『かさなる力』 


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539 :-Prototype-試作品-13話-かさなる力[sage]:2011/01/05(水) 19:42:58.54 ID:S7rEbzdD0

<アドリア海・上空>

セバーン島から基地へと侵攻するパトゥーリアを迎撃する為に、501は魔法力の尽きた宮藤、負傷中のリーネとペリーヌを除く9人で出撃した

9人のウィッチ達が、一丸となって空を飛んで行く


ロマーニャを、基地を、仲間を─────"家族"を守る為に


シャーリー「そういえばどうやって奴の装甲を破るんだ?機銃やフリーガーハマーじゃ歯が立たなかったんだろ」

エーリカ「バスターライフルだって吸収されちゃったし」

俺「少佐の烈風斬だって弾かれてたよな」

坂本「わかっている。勿論作戦はあるさ」

エーリカ「どんな?」

坂本「奴がバスターライフルのビームを吸収した後、装甲を開いて中から子機を吐き出したのは見ただろう?」

俺「見た見た」

坂本「その時に見えたのだが、奴は異常な装甲の固さとは裏腹に、中は空洞、空っぽだった」

ルッキーニ「じゃあ、外側さえ壊しちゃえば・・・」

坂本「そうだ。表面装甲さえ破れれば、コアは丸裸。直ぐに破壊出来る」

エーリカ「どうやってその肝心の表面装甲を破るのさ。スッゴい固いんでしょ?」

坂本「確かに奴の装甲は強固ではある。……だが、"それだけ"だ」

坂本「前回私の烈風斬で、奴の装甲に罅が入るのが確認出来た。つまり、絶対に破壊出来ないわけじゃない」

バルクホルン「では、火力を上げる事が出来れば・・・!」

坂本「ああ、十分に撃破は可能だ。全機による一点集中攻撃で、奴の装甲を破壊する」

ミーナ「だから今回は全ウィッチによる、一点突破作戦になっているのよ」

俺(それって結局、力押しって事じゃねえか・・・・・)


俺(だけど─────)

俺「いいねえ。大好きだぜ、そういうの!」

バルクホルン「奇遇だな、私もだ」

俺「よーし、やろうぜ。俺達の手でな!」

バルクホルン「ああ、行こう!」

やがて前方の空に浮かぶ、黒い異形の集団を─────パトゥーリアを捕捉した

パトゥーリア本体を中心とした護衛ネウロイの艦隊と、501が徐々に互いの距離を詰めて行く。
まもなく、交戦予測地点に到達する


俺「来たか・・・!」

ミーナ「敵機・・・大型3、中型26、小型97。前面に展開」

坂本「一番奥に居るやや他より大きい大型・・・。恐らく奴がパトゥーリアの本体だ」

ミーナと坂本が、敵部隊の情報を確認する

坂本「各機に通達!いいか、周辺の護衛は全てパトゥーリアの子機だ。
   飽くまでも本体の撃破を第一目標とする。本体さえ落とせば、子機も全て消える」

坂本「全機パトゥーリアへ!敵部隊の中央を突破する!」


一同『了解!』


推奨BGM的な物


――――――――――γ-グリフェプタン・投与――――――――――

俺「さてっ、強行突破と行きますかぁっ!」 ズガガガガガガガガガ!

前方に立ちふさがる小型機を、次々に撃墜して行く

俺「おらおらおらっ!」 ズガガガガガガガガガ!

ルッキーニ「芳佳達は、やらせないんだからぁ!」 ズドドドドドドドドドドド!

シャーリー「リーネ達を傷付けたツケは、払って貰うよ!」 ズドドドドドドドドド!

エイラ「ツンツン眼鏡の分もナ!」 ズドドドドドドドドド!

501全機は接近して来る護衛機を粉砕し、徐々に敵陣形の奥へと進軍して行く

542 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 19:49:50.96 ID:CXibu5yr0
しーえーん

543 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 19:50:40.53 ID:S7rEbzdD0

俺「落ちろーっ!」 ズガガガガガガガガガ!

ネウロイ「――――――――――」 ビシュビシュゥン!

俺「お~っと!」 サッ

前方から中型機がビームを乱射しつつ接近してくる。
小型機の群体を抜け、中型機を中心とした部隊との戦闘が始まった

俺「俺が牽制すっから、とどめは任したぜ。エイラ、サーニャ!」

エイラ・サーニャ「「了解!」」

固有魔法である「牙」により威力が数倍に上げられたMG-08改で、俺はすれ違い様に中型機の両翼を撃ち抜く

速度が落ちたところにエイラの銃撃とサーニャのロケット弾が叩き込まれ、中型機は撃破される

ネウロイ「――――――――――!」 ビシュビシュゥンッ!

エイラ「またキタ!」

俺「おっしゃあ!アイツは任せろ!」

そう言い放つと俺は、背中に装着していた自分の背丈程はある大剣を─────バスターソードを手に持つ

前回の戦闘で損壊してしまって、現在修理中のバスターライフルの代わりに託された大剣。
以前俺が出した要望を、助手が実現してくれた代物である

そのバスターソードを片手で持ち、ビームを回避しつつネウロイに接近して行く

544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 19:50:40.66 ID:zXYclU+RO
おお、支援

545 :試作な俺-13話 支援感謝です![sage]:2011/01/05(水) 19:53:24.08 ID:S7rEbzdD0

俺(えっと、振り下ろす瞬間に剣に籠める魔法力を─────「牙」を最大にすると、慣性質量がどうたらこうたらで、破壊力が増す……だったか?)

ネウロイ「――――――――――!」 ビシュビシュゥン!

思いっきり剣を振りかぶり、ネウロイ目掛けて振り下ろす─────


俺「うおりゃあっ!!」 ブンッ

バスターソードをネウロイに叩きつける瞬間、「牙」を最大限に発動。剣の刀身が僅かにスライドし、内部より青白い輝きを放つ


ドゴシャアッッ!!


それは"切り裂く"なんて、生易しい物ではなかった

ネウロイは剣が命中した部分を中心に大きく、豆腐のように脆く容易くその体を"抉り取られた"

俺「うっはーッ!すっげぇ!(自画自賛)」

エーリカ「凄いねーその剣」

俺「ははっ、だろー?」

俺(ありがとな、助手……)


ネウロイ「――――――――――――――――――――!!」

ビシュゥン!ビシュビシュゥン!!

大型機が甲高い叫び声を上げながら突っ込んでくる。パトゥーリア本体まで後少しだ

俺「よし、コイツを貰うぜ。バルクホルン!ハルトマン!」

バルクホルン「了解だ!」

エーリカ「任せて!」

3人が息を合わせ、大型機に仕掛ける

バルクホルン「はあああああああ!!」 ズドドドドドドドドドドドド!

俺「オラオラオラオラァッ!」 ブンッ、ドゴォッ!

エーリカ「シュトゥルム!」 キュィーン!

バルクホルンのMG-42連射、俺のバスターソード、エーリカのシュトルムの連続攻撃で大型機を撃墜する

ミーナ(俺さん、いつの間にかみんなと息ぴったりね……) ズドドドドドドドドド!

俺「次ィッ!」 ズガガガガガガガガガ!


俺(見える。敵の攻撃が・・・)


俺(わかる。仲間の動きが・・・)


俺(そうだ…………。)


俺「俺だって、前の俺とは違うんだ!」 ズガガガガガガガガガ!



パトゥーリア本体への道が開かれた

セバーン島で要塞化していた時とは大きく姿を変え、現在は艦船のような形になっている。
大きさも一次的には肥大したものの、多数の子機を分裂させた為に全体的にだいぶ小さくなった。
それでも他の大型機よりはやや大きいが


坂本「一点集中攻撃で装甲を破り、コアを破壊する!」 スッ

坂本が魔眼を使い、コアの位置を確認する

坂本「コアは中心部上方!タイミングを合わせるんだ!」

一同「了解!」

パトゥーリアの対空放火を回避しつつ、ウィッチ達が編隊を組んで中心部目指し接近して行き─────

坂本「今だ!撃て!」


ズガガガガガガガガガ!ズドドドドドドドドドドドド!バララララララララララララ!ズドドド!ドシュドシュドガドガァン!!ズバァン!



ビキッ・・・



シャーリー「! 行けるぞ!」

僅かながら、パトゥーリアの表面装甲に罅が入る。坂本の言うとおり、絶対無敵というようでは無いようだ。
隊員全員の眼に、希望の灯が宿る

548 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 19:59:51.35 ID:+CLk6NJq0
支援

549 :試作な俺-13話 こっから減速です[sage]:2011/01/05(水) 20:00:26.55 ID:S7rEbzdD0

パトゥーリア「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━!!」

その時パトゥーリアの表面が、先日同様に巨大な円状に紅く輝き始める

坂本「主砲か・・・。正面から離れるぞ!」

編隊を組んだまま一旦正面から離れ、主砲を回避しようとする。


だが─────


ギュイーン・・・……!ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!



バルクホルン「なっ!」

ミーナ「くっ!」

俺「拡散ビームだぁ!?」

放たれたのは先日の"一点集中収束極太ビーム"ではなく、放射状に細いビームが広がる"多方向攻撃型拡散ビーム"だった

ルッキーニ「うわあ!」

シャーリー「ルッキーニ大丈夫か─────くっ!」

エイラ「サーニャ危ナイ!」 バッ

サーニャ「きゃあ!」

坂本(しまった。フォーメーションを乱された・・・!)


パトゥーリア「━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━」


ギュイーン・・・……!ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!



エーリカ「っ・・・」

シャーリー「オイオイ!また撃って来るのかよ?」

坂本「くそ、これでは・・・!」

完全に編隊を乱された。パトゥーリアが拡散ビーム砲をしょっちゅう撃って来る為に、中々連係が取れない

バルクホルン(くっ・・・、これでは防戦一方だ。何とか奴に取り付ければ・・・)


ギュイーン・・・……!ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!



パトゥーリアが再び拡散ビーム砲を発射し、バルクホルン目掛けて無数のビームが飛ぶ 。

回避しようにも逃げる場所が無い。


バルクホルン「くっ・・・!」 パキィン!


咄嗟にシールドを張り、ビームを受け止める。数こそ多いが、何とか防ぎ切れないものではない。だが───



ネウロイ「――――――――――!」 ビシュビシュゥン!

バルクホルン「! しまっ───」

突如背後から中型機がビームを撃って来た。しかし前方にシールドを張ってビームを受け止めてしまっている為、バルクホルンに防ぐ術は無い


バルクホルン(クリス────)




551 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 20:15:00.59 ID:S7rEbzdD0

俺「バルクホルン!」

俺がバルクホルンとネウロイの間に割って入り、左腕を翳してシールドを張った


ビキィッ!


俺「がっ・・・」 パキィン!

俺「こいつっ!」 ズガガガガガガガガガ!

ビームを防ぎ、銃の連射ですぐに中型機を撃墜した

バルクホルン「俺!?」

俺「無事か?」

バルクホルン「あ、ああ。大丈夫だ」

俺「借りは返したぜ」 ニッ

バルクホルン「借りって・・・おまえ一昨日の──────来るぞ!」 サッ

俺「うおっと!」 サッ


ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!!



飛来する拡散ビームを散開して躱す。
やがて突破して来た護衛ネウロイ達も戦闘に加わり始め、混戦になった

552 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 20:15:37.68 ID:/WfVklIU0
試作きた、これで勝つる!支援

553 :ほうきに乗った俺 6 前編 後書き:2011/01/05(水) 20:17:08.34 ID:yK2lJzRT0
支援

554 :ほうきに乗った俺 6 前編 後書き:2011/01/05(水) 20:22:40.74 ID:yK2lJzRT0
やべ、名前そのまんまだ支援

555 :試作な俺-13話 >>552ありがとう!支援感謝>>553支援感謝![sage]:2011/01/05(水) 20:23:10.96 ID:S7rEbzdD0

ビシュゥン!

俺「ちっ!」 サッ

俺(くそっ、滅茶苦茶じゃねぇか・・・!)


拡散ビームと護衛ネウロイの参戦により、フォーメーションをズタズタにされた

敵味方入り乱れての状況、戦場は混沌と化した。
しかしウィッチは数で劣る為、このままではいずれ追い詰められてしまうだろう。パトゥーリアの拡散ビーム砲もまだ止んでいない

俺(こうなったら、被弾覚悟でパトゥーリアに突っ込んで、バスターソードで……)

俺(いや、奴の装甲強度は他のネウロイの比じゃないんだ。俺だけじゃ仕留め切れないかもしれない・・・)

俺(どうする・・・?)


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

〔バルクホルン『いいか?実戦では敵味方が入り交じり、混戦になる事なんてザラだ』〕

〔バルクホルン『敵がどこに居て、味方がどの位置にいるのかの位置関係が重要になる』〕

〔バルクホルン『戦闘中は、常に味方機の動きを意識するんだ』〕

〔俺『わかった。位置関係だな』〕

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


俺(そうか・・・)

556 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2011/01/05(水) 20:23:58.81 ID:yK2lJzRT0
支援だーーー

557 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 20:27:44.98 ID:CXibu5yr0
556
バニング大尉「そういう時はスレをsageるんだ!」

558 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 20:30:11.91 ID:S7rEbzdD0

俺(集中だ、集中しろ俺・・・・・)

俺(見るんだ。敵の動き、味方の位置を・・・・・)

俺(待つんだ。"その時"が来るのを・・・・・)

俺(・・・・・!)

俺(見えるぞ・・・、俺にも敵が見える!)

俺(っ! 今なら!) ドシューン!

拡散ビームを掻い潜り、徐々にパトゥーリア本体へと接近していく

シャーリー「俺!?無茶だ!」

俺「知ってるよォ!!」

ビームを回避して接近つつ、背中のバスターソードを抜く

パトゥーリア目掛けて思いっきり振りかぶると─────


俺「おらぁ!」 ブンッ!


思いっきりぶん投げた

エイラ「な、何で剣なのに投げちゃうんだヨ!」


ズガァッッ!


バスターソードはパトゥーリアの中心部やや上方に深々と突き刺さる 。
だが装甲突破には至らず、剣は俺の手元から離れてしまった


エーリカ「駄目だよ。あれだけじゃ───」

俺「まだだっ!」


サーニャ「あれは・・・!」


ミーナ「ワイヤー!?」


突き刺さったバスターソードと俺を結ぶ、一本の黒く細いリード線

それは以前俺が助手に剣の要望を出した時に頼んだ(※4話)、投擲しても回収出来るようにと作られた機能だった

今俺は右腕に付けられた装置でワイヤーを巻き取り、剣を軸にして弧を描くようにビームを回避しつつ、
あっという間にパトゥーリアに刺さったバスターソードへ引き寄せられて行き─────


ガシッ


パトゥーリアに取り付き、右手でバスターソードの柄を力強く握りしめると─────


俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおオオオッッッ!!!」


ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ!!


刺さった状態のバスターソードを抜かずに、"そのまま自分の体ごと"下方へと振り下ろしていく


俺「割れろオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッッッ!!!」


青白い輝きを放つ大剣がパトゥーリアの表面装甲に、罅を生じさせて行く

560 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 20:39:38.06 ID:ziL+1XIR0
おい試作来てるなら教えてくれよ支援

561 :試作な俺-13話 >>560感謝・・・!ありがとう[sage]:2011/01/05(水) 20:44:40.23 ID:S7rEbzdD0

俺「ぉらぁっ!!」


ズガァッッ!

そしてそのまま下まで振り抜いた。パトゥーリアの真ん中に、巨大な縦罅が出来る

しかし、それでも表面装甲破壊には至らなかった

パトゥーリア「━━━━━━! ━━━━━━━━━━━━━━!!」


ビシュゥン!ビシュゥン!


パトゥーリアの対空砲が、剣を振り抜き下へと抜けていた俺を襲う

俺「くっ・・・」

とっさにバスターソードを盾にしたが、防ぎきれない。
幾条もの光線が、俺の体を焼いた

俺「がぁっ!」

体とストライカーを貫かれ、俺の体はゆっくり下へと落ち始める。
しかし俺は恐怖などはまるで感じず、全く別の事を考えていた


俺(ふっ・・・、くくくっ……)


俺(『戦闘中は、常に味方機の動きを意識しろ』・・・・、だって……?)


俺「なら─────」



俺「そこに居るはずだよな?」

俺は落下しつつ、パトゥーリアより上側の宙を仰ぎ見る



そこには─────



俺「もっさぁんッ!!」



坂本「誰がもっさんだあああああああああああああっ!!」


いつの間にか坂本がパトゥーリアの懐に入り込み、刀を振りかぶっていた。パトゥーリアは迎撃しようと─────

パトゥーリア「━━━━━!━━━━━━━━━「遅い」


坂本「  烈  風  斬  ッ ッ !!!!」



ズバァッ!


坂本の振るった烈風丸から、巨大な斬撃波が放たれる

それは再生を始めようとしていた、俺が作った縦罅に寸分の狂いも無く吸い込まれていき────


ズバァンッ!!


パトゥーリア「━━ ━━ ━━━━ ━━!」


ビキッ・・・バキィン!!


パトゥーリアの表面装甲が砕かれて巨大な亀裂が生じ、内側が大きく露出する


坂本の行った通り中は空洞であり、内部にある巨大なコアが丸見えになった

ミーナ「今よ!」

坂本「撃てえっ!!」

バルクホルン「はああああああああああっ!!」

シャーリー「うおおおおおおおおおおおっ!!」



ズドドドドドドドドドドドド!バララララララララララララ!ババババババババババババ!!ズドドド!ドシュドシュドガドガァン!!ズバァン!



パトゥーリア「━ ━━━━━!━━━━ ━━━ ━━ ━ ─ ・・・」


バキィンッ!パシュゥーーン・・・……



集中攻撃に晒され、パトゥーリアのコアが砕かれる

甲高い叫びと共に、パトゥーリアはその巨体を光へと変える

それに連れて周辺に残っていた護衛の子機もまた、一体残らず光と化し、霧散していった

564 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 20:55:08.17 ID:vPXI6jSY0
支援

565 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 20:57:00.91 ID:S7rEbzdD0

シャーリー「やった・・・!」

ルッキーニ「やったぁーっ!勝ったぁーっ♪」

バルクホルン「俺は!?」

エイラ「そうダ!俺!」

エーリカ「さっき剣で攻撃したあと、どうなっちゃったの?」

サーニャ「どこへ、行ったの・・・?」

坂本「俺!応答しろ、俺っ!」



シーン・・・


坂本がインカムで呼びかけるが、まるで応答がない


全員の脳裏に、最悪の事態がよぎる


バルクホルン「そ、そんな・・・」

エイラ「嘘、ダロ・・・」

ミーナ「・・・いえ、大丈夫よ」

バルクホルン「ミーナ?」


ザザッ…


俺『こちら俺。心配させてすいません。大丈夫、生きてますよ』

下からゆっくり上がってくる、一つの影があった

バルクホルン「俺!」

俺「無事だよ、無事。イテテテ・・・」

バルクホルン「大丈夫なのか?怪我は・・・」

俺「バスターソードを盾にしたんで何とか、な。おかげで致命傷は免れた。ストライカー片方ぶっ壊れちまったけど……」

バルクホルン「おまえが無事ならいいさ。良かった・・・」

俺「あ、ありがとう」

俺(また、心配させちまったな・・・)

坂本「まったく……、無茶しおって」

俺「少佐。・・・ご心配をお掛けしました」

坂本「・・・だが、おまえが血路を開かねば、勝利は無かっただろう」

坂本「良くやったな、はっはっはっ!」 ワハハ

俺「・・・少佐達が拾ってくれたおかげですよ」 ヘヘッ


エイラ「いっつもボロボロだナー、オマエ」

俺「そうか?……そうかもな」

サーニャ「もっと、自分を大事にしなくちゃ駄目だよ・・・」

エイラ「サーニャにあまり心配させるなヨー?」

俺(・・・・・)

俺「・・・そうだな」


こうしてパトゥーリアの撃破に成功した俺達は、誰一人欠ける事無くロマーニャ基地へと凱旋した。
(俺は負傷してストライカーを片方失った為、バルクホルンとエイラの手を借りている)

オペレーション・ノーティラスは一度の挫折を味わったものの、不撓不屈の魔女達の活躍により成功されたのだった




――――――――――MISSION COMPLETE・任務完了――――――――――




――――――――――――――――――――


<ロマーニャ基地・談話室>

ルッキーニ「それでねっ!剣を投げたと思ったら紐で繋がっててね、スゴかったんだよー♪」

リーネ「そうなんだ。すごいねー」 ニコニコ

ルッキーニ「それで紐を巻いてパトゥーリアに刺さった剣掴んでね、そのまま"ガガガガガガガガー!!"って───」


基地に帰還した俺達は、目を覚ました宮藤、リーネ、ペリーヌに出迎えられ、俺の怪我は、宮藤の治療魔法によりすぐに完治した。
万が一に備えて基地では退避準備を始めていたのだが、それも無駄骨で済んだようだ

そして三人が料理を振る舞い、その夜501は細やかな祝勝会をあげた

ワイワイガヤガヤ

坂本「・・・む」

ペリーヌ「少佐、いかがでしょうか……?」 ドキドキ

坂本「うむ、美味いぞペリーヌ」

ペリーヌ「あ、ありがとうございます///」 ポワポワ~ン

エーリカ「おいしーい♪」 モッサモッサ

宮藤「いっぱいありますからねー」 ニコニコ

俺「宮藤達の作る料理は本当に美味いな」 ムシャコラムシャコラ

宮藤「えへへ、ありがとうー///」


――――――――――――――――――――

バルクホルン「怪我はもう大丈夫なのか?」

俺「ん?……ああ。宮藤のおかげでな」

バルクホルン「そうか、良かった」

569 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 21:20:57.03 ID:S7rEbzdD0

俺「あんたの……」

バルクホルン「ん?」

俺「あんたの言った事、俺なりにやってみたんだけど・・・出来てた、かな……?」

バルクホルン「・・・・・ああ、良くやったぞおまえは」

俺「へへっ、ありがと♪」 ニッ

バルクホルン「だが、次は怪我の無いようなやり方にしろ。次回くらいは自力で帰還出来るようにしないとな」 ニコッ

俺「うおっ、痛い所突かれちゃったなー」 ハハハ

バルクホルン「ふふっ・・・」 ニコッ

ルッキーニ「ねえ、俺ーっ」

俺「ん、何だ?」

ルッキーニ「そのジャム取ってちょーだいっ。イチゴ味の奴」

ちょうど俺の席の前には、同種の容器に入ったジャムが複数置かれていた

俺「ん?ああ」 スッ

俺はイチゴ味のをルッキーニに渡そうと───

俺「・・・・・!?」 ピタッ

570 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 21:27:10.82 ID:S7rEbzdD0


俺「? ・・・?、?」 パチッ、パチッ


バルクホルン「俺?」

ルッキーニ「ジャム取ってよ~」


俺「あ、ああ・・・」 ヒョイ、スッ


ルッキーニ「違うよー。それはブルーベリー味だよ?」


俺「へ?」 キョトン


ルッキーニ「イチゴ味ッ!赤い奴が欲しいの」


俺「あ、赤・・・?」 パチッ、パチッ


何故か俺はジャムを取らない。目を丸くして、瞬きを繰り返している

シャーリー「これだろ?」 スッ

ルッキーニ「シャーリーありがとー♪」

バルクホルン「俺、どうしたんだ?」

俺「・・・・・・・・」 パチクリ、ゴシゴシ

バルクホルン「俺・・・・・?」

俺は応えない。気の抜けた顔でひたすら瞬きを繰り返し、目を擦る

571 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 21:31:02.32 ID:52Mp2+7s0
支援

572 :試作な俺-13話 支援多謝![sage]:2011/01/05(水) 21:34:09.23 ID:S7rEbzdD0

バルクホルン「大丈夫か?どこか……痛むのか?」

俺(・・・あれっ?) パチクリ

俺「あ、ああ。大丈夫だ。すまん」

バルクホルン「なら、いいのだが・・・」

俺「・・・・・・・・」

俺「あ、そうだ。俺バスターソードの性能報告するんだった。もう行かなきゃ」 スッ

バルクホルン「そうなのか?」

俺「ああ。おやすみバルクホルン」 ニコッ

バルクホルン「あ、ああ。おやすみ」

俺「それじゃあ俺!一足先に失礼しま~す!」 タッタッタッタッ

宮藤「ええっ?もう行っちゃうの?」

ミーナ「あら、お疲れ様」

シャーリー「お疲れー。無茶したんだからゆっくり休めよー」

サーニャ「おやすみ・・・」

エイラ「また明日ナー」

バタンッ

573 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 21:38:46.56 ID:5UCq1zd50
漏れ「股間が特に痛い…さすってくれれば治るはずだが、生憎手があがらない。頼む」

574 :試作な俺-13話[sage]:2011/01/05(水) 21:42:21.03 ID:S7rEbzdD0

<廊下>

俺(さっきのは、一体・・・・・・)

俺(気のせい、じゃないよな・・・・・・・)

俺「はぁ……………………」


ズ キ ン ッ !


俺「っ・・・!」

左腕に激痛が走り、思わず手で抑える

俺「こっちも、か!糞・・・!」

テクテクテクテク・・・


<ラオホウ・調整室>

俺「イデデデデデデ・・・!痛い痛い!!痛いって!」

助手「動かないで!我慢して下さい!」

俺の左腕に、普段は無いはずの黒い大きい痣が出来ている。色白の肌と比べて真っ黒だ

苦痛にもがいている俺を助手が抑え、薬のような物を痣に塗り込んで行く


――――――――――――――――――――

助手「もう、何で先に治療に来なかったんですか?」

俺「・・・だって、バレたら怪しまれるだろ」

俺「これ、治療魔法じゃ治らないんだし……」

俺「それに、祝勝会にも早く行きたかったし・・・」

助手(こっちが本心ね……)

助手「とにかく、次からは先にこっちに来てくださいよ?ダルシム大佐にバレたら─────」

ダルシム「シールドを使ったのか」

俺「!」

助手(っ!いつの間に!?)


俺「・・・・・」

ダルシム「何をした?」

俺「何って・・・、ただシールド張っただけだけど」

ダルシム「嘘だな」

俺「っ・・・」

ダルシム「貴様に施されている"超反射"を持ってすれば、シールドなど使う事も無く全ての攻撃を見切れる筈だ」

俺「別に、ちょっとしくじっただけだっての・・・」

ダルシム「・・・ふん」

ダルシム「下らん馴れ合いなんてやっている暇があるなら、少しは『再覚醒』でも起こしてみろ」

ダルシム「貴様が全盛期の力を取り戻せば、量産化はおろか、ヴェネツィアの巣を葬る事も造作も無いはずだろ?」

俺「・・・出来ねえよ。知ってんだろ?俺は───」

ダルシム「そうだったな。貴様は失ったんだったな」

ダルシム「・・・出来損ないの試作品(プロトタイプ)が!」

助手「っ!」

俺「・・・・・」

ガチャッ、キィッ……、ガチャン


助手「あ、あの……」

俺「いいよ別に。今更気にしてねーし」

助手「でも・・・」

俺「いいんだよ。それよりもありがとな?」

助手「へっ・・・?」

577 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 22:00:37.83 ID:5UCq1zd50
助手と聞くとカウプランのジョッシュ(仮)を思い出す

578 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 22:03:57.02 ID:+aiy6VcIP
ジョッシュというと
どうしてもプロの友達の方ががが

579 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2011/01/05(水) 22:04:19.68 ID:CXibu5yr0
ギュネイ「・・・」

580 :-Prototype-試作品-13話-かさなる力[sage]:2011/01/05(水) 22:10:26.19 ID:S7rEbzdD0

俺「バスターソード!アレ無かったら勝てなかっただろうし」

俺「また、助けられちゃったな」 ニコッ

助手「えっ・・・?でも、私だけが作った訳じゃ───」

俺「いいんだよ。アイツら俺の言葉なんか聞かないだろ?あんたが聞いてくれなかったら、開発される事すら無かったんだ」

俺「だからさ、ありがとう」 ギュッ、ニコッ

助手「へっ?///は、はいぃ///」

俺「それじゃ、今日はもう寝るよ」 スタッ

俺「おやすみー」


ガチャッ、キィ……、ガチャン


助手「・・・・・///」

助手(手、握られちゃった・・・)


助手「あの子、本当に笑うようになってくれたなぁ……」


助手(これも、きっとここの部隊の人達のおかげだよね・・・)


助手(今度、お礼を言わなきゃ・・・)



第二章・おわり




バスターソード

見てると一狩り行きたくなるような見た目の大剣。バスターライフル同様の大型装備。設計上「切り裂く」というよりも「叩き割る」という性質を持つ
対象に接触させると同時に、籠める魔法力を増やす事により慣性質量に作用させて破壊力を格段に上げる事が出来、剣としては非常に高い破壊力を誇る。
その攻撃を使うと剣の刀身がスライドして内部から青白い光を放つ
ワイヤーで接続された専用の小手を装備することにより、投擲しても回収が可能。また、刀身が非常に厚く幅広いため、緊急時には擬似的なシールドとしても使用可能
通常ウィッチでも一応の使用は可能だが、変換能力者専用装備なので威力は大幅に低下してしまう
最終更新:2013年01月29日 15:14