ある日の夕暮れの出来事だったと思う。
その日のサーニャは、いつものように夜間哨戒があるので、
早々に夕食を食べ終えて哨戒の準備をしていた。
私も一緒に行きたかったが、あいにく今日はシフトに入っていなかった。
仕方ないな、何して時間潰そうか、とあれこれ考えながら基地内をうろうろしていたら、
・・・あの男に会ったんだ。
コツコツコツ・・・
エイラ「!」
予知の光景には、目の前の角からアイツが出てくる様子が現れていた。
このまま私が進んだらゴッツンコだ。だから、私は立ち止まって、
エイラ「・・・」ピタッ
俺が出て来るのを待った。
スッ
・・・・来た。
俺「・・・」
エイラ「・・・」
目が合った。
私はコイツのことはあまり好きじゃない。なんでかって?
サーニャを怖がらせたからだ。初対面の時のことは今でも覚えている。良い印象なんて持っていない。
俺「・・・何か言いたいことでもあるのか」
俺が口を開いて質問してくる。私はそれに答える。
エイラ「ああ、あるナ」
俺「・・・」
エイラ「お前、あんまりサーニャに近づくナヨ」
俺「・・・」
エイラ「サーニャが怖がるんだからナ」
俺「だったら」
エイラ「ン?」
俺「あの女にも、俺に近づかないように言っとけ」
エイラ「・・・」
・・・なんだ、コイツ。普通、こんなこと言われたらショックじゃないのか?
困惑する私を、俺は冷ややかな目で見つめていた。・・・
エイラ「・・・サーニャを」
俺「ん」
エイラ「サーニャを、そんな目で見ンナよ?」
俺「・・・」
エイラ「そんな目をしてるから、サーニャが怖がるんダ」
俺「知るかよ」コツコツ・・・
いつものようにそっけない返事をして、そのまま俺は私の横を通り過ぎて行った。
エイラ「・・・」
アイツがサーニャに興味がないならそれでいいけど・・・
サーニャがアイツに興味があるとしたら、・・・私はどうするべきなんだろう。
エイラ「ま、イイか」
そのときはそのとき考えればいいことだ。それに、・・・サーニャがあんなヤツに惹かれるとも思えないしな。
・・・とりあえず、部屋に戻ろう。
最終更新:2013年01月28日 15:56