ノヴレス・フィーア - 聖華世界 @ wiki

「魔装兵　ノヴレス・フィーア」

---

［解説］

　聖華暦600年代、聖焔計画において開発された、聖王国の第五世代機兵にして最上位機兵の１機。

　次世代型機兵開発計画である、聖焔計画の集大成。

　機装兵ノヴレスシリーズは、先行して建造された重機兵ワッズよりのフィードバックを受けて設計され、全部で１１機製作された。

　この機体はそのうちの４号機で、重機兵ワッズより最も多大な影響を受けて設計された機体だ。

　まずワッズからの最大の影響は、機体コンセプトだ。

　この機体は、機兵としての本分であるはずの白兵戦闘力を度外視し、砲戦火力による支援機として建造されている。

　とは言っても、ノヴレスシリーズとしての高い完成度を持った基本構造に助けられ、従来の機体に比べれば充分に高い格闘能力も備えている。

　保険として申し訳程度に装備されていたはずのコンバットナイフで、普通のレギオン程度なら三枚に下ろす事も可能なのだ。

　まあそれはともかくとして、この機体は主武装として左右の腕に１門ずつ、合計２門の魔導砲を抱えている。

　この魔導砲は、後年において法撃型魔導砲と呼ばれる物の走りであり、操手の消耗はややきついものの、一撃で機装兵を撃破できる威力を誇る。

　この機体が仮に後の時代に開発された物であるとするならば、法撃型魔装兵に分類されていたかも知れない。

　近年の法撃型魔装兵では、法撃型魔導砲を背負い式にしているタイプも多いが、このノヴレス・フィーアにおいてはワッズよりの教訓として、背負い式魔導砲はこの時期の技術では命中精度が低すぎるため、手持ち式としている。

　他にワッズからの影響はと言えば、強靭な装甲厚がある。

　この機体は、前述のごとく両腕に武器を保持した、盾を持たない完全攻撃型の機装兵だ。

　それ故に、機体の動きや機動性を若干制限する事にはなっても、盾の分の防御力を補うべくけっこうな重装甲が施されている。

　元のノヴレスの標準タイプが、三重のイシルディン製ハニカム装甲を施されており既に鉄壁の防護を誇っているのだが、ノヴレス・フィーアでは基本的に四重、操縦槽などの重要区画においては五重のイシルディンハニカム装甲を装備している。

　この歩く砲台とも言える機体は、その操手に軽薄だが優秀な聖騎士団所属魔導士、カイン・シックザールを得て、３号機ノヴレス・ドライを的確に支援、その伝説の一翼を担う事になった。

---

［武装・特殊装備］

［試作型爆炎投射魔導砲ドラグナーハウル］
　ノヴレス・フィーアの右手に装備される、火球を射出するタイプの法撃型魔導砲。
　法撃型魔導砲はこれ以前にも4.5世代機兵のごく一部が、手持ち武装として装備していた事もあった。
　しかし4.5世代機兵は結局のところ実験機でしか無く、実用機として法撃型魔導砲を装備したのはノヴレス・フィーアが初となる。

［試作型氷弾投射魔導砲フェンリスハウル］
　ノヴレス・フィーアの左手に装備される、氷弾を射出するタイプの法撃型魔導砲。
　敵が耐熱処理などを機体に施していた場合に備え、右腕のドラゴンハウルの予備として装備されていた物であるが、カイン・シックザールはこれと右手装備のドラゴンハウルを交互に用いる事により、超冷却と超高温により敵の装甲を劣化させ、強大な防御力を誇る重機兵をあっさりと撃破した記録が残っている。

［CN-0102標準コンバットナイフ］
　最後の保険として後ろ腰に搭載されている、なんの変哲も無い短剣サイズの斬撃武器。
　だがノヴレス・フィーアのパワーにかかれば、この補助武器も凶悪な威力を発揮する。

［通信装置］
　機装兵ノヴレスの系列機は、指揮官機として用いられる場合も考慮し、この時代の機体としては過剰なまでの通信管制能力を持たされている。
　ノヴレス・フィーアは後頭部に2本、頭頂部に1本の小型アンテナを装備する他、背嚢に大型のロッドアンテナを搭載している。
　これにより、ノヴレス・フィーアは乱戦時の魔導炉ノイズ下であっても、そこそこのレベルではあるが言葉が理解できる程度には明瞭に、通信を送受する事が可能である。

---

［関連機体］

　重機兵『ワッズ』
　機装兵『ノヴレス』
　機装兵『ノヴレス・アインス』
　機装兵『ノヴレス・ツヴァイ』
　機装兵『ノヴレス・ドライ』
　機装兵『ノヴレス・フュンフ』
　機装兵『ノヴレス・ゼクス』
　機装兵『ノヴレス・ズィーベン』
　重機兵『ノヴレス・アハト』
　機装兵『ノヴレス・ノイン』
　機装兵『ノヴレス・ツェーン』
　機装兵『ノヴレス・エルフ』
　機装兵『ドラグーン・ノヴレス』
　機装兵『ミーレス』
　機装兵『ガヴラス』
　機装兵『シュヴァリエル』
　機装兵『レギンレイヴ』

---