバードライブ→オーバーブーストに改名しました[sage]:2011/01/16(日) 15:05:30.45 ID:uKuRF7VL0
―大量の魔力を制御しきれず意識が飛び失速、墜落。折り紙付きの失敗さ。
やっぱり使わないほうが良いのかな。
―それは君が決めればいい。僕はそれに従うよ。
―アレは蝋の翼さ。太陽との距離を見極めるんだ。イカルスには出来なくても君なら出来るだろう?
つまりは扱い方次第って事?
―そういう事さ。
周りが明るくなってきた。
次第に身体の感覚が戻ってくる。
―さあ、目覚めの時間だ。今度は落ちないようにもっと器用にやるんだね。
任せとけ。器用さだけは自信があるんだ。
見えない使い魔にガッツポーズをした。
―健闘を祈るよ、我が主人。
その瞬間、一気に視界が明るくなった。
642 :支援あざーっす![sage]:2011/01/16(日) 15:08:53.01 ID:uKuRF7VL0
俺「うわ、眩しい」
久しぶりの光はかなり刺激的だ。
エーリカ「俺?目が覚めたの?」
エーリカさんが俺の顔を覗き込む。
俺「はい、大丈夫っす」
エーリカ「よかったー、一時はどうなるかと思ったよ」
ほっとした表情を見せたがすぐに真面目な顔になった。
エーリカ「早速だけど俺には言いたいことがあるんだ」
見たことない真剣な眼差しだ。
エーリカ「まずは基地の防衛、ネウロイ撃墜お疲れ様だったね」
俺「あ、いやあ。あの時は必死で」
643 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:11:35.47 ID:uKuRF7VL0
エーリカ「必死で禁止されていた装置を使用して落下した。そうだよね」
俺「あ……」
本当にもう駄目かもしれないと思った。
何も出来ずに誰も守れずにやられてしまうと。
何も出来ないくらいなら、と思ったらもう手はダイヤルを回していた。
エーリカ「君はきっと皆を守るためにその行動をとったんだと思う。だけどもしかしたら君だけじゃなくてシャーリーを巻き込んでいたかもしれない」
俺「だけど、アレを使わなかったらみんなやられて」
俺の言葉を遮るようにエーリカさんは立ち上がる。
俺に背中を向けるように窓を見た。
エーリカ「うん、分かってるよ。でもそれは結果論なんだよ」
くるっと回るように再び俺に向き合う。
エースの、歴戦の戦士の瞳で俺を見る。
645 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:17:21.46 ID:uKuRF7VL0
エーリカ「僚機を危険に晒す行為は絶対にしてはいけないことなんだよ」
淡々と、だけど重く響くような言葉。
エーリカ「それをよく覚えておいてほしいんだ」
俺は何も言えずに俯いていた。
皆を呼んでくると言ってエーリカさんは部屋を出ていった。
一人残された俺はさっき言われた事を思い返していた。
俺がしたことは本当に駄目なことだったのか。
また同じような状況になったら、俺はどうすればいいのか。
色んな事が頭の中をグルグル回る。
俺「なあああああ、どうすりゃいいんだああああ」
思わず叫んでいた。
646 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:24:47.90 ID:uKuRF7VL0
少し言いすぎたかな、などと思いつつ救護室を出た。
エーリカ「あれ、トゥルーデに宮藤じゃん。どしたの?」
宮藤とバルクホルンが壁にもたれていた。
バルクホルン「いや、宮藤が俺の看病をしに行くと言うから手伝おうと思ったんだ」
宮藤「ハルトマンさん!俺君、大丈夫なんですか!?」
二人は私が話しているのを邪魔しないように廊下で待ってくれてたみたいだ。
我慢できないといった表情で宮藤が詰め寄ってきた。
エーリカ「うん、意識もはっきりしてるし体調も悪く無さそうかなー」
俺「なあああああ、どうすりゃいいんだああああ」
部屋から俺の叫び声が聞こえた。
647 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:28:55.87 ID:uKuRF7VL0
エーリカ「ちょっと悩みはあるみたいだけどねー。ミーナに報告してくるからあとは頼んだよ宮藤ー」
宮藤「は、はい!わかりました!」
そう言うと、宮藤は部屋の前で一度深呼吸をして入っていった。
エーリカ「あれ、トゥルーデは入んないの。宮藤を手伝うんじゃなかったっけ」
バルクホルンは壁にもたれたままだった。
バルクホルン「いやあ、お前も言うようになったなと思ってな」
あのハルトマンがなあ、と言うような顔をしてる。
エーリカ「むー、それどーゆー意味だよー」
バルクホルン「膨れるな膨れるな。本当は私が注意しようと思ってたんだがな」
648 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:29:37.96 ID:uKuRF7VL0
だから、私が先に言ったんだよ。
どうしても私から言いたかったんだ。
エーリカ「トゥルーデだと俺がへこみ過ぎちゃうかもしんないしねー」
バルクホルン「照れなくていいぞ」
エーリカ「むー、照れてなんかないー」
やっぱりトゥルーデにはわかっちゃうのかなあ。
バルクホルン「さあ、ミーナに報告しに行こう。それにしても馴れない事をしたな」
エーリカ「あー、トゥルーデちょっと馬鹿にしてるでしょー」
二人で司令室にむかって歩き始めた。
649 :主人公っぽい俺[sage]:2011/01/16(日) 15:31:48.91 ID:uKuRF7VL0
とりあえずここまでです
二時間もお付き合いいただきありがとうございましたー
次の更新はもっと早くにしたい……
最終更新:2013年01月28日 15:43