第3話後半「海と洞窟とよっぱらいと」





356 :名無しの俺:2011/01/28(金) 00:38:56 ID:n/j4OhtE
   予約は無かったと思われる、違ったらすまんこ


357 :氷男、感謝精。じゃあ気楽にやるか……:2011/01/28(金) 00:41:32 ID:jDRi8lKI


突然座った目をこちらに向け、焦点のあってない瞳で俺を見つめてくる。

酔ってるな……。



坂本「俺ぇ!!!」

俺「は、はい?」


坂本「貴様には言わなきゃならないことがあるんら!」

俺「はぁ……なんでしょうか?」

坂本「貴様は日頃からバルクホルンといちゃいちゃしすぎろ!わかっているろら!?」

俺「いや、そんなにはしてないと思いますけど……」




坂本「整備兵から苦情がきているんら!」

俺「俺、整備兵が居る前でそんなことした覚えないんですけど……」



坂本「だまらっしゃい!俺をそんにゃ子に育れら覚えらない!!」

俺「そんな覚えもありませんけど……」



坂本「人の揚げ足ばかりとりおっれ!!いいだろう……ならば……修正してやる!!」シャキン

俺「なっ!剣を抜かないでください!」




坂本「問答無用!!てやっ!」シュピン

俺「くっ!」ヒョイ



シャーリー「し、少佐?さすがにやりすぎじゃあ……」

俺「仕方ない!俺は逃げる!すまないがトゥルーデを頼む!みんなもゆっくり来てくれ!!」タッタッタ

坂本「またんかーーッ!」タッタッタ


トマラントキルゾーー……トマレトイワレテトマルカー……マテー……ニョホホホ……



358 :名無しの俺:2011/01/28(金) 00:43:04 ID:vAF.anlk
   さすがは少佐だ



359 :氷男、本スレにはミノムシさん来てますね:2011/01/28(金) 00:44:12 ID:jDRi8lKI



エーリカ「なんか……色々とむちゃくちゃだね」

シャーリー「だな……。……ちょっとまてよ?これならバルクホルンも酔ってるんじゃ?」

エーリカ「その可能性大だね」

シャーリー「酔ったときは?」

エーリカ「軽く甘えてくる」



シャーリー「……まだマシか。おーい、バルクホルン?起きてるかー?」

トゥルーデ「ん……しゃーりー……?」

シャーリー「おっ、気がついたか。ほら、立てるか?」

トゥルーデ「む、無理。立たせてくれ……」

シャーリー「あ、ああ。よっと」

トゥルーデ「ああ、温かい……」ギュゥゥ

シャーリー「お、おい!バルクホルン!?」




トゥルーデ「た、たまにはいいじゃないか……。だ、だめか?」

シャーリー「くっ!///し、しょうがないな……。ほら、おんぶしてやるよ。みんなを追わないといけないしな」

トゥルーデ「しゃーりーはやさしいな……」

シャーリー「(か、かわいいじゃないか)」



エーリカ「私はミーナを背負うよ。じゃ、いこっか。たぶんあの二人が罠をほとんど解除してくれてるだろうし」

シャーリー「それなら楽だな」

ミーナ「……ぅうん」

トゥルーデ「すー……すー……」


360 :氷男:2011/01/28(金) 00:48:24 ID:jDRi8lKI


一方坂本・俺側



もっさん「HAHAHAHAHAHA!!!」タッタッタ

俺「うおぉぉぉぉ!!はやっ!なんでもう追いついてきてるんだ!?赤くないのに三倍速だと!」

もっさん「刀の錆になるがいい!!」シャキン

俺「く、クレイジー……!甘い!」ヒョイ

もっさん「狂気の沙汰ほど面白いぞ!!」シュピシュピ

俺「ぬおっ!?」ヒュッ




もっさん「まらら!」シャキン

俺「斬られてたまりますか!」シュタッ


袈裟切り、上段、横一閃をステップで交わし、間合いをとりながらなんとか逃げる。

鋭い剣撃を幾度となくかわすが、微妙に先読みされてきている気がする。というか酔っててもこの太刀筋か。




俺を輪切りにでもするつもりか?まずい。

バク転しながら蹴りをかまそうとしたが、たやすく避けられたぞ……。


361 :氷男:2011/01/28(金) 00:50:01 ID:jDRi8lKI



俺「このっ!いいかげんにしろー!」ヒュッ

もっさん「もらった~~~!」シャキン

俺「っ!」ガキン

もっさん「またつまらぬものを斬ってしまった、ヒック」

俺「ふぅ~、びっくりした」

もっさん「ほう、やるな、ウィック」




もっさん「だが、整備兵の恨みは恐ろしいろ?」




真っ二つになる前に腹部を氷で覆い、なんとか斬撃を防いだ。だが、非常に痛い。




もっさん「俺に残された道は、自決か特攻か。まさにデッドオアアライブだな!」

俺「それ両方死にますから!!くそっ!やってられっか!」タッタッタ



また逃げた。当たり前だ。なんにも武器がないのに戦えるわけがない。

相手は酔っ払いだが、一応刀を持ってるからな。敵前逃亡、脱兎。




362 :名無しの俺:2011/01/28(金) 00:50:37 ID:LO/gFBhY
   もっさんルートの俺は皆のように、この話を面白いおかしく書けるだろうか・・・・・・支援だわっしょーい!!

363 :氷男:2011/01/28(金) 00:51:27 ID:jDRi8lKI



坂本「なら、私もほんきでいこうではないか。六銭、無用と思え、ヒック」

俺「三途の川なんか渡る気ないですからね!」


坂本「いちゃいちゃばかりしおっれ!私に対するあてつけか~ッ!」

俺「知りませんよ!というかそこまであてつけにやってないです!ほとんど皆のいないところで……」

坂本「おまえの言い訳は無用らっ!」




キャァァァァァッ……



俺「(ん?今の声は……リーネか?)」

坂本「どこを見れいる!」シュッ

俺「すみません、逃げさせてもらいます―――またなさかもっさん!」ピシピシピシッ



パキィィィィィィィィン……



坂本「むっ!小賢しいぞ!」


364 :氷男、支援感謝!俺のが面白いと思うならあなたは相当疲れてるぞ!:2011/01/28(金) 00:54:34 ID:jDRi8lKI


ペリーヌ側



うあ~っはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっ!!!



リーネ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

芳佳「んぐぅ……なんなの今の声?」

ペリーヌ「わかりませんわ。少し低い声と……耳に響き渡る声が……」

ルッキーニ「うひぃぃぃぃぃ!」

芳佳「皆、隠れよう!」



HAHAHAHAHAHAHAHAHHAHAHAHAHAHAHAHA!!!!!


うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!



リーネ「に、人間?」

芳佳「暗くて見えないや……」

ペリーヌ「まさか古代人の怨霊?」

ルッキーニ「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!もうかえろーよー!」

ペリーヌ「そ、そんなわけにはいきませんわ!さぁ進みますわよ!」


365 :氷男:2011/01/28(金) 00:58:18 ID:jDRi8lKI


また進み出すペリーヌたち。変な奇声が聞こえる中、どんどん歩みを進めると……


俺「ほぁぁぁぁっ!」

ルッキーニ「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」

リーネ「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

芳佳「うわあぁっ!!へ、変態!!」




俺「まてまて、俺だって!誰が変態だ!」

芳佳「お、俺さん?本物の俺さん?くだらない冗談を言う俺さん?」

俺「一言余計だ、芳佳。本物の俺です。みんな大丈夫か?」

ペリーヌ「え、ええ大丈夫ですわ。俺さんはどうしてここに?」

俺「四人が誰にも言わずにここにくるからだろう。みんな心配して探しに来てるぞ」

リーネ「ご、ごめんなさい」



俺「はぁ……気にするな。無事でよかったよ」

芳佳「でも他のみんなは……?」

俺「あー、いやそれは気にしなくていい」


366 :氷男:2011/01/28(金) 00:58:51 ID:jDRi8lKI



気にしなくていい、本当に。さっきの坂本が叫び声を上げる中なんとかリーネの悲鳴を聞き取りここまで辿りつけた。

氷を洞窟の壁に張り巡らせ、粉にして散らして、少佐の目をくらませ、なんとか逃げ切れたわけだ。

少しばかり歩くと突然光が満ちた広間にでる。なにやら儀式の間っぽいな……。




芳佳「うわぁぁぁ~!ひろ~い!」

リーネ「ここが地図にあった宝の部屋?」

ペリーヌ「間違いありませんわ!ついにたどり着いたんですの!」

芳佳「おっきい石像……かまくらの大仏くらいあるよ」

リーネ「でもなんかちょっとこわいね……」



俺「宝、ってどういうことだ?」

芳佳「かくかくしかじかで……」

俺「そういうことか……。で、地図を見つけたから宝を探しに来た、と。それがここにあると」

ペリーヌ「そういうことですけど、宝はこのさらに奥の間ですわ!」



ペリーヌ「行きますわよ!」


意気揚々としたペリーヌはずんずんと巨像に近づいていく。なにやら嫌な気配。

というか宝のために俺は真っ二つにされそうになったのか……。



367 :氷男:2011/01/28(金) 00:59:49 ID:jDRi8lKI


俺「どうした、ルッキーニ」

ルッキーニ「あれ、あれ!かっちょよくない!?」

俺「ああ、レイピアと盾な。ほー、かっこいいな」

ルッキーニ「おれー!とってー!」




俺「おう。ほら。人には向けるんじゃないぞ」

ルッキーニ「うん!ティッティティーン!どう?かっちょいい?」

芳佳「似合う似合う!」パチパチ

リーネ「ルッキーニちゃんかっこいい!」

ルッキーニ「にひひ~」



なにやら台の上で剣で突いたり、盾を構えて遊んでいる。これなら安全か。

というか俺はどこの保護者だ。



この部隊の隊員たちはどうも俺より歳が低いものが多いせいか、ついかまってしまう。

トゥルーデが面倒見がいいからか、俺までその癖が染み付いてしまったようだ。



俺はまだ18歳だ。おっさんじゃない。まぁ悪い気はしないのだが……。


決しておっさんじゃない。


368 :氷男:2011/01/28(金) 01:02:06 ID:jDRi8lKI



ペリーヌ「きゃぁぁっ!!」

芳佳「んえ?」

リーネ「へ?」



うーむ、ワンダフル。ルッキーニを見ながら考え事をしていると、さっき感じた嫌な予感が的中した。

台座にあった巨像がペリーヌの前にぬーんと立ちはだかっている。これは……トラップか。



俺「ちっ!」フォン

芳佳「石像が!」

リーネ「ペリーヌさん!逃げてください!」



石像が拳を振り上げ、ペリーヌめがけて力のかぎり下ろす。

ペリーヌは後方に飛び避ける。下に敷かれた灰色の石床は粉々に砕け、原型を残さない。



俺は一目散に走りだして、石像の横っ腹におもいっきり蹴りを入れてやる。


しかし壊れない。バランスを崩し、大きい音をたてて倒れただけ。




俺「……逃げるか?」

ペリーヌ「そんなわけにはいきませんわ!橋をかけるまでは!」

俺「そうか。ルッキーニ!レイピアをペリーヌに!」


ルッキーニ「うん!ペリーヌ!」ブン

ペリーヌ「はっ!」」パシッ


369 :氷男:2011/01/28(金) 01:04:53 ID:jDRi8lKI



起き上がった石像が怒っているように見える。美少女に囲まれやがって、と。

いや、なんかそんな念が伝わってくる。俺ってそこまでいい思いしてたかな……?




石像「……ヌーン」ブン

俺「のろまがっ!アイスキューブにでもなってろ!」ヒョイ


ピシッピキピキピキピキッ……


拳を交わし、石像の膝を使って高く飛び、頭上を超える瞬間に肩に触れ刹那のうちに凍結させる。

ちょろいな。



ペリーヌ「はぁぁぁっ!」

俺「全身氷漬けだ。どうぞ、ペリーヌ」

ペリーヌ「行きますわよ!我が剣の前にひれ伏しなさい!」





ペリーヌ「トネェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェェル!!!!」





バリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリバリ!!!



ズガァァァァァァァァァァァァァァァァン……



ズゥゥゥゥゥゥゥン……




全身粋氷に覆われた石像は身動きひとつ取れないまま、ペリーヌの強力な電撃を真っ向から喰らい爆発。

小さいかけらを舞い散らせながら消滅。ペリーヌつえー。俺いらないな。


370 :氷男、ここからスーパー平易な文タイム:2011/01/28(金) 01:07:19 ID:jDRi8lKI


ペリーヌ「……」チャキン

俺「イエーイ」

リーネ「すごーい、ペリーヌさん!」

芳佳「俺さんもかっこよかったです!」

ルッキーニ「にゃはは~、すごーい!」




拍手喝采。これはこれで気持ちがいい。なかなかこうやって子供と遊ぶのも楽しいもんだ。


そして石像を倒した報酬なのだろうか。石像が鎮座していた台の下から変な音とともに光が舞い込む。



ズゴゴゴゴゴゴ……



ペリーヌ「あんなところに扉が……」


俺「宝の間への扉じゃないか?」

ペリーヌ「お宝!」タッタッタ



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ペリーヌ「ここが宝の間……。これはハーブ……クローブにローリエ、オレガノ、ソフラン、そしてこれはコショウ……」

俺「香辛料?」

ペリーヌ「まさかこれがお宝……?うぅ……」

俺「今じゃ簡単に手に入るものばかりか……」

ペリーヌ「はい……これではガリアの復興資金のなんの足しにもなりませんわ……」




ガサッ!




坂本「ペリーヌ!」

俺「うおっ!!」

坂本「ペリーヌ、泣いているのか?俺もか……?」

俺「(よかった……普通の少佐だ……)」




ペリーヌ「私の探し求めていた宝は……今ではなんのお金にもならないもの……」



ペリーヌ「これではガリアの復興資金になりませんわ……ッ!これでは橋が……」



坂本「泣くな、ペリーヌ。大切ななのは気持ちだ。おまえのガリアを想う気持ちこそが宝なのだ」




俺「ガリアの復興か……。あまり思わしくないのか?」

ペリーヌ「つい最近復興を進ませている村の近くで橋が壊れてしまっていましたの……。それは子供たちにとって大切な橋……なんですの」

俺「橋、か。一時的なら氷で作れるんだが……」

ペリーヌ「いえ、子供たちが学校へ通うための橋ですわ」

坂本「ふむ……。それを修復する資金が足りない、ということなのだな」

俺「みたいですね……。ならすることはもう決まりましたか」

坂本「ふっ、そうだな、ヒック」



ペリーヌ「ど、どういうことですか、少佐」

俺「皆でお金を集めてそれを寄付金にしようってことだと思う」

坂本「仮にそのお金を使用せず橋が修理された場合はそれでいいし、なんなら他のところの修理にでも回せばいいと思うぞ」

俺「ですね。そうすればガリアもすこしだけ復興もすすみますからね」

ペリーヌ「坂本少佐……俺さん……。ありがとうですわ」



坂本「私たちにいってどうする。ペリーヌ、さっきも言ったがおまえのそのガリアを思う心が大切なんだ。
   お礼をいうのは復興を現場でしているものに言ってやれ」


ペリーヌ「はい……!少佐!」




俺「よかったよかった、一件落着か。ペリーヌが元気なかったからどうしたのかと思ったよ」

ペリーヌ「そ、それは、仕方ありませんわ……」

俺「でも元気なペリーヌのほうがいいと思うよ。な、少佐?」

坂本「そうだな、ペリーヌは笑っているときの方がかわいいぞ」

ペリーヌ「し、しょうさ~!!」キラキラ




俺「よかよか。じゃ、冒険を終了して、基地に戻りましょうか」

坂本「そうだな。皆も心配だしな」





俺「結局お宝はなかったよ」


ペリーヌ「ごめんなさい、みなさん……」

リーネ「い、いえいえ!冒険みたいで楽しかったです」

芳佳「そうだよ~。たまにはこういうのもいいよね~」

ルッキーニ「うじゅー、でもちょっと残念かな!」

坂本「まぁ宝はここまでたどり着いた達成感、ということにしようじゃないか」

俺「いい締めくくりですね」




ひっそりと別の声が聞こえる。シャーリーとエーリカがきたか。

シャーリー「おー、やっとついたなー……。皆もいるじゃないか」

エーリカ「ほんと……やっとだよ……。おもい……」


373 :氷男、あと少しだけ:2011/01/28(金) 01:10:26 ID:jDRi8lKI



俺「あ、すまない。ふたりとも迷惑かけた」

シャーリー「それより俺は無事だったんだな。途中でくたばってるのかと思ったよ」



俺「タフなもんで。で、背負ってる二人は大丈夫なのか?」

エーリカ「もう無理……。誰か代わって……」



坂本「む、仕方ない。私が代わろう。ミーナはどうしたんだ?」

エーリカ「少佐がキs…むぐぐぐんがが……がぶっ!」

俺「いたっ!」

エーリカ「言ってもいいじゃーん」

俺「だめだー。シャーリーは大丈夫か?」

シャーリー「だめだ……。交代してくれ。さっきから人の髪いじったり、頬ずったりしてきてこそばいんだ」


俺「酔ってる……。ほら、トゥルーデ(ここの部隊のやつらは酒乱しかいないのか?)」

トゥルーデ「あ、俺。ふー……俺も温かいな……。おまえの背中は大きくていい……」

俺「そうか。さて、帰りますか?」


坂本「そうだな。うむ、なんか清々しいぞ。運動をした後みたいだ」

俺「そりゃ結構なことです。トゥルーデ、起きておけよ」

トゥルーデ「ん……もう少しだけ……」

俺「……しょーがないな」




ペリーヌ「少佐、顔が少し赤いですが……」

坂本「なぁに、心配するな、ペリーヌ」




ルッキーニ「シャーリー!ごめんね、心配かけて……」

シャーリー「今度からちゃんと言うんだぞ」ナデナデ

ルッキーニ「うん!」


374 :氷男、あと少しだけ:2011/01/28(金) 01:11:14 ID:jDRi8lKI



~基地~



エイラ「うわー、肌がヒリヒリするんダナ……」

サーニャ「ズボンが履けない……」

坂本「ふたりともすまないな。助かったぞ」

シャーリー「サーニャは肌白いから真っ赤なのが目立つな~」

サーニャ「しばらくはこのままです……」

エイラ「なにか代わりのズボンでも探さないとナー……」



バルクホルン「ペリーヌ、今のところ手元で寄付できるのはこれくらいだ。少なくて本当にすまない」


ペリーヌ「ありがとうございます、バルクホルン大尉……。カールスラントが復興するときは援助させていただきますわ」


バルクホルン「ふっ、それまでに美しいガリアをな。それじゃあな、私はちょっと海のほうに行ってくるよ……」


ペリーヌ「なぜですの?」


バルクホルン「ふっ、そういう時もあるのさ……」


ペリーヌ「(遠い目ですわ……)」




数分後―――




俺「ペリーヌ~。ん、俺が最後みたいだな」

ペリーヌ「俺さんも感謝いたしますわ。本当になにからなにまで……」

俺「いえいえ、どうぞどうぞ。家族が困ってる時に助けるのは、当然だとも!」

ペリーヌ「感謝しますわ……って、俺さん!さすがにこれだけももらえませんわ!」



俺「いいっていいって。気にするな。俺には必要のないお金だ」

ペリーヌ「だからと言って、こんな大金……。でも一体どこから?」

俺「俺の給料と研究の報酬といったところか。使い道ないから好きに使ってくださいな」

ペリーヌ「そんなこと言われましても……。橋はもう子供たちの力で直ったんですのよ?」

俺「ガリアの復興には俺も期待してるよ。いつかさ、訪ねたいと思っていてな。それで美しく復興してくれ」

ペリーヌ「……わかりましたわ。このお金ありがたく頂戴します。だから、復興した暁には俺さんもぜひ訪ねてください」



375 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:15:09 ID:vAF.anlk
   なんという綺麗な俺……
   うちにもぜひ見習わせたい


376 :氷男、あと少しだけ:2011/01/28(金) 01:15:36 ID:jDRi8lKI



俺「はははっ、もちろん!がっかりさせないようにしてくれよ」

ペリーヌ「そんな口を叩いてると、私に謝罪することになりましてよ」

俺「そのときはガリアの大地にごめんなさいするさ」

ペリーヌ「ふふっ、俺さんて変な方ですわね」

俺「そうか?だったらここの『家族』の影響だな」



ペリーヌ「ええ、十分変ですわ。もともとそんな素質があったのでは?」

俺「俺が元は変態ってか?やめてくれ。これでも素直に真面目に誠実に生きてるつもりなんだから」

ペリーヌ「そういう冗談は存在だけにしてくださいまし。……俺さん本当にありがとうございますわ。必ずお返ししますわ。」


俺「お返しなんかいらないよ。俺みたいな人間がいなくなるようにまで復興すれば、それで価値がある」

ペリーヌ「俺さん……。あなたは……」

俺「同情はするなよ?これでも楽しく生きてるんだから。それより、トゥルーデを知らないか?」

ペリーヌ「バルクホルン大尉ならたぶん……海のほうに……」

俺「なんで?」



ペリーヌ「洞窟での件をシャーリーさんがしゃべってしまって……それで……」

俺「……あれはできれば隠したかったんだがな。ばれちゃ仕方ないか」

ペリーヌ「ああいうことになるのを知ってましたの?」

俺「俺が入院してたときに見舞いの酒を呑むかってことになった時にな。あれはなるべく秘密にしておきたかったんだが」

ペリーヌ「正直驚きましたわ。あのバルクホルン大尉が……」

俺「トゥルーデはプライド高いから、あまり……な」


377 :氷男、おまえのほうがきれいだよ:2011/01/28(金) 01:16:53 ID:jDRi8lKI




ペリーヌ「そうですけども、最近は変わってきているような気がしますわ。俺さんの影響と思いますけど」

俺「俺の影響?どんなふうに?」

ペリーヌ「ちょっと落ち着きが出てきたというか……。わずかにおとなしくなった気がしますわ」

俺「全然気付かなかったな。まぁたぶん俺の影響じゃないと思うけど」

ペリーヌ「俺さんのおかげだと思いますわ。いいにいくいですけど、変な落ち着きや余裕感がありますので」

俺「こうやってないと、不安でな。それがいい影響を与えてるならうれしいもんだ」



ペリーヌ「ふふっ、バルクホルン大尉もずいぶんとお優しく、女性らしくなったきがしますわ」

俺「はははっ、やめてくれ、あいつはもともとから女の子だよ。さて、俺はトゥルーデを慰めにいくか……」

ペリーヌ「では、ねるのがあまり遅くならないようにしてくださいまし」

俺「風呂にはいらせたらすぐに寝かしつけるよ。それじゃペリーヌもおやすみ」

ペリーヌ「おやすみなさいですわ」




男は後ろ向きに手を振りつつ、廊下を歩いてく。こつこつと軍靴の音をたてて。



なぜこうも清々しいのだろうか。お金にも執着がない。あるのはバルクホルン大尉でしょうか……。

変な人ですわね……。



最初は自分が空っぽな人間なんだとほざいていたくせに、こんなにもいいものを持っている。


羨ましくなりますわ……。





「いってしまいましたわね……。ふぅ……どれだけお人好しな方なのかしら」


「これだけのお金なら材料をいくらでも買うことができる……。でもこれだけのお金をどうやって……?」


「……俺さん、ありがとうございますわ。このペリーヌ・クロステルマン、決してこの恩忘れはしませんわ」


「もしかしたら、俺さんがバルクホルン大尉とああいう関係じゃなければ、もてていたでしょうに」




「ふふっ、いつか必ず、いらっしゃってくださいですわ……二人で」



「あれっ?ペリーヌさーん、なにしてるんですか?」


「な、なんでもありませんわ!わ、私はお風呂に入ります!」


「じゃあ一緒にいこーよ、ペリーヌさん。私たちも今からいくところなんだー」


「ま、まぁ別にかまわなくてよ……」


「ペリーヌさん、なんか顔あかいですけど、どうかしたんですか?」


「なんでもありませんわ。はやく行きますわよ」


「まってよー」





第3話終


379 :氷男:2011/01/28(金) 01:24:57 ID:jDRi8lKI

本当に疲れた……

はい、これで第3話終了です

支援してくれた方読んでくれた方感謝です

実はエイラやサーニャペリーヌとの絡みってないな、と思って書いた次第であります


次回は決めてません
ちょっと普通にマルセイユの話か過去編でもしようかと
ちゃんと真面目にやろうかと、思った次第であります
毎度ながら、このSSは本当に暇である、時間つぶしに読んでくれるのが一番かと思います
では、また今度、ありがとう!


380 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:26:05 ID:vAF.anlk
   もう乙、してもいいのかな?

   こういうはっちゃけた展開好きよー!


381 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:27:11 ID:dr9A2fpM
  GJ!
   最近ペリーヌSS見ないよなぁ・・・好きなんだが・・・
   SS書きたいけど今は忙しくてやってられん


382 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:27:41 ID:LO/gFBhY
   乙乙~。
   貴方のお陰で妄想が刺激されたよ、書き溜めが進みそうだ


383 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:28:12 ID:L/l5Fs2A
   おつん。


384 :名無しの俺:2011/01/28(金) 01:28:38 ID:LsucKs/g
   おっつおっつ

   >>381
   ちょっと上を遡れば幸せになれるよ




第4話繰り返し


最終更新:2013年01月29日 13:48