「重機兵 ガーランド」
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聖華暦700年代初頭にアイオライト・プロダクションが開発した重機兵『ガーラル』は、当初実験機もしくは理論検証用の機体の予定であった。
だがその優秀さから、少数ながら量産される事になる。
そしてその後期量産型の1機がシリウス戦役初期に、かつての伝説とまで言われた戦果を挙げた聖王国の機装兵『ノヴレス』の操手であった、レイ・アームスフィアの手に渡った。
この機体は、彼によりとことんまで使い倒される事になる。
だがその優秀さから、少数ながら量産される事になる。
そしてその後期量産型の1機がシリウス戦役初期に、かつての伝説とまで言われた戦果を挙げた聖王国の機装兵『ノヴレス』の操手であった、レイ・アームスフィアの手に渡った。
この機体は、彼によりとことんまで使い倒される事になる。
そしてシリウス戦役が中期に差し掛かった頃、レイ・アームスフィアは中破した『ガーラル』を伴ってカルマッド機兵工房の工房へと現れる。
この中破した『ガーラル』こそが、後に重機兵『ガーランド』第1号機へと改修され、同時にカルマッド機兵工房へ第六世代機兵相当の機体を造る技術を与えたのである。
もっとも『ガーラル』にはフラタニティ・フレームは用いられていなかったため、フレーム関連技術をカルマッド機兵工房が得る事は無かったが。
この中破した『ガーラル』こそが、後に重機兵『ガーランド』第1号機へと改修され、同時にカルマッド機兵工房へ第六世代機兵相当の機体を造る技術を与えたのである。
もっとも『ガーラル』にはフラタニティ・フレームは用いられていなかったため、フレーム関連技術をカルマッド機兵工房が得る事は無かったが。
レイ・アームスフィアの『ガーラル』は、カルマッド機兵工房の開発1部、開発2部の両者によってとことんまで調べ尽された。
そして当初その改造強化を請け負ったのは、かつて機装兵『イグナイト』を造った開発1部である。
彼らは手っ取り早くパワーを上げるため、魔導炉をカルマッド機兵工房製の高出力魔導炉に換装した。
無論魔力収縮筋などの駆動系にも手を入れて、高い出力を活かせる様にしたのだが。
そして一応の完成を見たその機体だが、引き渡し前に会社の試験操手が試してみたところ、あっと言う間にオーバーヒート。
魔力収縮筋の破裂こそ免れたが、思い切りダメ出しをくらった。
そして当初その改造強化を請け負ったのは、かつて機装兵『イグナイト』を造った開発1部である。
彼らは手っ取り早くパワーを上げるため、魔導炉をカルマッド機兵工房製の高出力魔導炉に換装した。
無論魔力収縮筋などの駆動系にも手を入れて、高い出力を活かせる様にしたのだが。
そして一応の完成を見たその機体だが、引き渡し前に会社の試験操手が試してみたところ、あっと言う間にオーバーヒート。
魔力収縮筋の破裂こそ免れたが、思い切りダメ出しをくらった。
そしてバトンを渡された開発2部は、しかし納期が近かった事もあり、抜本的な対策を取る事は諦める。
そして開発2部の技師たちは、機体の背中に翼の様な大型の放熱フィンを搭載する。
この処置は極めて効果的で、この機体はありあまるパワーを有効に使える、高いレベルで全ての能力がバランスした物になった。
だが万一戦闘中に放熱フィンをやられると、機体の稼働限界時間が大きく減ると言ったデメリットは、そのまま残る事となる。
そして開発2部の技師たちは、機体の背中に翼の様な大型の放熱フィンを搭載する。
この処置は極めて効果的で、この機体はありあまるパワーを有効に使える、高いレベルで全ての能力がバランスした物になった。
だが万一戦闘中に放熱フィンをやられると、機体の稼働限界時間が大きく減ると言ったデメリットは、そのまま残る事となる。
その後この機体は、通信能力を高めるために頭部にブレードアンテナを設置する等、様々なマイナーチェンジを行い、最終的に重機兵『ガーランド』の試作1号機として完成を見る事になる。
機体の外観は、原型機である重機兵『ガーラル』から大きく変更され、アイオライト・プロダクション機に多く見られる角ばったデザインではなく、カルマッド機兵工房の機体らしい曲面構成を多用した姿になった。
なお機体の最終調整にはレイ・アームスフィア自身が試験操手として参加し、その注文に従って非常にピーキーかつデリケートな尖ったチューニングが施されている。
このため重機兵『ガーランド』試作1号機は、レイ・アームスフィア以外の操手では、到底乗りこなせない機体となった。
機体の外観は、原型機である重機兵『ガーラル』から大きく変更され、アイオライト・プロダクション機に多く見られる角ばったデザインではなく、カルマッド機兵工房の機体らしい曲面構成を多用した姿になった。
なお機体の最終調整にはレイ・アームスフィア自身が試験操手として参加し、その注文に従って非常にピーキーかつデリケートな尖ったチューニングが施されている。
このため重機兵『ガーランド』試作1号機は、レイ・アームスフィア以外の操手では、到底乗りこなせない機体となった。
この重機兵『ガーランド』試作1号機は、操手レイ・アームスフィアの信じ難い能力も相まって、シリウス戦役で華々しい壮絶な活躍を残す事になる。
しかしその最後を伝える者はおらず、未だにレイ・アームスフィアの元で予備機として保管されているだの、何度もの近代化改修をされて未だに彼の手で現役でいるだの、色々と根も葉もない噂が飛び交っている。
しかしその最後を伝える者はおらず、未だにレイ・アームスフィアの元で予備機として保管されているだの、何度もの近代化改修をされて未だに彼の手で現役でいるだの、色々と根も葉もない噂が飛び交っている。
ちなみに後日、重装兵『ガーランド』は再設計が行われ、ブラッシュアップされて完全カルマッド機兵工房製の重機兵として、一般販売が始められた。
これが可能だったのは、原型機である重機兵『ガーラル』の更なる原型、重機兵『ホプリタクス』がカルマッド機兵工房製であり、それを造った技師の一族こそアイオライト・プロダクションへとヘッドハンティングされてしまっていたが、データそのものは社に残っていたためである。
なお一般販売機は常人の操手でも扱える様に、各部調整は大人しい物になっている。
これが可能だったのは、原型機である重機兵『ガーラル』の更なる原型、重機兵『ホプリタクス』がカルマッド機兵工房製であり、それを造った技師の一族こそアイオライト・プロダクションへとヘッドハンティングされてしまっていたが、データそのものは社に残っていたためである。
なお一般販売機は常人の操手でも扱える様に、各部調整は大人しい物になっている。
レイ・アームスフィアによる華々しい活躍により、この機体を欲しがる者は少なく無かった。
だが多少安価になったとは言え、まだまだ高価な錬金金属イシルディンを潤沢に贅沢に使った機体である。
その上に、カルマッド装兵工房の技術の粋を尽くした高出力魔導炉搭載。
その高出力を遺憾なく発揮できる高級な駆動系部品群。性能が高いのは良いが、それこそ狂ったような高い価格に、購入希望者たちは二の足を踏む。
だが多少安価になったとは言え、まだまだ高価な錬金金属イシルディンを潤沢に贅沢に使った機体である。
その上に、カルマッド装兵工房の技術の粋を尽くした高出力魔導炉搭載。
その高出力を遺憾なく発揮できる高級な駆動系部品群。性能が高いのは良いが、それこそ狂ったような高い価格に、購入希望者たちは二の足を踏む。
結局は販売開始より10年程度で販売は終了した。
通算販売記録は37機。単純な商売としては、あきらかに失敗である。
試作1号機の華々しい活躍ぶりに比して、あまりに寂しい結果であった。
通算販売記録は37機。単純な商売としては、あきらかに失敗である。
試作1号機の華々しい活躍ぶりに比して、あまりに寂しい結果であった。