主人公っぽい俺 一覧へ戻る



795 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:23:05.45 ID:Za7w6oCm0 [2/11]
おつっしたー!それじゃあ投下させていただきまーす。
俺「ストライクウィッチーズをブチ破る!」 >>990から。時系列は←の数日前の話になります。トウカジュンマチガエタ...



母艦ネウロイに一同が驚愕した翌日、朝から飛行訓練を行った。
整備俺さんが修理時にあちこちの部品を換えたりしてくれたそうで、前よりも飛びやすくなっているように感じた。
一時間ほどで訓練は終わり、軽い休憩の後にすぐオーバーブーストのテストを行う。
自分で言いだしたことながら、このスケジュールは結構大変だ。
格納庫でストライカーユニットを脱いで急いで食堂へ向かう。
僅かな休憩時間に、食べ物を腹に詰め込むためだ。そうしないと腹が減って倒れてしまう。
俺は純粋なウィッチではないから、魔力を使うときに余計にエネルギーを使ってしまうらしかった。
食堂に立ち寄りパンとハム、チーズをまとめて口にくわえながら格納庫へ引き返した。
これから行うテストは、魔力槽に二人のウィッチの魔力を混合した状態で俺の固有魔法を使ったらどうなるか、というものだ。
バルクホルン大尉とシャーリーさんに協力してもらい、二人の魔力を蓄える。

シャーリー「私は加速と怪力が混ざった複合能力になると思うなー」

バルクホルン「そんなに単純なものじゃないだろう。二つの能力を交互に使えるんじゃないか?」

整備俺「いやー、案外使い物にならないかもしれませんよ?」

坂本「はっはっは、ウィッチに不可能は無い!二つの能力を同時に使ってしまうかもしれんぞ」

俺「どんどんハードルが上がっていく……」

準備をする俺の横では実験を見学しに来た少佐も加わり、予想大会になっている。
みんなはかなり好き勝手に予想しているが、正直自分でもどうなるかは分からなかった。


796 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:29:47.73 ID:Za7w6oCm0 [3/11]


俺「準備できましたー」

整備俺「了解。それじゃエンジンを回してくれ。タイミングは任せる」

俺「了解っす。始めます!」

魔力が体に流れ込み、それをエンジンに流し込む。爆音が室内で反響する。んん、いつもより違和感があるような。

俺「なんかいつもより変な感じですー!」

普通の声じゃ聞こえない。エンジン音に負けないように思いっきり叫ぶ。

整備俺「どんな感じだー?飛べなさそうかいー?」

違和感はあるけど多分大丈夫だと思う。使い魔のキャパシティ範囲内のようだ。自分の使い魔ながらなかなか器用だな。

俺「多分飛べまーす!」

整備俺「さすがだなー。開発局のレポートによるとテストパイロットはとてもじゃないが気持ち悪くて飛べなかったらしいよ」

バルクホルン「ふむ、器用を売りにしてるだけはあるな」

俺「固有魔法使いまーす!」

整備俺「異変を感じたらすぐ中止するんだぞー!」

俺「分かりましたー!」

神経を集中させる。魔力から魔方式を逆算する感じ。ふと、あることに気がつく。もしかしたら……。


798 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:36:41.40 ID:Za7w6oCm0 [4/11]


俺「すいませーん!ちょっと魔力の圧を上げまーす!」

整備俺「おいおい、大丈夫か?」

坂本「私が魔力の流れを逐一確認している。危険と判断したら止めればいいだろう」

整備俺「は、了解です。判断は少佐にお任せします」

ストライカーユニットのダイヤルを少しずつ捻る。体に流れ込むそれぞれの魔力を色濃く感じる。これならたぶん、出来る。

俺「バルクホルン大尉!お願いがありまーす!」

バルクホルン「な、なんだー!」

俺「俺と腕相撲してくださいー!」

バルクホルン「リベンジという事か?いいだろう受けて立つ!」

シャーリー「なあ、魔力圧を上げると固有魔法の出力も上がるもんなのか?」

整備俺「うーん、まあ上がるだろうけどそれでもオリジナルには届かないはずだけどねえ」

坂本「何か勝算がありそうだな。表情に自信がある」

机を用意し、互いに手を組む。大尉の表情からは、一切手を抜かないといった気迫が感じられた。でも、こっちにも作戦はあるぞ。


799 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:42:37.73 ID:Za7w6oCm0 [5/11]


シャーリー「準備はいいかー?」

シャーリーさんが手を挙げる。振り下ろされたら始め、ということだろう。

俺「はい!」

バルクホルン「いつでも!」

シャーリー「Ready...」

勢いよく振り下ろされる手。それと同時にシャーリーさんが開始を叫ぶ。

シャーリー「Fight!」



固有魔法式「加速」}「怪力」}を同時に発動――



俺「はあ!」

自分の腕を加速させ、自分の腕力と怪力の力に加速力をプラスする。
こうすれば相手より早く、合図と同時に最大の力を発揮できる!


800 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:49:11.78 ID:Za7w6oCm0 [6/11]


バルクホルン「ぐ!?」

大尉の意表を突くこともでき、このまま一気に押し切れる、と思ったのもつかの間。

バルクホルン「ふっ、悪くない小細工だったぞ俺軍曹」

大尉の腕からビキっと、筋肉のうねる音が聞こえた。その瞬間、大尉の腕が一回り太くなったような錯覚に陥る。

俺「うえ!?」

バルクホルン「だが、私にそれは通用しなあああああい!」

俺「うわ、ああー!」

ズバーン、と激しい音が響く。俺の手の甲が机を叩く音だった。
瞬時に体勢を立て直した大尉にそのまま逆転されてしまった。
机に激しく叩きつけられた手がビリビリする。

俺「あうう、痛い……」

坂本「はっはっは、惜しかったな俺」

バルクホルン「す、すまない俺。力を入れすぎた」

少佐が高らかに笑いながら俺の背中をバンバン叩く。バルクホルン大尉はおろおろしながら俺の手をさすってくれた。
整備俺さんとシャーリーさんは実験機材を見ながらなにやら話していた。


801 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 01:55:48.90 ID:Za7w6oCm0 [7/11]


シャーリー「ふんふん。それにしても、本当に器用なやつだなー。二つの固有魔法を同時に使うなんて」

俺「へへ、何とかなりました」

例え魔力が混ざっていても、俺自身の固有魔法、高精度魔法力制御を使えば二人の魔力を選別することができた。
この辺は使い魔が勝手にやってくれるような物なので、俺はそれぞれの魔力をそれぞれの魔法式に流し込むだけだったけど。

バルクホルン「しかし、加速力を抜けば以前よりも力は弱く感じたぞ?」

俺「二つも固有魔法を使おうと思ったら、どうしてもパワーは出せなくなっちゃうんです。コントロールも難しくなりますし、たぶんあれが限界っぽいです」

シャーリー「んー、なんだか使えるんだか使えないんだか微妙なところだなー」

坂本「まあ使いどころが難しいのは確かだな。まさに器用貧乏だな」

器用貧乏とは、扶桑の言葉で『人より器用だが、そのせいで一つのことに集中できずどれも大成しない』という意味らしい。
そういえば、昔を思い返してみても心当たりがあるなあ。
なんだか、少し凹んできた。

整備俺「ふむふむ、なるほどねえ。固有魔法の発動には魔力の量より圧のほうが重要なようですよ」

計器を見ながら整備俺さんが呟く。画面に数字やら波形が出ているけど、さっぱり分からない。

バルクホルン「なら、我々も何らかの方法で魔力圧を高めればもしかしたら?」

坂本「いや、これはこのストライカーユニットと俺の固有魔法あっての現象だからな。他のウィッチには当てはまらないだろう」

俺「はあ、そうなんですか?」


802 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 02:00:35.64 ID:Za7w6oCm0 [8/11]


坂本「ああ、ずっと俺の魔力の流れを見ていたが、一般のウィッチとは魔法の体系が違うといってもいいくらいだ。そうだろう?整備俺」

整備俺「ええ、おそらくは。極めて希なケースですから」

坂本「それにしても、これは面白いな。ミーナに頼んでテストの項目を増やして貰わねば」

整備俺「そうですね。組み合わせ次第では使えるものもあるかもしれませんし」

二人が俺を無視してどんどんスケジュールを組み立て始めた。

俺「さらに増えるんですか、テスト……」

坂本「はっはっは、お前の為だ!」

整備俺「そうだぞ、お前くらいの年なら一晩寝たら元気になっちまうさ。安心しろ」

一晩寝れば元気になるかもしれないけど、辛いものは辛いんじゃ……。

坂本「お、そうなのか?なら、訓練も増やしてみるか」

整備俺「どんどん増やしちゃってください。なあに、男は多少無理して鍛えて調度いいもんですよ」

坂本「なるほど、参考になったぞ。さっそく午後の訓練から厳しくいくとしよう」

俺「そ、そんな!勘弁してください!」

なんでだ、一体俺はどこで選択を間違えたんだろう……。気がつけば、マゾヒストですらズボンも履かずに逃げ出すような恐ろしいスケジュールが完成していた。


803 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 02:02:46.77 ID:Za7w6oCm0 [9/11]


シャーリー「はは、観念してしごかれて来い」

バルクホルン「うむ、今のうちに鍛えておかねばな」

俺「うう、他人事だと思って……」



結局、午後の訓練は本当にいつもより厳しくなり、ボロボロになった体を引きずって風呂に入った。

俺「ぐおお、しみる。少佐め、死ぬかと思ったぞ……」

浴槽のへりに顎をのせ、海を眺める。波の音が響いて、なんとも癒される。
こうしている間も、敵の銃口はこちらを向いたまま引き金を引くタイミングを見計らっているんだろうか。
昼食の時間、中佐はこれから数日の間に再びネウロイの急襲があるかもしれないと言っていた。
攻撃が来る方角は分かっているので、24時間体制で見張りを立てれば大丈夫という話だ。
今日、体には新たに8つ傷ができた。全部訓練中でできた傷だ。
お湯につかると襲ってくる痛み。体中の筋肉に感じる痛み。


804 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/14(土) 02:12:14.74 ID:Za7w6oCm0 [10/11]


少佐に指摘された通り、俺は今まで一つのことが長く続いたためしがない。
昔からサッカーもピアノもロードレースも、誰よりも早く覚え、誰よりも早く諦めた。
まわりよりドリブルは上手いが、エースにはなれない。
まわりより指の運びは上手いが、コンクールで賞は貰えない。
まわりより体重移動は上手いが、良くてアシストになれるくらいだった。
そんな自分が悔しくて、情けなかった。
そんな俺が初めてたった一つのことを成し遂げたいと思ったんだ。

好きな女の子を、守りたい。



俺「そうだよな、自分で決めたんじゃないか、今度は守りきるって」

力が足りなくて後悔したんだ、悔しくて泣いたんだ。訓練を嫌がってどうするんだ。
湯に長くつかりすぎたせいか、体が火照ってきた。立ち上がると潮風が体をほどよく冷ます。

俺「今度こそ、守るんだ。宮藤も、みんなも基地も全て」

今夜は、満月だった。あの月が欠けて消えるころ、俺は少しは変わっているんだろうか。




そのまましばらく海や星を眺めていたら次の日風邪をひいて少佐にめちゃくちゃ怒られた。



981 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:25:20.94 ID:9MwfMKns0 [2/7]
んじゃ投下させていただきます



俺「あれ、何作ってんの、宮藤。明日の朝食の仕込みとか?」

宮藤「あ、俺君。今おにぎり作ってたんだ。よかったら食べてみて?」

俺「オニギリ?このご飯のかたまりのこと?」

宮藤「う、そういう言い方されちゃうと……。でも、絶対おいしいから!」

俺「へー、どれどれ一つ。あむっ……!?」

宮藤「あ、それ梅干し……」




宮藤「大丈夫?はいお水」

俺「一瞬毒を盛られたと思った……。あんな酸っぱいもの扶桑の人は食べるのか……」


982 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/06(金) 22:26:12.76 ID:bPsnq86R0 [24/25]
おお、久々
支援
983 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:31:53.95 ID:9MwfMKns0 [3/7]


宮藤「えへへ、扶桑では普通の食べ物なんだよ。カールスラントにだって酸っぱいパンがあるでしょ?」

俺「いや、黒パンとはまた別の酸っぱさなんだよ」

宮藤「でも面白いよね。この隊にいるといろんな国の料理やお話が分かるんだよ?」

俺「そうだなー。俺も扶桑料理は初めて食べたし」

宮藤「いろんな国があって、いろんな味があって」

俺「下手な料理屋いくよりも美味いしなー。でも、やっぱり自分の国の料理って特別だと思うよ」

宮藤「うん。私も、お味噌汁や納豆が無かったら一カ月耐えられないもん」

俺「ごめんな、納豆とスオムスのイワシ缶詰は俺の中では食べ物とカウントしてないんだ」

宮藤「え!そんなー!」


984 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/06(金) 22:34:53.29 ID:MJS6FU/M0 [6/6]

KKIな事
スオムス産缶詰型BC兵器は鰯じゃなくてニシン
支援

985 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:36:41.96 ID:HEckWqh70 [10/10]

984
さらにKKIな事
例のBC兵器はスオムスじゃなくてバルトラントの物

986 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:37:32.38 ID:d2PTaOI+0 [8/11]
おかえりー支援
987 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:37:44.42 ID:9MwfMKns0 [4/7]


俺「俺はヴルストが無いと耐えられないかなー。芋も好きだけど」

宮藤「あ、じゃあおにぎりにヴルスト入れてあげる!」

俺「え?そんな自由な料理なのオニギリって」

宮藤「うん。具には自分の好きなものを入れればいいんだよ?俺君も一緒に作ろうよ」

俺「へー、面白そう。えっと、三角形の型はどこ?」

宮藤「え?」

俺「え?」

宮藤「おにぎりは自分の手で三角にするんだよ。見てて、こうやって……」

俺「うわ!すご!」

宮藤「そんな、普通だよー。あ、俺君ヴルスト茹でておいてくれない?」

俺「わかった。凄いなー扶桑の人」


988 自分:[コッラー川]  λ...[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:45:29.46 ID:9MwfMKns0 [5/7]


宮藤「よし、できましたー!」

俺「おー。よし、さっそく食べよう食べよう」

宮藤「うん!いただきまーす!……ん!」

俺「おおー、美味い美味い!へー、意外と合うもんだね―」

宮藤「うん。自分でもビックリだよ」

俺「宮藤、ありがとな。またこれ作ってくれよ」

宮藤「そんなに気に入ってくれたんだ。嬉しいなー」

俺「うん。多分バルクホルン大尉とかも気に入ると思うよ」

宮藤「ほんと?じゃあ今度お夜食にでも持って行ってみようかな」

坂本「ん?こら、お前ら。明日も早いんだ、用事が無いのなら夜更かしせず早く寝るんだぞ」

宮藤「あ、はーい!」


989 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/05/06(金) 22:48:26.75 ID:bPsnq86R0 [25/25]
やめろ! その川には近づくな!
支援

990 自分:>>984,985 ありがとうございます。すいませんorz[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:49:18.03 ID:9MwfMKns0 [6/7]


俺「了解っすー。そうだ、少佐もオニギリを作ったりするんですか?」

坂本「早く寝るんだぞ―。いいなー」

俺「あれ、スルーされた……」

宮藤「お、俺君!もう遅いし早く寝よっか!」

俺「どうしたんだよ急に。まあいいか、それじゃお休みなさい少佐」

坂本「ああ、俺はその場で腹筋百回してから寝るようにな。おやすみ」

俺「なんで!?」

宮藤「あうう……」

坂本「まったく、私は早くから軍に入ったからであって……」

俺「理不尽ですよ少佐ー!」




翌日、俺の腹筋は僅かな笑いにも耐えられないものになってしまった。


991 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:52:35.97 ID:d2PTaOI+0 [9/11]
次スレそろそろ建ててくる


992 自分:主人公っぽい俺[sage] 投稿日:2011/05/06(金) 22:53:19.56 ID:9MwfMKns0 [7/7]

ここまでです。ありがとうございました。

生産国と材料を間違えるって……orz


最終更新:2013年01月28日 15:45