テレポート俺3




843 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:07:12.26 ID:pmL9rPKn0
よっさーじゃあ行きます。クリスマス関係無いけどね
―――翌日


俺「…眠う」

時計を確認する。そろそろ起きたほうがいいか。
昨日は色々あって疲れてたからかぐっすり眠れた。
俺はとりあえずベッドから起き上がりパンツで寝ていたのでズボンを履きかえる。
昨日あんな事があったんだから部屋のなかだろうと安心は出来ない。

バルクホルン「おい! いつまで寝てるつもりだ!」バン

俺「ノックくらいしろよな…」

あ、危なかった…昨日の経験が生きたか。
ていうか朝の男の部屋に急に入るってどういう事だ。
こいつは男に対する配慮って物を知らないのだろうか。

バルクホルン「お前のストライカーユニットが届いたぞ! 早くハンガーに来い!」

俺「ああ、すぐ準備して行く」

ったく別に急がなくてもストライカーユニットは逃げないっつうの。
せめて朝飯くらい食わせろよ。


844 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:10:18.96 ID:pmL9rPKn0
―――ハンガー

シャーリー「へ~これか、何か大きいな」

バルクホルン「それにこの武装も気になるな…」

俺「待たせたな、別に先に見てて良かったんだぞ」

バルクホルン「遅いぞ! 何やってた!」

俺「別に着替えてただけだろ…俺に寝巻きで来いと言ってるのか」

シャーリー「バルクホルンはずーっとハンガーで待ってたんだ。悪いが大目にみてやってくれないか?」

バルクホルン「模擬戦に備えて相手の機体について調べとくのは当然の事だ!」

シャーリー「だったら別にこんな朝早くじゃなくてもいーだろ」

バルクホルン「も、もしネウロイの襲撃があったりしたら調べられないだろ!」

シャーリー「へいへい、早く見たいんなら最初からそう言えよなー」

バルクホルン「誰もそんな事は言ってない!」

…仲良いなこいつら。このまま放っておくと昼飯までずっと口論してそうだ。
口論と言ってもバルクホルンが一方的に言い負かされてるが。

俺はとりあえずユニットを運び出す事にした


845 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:14:03.08 ID:pmL9rPKn0
俺「よっこらせ」ガコン

バルクホルン「あ! 何勝手に…」

シャーリー「何だこれ? 真っ黒に塗装されてるな…」

バルクホルン「それにこの白の十字架のエンブレムは何だ…見た事ないぞ」

俺「えーと武装は…」

あの2人はどうやら俺のユニットに興味津々みたいだし武装の方を見る事にした。

シャーリー「おい…これジェットエンジンじゃないのか?」

バルクホルン「何? だとしたらまさかMe262…?」

シャーリー「いや、それにしては妙にゴツゴツしてんな…」

俺「それ、試作機なんだ。だから形がちょっと変わってるんだと思う」

シャーリー「試作機?」

バルクホルン「だからまだ見た事がないのか…」

俺「あ、武装はこっちか」

箱を開けてみるとMG42とその銃弾が入っていた。
だが俺の愛用してた物が見つからない。


846 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/25(土) 16:14:52.84 ID:ksKPQxdp0
支援ぬ

847 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:17:18.17 ID:pmL9rPKn0
バルクホルン「これは…MG42か」

シャーリー「俺ーこっちの厳重に保管されてる奴はなんだ?」

俺「ああ、何だこれか」シュルシュル

俺はぐるぐるに巻かれた何重もの布を取っていく。

シャーリー「うわっ、何だそのでっかい剣は?」

俺「こいつはツヴァイハンダーって言う…まぁカールスラントの両手剣なんだ」

試しに剣の柄を握ってみる。
うん、いつ握ってみてもいいもんだ。手にしっかりフィットする。
試しに3回ほど素振り。ぶん、ぶん、ぶんといい音がする。

俺「よし、こんなもんか」

バルクホルン「俺! この機体のスペックを見せてくれ」

俺「はいはい…どうぞ」

バルクホルン「ふむ……出力はMe262に劣るが…構造と設計が塗り潰されてるな、名称は…ミネルウァ…?」

シャーリー「俺! 早速競争しようぜ!」

俺「おお、やるか」

バルクホルン「ま、待て! 私も行く!」


848 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:20:37.74 ID:pmL9rPKn0
―――基地上空

シャーリー「という事で、あのバルクホルンの居る所まで飛んで戻るだけだ」

バルクホルン「全く何で私がこいつらのために審判などを…」ブツブツ

俺「何か機嫌悪そうだぞ」

バルクホルンはここから5キロほど離れた海上で腕を組み仁王立ちしている。
何だかんだで引き受けてくれてるし、実は親切な人なんだろうか。

シャーリー「たしかにそうだな、後で芋でも食わせてやるか」

俺「ハハハ…軽いな」

バルクホルン「おーい! やるなら早くしろー!!」

シャーリー「分かったー! 適当に合図してくれ!」

俺「よし、そろそろか」

シャーリー「私は負けないからな?」

俺「俺もそのつもりだ」

そしてバルクホルンは大きく手を上げ、少し間を挟み手を振り下ろした。


849 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:23:57.76 ID:pmL9rPKn0
―――隊長室


坂本「こんなにスペックが塗りつぶされてちゃ何が何だか分からないな」

ミーナ「でもこの形状はジェットストライカーみたいね…」

坂本「全く…ホント上層部は何を考えているのか」

ミーナ「彼を信用しても良いのかしら?」

坂本「前にも言ったが、最近のネウロイは強力だ。使える戦力があるなら利用するまでさ」

ミーナ「…そうね」

坂本「だが、今度上層部に探りを入れてみる必要があるな」


850 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:26:16.60 ID:pmL9rPKn0
―――食堂

俺「もぐもぐ」

椅子に腰を掛けじゃがいもをほお張る。お腹がすいてただけあって美味い。
競争した結果はと言うと…良い勝負だった。

俺「ちょっと飛びすぎたなー」モグモグ

バルクホルン「そうだ、一体何時間飛んでるつもりだったんだお前らは」モグモグ

俺「時間なんて気にして無かった」モグモグ

シャーリー「いつかは時間の壁も越えてーなー」モグモグ

バルクホルン「何を自慢げに言っとるんだ。ちゃんと模擬戦をする体力はあるんだろうな」モグモグ

俺「当たり前だろ? 飯食えばこのくらいどうにでもなるさ」モグモグ

シャーリー「しっかし、飛んだ後の芋は美味いなー」モグモグ

バルクホルン「行儀が悪いぞリベリアン」モグモグ


851 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 16:29:42.47 ID:pmL9rPKn0
俺「2人ともそんなに急いで食べたら喉つまらすぞ」モグモグ

バルクホルン「ふん、生憎詰まらすほど軟弱な喉など持っていない」モグモグ

シャーリー「だったら食いすぎで腹壊すぞ」モグモグ

バルクホルン「胃も鍛えているから問題ない、お前こそ食べるペースを落としたらどうだ」モグモグ

シャーリー「スパムで鍛えたこの胃袋舐めんなよ?」モグモグ

なんつー会話だ。
お前らは特定の内臓まで鍛える事が出来るのか。

俺「てかお前ら食いながらあんまり喋るなよ」モグモグ

「「お前が言うな」」モグモグモグモグ

俺「…」モグモグ


宮藤「あの3人凄いペースでじゃがいも食べてる…」ゴニョゴニョ

リーネ「それに何だか真剣だね…」ゴニョゴニョ


852 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/25(土) 16:32:38.83 ID:DqiYoqYF0
しえんしえん

853 :テレポート俺 支援感謝![sage]:2010/12/25(土) 16:34:00.72 ID:pmL9rPKn0
―――ハンガー

坂本「それではただ今より模擬戦を行う! 全員いるな!?」

皆「ハイ!」

坂本「よし…今回は特別にネウロイに備え海上で模擬戦をする」

坂本「1度空に出て合図を送ったら始めるように」

坂本「何か質問のある奴はいるか?」

俺「芋食いすぎて吐きそう」

坂本「だったら空で吐けばいい。なに、新人ウィッチにはよくある事だ」

俺「…」

調子に乗って食べ過ぎた…
本当に胃を鍛えてるのかシャーリーとバルクホルンは俺より食べてピンピンしてる。

ミーナ「それでは、まず最初はエイラさんと……俺さん」

エイラ「えぇーわたしが?」

バルクホルン「最初の相手としてはレベルが高くないか」

俺「別に俺は誰でもいい」


877 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 18:44:05.15 ID:pmL9rPKn0
サーニャ「エイラ、頑張って」

エイラ「ああ、サーニャ! 絶対負けないからナ!」

俺「よろしくな、えーと…」

エイラ「ナンダ、わたしの事知らないのか~?」

エイラ「私はエイラ・イルマタル・ユーティライネンだ」

俺「そうか。よろしくな、エイラ」


879 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 18:49:08.48 ID:pmL9rPKn0
制服を見るにスオムスの空軍のようだ。
たしか俺の501初出撃の時いなかった子だが…俺の固有魔法も知らないのに相手にしていいのだろうか
まぁ、俺もこの子の事は殆ど知らないしイーヴンか。

坂本「よし、準備はいいか?」

坂本「空に飛んだら合図を送る。それまで撃つんじゃないぞ」

エイラ「あーい」

俺「分かってる」

坂本「よし、じゃあ行け」

ブロロロロロロロ……

坂本(お前の実力…見させてもらうぞ)





俺「あ~大分芋消化されたかな」

エイラ(サーニャが応援してくれたからにもこんな奴に負ける訳にはいかないナ)

坂本『よし、それでは…始め!!』


880 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 18:54:17.62 ID:pmL9rPKn0
まずはお互いの距離を取る。そしてゆるやかに旋回。このまま彼女の後ろに回り込むルートだ。
出方を伺う。あちらは真っ直ぐに速度を上げている。
俺は速度を上げる。速さではこちらの方が上だ。
彼女の後ろにつく。まだ機銃じゃ届かない。
まだ彼女は速度を上げ続けている。そろそろ旋回する頃だろう。
……まだ真っ直ぐ。
冷静なのか、俺を舐めているのか。
このまま一気に加速する。容易に撃たせてくれるとは思わないが。
銃を構える。と、その時相手は体を左に傾け減速した。
やっとか。旋回し高度を上げた。
避けるとは思っていたが流石に俺を近づけすぎだろ、弾数気にせず撃っときゃ良かった。
何か弾に当たらない自信でもあったのだろうか?
俺も後に続き高度を上げ、旋回。
後ろを取る。
今度は撃つつもりだ。
随分とあっさりだな。テレポートを使うまでも無かったか?
彼女は体を上に傾ける。
そのまま急上昇。
何をする気だ? 俺も後に続き上昇を…
彼女は急に減速し体を横に倒した。
これは…ストールか。
頭を取られる。発砲。体を水平に戻し一気に加速し振り切る。なんとか当たらずにすんだが後ろをとられた。
やるじゃねえの。


881 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 18:59:07.79 ID:pmL9rPKn0
だが、ウォーミングアップもここまで
今からが勝負だ
減速
相手を引き付ける
魔力を集中させる
銃を構える
相手の場所を確認
移動する場所を確認
空間を総べり
テレポート


俺「もらっ…」


完璧に後ろを取り、距離も十分引きつけてあった。
が、彼女の銃口は真後ろにテレポートした俺に向けられていた。


882 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/25(土) 19:04:22.93 ID:dmQMQVJCO
しえん

883 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:04:33.58 ID:pmL9rPKn0
俺「うお!?」バババババ

間一髪で弾を避ける。
彼女も無茶な姿勢で撃ったからか狙いが定まらなかったようだ。
旋回し、距離を取る。
急に旋回したために失速。
機体を立て直すために俺はテレポートで安全な所まで引いた。



……しかし、何だ今のは?
あそこに移動する事を読んでいた?
いや違う。そんな馬鹿げた読みがあるものか。
俺は彼女の前で1度もテレポートした事なんて無かったぞ。
誰かが話したのか? だがテレポートする事を知っていたとしてもあれを読むのはまず不可能だ。

考えても無駄。男なら魔力で捻じ伏せる。
読まれても避けれないところに撃てばいいだけじゃないか。


884 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/25(土) 19:04:47.99 ID:MI0jiM9h0
ありが㌧
創作か・・・自信ないなあ

支援

885 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:09:24.92 ID:pmL9rPKn0
相手がこちらに後ろから向かってくるのを確認したら俺は速度を上げそのままインメルマンターン
彼女と向かい合わせになる。
次もテレポートだ。
だがさっきのとは違う。
魔力で勝負だ。
彼女はロールを始め、俺は減速した。
射程まで残りわずか

そして、彼女は引き金を引く
それとほぼ同時に、テレポート

彼女の右前方。撃つ。仰向けの状態の頭に当たりそうになるも頭を反らし顎と首のわずかな隙間を使い回避。トリガーは引きっぱなしだ
テレポート。彼女の真左。ユニットに当たりそうになるも足を開き回避。
テレポート。彼女の左後方。体から少しはずし尻尾に当たれ、と思っていたが当然回避。
テレポート。彼女の真後ろ。無茶苦茶に撃ったからかジャムった。

それは時速500キロ以上ですれ違う瞬間の出来事だった。

そのまま俺は通り過ぎ減速、なんとか機体をたち直した。
彼女はまた戻ってくるだろう。
俺はとりあえず間合いを……

坂本『そこまでーーーーー!!!』

俺「へ?」

終わり? 当たってないのに???


886 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage]:2010/12/25(土) 19:14:09.79 ID:ZSlq3I+YO
しえ

887 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:15:11.24 ID:pmL9rPKn0
エイラ「お前凄いナ…最初消えたときはびっくりしたゾ」

俺「ああ、有難う… ってそうだ!! 何で俺のテレポートする所が分かったんだ!?」

俺「それに弾の当たる細かい所まで把握してたみたいだけどお前の固有魔法なのか?」

俺「それとそれと…」

エイラ「ソンナいっぺんに聞かれると答えられねえダロ」

俺「あ、ああ。スマン」

エイラ「私の固有魔法は未来予知なんダ」

エイラ「だからお前がどこに撃つか、どこから来るかなんて全部見切れんのサ」

俺「マジか…反則的な固有魔法だな…」

エイラ「もっと褒めロー」

坂本『2人とも何をしている! さっさと降りて来い』

俺「はーい」


888 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:20:31.29 ID:pmL9rPKn0
俺「あ、そういや避けきれなかったって言ってたけどどこに当たったんだ?」

エイラ「ここダ」

そう言ってエイラは自分のユニットを指差した。
よく見てみると尾翼の端にこの距離からじゃないと見えないくらい少しだけオレンジの斑点が付着していた。
おそらく左から撃ったときのものだろう。

俺「こ、こんなちょっとか…」

エイラ「ま、これでも当たったの内だからナ。わたしに勝った事を自慢していいゾ」

俺「…それはお前の前だけにしておく」


889 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:25:31.63 ID:pmL9rPKn0
―――ハンガー

エイラ「サーニャァァァ、ゴメンヨ。勝てなかったヨ」

サーニャ「いいのよ、エイラ。それより飛んでる凄く時かっこよかったわ」

エイラ「え!? ホント!? うわぁい! ヤッホーイ!」

俺「ふぅー、一戦目から神経使ったなー」

宮藤「俺さん! お疲れ様でした! 」

シャーリー「お前やっぱ凄いなー、あのエイラに勝っちゃうんだもんな」

ルッキーニ「凄かったよ! なんかこう、シャシャシャって動いてる所とか!」

それだけ聞くと虫みたいだな。
まぁ褒められてるから悪い気はしないが。

坂本(まさかあのエイラに勝つとはな…戦力としては十二分か)

坂本「よし、俺は次まで休んでいろ」

俺「ああ。次の俺の相手は誰なんだ?」

坂本「次は私だ」


890 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:30:31.34 ID:pmL9rPKn0
ミーナ「そこまで!!」

ミーナ「バルクホルン大尉の勝ち!」

バルクホルン「もう少し撃っても良かったと思うぞ」

ペリーヌ「こちらは銃を1つしか持てないので大尉みたいにむやみにばら撒くのは無理ですわ」



俺「2人ともお疲れー」

ペリーヌ「はぁ、どうも」

坂本「腕を上げたんじゃないか? ペリーヌ」

ペリーヌ「ああ! 坂本少佐! 有難う御座います!!」

俺「…」

同じ階級でここまで扱いが違うと悲しいな。
それにしてもさっきの模擬戦を見てもやはりレベルが高かった。
2人とも態度だけじゃ無かったんだな。


891 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:35:32.45 ID:pmL9rPKn0
バルクホルン「おい、俺」

俺「ん? 何だ?」

バルクホルン「精々頑張るんだな」

…もう少し別の言い方があるだろ。

たしかに次の相手は坂本少佐。ここの指揮官だ。
宮藤曰くレップウザンでネウロイを真っ二つにした人。
エリート集団であるこの501の指揮官なのだから実力は相当なものだろう。

俺「よし、準備するか」

坂本「俺! 銃は必要ないぞ」

俺「え? だったら何で戦うんだ?」

坂本「これだ」

そう言い刀を見せた。
何だ? 扶桑流の模擬戦か?

坂本「何だ、知らないのか」

坂本「お前の武装を見る限り剣術は使えるな?」


892 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:39:31.95 ID:pmL9rPKn0
俺「ああ、多少な」

坂本「今から行う模擬戦は銃を使わないんだ」

坂本「ルールは簡単。背中の吹流しを切ればいいだけだ」

俺「吹流し?」

宮藤「これの事ですよ」

宮藤が持ってきたのは長細い布だった。
あー、たしか扶桑にこんな飾り物があったな…コイノボリ…だったか。

坂本「さっさと準備をして来い。こちらも久々の模擬戦だから楽しみなんだ」

俺「おお、分かった」







俺「何かこのヒラヒラがあると落ち着かないな…」

坂本(リーチでは負けてるが、手数で押せばなんとかなるな)

ミーナ『それでは、始め!』


893 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[]:2010/12/25(土) 19:43:30.18 ID:dmQMQVJCO
しえんしえん

894 :テレポート俺[sage]:2010/12/25(土) 19:45:00.28 ID:pmL9rPKn0
坂本「先手必勝!」

俺「なっ!?」

ガキン! と刃がぶつかる音がした。なんとか刀身で受け流したが手がビリビリする。
この剣でも力で押されるとはなんつー威力だよ…
高度を上げ位置を確認。
少佐は旋回しこちらにまた向かってくる。

坂本「まだまだぁ!」

今度はさっきよりも大きな音をたて、鍔迫り合いになった。
機体がバランスを崩し押さえつけられるように高度が下がる。
両手で刀身を支えるがどんどん押してくる。

坂本「何だこの程度か? お前の実力は」

俺「馬鹿に…すんな!!」

力を振り絞って腰を捻りなんとか力をそのまま受け流した。
とりあえずテレポートで後ろに距離を取る。

坂本「遅い!!」

俺「なっ!!」

真正面からの突き。それをギリギリで捌き出来るだけ高くにテレポートする。


895 :テレポート俺 支援感謝![sage]:2010/12/25(土) 19:50:02.23 ID:pmL9rPKn0
俺「はぁ…はぁ…いきなり不味いな」

かなり高度を上げたせいか息が苦しく感じた。
だがその分わずかとはいえ考える時間を得た。
深呼吸。このままじゃいつか負ける。
少佐はエイラと違い未来予知なんて使えないはずだが。
何故あの時テレポートする場所を読まれたのだろうか…?

坂本「はあぁぁぁぁ」

糞、もうきやがったか。なんてスピードだ。
だが頭は取ってる。このまま急降下してすれ違いざまに吹流しを切り裂こう。

坂本「どりゃあ!!」

突っ込む
刃がぶつかったため起こった衝撃波が髪を靡かせる。
重力に頼った俺の一閃は見事に火花を散らし刀を弾いたが、手から刀は離れない。
俺はそのまま海面ギリギリまで高度を下げ旋回し、距離を…
……ああ、そうか。これか。理解出来た。
俺は銃を使った戦法と一撃離脱に拘りすぎていたのか。
だから引くタイミングを読まれたのだろう。
攻めるたびに引く必要なんて無い。
押す時は押せばいいのだ。

俺「ははははは!! 分かったきたぜ! 少佐!」



坂本「やっと気付いたのか、鈍い奴だ」


刃と刃が複雑に激突しあう間際にそんな事を言われたような気がした。
だが今はそんな事を気にしている暇なんて無い。神経を研ぎ澄ませ斬撃を受け、捌き、放つ。
上昇しながら何度も刃がぶつかりあう。


192 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:21:08.70 ID:uZ1ThXbX0
坂本「こうでないとなぁ! 俺!」

俺「そうだ、な!!」

渾身の力で刀を叩いた。
少佐はそれを跳ね除け手首を柔軟に使い片手で右へ左へと斬りつけ体をぐるりと捻り遠心力を使って左から斜めに斬り上げた。
激しい斬撃の連続。
おそらく扶桑だけではなく様々な国の流派を取り入れてるのだろう。
一旦テレポートで背後を取る。

坂本「そこかっ!?」

振り向きざまに横に一閃。俺はそれを剣を縦にし受ける。
てか気付くの早すぎだろ、気配でも読めんのか
次は連続でテレポート。頭上。背後。正面。そして真下。
錯乱するには十分な回数だ。常人ならまず反応できない。
俺は吹流しに斬り付けた。だが吹流しは俺に斬られる事なくスッ、と上に跳ねた。
どうやら吹流しを掴み上げたらしい。


193 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 13:22:57.58 ID:rCm3wYd0O
しーえん

194 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:26:17.36 ID:uZ1ThXbX0
俺「ちょっとせこいぞ」

坂本「吹流しを掴んではいけないと言うルールは無かっただろう!?」

それもそうだけどさ。
少佐は上から真っ直ぐに刀を振り下ろす。
俺は剣を横に振るいなんとか弾いた。
が、少佐はそれを読んでいたのか俺の斬撃に弾かれたエネルギーを逆に利用し体を回転させ吹流しに斬りつけてきた。
う、上手え。よく動くな。
咄嗟に少佐の頭上にテレポートした。

坂本「そこ…!」

少佐は目を凝らした。どうやらテレポートした位置が太陽と微妙に重なったようだ。
この上ないチャンス、俺は勢いよく剣を上から叩き付けた。


195 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:30:34.27 ID:uZ1ThXbX0
坂本「くっ!」

少佐は大きくバランスを崩し、降下し始めた。
零戦でも無ければこの状態から急に加速するのは不可能だろう。俺は少佐の下にテレポートした。

俺「終わりだ! 少佐ぁ!」

坂本「私は…負けん!!」

坂本「行くぞ!!」

もう遅い。このまま行けば少佐の刀が届く前に吹流しを斬れる。
もし刀が俺くらい長かったらなんとかなったのにな、と軽い皮肉を心の中で呟いた。

正直、その時の俺は油断していた。いや、油断してなくても結果は変わらなかったか。
坂本少佐にあれがあるからには。


坂本「烈風斬!!!!!!」


196 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:36:00.97 ID:uZ1ThXbX0
ミーナ「やりすぎです」

坂本「ははは…すまなかった」

俺「反則だろあれ」

ゆらゆらと俺の切られた吹流しが海に浮いていた。
今でもさっき起こった事がイマイチ理解出来ない、まさか斬撃が伸びるなんて…

食堂で宮藤の言ってた言葉をふと思い出した。
『坂本さんも輸送機からユニットも履かずに飛び降りて烈風斬でネウロイを真っ二つにしたんですよ!』
あれの事だったのか…そらネウロイをたまらんわな。

坂本「俺、悪かった。少し燃えすぎた」

俺「おかげでいいものが見れたし、別にいいぞ」

坂本「それにしても剣術の腕も大したものだな。今まで何故表に出なかったのが不思議なくらいだ」

俺「どうも」


197 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:41:35.43 ID:uZ1ThXbX0
坂本「それでは今日の模擬戦はここまでにする! 解散してよし!」

宮藤「あ~疲れた…これから夕飯の仕度しなきゃ…」

シャーリー「腹減ったなー」

バルクホルン「無駄に飛ばしすぎだ、リベリアン」

太陽が海に沈む頃に模擬戦が終了した。
俺は少佐とエイラしか当たらなかったが他の皆は4,5人くらいとやっていたみたいだ。

それにしても、今日はいろんな人の模擬戦が見れて色々ためになったな。
特にハルトマンのドッグファイトをこの目で見られるとは。やはり噂通りウィッチの鑑のような動きだった。

エーリカ「そこまで褒められると照れるな~」

俺「…」

ごく自然に人の心を読むな。
後どっから出てきた。

エーリカ「にしし、今日の俺凄かったねー」

俺「いやいや、ハルトマンの方こそ凄かったって」

エーリカ「そうかな? 私は剣なんて使えないし」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/26(日) 13:42:55.61 ID:ofot2LsJ0
シエン田

199 :テレポート俺:2010/12/26(日) 13:46:51.20 ID:uZ1ThXbX0
俺「別に剣が使えなくてもお前は十分凄いだろ」

エーリカ「それでもさ、何かかっこいいじゃん。こうガキンガキン!ってね」

彼女は何だか嬉しそうだ。もしかして扶桑のチャンバラとかに憧れてんのかな。

俺「剣術に興味があるのか?」

エーリカ「むしろキミに興味があるかな」

俺「随分はっきり言うな、ときめいちゃうぜ?」

エーリカ「空回りしてもいいならご自由に」

俺「そりゃ残念だ」

笑って誤魔化したが結構なダメージを受けた。割と痛い。

エーリカ「ま、キミに興味があるのは嘘じゃないけどね」

俺「…お前って変わってるな」

エーリカ「そーかなー」


最終更新:2013年01月31日 15:34