本スレにはとても投下できそうもないアレコレを書き捨てる場所です。
適当に内容が増えたり消えたりします。本編準拠かどうかも曖昧だったりします。
まぁここは寝言みたいなものなのでどうぞ生温かい目で見送ってください。

もどる時はこちら

にゅーではないな
+ 最上探訪、第二回
第16回 Xパート

『最上の空陸両用』の深淵に抉り込む最上探訪、ご好評に応えて第二弾ッ!
好評じゃない。多分誰も読んでない
誰も見てなければどんなことでもいい放題じゃないですか(キリッ
……!
それもそうか、なかなかやりおる
おかげさまで
それでは超時空シンデレラ最上探訪第二回、開始!
ちなみにわしが艦長
私が副長です、よろしく

…あの、一体これは
おっと、これは失礼しました
本日のスペシャルゲスト、第501統合戦闘航空団司令、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ中佐です!
ようこそ(ぱちぱち
えっと、どうすればいいのかしら
とりあえず、メタな話ですがシーン的には16話のあらすじパートから連続してますから、
まずはそのお手元の銃を下ろしていただくところから始めていただいてよろしいですかな
実はあらすじからしてこの企画の伏線だったのか、やるな
いっそ引き金を引いてしまったほうがいいかもしれないわね…

…で、わざわざ私を呼び出して、なにかご用ですか?
いや失礼しました、ミーナ中佐
実は15話あたりから引っ張ってる例の戦闘演習についてなのだが
美緒、いえ坂本少佐が提案した、<俺>さんたちの、ですか?
そう、せっかくだからストーリー的にもタイムリーなテーマで攻めようと思ってね
というわけで今回のテーマは

戦闘演習の予習と復習


ということで、今最もホットな(最上さん的には)話題にスポットを当てて考察しようと思います
次話17話を見るために必須…ではないですが、見ておくと微妙に嬉しい感じ
そして、読み飛ばしても全く問題ない類の企画にしようかと
カールスラントのエース諸君については、同じ御国の中佐からご意見をいただくのが適切かと思ってね
なるほど…納得はしませんが、理解はしました
わかりました、こちら側から提案したことですし、協力させていただきますわ
ありがとう中佐。まあどうかラクにしてくれたまえ
文章量的にも敬語はちょっと都合がわるいのでね
またメタな事を…
というわけで項1、「レギュレーション」からはじめようと思います

○レギュレーション

レギュレーションって、演習での勝敗その他の判定の事?
いえ、物語として表現する際の、飛行周りの能力の表現についてのです
アニメ本編のように「空中で静止できる、前にも後ろにも飛べる」等々の表現を無反省に取り込むと
とてもじゃないが戦闘場面が表現できたものではないからね
今回の戦闘演習では、基本的に戦闘の描写は『基礎的なエネルギー空戦の原則』に縛られるものとします

  • 大事なこと!

さて、本格的に話をするまえに「これだけは覚えておいて欲しい」事をひとつだけ
それは……

この記事は素人が書いています!
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だから、あらゆる類の誤解、あらゆる類の間違い、その他もろもろあらゆるアレコレがあると思うが
生暖かく見逃してください
いきなり逃げに走ったわね

さて、基礎的なエネルギー空戦の原則というと難しそうな感じですかね
ストパン界隈の人ならなんだかんだで知ってる人のほうが多そうな気がしますが
ざっくり纏めてしまうと下の通りになるのかな

1.飛行体は「位置エネルギー」「運動エネルギー」を持つ
2.上の2つのエネルギーは交換できる

位置エネルギーは高さ、運動エネルギーはスピードに置き換えてもいいか
そして、交換可能ということは、この2つをひっくるめて「飛行体は空戦エネルギーをもつ」と言い換えていい
機速が同じ場合、高い方にいるほうが位置エネルギー分、空戦エネルギーが高いということになるわけだ

  • 位置エネルギー+運動エネルギー=空戦エネルギー だから「高いところにいるほうが有利」?

空戦モノの物語で「高いところにいるほうが有利」とはよく云われる話ですが、
それは「空戦エネルギー量が高い」つまりエネルギーが多いから有利、という事になるのですかな
その言い方は誤解を招くような…いえ、いいんですけど
ミーナ中佐。ツッコミよろ、だ。続けて
はあ
空戦エネルギーというのは、確かに空戦を考える上では大切だけど、それが有利に繋がるのは
空戦エネルギーの上下関係が『選択肢』に絡むが故です

選択肢、ね
考えてみれば、エネルギーが高い低いと言ったってドラ○ンボールみたいに
エネルギー波の打ち合いで戦うわけじゃないですからな
機速その他の条件が同じ場合に「高いところにいるほうが有利」なのは、
高い側の機には、実質的に『戦闘の展開』を決定する権利が与えられるからです

  • 選択肢

仮に、上空3000mに機A、6000mに敵対する機Bが、それぞれ同じ機速で水平飛行している場面を想定しましょう
まず、両者の空戦エネルギーは、3000mぶんBが優越しています。これが前提
この状況で戦闘に入ると、やはりBの勝ちですかね
いいえ、違います副長さん
それ以前の時点で、Bはすでに選択肢を得て、あるいは行使しています
ほう?

例えば、BはAに対して急降下して攻撃を仕掛けることができるし、Aを無視して逃走することもできるし
そのままAを釘付けにしておくという選択もあるし、更に上昇して高度的優越を補強する事もできるわ
ふむふむ
Bに対して、Aができる事は限定的です
Bの攻撃を待ち構えるか、もしくは接近を警戒してさらに高度をさげるか。どっちにしても受動的対応を強いられます
AがBの高度まで上昇して攻撃を仕掛けるという手は?
上昇する、という動作はスピードを浪費するし、上昇中はかなり無防備な状況になるから…
乱戦状態ならともかく、相手に冷静さがある状況ならばトロトロ昇る敵機はいい餌になるだけね
上りハシゴをえっちらおっちら昇る相手の、その脇腹を蹴りつけてやれるという状況か
高度差が有る状況では、AはどうしてもBに対して受け身にならざるを得んわけですな
戦闘の展開をどういう風に持っていくかについて選択権を持つ、これがイニシアティブを得るということね

だからこそ「戦闘に入る前に高い位置を占めておく」事が重要視される、と
もっと正確にいうと「戦闘に入る前に空戦エネルギーを多く獲得しておくこと」ではないかね
正解です、艦長さん
高度、位置エネルギーというのは確かに空戦エネルギーの要素の一つですが、さっき説明したとおり
それはスピード、運動エネルギーと変換可能な、あくまで一つの価値でしかない事はわすれないでね
1945当時でジェットストライカーが待望されるわけですな
高度差をスピードで圧倒できるからな

まあ、「高いほうが有利」っていう表現が多いのは結局、どうしてそういう風潮になったんですかね
この時代の航空機はジェットフュエルを使用する現代の戦闘機とは違って
エンジン出力だけで自重を支えきる事はできないくらいの出力しかありませんでした
機体を前に推進し、揚力を生む翼で空気を切る事で機体の下に空気を抱き込む、空力の力を借りなければ
飛ぶことはかなわなかった時代だね
そういう世界ですから、高度を獲得するのは誰にとっても大変だったという事で、高さがフィーチャーされたんじゃないかと
水平に飛ぶ上でのスピード勝負なら、まだ技術によって優劣がつきますし

○予習

そろそろ書いてる人にもよくわかっていないエネルギー空戦の話はおしまいにして、
今回の戦闘演習の予習にはいりましょう
ちなみに、搭乗機体は以下のとおりです

ゲルトルート・バルクホルン、Fw190D
エーリカ・ハルトマン、Bf109
ペリーヌ・クロステルマン、VG39 Bis
<俺>、Fw61(F)

  • トゥエーリカ編

まずは、搭乗割のうちのふたり、カールスラントエイセス
ゲルトルート・バルクホルン大尉とエーリカ・ハルトマン中尉から
細かい言を要しない、我がカールスラントでも一二を争うエース二人組ね
細かいプロフィールは公式サイト、もしくはDVDブルーレイの特典についている全記録を見てね
amazonほか、全国のヴィデオショップにて好評販売中です

…さて、DVDを売ったところで、中佐の忌憚なき感想をいただきたく
文字通り、作中では『最強』の代名詞を共に背負う二人組よね
だからこそ、俺スレでは『トゥルーデに勝つ』っていうのが強さを現すのにとても便利な指標になってるけど
<俺>くん登場当時、確かバルクホルン大尉と対戦して「ボロ負けした」っていうのは<俺>くんが最初だったかな
他に誰かいたような気もしますが、さすがにもう2年近く前の事はよく覚えてませんな
っていうかもう2年も書いてるのか、こんな地味な話を
話数が続くたびに更新期間が指数関数的に伸びて行ってますけどね
こんなクソみたいなおまけを書いてる暇あんのかって話ですよね(ぼそっ
銃殺

そういえば、本編でちょっと気になる描写があるんですけど
「バルクホルン大尉は縦の機動…素早い上昇とダイブで相手を翻弄するパワータイプ、
ハルトマン中尉は縦横無尽な動きで戦場を突破して、機動力を生かした一撃離脱」っていう分析だけど
これって元ネタの人物たちの戦法とは違うわよね?
ゲルハルト氏のほうはあたる書籍がなかったので詳細不明ですが、エーリヒ・ハルトマン氏の戦法は
実際には「観察-攻撃-離脱」を主とした一撃離脱戦法の第一人者ですな
ドッグファイトについても並のパイロット以上のようですが、可能な限り巴戦は避けるのが信条のようです
このあたりは基本的にアニメ準拠らしい
書き手の印象だと、エーリカさんはドッグファイトの名士で、逆にゲルトルートさんは
どひゅんとぶっ飛んで刺すタイプに見えたそうだ。まあエーリカさんの場合は2期10話の話が…
最強対決イコールドッグファイト、っていう絵的な制約もあるし、エーリカのシュトゥルムもそれっぽい能力だし
あと、「なんかFw190のほうが重戦っぽい」という印象があるとか、いろいろあるらしいです

まあ、結局「強い」っていうのが前面に押し出されるっていう、SWでは象徴的な二人組よねえ

  • ペリーヌ編

<俺>くん抜けてる抜けてる
ざっくりステータス的な話をすると、ペリーヌ中尉はガリアのトップエース、<俺>くんは空陸両用的な
素朴に本音で言ってしまうと、まともにやりあってヘリで戦闘機に勝てるわけ無いでしょ、という…
一言でぶった切った
ペリーヌさんの場合はトネールっていう一撃必殺はあるけど、訓練では使えないわよね
なんか、公式で思いっきり人に向けて撃った事があるらしいですが
何のことかしら
アニメしか見てない人相手なら大丈夫

アニメだと、とにかく能力的にはパッと見、地味よね
以前フミカネ氏が出したステータス一覧なぞ見てみると、まあどの値もまさに平均値
良くも悪くも中堅という言葉がぴったり当てはまるという
バックボーン見てみても、設定上でも決して弱い子じゃないのよ
強くない≠弱いの典型例ですか

<俺>くん
ストライカー履き替えないのかしら
美緒の、あの…そう、れいしきとかなら履けるんでしょう?
それやってしまうとホントにただのウィッチその1になってしまう的な事情が…
とはいえ、まったく目がないわけでもない
そのあたりは、次のコーナーで

  • 戦闘予想

というわけで、ここらへんで演習の経過がどうなっていきそうかを予想したいんですが
予想も本編も書き手が同じ、なんというマッチポンプ
拘束
さっさと始めましょう
ちなみに、<俺>くんたちの作戦会議については16話を参照してくれたまえ

ところで、2対2では無理ですか
無理ね
何故でしょう
ペリーヌさん、いえ、ほかの3人と<俺>少尉ではストライカーの特性が違いすぎるからです
高高度性能では圧倒的に低いし、速度性能も一歩出遅れる
逆に、特に低速域での運動性能はおそらく他を凌駕する面があるでしょうね、ヘリだし
こうなると、実力差うんぬんの前に連携するためのハードルが高すぎるわ
実戦なら、編隊内の機体の多様性は運用の柔軟化に寄与するけど、こういう場面ではね
一緒に戦うからこそ、ペリーヌさんたちが一番それを理解してるだろうし、必ず分断を狙うはずよ

上で出た、エネルギー空戦において<俺>くんは圧倒的に不利ですが、では勝ち目はないと?
それは否だな
艦長からツッコミが来ましたか
まともな空戦で勝てないなら、彼ならまともではない状況を作ろうとするだろうな
まともではない…?
例えば低空、それも地面すれすれで戦うというのも手だ
確かに、それはありですね

さっきのA、Bの状況において、高度的に劣位なAが能動的に打てる、数少ない手のひとつがそれですね
自分から高度を捨てるのですか?
同速度、低高度の状況で一番恐ろしいのは、上の敵が高速で降下攻撃を仕掛けてくることです
上から落下分の速度を上乗せした高速で飛来しての射撃、さらにそれをかわしても敵は速度を利用して
もういちど上昇、そしてまた上から落ちてくるという反復攻撃を受けるのが一番辛い
少なくとも地面すれすれまで落ち込めば、敵が上から高速で突っ込んでくるのは防止できるからな
墜落してしまうから
低空での戦闘ということは、エネルギー空戦を放棄させるのと同義ですからね

そもそも低空の敵というのは攻撃しにくいんです
上空と違って、低空では機動が制限されることが多いし
その上、低空域は<俺>くんのフィールドだ
そうなると、案外低空域でなら2対2はあり得るかも知れませんね

もし仮に、分離するでもなく低空に引きこむでもない、と言うことになれば…
エサだな
喰われます
な、なにか秘策があるかも知れないじゃないですか!?

○おわりに

というわけで、ぐだぐだながらも解説と予習、ということで
そろそろ終わりになりますが、ミーナ中佐、最後に纏めていただけますか?
は、はあ
そうですね、まあ、同じ隊員どうしの訓練ですから、怪我のないようやってくれれば結果はどうでも
このおまけの全否定ですね、ありがとうございます

ところで、ミーナ中佐にお願いがあるのだが
なんですか
16話のあらすじで企画してた賭けの話なんだが、黙認してはくれまいか
ここで言うことなんですか(失笑)
船乗りの数少ない楽しみということで、どうか
はいはい。もう、好きにしたらいいんじゃないですか

というわけで、今回はここまでです。お相手は
第501統合戦闘航空団、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケと
扶桑皇国海軍大佐、巡洋艦最上艦長と
同艦副長にてお送りしました


+ …?
○こぼれ話
というわけで、今回も無事終了したはずなんだが、なんだこのコーナーは
それが、その…ミーナ中佐が
ちょっとおじさま、話はまだ終わってないのよ!
あわわ
そっちのおじさまも、ちょっと来て
う、うむ…

まさか、飲ませたのか?
いえ、飲まれたんです。棚に隠しておいたアレが何故かばしゃーんと降ってきて
…そうか、2期9話的なアレか

だいたいね、「せんとーえんしゅーだー!」とか簡単に言っちゃったりするけどね
501のウィッチ全員を参加させる訓練を一回やるってだけでどんだけ手続きがいると思う?
他の基地とかにウォッチの穴埋めを頼まないといけないし、11人を同時に飛ばす経費だってバカになんないし
は、はあ
それにね、あの上層部のじじーどもがこれまたうっさいのよ!
この前みたいなマロなんとかみたいなヤツはいないけど、それでも苦労させられてばかりでもうね
世界の空は誰が守ってんだ、って話ですよ
ふんぞり返って無茶ぶりばっかりしてきてもうね

もうね、私が頑張って調整して調整して、ってやってもそういうジミな部分って描かれないのよね
アニメでもゲームでもみんなそうなのよ、やんなっちゃう
部下は命令違反しまくるしな
ホントにねえ!
3期あるとしたら、絶対「ミーナの長い一日」的な話数欲しいと思うんだけどどうかしら
た、高村監督にお願いします…
劇場版どうなるのかしらね…
っていうか、いったいいちゃいちゃはどこに行ったのこの話って
なんで私達こんなところで似非ミリタリめいた話してるのかしら?
台本によると次の話あたりからいちゃいちゃさん復活するらしいですよ
まあどうせ相手は私じゃないから、いちゃいちゃしようがしまいがホントはどうでもいいんだけどね
うわあ…
ですけどミーナ中佐、仮に自分が相手だったとして、<俺>くんといちゃいちゃしたいですか?
うーん…
うん、ガンバれ<俺>さん♪
うわあ…
いや、嫌いじゃないけどね、<俺>さん

ここに来て白銀がPSPでリメイク出るらしいけど、どうせなら別ゲー出せばよかったのに
アレのために箱○買った書き手的には、アレは結構良いゲームらしいですけど
だからこそ移植されちゃうのは悔しいですね
できればDSゲーにも手を出したいが、なかなか安くならないので手が出ないらしい
安い男!
…ねえ、劇場版どうなるのかしらね!
どうかな
あ、その前に10日のオールナイト、私もいくからよろしくねー!
実はわしも…
切りがないからおわりましょう!
さよーならー


+ 最上探訪、第一回
艦橋談話その1

艦長「ようこそ、我らが巡洋艦【最上】へ。歓迎しよう」
副長「作品タイトルに名前がついてるにも関わらず、作中ではまったくと言っていいほど姿を見せないナゾの船【最上】…
    その神秘のヴェールが、いま剥がされる!」
艦長「いや、そんなたいしたもんでもないだろう」
副長「ここは盛り上げておきましょうよ」

副長「ちなみに、何時までも艦長副長じゃ読むのも大変だと思いますので、
    これから吹出しは艦長=>カ、副長=>フでいきます。
    カンちゃんフクちゃんと親しみを込めて覚えてくださいませ」

フ「それでは早速今回のテーマは…艦長どうぞ!」
カ「今回のお題は、巡洋艦最上の戦術構想とその実際、だ」
フ「本編ではいきなり損傷していたためその能力を発揮できない最上ですが、
  その実態は一体どのような戦いぶりであったのか、全最上さんファン必見!」
カ「…ノってるな」
フ「こういうコーナーと、あとはあらすじパートしか喋れる場所がないですから必死ですよ?」

1.巡洋艦最上の戦術構想

フ「それでは、9回目投稿より、今回のテーマに関連した発言を振り返ってみましょう」

△▽△▽△
坂本「そういえば、航空母艦ではなく巡洋艦に乗り込んでいるウィッチというのは珍しいな。
    お前はいったいあの船で何をやっているんだ?」

俺「ああ、確かに珍しいですよね、艦船付きウィッチって。
  細かいことは話すと長くなっちゃうので割愛しますけど、
  簡単にいうと、戦闘では俺は最上のいち兵装として動くことになるんです」

坂本「具体的には何をするんだ?」

俺「基本的にあの船で俺が求められている役割は、艦上防空と打撃支援です。
  まあ単純に言えば、シールドで敵の攻撃を防ぐのが第一で、
  射撃によってネウロイの装甲にダメージを与えるのが仕事です」

坂本「つまり、普通に攻撃するということではないのか?」

俺「いいえ、あの船の場合、構想では主攻戦力は最上なんです。
  俺はあくまで魔力を込めて攻撃をすることでネウロイの防御装甲を破壊、再生を阻止するのが役目で、
  最後は最上が艦砲によってネウロイのコアを物理的に破壊することで撃破する、という戦術思想です。
  艦船とウィッチ双方が有機的に連携することで勝利する、そういうコンセプトですね。
  ええとつまり、剣術でいうと、俺は二刀流における『左手剣』みたいなもの、になるんです」
▽△▽△▽

カ「ふむ…だいたいまとまってるじゃないか、やるな<俺>くん。
  さて、それでは我々はこれに補足するかたちで話を展開していこうか」
フ「まず、<俺>くんの発言要旨を纏めると↓のようになります」

a.<俺>少尉は戦闘中、最上の指揮下で戦闘に参加する
b.仕事の一つは、船を敵の攻撃から守ること
c.仕事の二つ目は、ネウロイを射撃して最上の攻撃を支援すること

カ「では、一つづつ解説していくか。
  まずは『a.<俺>少尉は戦闘中、最上の指揮下で戦闘に参加する』から」
フ「とはいえ、一見すると『あれ、別に普通のことじゃね?』と思われるかも知れませんので
  ここで一度、海軍の艦隊の指揮系統についておさらいしましょう」

指揮系統α
  【艦隊司令】━━━【空母艦長】━━━【空母艦載機】
         戦闘指令       発進命令

フ「ところで、みなさまもご存知のとおり、空母の戦闘力というのは実際には艦載機が持っているものです」
カ「つまり、空母にとっての戦闘参加というのは『艦載機の発進』がその実行動となるわけだ。
  艦隊司令からの命令に従い、空母は艦載機を発進させる」
フ「お手元にDVDが有る方は、二期4巻、8話をご覧くださるとよろしいかと。
  あの時艦隊は、戦艦大和に乗込している艦隊司令(杉田艦長)の『全艦戦闘準備』の号令で戦闘開始しています。
  艦載機が発進していく姿も見れますな」
カ「DVDとかお前な…」
フ「おまけですし説明の役にもたちますから、メタも勘弁してくださいな」
カ「まあ、いい。
  指揮系統αを見ればわかるとおり、空母艦載機の発進の命令はあくまで艦長が発令するが
  そのきっかけ自体は艦隊司令から発令される戦闘指令に依る事になると理解してほしい」

フ「さて、ようやく最上さん的な話に入ります。
  <俺>くんはこう言っていましたよね、『俺は最上のいち兵装として動くことになる』と。
  つまり、<俺>くんは指揮系統βで説明している指揮系統には入っていないのです」

指揮系統β
  【艦隊司令】━━━【最上艦長】
                 ┃
                 ┗【第一飛行隊】【第二飛行隊】

カ「つまりどういう事かというと、最上の第一、第二飛行隊については艦隊司令から指令を受けることなく
  私の判断で独自に発進、行動させることが出来る、ということだ」
フ「逆に、艦隊司令から全艦戦闘の号令がかかっても敢えて発進させない、ということも可能です。
  発進の応否だけでなく、行動の内容についても同じです。
  巡洋艦最上は、上から邪魔されることなくウィッチである<俺>くんを最大限活用することが出来るわけですね」

カ「そして、その<俺>くんに実施してもらっている内容が、『b.仕事の一つは、船を敵の攻撃から守ること』
  および『c.仕事の二つ目は、ネウロイを射撃して最上の攻撃を支援すること』となるわけだ」
フ「このあたりは戦術の範囲なので一緒くたにやってしまいますか。
  b.についてはだいたい想像がつくかと思われますし、それでだいたいあってます」
カ「重要なのはc.で、これはウィッチではなく、いやむしろ艦砲こそ主力とするという最上の戦術構想を追求する戦術だ」
フ「ネウロイは物理的に強固な装甲を持っており、またダメージを与えても自動復元されることはよく知られています。
  しかし、魔力を込めた攻撃であれば装甲を貫通・破壊し、また復元を阻害することが出来るという事はご存知でしょうか?
  つまり、ウィッチに攻撃をさせ装甲を損傷させれば、艦砲によってでも効果的な打撃を与えることができるのです」

フ「それでは、まとめにはいりましょう」
カ「ひとつ、軍艦は強力な物理攻撃力を有しているが、魔法的装甲を持つネウロイと対峙して単独では有効打を与えられず
  またネウロイの攻撃を防ぐ手段も存在しない。
  ひとつ、ウィッチは魔力によってネウロイの装甲を能く破壊し、また攻撃を防御するシールドを有しているが
  物理的攻撃力が低く、特に海洋に現れる大型ネウロイに対しては、航空ウイッチの機関砲などでは制圧力が足りん。
  このふたつを統合し、魔力と物理力を好く組み合わせてネウロイを撃破する、これが我が最上の戦術構想である」
フ「そして、その連携を上層部などから邪魔されず実行するために、<俺>くんの命令系統を直接握れるようにした…
  これが、世界で最初の『ウィッチ・クルーザー』と呼ばれるべき艦、最上の正体です」

2.巡洋艦最上の戦術構想、その実際

フ「…と、お題目はカッコイイんですがね」
カ「実際にはなかなか難しいのだ、これが。
  なにせウィッチという個人と、数百人で運用する軍艦の有機的連携という大それた構想だからな。
  もう<俺>くんとは1年以上の付き合いだが、未だ満足行く形には仕上がっていない」
フ「現在は主に艦上防空を中心に作戦してもらっている状況です。
  攻撃については、<俺>くんが撃った後にやっとこちらが照準を合わせる、という程度の事しか出来ていません。
  もっとタイミングを合わせて、<俺>くんの攻撃直後に撃てるようにならないとネウロイの復元力に対抗できませんね」
カ「ふっ…ウィッチと艦船の完全なる連携、そして夢の『ウィッチ・クルーザー』まで、道は遠いな」
フ「とは言え、諦めるつもりはありませんが」
カ「もちろんだ」

フ「ところで、我らが最上の主戦力の一翼たる<俺>くんについて艦長はどう思っていますか」
カ「優秀な戦士だな、ひとことで言うと」
フ「優秀なウィッチ、ではないのがポイントですね。
  実際、彼のウィッチとしての能力はさほど高いものではありません」
カ「魔力は並のウィッチより低いくらいだし、固有魔法も基本的に海中に潜水しないネウロイ相手には使い道がない」
フ「…と、常識的に考えれば『いらん子』扱いされるレベルのウィッチ、ではあるのですがね」
カ「彼のいい点は、自分の能力は低いということを自覚した上で、自分に何が出来るのかを考えつづける真面目さだな」
フ「彼は自分に出来ないことを『出来ない』という事に躊躇がありませんから。
  その上で、自分に出来ることをどう扱えば目標を達成できるか、という事を考える強かさがありますね」
カ「オペレーションサラマンドラなぞはその典型だったな」
フ「あとは、自分に自信を持ってもらうことと、士官らしさを身につけてもらえればもっといいですね」

カ「うむ、<俺>くんを一本釣りしてきた副長の功績は大きい。
  だが、やっぱりウィッチをいち艦船の乗組員として取り扱うというのは政治的には大きな問題でな。
  上層部からは嫌われているな、我々は」
フ「そのせいで補給艦の支援など、外周に回されることも多いのですよね。
  まったく、上層部の頭の古臭さには呆れるばかりです」
カ「…というわけで、未だ構想は道半ば、それに大海戦への参加も出来ていないから目立たないが、
  いつかはこの戦術構想が世界の海戦を変える、わしらはそう確信しているのだ」
フ「だからこそ、<俺>くんにはもっと大きな存在になってほしいですね」


カ「…さて、これで第一回は終わりだが、果たしてここまで読んでくれた人が何人いるかな?」
フ「やっぱり無駄に濃いんですよ、この記事。
  中途半端にミリってるとこういう事になる!」
カ「しかもミリ的に正しいのかどうかも良く解らんしな」
フ「まあ、おまけですから。おまけですから」
カ「そしてこういうのにかまけている間に本スレで『久しぶりに見た』とか言われるんだな、わかるぞ」

フ「ちなみに、最上さんが501に入る前のプレストーリー『最上の空陸両用零』では
  巡洋艦最上が損傷を受けるに至った対ネウロイ戦闘を通じて我が艦の活躍が存分に堪能できますので、是非」
カ「いや、そんなページはない、ない」
フ「いつか書かれるかも知れないじゃない、そんな希望を捨てたくない!
  …のですよ」

+ まだ俺が『仲間』とバカ笑いしていた頃の話
「…まさか、それからわずか1年足らずで耳と尻尾が生えてくるようになるなんて、この時は想像もしてなかったんだがな」
8年前、1937年

ここは扶桑皇国陸軍千葉(センバ)歩兵連隊基地。
その基地入口を、いま3人の若者が談笑しながら歩いている。
顔見知りの番兵に軽く手を振りつつ街に出る、ラフな格好をした3名の若者たち。
本日の稼業を終えて、娯楽を得んと街に繰り出す第312歩兵分隊の兵士たちであった。

「おううああああ、ケツがいってええええ」と尻と腰を撫でつつ歩くのは<俺>上等兵。
今日の射撃指導において教官殿より頂戴した『指導』がいまだ尻の中で痛痒として残っていた。
「ひゃははは、向日葵ちゃんどうした?穴にはいっちゃったか?カマ掘られちゃったか?」
とにやにや笑いながら聞くのは、分隊の同僚であるイガグリ頭一等兵だ。
<俺>は「うっせーバーロー」と言いながら返すが、その語気はいまいち精彩を欠いている。
そんな彼の代わりにイガグリ頭に、言い合っている二人の真ん中を歩く青年が言葉を向ける。
「ションベン太郎ことイガグリ頭一等兵殿は、頭なら100発打たれても応えないから羨ましい限り」
小さく笑うときの顔が、どうも人を小馬鹿にしているように見えてしまう彼は、その名もインテリ上等兵という。
思いがけずインテリに揶揄されたイガグリ頭は苦い顔をして言う。
「オメーはヤワすぎるんだよ。だいたいでかチンさんは溜めてるから重たいんじゃねえの、ちゃんと適当に抜いとけよ」
その言葉に今度はインテリが頭痛を催したように片目を閉じる。
その姿に<俺>が「お前らに比べりゃ、向日葵の俺はずっとマシだな」とからからと笑った。
そこに二人が声を合わせて「お前にはチンコすら付いてないから俺ら以下」と反論し、<俺>はしこたま凹んだ。

向日葵だのションベン太郎だの、でかチンだのというのは、今日の射撃指導にて
あの『漬物石のほうがよほど愛嬌がある』真四角ヅラの教官殿より賜ったアリガタイ二つ名である。
<俺>上等兵は動くマトへの狙いに時間をかけ過ぎ、「日がな一日マトを見ていたいのか」と言われ。
イガグリ頭一等兵は逆にロクに狙いを付けないままに連発して6発中4発をはずしたため
「貴様よりはションベン太郎の象のほうがちゃんと池にモノが入っていくし、マトを外さん。教えを乞うてこい」と言われ。
機転もきく知恵者だが体力の低いインテリ上等兵はどうしても銃身が下がり気味になり狙いがマトの下に固まり
足払いをかけられた上に「モノがでかいせいで体が傾いとるのか?狙いも体幹も悪いな」と嘲笑われた。
野郎はムカツクが妙なユーモアのセンスはあるな、というのがあの漬物石教官殿に対する兵士たちの共通見解である。

お互いにお互いのことを揶揄しあってはいるものの、結局はみんな同じヤツに好き勝手言われて蹴られ殴られているのだ。
だから、口ではとやかくいいながら実際のところこれは憂さ晴らしをしているようなもの。
なじり合っているうちに、いつしか稼業での嫌な感情は薄れ、ニヒルな嘲笑がバカ笑いに変化していく。
いつしか話題は移り変わり、基地の中の他愛ないうわさ話をささやき合っていた。
「輜重の森山が仕出し業者の娘とよろしくやってるってウワサ知ってるか?」とイガグリ頭が切り出せば
インテリが「基地のハズレの雑木林に連れ込んでるっていう話があるな」と、どこから入手したものか補完情報を提供し
「連れ込んだ所を取り押さえてやろうぜ。俺らもオコボレに預かってやろう」と<俺>が話を膨らませる、
そんないつものパターンの会話に落ち着いていく。

そんな感じでゲスな会話に花を咲かせつつ街への道を歩いていたその時、<俺>はふと空の一点に影を認めた。
その影は、少しずつだが確実に大きくなり、そして象になり、さらに姿としてはっきり目に映るようになってきた。
その姿とは、ほうきにまたがって空を飛ぶ、軍服姿の少女の姿である。
「…魔女だ!」と<俺>は叫んだ。やいやいと喋繰っていた二人もその叫び声で同じく空を見上げる。
ほうきに乗って飛ぶその姿は俺たちから見て右手のほうを、基地に向かって飛んでいく。
その途中で、<俺>たちの目には遠目ながらその繊細な顔とすらっとした肢体が焼きつく。
魔女のほうは3人に気づくことはなく、そのまま彼らの後ろのほうに飛び去っていった。
その姿が木と家屋の屋根の下に完全に隠れるまで、3人はその姿を見つめ続けていた。

「…すげー、魔女だぜ魔女!」イガグリ頭は興奮したように叫ぶ「御利益あるかなあ」
「魔女、なんて言い方古いぜ。いま風にいうならウィッチって言うんだ」とインテリは、こちらも若干頬を上気させて言う。
「ウィッチ?」とイガグリ頭は首をかしげたが、呼び方なんてどうでもいいと思い<俺>に声をかける。
「俺初めて見たよ。お前は?」しかし<俺>は答えない。その代わりに一言、万感の思いを込めて漏らす。
「かっわええ…やりてええええ!」

インテリが「なんだ、一目惚れか?」と笑い、それに<俺>は「惚れたっていうか、かわいいだろ」と顔を赤らめる。
「基地に行ったみたいだけど何の用かな?戻ったら会えるか?」と真剣に考える<俺>に、しかしインテリは釘をさす。
「…ウィッチはやめとけ」「なんでだよ」不満げに聞く<俺>にインテリは噛んで含めるように言う。
「軍属のウィッチってのは貴重な存在なんだ。しかも、男と交わったら最悪魔法力が無くなる可能性だってあるんだ。
そうしたらウィッチじゃなくなる危険だってあるんだ。衝動に任せてヤッちまったら、下手すりゃ軍法会議モンだぞ」
<俺>が「マジかよ…」と話を理解した苦い顔で言ったのに満足して、インテリは「ま、残念だったな」と肩を叩いた。

そこにイガグリ頭が「しかし、なんで基地にウィッチが来るんだろうな。いままで来たことなかっただろ」と訝しむ。
「多分、この前扶桑海で起きた怪異との大規模な海戦に関することじゃないか?」とインテリが言う。
その言葉に<俺>は先日見た新聞の記事を思い出し、「扶桑海事変か」とつぶやく。インテリはうなづいた。
「ふそうかいじへんって何だよ」「お前新聞読めよ。この前大規模な海戦があったんだよ」と<俺>はイガグリ頭に返す。
インテリが「その海戦なんだがな、ウィッチ用の新兵器が使われたっていうのと、怪異の様子が今までと違うってんで
結構いろんな情報が出てきてるんだよ。多分それ絡みで間違いないだろうな」と二人に説明した。

「あーあ、ウィッチか。なんとかできねえかなぁ」とぼやく<俺>にインテリは笑って言った。
「そりゃ、ウィッチの素質は遺伝するっていうから、100歩譲ってお前がウィッチになればあるいはヤレるかもな」
それに<俺>は「バカ。男がウィッチになれる率なんてほとんどねーだろ」と笑った。
「それより、さっさと飲み行こうぜ」とイガグリ頭が促し、3人は再び談笑しながら歩き出した。

店に入り、しこたま飲んでいい気分になっていくうちに、漬物石の罵声もウィッチの横顔も
<俺>の頭からは飛んでいった。

消したもの:
秘め声CDっぽいヤツ@第三回時点
まだ空を見上げるだけだった頃の話(あるいはケツを蹴り上げられる話)
秘め声CD弐みたいなヤツ@12回目終了時点
最終更新:2013年01月30日 14:22