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キャラ年鑑 /け‐こ - (2023/10/27 (金) 15:37:51) の編集履歴(バックアップ)


け‐こ


索引


ケツ

  • 登場作品:学怖,学怖S,極,鳴七
  • 種族:人間,悪魔
  • 職業:アイドル
  • 関連人物:元木早苗《?》
  • 関連用語:インキュバス《正体》,ケツ,エクトプラズム,死神
 福沢一話「同級生・早苗の奇怪な行動」に登場。
 ケツと聞いて思い浮かぶのはまあ大抵は「尻」。
 もしくは「決」「血」などであろうが、本作の選択肢では「アイドルの名前」としても提示されている。
 どんな名前だよ! って突っ込みたくなるが(あくまで作中では)実在のアイドルだったりする。[ケツ命。]
 なにはともあれ『学怖』では本題に入る前の箸休めとして話にのぼった程度である。

 『学怖S』追加分岐。
 本格的に話に絡むこともある。
 年頃の女の子を熱狂させるアイドルであり、早苗ちゃんも大ファンらしい。だが、実はこの世の人ではなかったりもする。

 善意か悪意かの違いこそあれ早苗ちゃんの「エクトプラズム」に取り込まれたり、実は「インキュバス」と言う種類の悪魔だったり、既に亡くなっており「死神」に魂を持っていかれたりなどと……、選択によってとてつもないカオスな展開へ発展していく。
 ケツと言う間抜けなワードがかもし出す和みの中にちょっぴり利いた怖さが何とも言えない……かもしれない。

 『極』「素晴らしき自己啓発の世界」に登場。
 本人ではなく、小ネタ気味に名前だけの出演。
 主人公が自分の手の届かない理想として思い浮かべた芸能人のひとりとしてアイドル「ケツ」の名前が挙げられている。1995年代だけでなく、年代不定の現代である『極』の世界でもこのトンチキネームは通用しているようだ。

 『鳴七』「恋愛教」に登場。
 分岐として「同級生・早苗の奇怪な行動」が収録されており、「ケツ」のことももちろん言及されている。
 ただし基本的に踏襲しているのは『学怖』版ということもあって多種多様な派生をみせた『学怖S』のケツは姿を見せることはない。ここで問題になるのは「血の儀式」と福沢さんのスカートの方であろう。


ゲン

  • 登場作品:新生,荒井,鳴七
  • 種族:人間
  • 関連人物:荒井昭二,カズ,茂爺《仕事》
 『新生』「牧場奇譚」に登場。
 青森の牧場に長期アルバイトに訪れた荒井さんが出会った男性。
 牧場の従業員のひとりで、インテリの荒井さんからみれば少々荒っぽいところもあるが根はいい人である。

 『荒井』「根幹」ルート、「牧場を探索する」ルートに登場。
 同じく牧場の従業員である「クレ」さんを尻目に固有の立ち絵を得ている。
 ただし、役回りとしては牧場の一般的な従業員を代表しての雰囲気づくりとして、荒井さんと関わる機会があった彼がピックアップされたという体である。彼個人が話の本筋に関わってくるかといえば、そうでもない。

 とは言っても日焼けした肉体労働者がよく馴染み、またそうでなくては務まらないだろう牧場の雰囲気はもしかすれば彼抜きでは語れない。赤ら顔で熊っぽい彼の立ち絵がこの上ない納得をもって伝えてくれるのかもしれない。

 「牧場を探索する」ルート。
 「女の霊」について聞き込み調査を行っていた荒井さんが、浴場にいたゲンさんから有益な情報をもらう一幕がある。

 なおゲンさんから聞いた話だが、男性目線のため多少は下世話ともいえる領域にまで及ぶ。
 とは言え、だからこそゲンさんは炭鉱と「女」にまつわる事情については結構聞き及んでいたようだ。

 そんなわけで少々荒井さんのことを茶化すところもあったが「遊郭」とその闇の一端を教えてくれる。
 それと同時に彼との世間話のかたわら現在進行形で霊の影が差す中、その場を辞す荒井さんだったが、これをきっかけに女の霊が「遊女の霊」であるということに辿り着く。とは言え謎は多く残されており、事件はまだまだ続いていくことに。
 よって荒井さんを取り巻く事態と霊障は、その夜以降はさらなる進展を見せていくことになるのだった……。

 『鳴七』「牧場奇譚」ほかに登場。
 基本的には茂爺と並んでの出演となる。


 (執筆者募集中)  


 「牧場奇譚」。
 基本的には『荒井』版とシナリオに相違はない。


 (執筆者募集中)  


 「ヒナキちゃん
 「使用人」名義。


 (執筆者募集中)  




 (執筆者募集中)  



玄武拓馬(げんぶ たくま)

  • 登場作品:殺クラR,追加
  • 年齢/誕生日:17歳/8月9日
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年E組
  • 関連人物:真田亮太,緒方麻紀,大沢先生《部活》,緒方京子,加瀬ひなた《知人》
  • 関連用語:弓道部,殺人クラブ《所属》
 常に冷静沈着で無表情な男子生徒。
 弓道部の凄腕の主将で、彼に憧れて入部希望をする者も多い。
 実は和弓よりもアーチェリーの達人で、全日本アーチェリー選手権で初出場・初優勝を果たしている。

 『追加版』「悲劇の旋律(改訂)」「殺人クラブ リベンジ」に登場。

 「悲劇の旋律(改訂)」。
 本人は登場しないが、本題の八尾姉妹の話を語る前置きということで、相撲部の「西垣大悟」らと並んで鳴神学園の抱える有名生徒の一例として岩下さんの口から紹介されている。
 眼鏡をかけているが、これは眼球保護用で本来の視力は両目とも「1.5」ときわめて良好らしい。

 隠しシナリオ「殺人クラブ リベンジ」に登場。
 八時を回りほかの語り部が部室を後にしたタイミングで「七人目」として新聞部部室に現れる。
 とは言っても緒方麻紀に引きずられて渋々参加しただけであり、話にも全く乗り気ではない。

 というよりいちおう披露してくれた話にしてもそもそも怪談として成立していない。
 彼自身が心霊的なものを信じないリアリストであるというほとんど自己紹介に近いものである。
 一応集会の立役者である日野先輩は彼に話を通していたようだが、その場のノリに押し負けたなどの線もなくはない。実際にふたりの間でどんなやり取りが繰り広げられたかは不明である。

 集会を終えて足早に立ち去った後は部活動の一環として坂上のことを尾行していてようだ。
 そこでふたりは坂上の隠された一面を目撃する。後日、玄武と坂上はイチョウ並木で視線を交わす場面があった。もしかすれば彼も坂上に興味を持ったのかもしれない。

 『殺クラR』。
 他人に興味がないのか無愛想なのか、弓道の基礎も分からない新入部員達を一週間も放置。
 顧問の「大沢先生」とマネージャーの「緒方麻紀」にそのことを指摘されるが、一週間の猶予がありながら何のアクションも起さない新入部員たちにも非があるとし、彼らを振り落とすために入部試験を行う。
 全員が振り落とされるかに見えたが、最後に残った「真田亮太」の交渉と活躍により無事に全員が合格する。その時に明らかに素人に思えた亮太が一箭中紅心を成功させたことから彼に興味を持った。

 その正体は殺人クラブのメンバーであり、緒方麻紀を殺人クラブに引き込んだ張本人。
 殺人クラブの初代総長である「緒方京子」とも面識があり、現段階では彼が現総長である可能性が高い。
 [まだ彼が手を下すシーンは描かれていないが、獲物はアーチェリーで遠方からゴルゴ的な活躍をするのだろうか?]


剣持京華(けんもち きょうか)

 一年生にして学内で「絶世の美少女」と謳われている女生徒。うるんだ瞳が特徴的な、男を目で殺す乙女。
 詳細は不明ながら、豪邸に住んでおり淑やかな令嬢めいた振舞いを納得させられる人物でもある。
 物腰は丁寧ながら、どことなく病んだ雰囲気を漂わせ時には他者との対話を拒絶する一面を垣間見せる。

 外聞としては気配り上手、かつ男性に尽くすタイプで、心の琴線を打ち鳴らすような心づくしのもてなしに通じている。
 そのため狙われた男は次第に抗することもできずに彼女の虜になってしまう。

 同時に、場の空気を読んで同性の恋敵を作らないよう立ち振る舞う術にも優れている。
 身近な友人からは「キョンちゃん」というニックネームでも呼ばれているが、学内ではむしろ「記念日ちゃん」というあだ名の方でよく知られているようだ。

 ただし剣持京華が愛を向ける相手は基本使い捨てのようで、ボロボロになった相手のことを顧みることはない。
 そのことについて問いただそうとも、彼女がおのれの内心について語る機会は乏しくその真意を窺い知ることは至難である。
 一説には日本でも有数の武闘派集団(要はヤーさん)の娘とも言われており、真偽はともかくとして背後には相応の財力と暴力を見え隠れさせる。

 『新生』「記念日ちゃん」に登場。
 初登場作品。レギュラー人気キャラに並びつつも、彼ら彼女らに負けないインパクトによってユーザーの度肝を抜いた。
 元木早苗と綾小路行人の両名の口から彼女の人となりと「西澤仁志」相手に起こしたある事件の顛末についてが語られた。

 『ドラマCD』Disc.8 エンディング type.A「ピクちゃん」に登場。
 遅れてやってきた「七人目」として登場。
 こちらでは「記念日ちゃん」の来歴を思わせるエピソードではなく、彼女自身の内面について迫るシナリオとなっている。
 「ピクちゃん」をはじめにあだ名などの代名詞を乱用し、聞き手側を煙に巻きつつ、残酷な話調を織り交ぜた語り口の最後には衝撃の結末が待っていた――。

 『学恋4』に登場。
 朝比奈部長日野さんの企画した「パーティー」に坂上くんが加わったことにより、男女の人数が合わなくなったためにもう一人誰か女子を呼ぼう、という流れで名前の挙がった一人。
 坂上くんが剣持さんを候補に挙げるも、彼女の評判を知る日野さんは即却下する。
 しかし朝比奈部長の(ゲスな)フォローが入り、一同は剣持さんを誘うことにするのだが……。

 ちなみにこのシナリオの剣持さんは「倉田恵美」と友人関係のようである。
 またどこで知り得たのかは不明だが、坂上くんも剣持さんの連絡先を知る程度の仲ではあるようだ。[変なルートから入手したものでないことを祈りたい。]

 『秘密』「やっぱり、放課後に保健室へ行こう」ルートに登場。
 手紙の差出人として坂上と顔を合わせる。坂上と彼女の関係はその後の選択肢により変化するのだが、どちらのルートも坂上が彼女を思い出すのに時間がかかっていた。そして思い出した時、坂上の秘密が明らかになる。

 「福沢玲子」や「元木早苗」が彼女を知らなかったことからも彼女が一般生徒ではないことがなんとなく推測できる。
 ただ、どのような顛末になったとしても自分のペースを崩さず、取り乱さずに事を運ぶところは変わらない。
 また、記念日をつくる事が好きという彼女の特性は幼少期から続いていたようだ。


 (執筆者募集中)  


 『鳴七』「バイク愛好会」ほかに登場。


 (執筆者募集中)  


 「バイク愛好会」。


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 「しりとり小僧」。
 「小松原ゆかり」or「永山美香」or「阿部妙子」のエピソードを踏襲している。
 倉田恵美と元木早苗の両名と合わせた三人で「しりとり小僧」を呼び出す儀式を検証、体験している真っ最中を第三者である風間さんが目撃することになる。元となった三名の人間関係を踏まえて、ともに下校して寄り道するくらいには仲が良いようだ。

 この話を聞く限りでは常に泰然とした態度で男を煙に巻く剣持さんも同学年の女子相手には砕けた口調で接するところも見せている。風間さんの話に信を置くとすると仮定したならば、彼女も等身大の女子らしいところがあると解釈できる。
 また、儀式を検証した結果、無敵に思える剣持さんでさえ「しりとり小僧」の被害に遭ってしまうこと、そこも変わりない、



 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 




 (執筆者募集中) 


 「殺人クラブ」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「剣持京華」はその中のひとりであり、「一年J組教室」にいる。


 (執筆者募集中) 



 特別シナリオ「秘密」。
 基本的に『秘密』版とシナリオに相違はない。


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小泉(こいずみ)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:福沢玲子《噂》,橋本美也《恋心》,河原《横恋慕》
 福沢六話「仕組まれた化学の教科書」に登場。


 (執筆者募集中)  


 「河原」に惚れていた「橋本美也」に密かな恋心を抱いており、その嫉妬から密かに河原につきまとっていた男子生徒。

 だが、常時被害妄想からくる疑心暗鬼に駆られた河原は小泉も意図しないところで自滅してしまう。だからといって、小泉に天下が訪れたかといえばそうでもない。想い人の橋本さんも恋敵の後を追ってしまい、結局彼の元には誰も残らなかった。
 悲劇の発端となったことに違いは無いが、河原も小泉のことより己の愚かさを責める方に頭が行ったのか、死後亡霊になって語り部たちに接触した際も、特に彼の事について触れることはなかった。[河原による意趣返しだったのかもしれない。]


小出照男(こいで てるお)

  • 登場作品:学怖,学怖S,ドラマCD,鳴七
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 関連人物:風間望《噂》
  • 関連用語:七不思議の集会
 風間二話「ひとり七不思議」に登場。
 「」に取り憑かれているらしい三年。終わり。
 …………、所詮は風間さんなので詳細は語られていないが、狸の話が聞きたいなら『学怖S』の細田五話追加分岐を遊ぶといいよ。「吉田奈美子」の話はこんなものじゃないから。

 『ドラマCD』Disc.3 風間望「ひとり七不思議」に登場。
 なぜか今回は「ヒキガエル」に取り憑かれている。終わり。
 相変わらず詳細が語られることはない。しかも程度の低い言葉遊びまで兼ねているため、噂そのものの信憑性はさらに低下している。

 『鳴七』「ひとり七不思議」に登場。
 やはり今回もヒキガエルに取り憑かれている。終わり。
 というか今回は、同期の「沢見つかさ」さんが躍進を遂げたにも関わらず、追加情報は一切なし。彼の人となりなどは引き続き謎に包まれたままである。
 ただし、彼のエピソードが別キャラや新キャラに差し替えられることもなかった。今後の活躍に期待したいところである。


高坂桜子(こうさか さくらこ)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間→植物
  • 職業:鳴神学園高校 三年G組
  • 関連人物:竹内清《思慕》
  • 関連用語:イチョウ《犠牲者》,サンブラ茶
 隠しシナリオ「復活・トイレに行かない男」に登場。
 確かに『学怖』でもファンクラブの存在は囁かれていたが、本当に「竹内清」親衛隊なるものがあるとは驚きである。そして、その隊長を務めるのが彼女である。
 これは「真行寺嬢」を差し置いた快挙かもしれない?

 一年の休学を挟んでいた竹内先輩が復学して「七不思議の集会」に参加すると言う、ごく限られた人間しか知りえない情報を聞きつけ、彼の下に馳せ参じるなど、既に「サンブラ茶」云々関係無しで心から彼に心酔しているようである。
 [こんな役職に付いている(昔の漫画に出てくる)人間によくあるように、見るからに靴の中に画鋲を入れそうなタイプであることに目を瞑れば、慕われる男にとっては中々に悪くないのではないだろうか?]

 だが、その竹内先輩は偽者であり、彼女は彼の姦計に嵌められ、主人公の身代わりになる形で(人間の世界から)失踪してしまう。後には見慣れない若木が残されたと言う。
 奇しくも、竹内清(偽)の話にあった大きな銀杏の木の隣だった。
 彼女の想いを知る術はもう無いが、名残を示すかのように若木を傷つけると、赤い血が流れ出すと言う噂が流れた。
 七不思議は完成した。竹内先輩と彼女の共同作業によって。


高坂まどか(こうさか-

  • 登場作品:最終
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年G組
  • 関連人物:福沢玲子,穂波暁子《クラスメート》,長谷部勇介《恋人》,逆さ女《犠牲者》
  • 関連用語:
 『最終版』追加シナリオ「生徒編」に登場。
 社交的で友人も多いが、幽霊や妖怪、その他超常現象は全面的に信じておらずその手の話を嫌っている。「元木早苗」のはとこにあたる「長谷部勇介」とは恋人同士で良好な関係を築けているといえる。少なくともこの事件が起こる前までは。

 事の発端は座席が前後の自称霊感少女・「穂波暁子」の言動に我慢できずに突っかかってしまったことである。口論に発展し「呪われて死ぬわよ」と脅されても特に気に留めていなかった。
 雲行きが怪しくなり始めたのは廊下に現れた「逆さ女」と出会ってからである。最初は三日後に死ぬと予言されるのみに留まる。
 彼女は穂波さんと逆さ女それぞれからの通告に怯えながらも、長谷部くんと元木さんという心強い味方を得るが、物語の行く末は……。


校長先生の銅像(こうちょうせんせいのどうぞう)

 学校の怪談において動き回るオブジェと言えば「二宮金治郎」が有名である。
 だが、戦後GHQの施策、老朽化や歩きながらの読書は危ないといった指摘など時代の流れによって、かつて数多の学校で見られた彼らの姿も消えつつある。

 かといって、この種の七不思議が消え失せると言うこともなく、所によっては学校の創立者や多大な功労者の銅像が成り代わり立ち替わり、この役を担う。
 ここ鳴神学園でも何代目の校長かは不明だが、登下校する児童生徒たちのことを途切れることなく見守っている。

 『学怖(S)』『ドラマCD』『鳴七』「ひとり七不思議
 正門の横にあり夜中になると、ひとりでに動きだす。終わり。
 …………、風間さんの口から語られる栄えある七不思議、そのトップバッターである。

 展開によっては、この高校(鳴神学園)の校内の様子が断片的にわかったりもするが……?
 いずれにしてもこのままでは記事が書けない。わざわざ「七不思議の集会」という席を設けたにもかかわらず、なんの変哲もないよくある学校の怪談の抄録だけ語られても、この企画に見合わないことはなはだなかった。
 主人公(坂上修一)はいきなりの脱力感に襲われながら、嫌な予感を抱えつつもまだなんとか期待を持ちながら話を促すとセカンドバッターとして「ゲタ箱」の話がやってくるのだが……。

 『ドラマCD』Disc.3 風間望「ひとり七不思議」に登場。


 (執筆者募集中)  


 「ひとり七不思議(鳴七)」に登場。


 (執筆者募集中)  


 『追加版』「開かずの教室」、「ババア大連合-後編-」に登場。
 基本的には動かず、語らず、立ち尽くすだけの無機物として学園に君臨している彼だが、生徒のあずかり知らないところでは人格を持ち言葉を交わす一面を見せているなんてこともあるようだ。今回は噂の中の器物に留まらずキャラクター化している。
 そんな校長先生の銅像にまつわる話は、尊敬に値するかはともかくとして平和(?)なものばかりである。

 「開かずの教室」。
 花子先生にもお墨付きをもらった、ベテランの七不思議。
 ほかの不思議たちがダメ出しを食らっていく中、唯一ほのぼのとした定番の立ち位置を認められている。
 もっとも他の連中が定番を外れた邪道連中だというのが悪いのだが。

 「ババア大連合-後編-」。
 ハーレムものの主人公のごとく個性豊かな女性たちに囲まれていた。
 プレイヤーとしてあまり羨ましくないのは好かれたのが同世代の素敵なおばあさま達であるから納得だが、よりによって一番若くてある意味もっとも始末に負えるのが残ってしまう。

 もっとも前編における新堂さんの伝聞の口ぶりでは三人の剣幕に押された被害者ポジションだが、内心では態度をはっきりさせないことでいい思いをしていた風であることが後編で判明する。
 よって、結局のところあんまり同情できなかったりする。


高洞由利(こうどう ゆり)

  • 登場作品:新生2
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年A組
  • 関連人物:岩下明美《クラスメート》,大篭哀子《憎悪》
  • 関連用語:演劇部《憎悪》,占い,洗脳,ポエッター
 『新生2』「正義のゴネシエーター」に登場。
 岩下さんのクラスに属する女子生徒のひとり。
 特に容姿の描写は文中ではされていないが、眼鏡をかけており冷然とした表情を浮かべた基本の表情と、人を嘲弄するような差分の表情の微妙な差異が立ち絵として印象的かもしれない。

 他者の心を読み取っては自身の利益になるよう踊らせることに長けた少女。
 人間心理に関する広範な知識を持ち、それをノータイムで実践できる人心操作の達人だった。

 そんな彼女の興味関心は他者が自身の扇動によって依存し、やがて破滅に向かっていく過程の方に向けられていた。
 高洞さん自身は彼女の手管によって作り上げた小グループの影のフィクサーに収まることでその趣味を満たしていたもよう。表に立つことなく陰から自身の思い通りに小集団を動かしては、集団内の成員を破滅に追いやり悦に浸っていたようである。

 いわば生粋のサディストにして知能犯、性格破綻者が彼女の正体である。
 高洞さんの正体について語る岩下さんの口ぶりによれば、高校在学中に既に複数人(下手をすれば十数人以上)を不登校にまで追い込んでいたと思われる。

 加えて自尊心も高かったようで、過去に「演劇部」に入部したはいいもののふさわしい役に恵まれなかったと言い出し、ものの一ヶ月で放り出し退部していた。
 即断即決の反面「幼稚」と岩下さんから評されるような内面も抱えていたようだ。

 傷ついた自尊心をそのままにしておけない高洞さんは、演劇部およびその顔である「岩下明美」のことを許せなかった。よって彼女たちを陥れる策を考えつき実行に移すことに。

 最近、得意の弁論で「大篭哀子」に負けたことに逆恨みしたという事情があったことも大きい。
 結果、大篭さんを扇動して、自身の手を汚すことなく復讐の道具に仕立て上げるという計画を思いついたのだろう。復讐を同時に行うという意味で、高洞さん目線では一挙両得の計画である。

 そんなわけで高洞さんは大篭さんに「占い」を口実に理解者を装って近づき、手始めに信頼を勝ち取る。そこからは――早い。

 展開は三パターンと控えめなものの、あまり間を置かずに怒涛の展開がやってくる。
 高洞さんは大篭さんのことを容赦なく追い詰めていく。分岐によってはいっそ殺すのが慈悲と思えるくらいに苛烈な責めを大篭さんに対して課すのだ。

 その上、高洞さんはその過程の中でも感情を荒立てず、冷徹と事を運んでいく。
 岩下さんに対する意趣返しができると昏い悦びを抱く程度と、高洞さんの心理描写が終始冷静なのも、えげつない行為とのギャップでプレイヤーの恐怖を誘うかもしれない。

 しかし、彼女の目論見はことごとく露と消える。
 いずれを取っても「策士策に溺れる」と言うべきだろう。

 「マインド・コントロール」を駆使した詐欺師母娘は、同じく詐欺師にカモにされる。
 「ポエッター」による思考誘導の網は、第三者の目には無力。
 「監禁」による念入りの洗脳は、思考の硬直化から不可解な行動を招く。などと……。

 つまるところ、高洞さんの敗因は彼女にとっての盲点であろう。
 また、高洞さんの話を語る岩下さんは事の経緯や心理面をことごとく察している。
 岩下さんの観察眼や人脈、カリスマ性、何よりも容赦のなさは高洞さんより一枚上手だったということになるのかもしれない。


小暮宗一郎(こぐれ そういちろう)

  • 登場作品:流神A
⇒「小暮宗一郎


小坂(こさか)

  • 登場作品:晦
  • 種族:人間
  • 職業:小学生
  • 関連人物:前田良夫
  • 関連用語:骸骨,わらし様
 良夫一話「実在した『わらし様』」に登場。
 わらし様の調査のために「立川」の家に泊まりこんだ五人の内一人。
 だが、泊り込んだその晩、便所に行きたい良夫に無理矢理起こされたことから怪現象に巻き込まれてしまう。

 妙な姿勢(正座)で追いかけてくる「骸骨」に追われ、良夫を差し置いて自分だけ助かろうとした自業自得とは言え消滅する羽目になったり、「古井戸」に落とされて死体も見つからなかったりと、不運この上ない。
 名前が出る分岐では確実な死が約束されている男である。

 一応「わらし様」の関係者である立川とはまた違って無関係な分、悲惨度で遥かに上回るだろう。
 良夫の話は小学生の時分から命すら取られかねないほど危ない話がこの地域にゴロゴロ転がっていると言うことを教えてくれるのか。

 [余談だが、この小坂を葬った骸骨、「狂骨」かもしれない。
 江戸時代を代表する妖怪絵師「鳥山石燕」が寄せた以下の文面とともに有名。

 狂骨は井中の白骨なり。
 世の諺(ことわざ)に甚(はなはなだ)しき事をきやうこつといふも、
 このうらみのはなはなだしきよりいふならん。

 要するに「井戸」と「骸骨」と「恨み」と言う言葉を押さえているからと、編集者は主張しているだけである。
 しかし、ビジュアル最優先でエピソードやキャラクターが全く明らかになっていない豆腐小僧という極端な例までではないにせよ、この妖怪には詳細な事績は伝わっていない。だからどう肉付けしても構わない。骸骨だけに。  
 と言うか、この頃の妖怪画で伝承の中に自然と筆者の創作妖怪が混ぜられているのはよくあることである。

 学怖の創作妖怪を引くまでもなく、妖怪自体の虚実がどうこうと問いかけるのは虚しいことである。
 たとえ、それが恐ろしげなビジュアルだけでも妖怪は生まれる。
 そして、そこからどう話を広げるかは後世に任されるのかもしれない。]


児島篤紀(こじま あつき)

  • 登場作品:追加
  • 種族:霊
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 誕生日:3月13日
  • 関連人物:黒川茂
  • 関連用語:我慢クラブ《所属》,いじめ
 『追加版』「旧校舎探訪-脱出-」に登場。
 「秘密の地下室」で蝋燭を手に取った際に姿を現したこの世ならぬもののひとり。
 「我慢クラブ」の活動に参加した細田さんが目撃した頭蓋骨は彼のものである。

 生前の顔立ちは小太りでうつむきがち、卑屈な印象と評されている通りいじめられっ子だった。
 例のごとく彼が受けていた「いじめ」は執拗かつ陰湿なものであり、主軸のいじめグループ以外でもクラスメート全員がある意味グルという悲惨なものだったことが短い説明からもうかがい知れる。

 そんなストレスのはけ口こそがいじめから逃げる過程で出会った我慢クラブの活動に打ち込むことだったようだ。
 「黒川茂」部長以下部員一同との仲も極めて良好だったようだ。
 常人には理解できない世界だが、児島くんはいじめのストレスを逆に自らの体をいじめ抜くことで晴らしていた。自分は常人ではないぞという優越感で心のバランスを取っていたとも語っている。

 そんな彼の死因は、汚水を限界まで飲み続けるという我慢を敢行し続けたことによるもの。
 いったいどのような形で死体処理が行われたかは定かではないが、旧校舎のトイレの便器に頭蓋骨が転がるという現状も納得の上であり、事実彼の霊体も穏やかに話を運んでいる。
 死に納得できない他の霊が酷い状態になっているのと比較すれば、彼の言葉に嘘はないのだろう。

 とはいえ生前はクラブに迷惑をかけないように箝口令を敷いてほしいと頼んでいたものの、彼の死が我慢クラブの活動に影を落とすことになったであろうことは否めない。
 繰り返すようだが、我慢クラブという奇妙な部活に所属した彼らが何を考えていたのかはよくわからない。知るための窓口になった細田さんが接触できたのがたった二度ならなおさらだろう。

 とはいえ似た現状を抱えていることを察した児島さんは細田さんに忠告と激励の言葉をかけた。
 そして細田さんも友達になってくださいという温かい言葉でそれに応えた。
 短くはあったけれど、ふたりの交錯に影はなく、わかりやすい思いが流れたことは確かである。


後藤歩(ごとう あゆむ)

 『極』「百点塾」に登場。
 百点塾こと「世界の幸せと平和を願う学習塾」に数学を教わりにやってきた新堂さん達を教授する立場にある男性。
 発端は数学の塾とは言ったが彼「後藤歩」のせいで、新堂さんは勉強を気にしていられない事態に追い込まれたり……、それ抜きでもロクでもなさの極みであるあまたの展開に巻き込まれていく。

 そして、作中でお見せされたのでさえ氷山の一角ほどだろうから恐れ入る。ただし、その中でも後藤先生は異彩を放つ。
 新堂さん達にとって後藤先生は謎の組織「百点塾」と唯一の接点であり窓口担当となるだけあり、一度関わってしまった以上は嫌でも関わり続けるほかなく結果として行き着くところにまで行ってしまう、そんな事情もある。
 百点塾の脅威は後藤先生のエキセントリックな言動と行動とともにやって来るのだ。

 展開によってはシナリオの焦点が後藤先生以外に当たることも多いのだが、忘れた頃に意味不明な奇行やフリーダムな意外性でプレイヤーの脳裏を刻むため、なかなか忘れられない人物ともいえる。

 そんな後藤先生自体の個性だが、非常に濃い。控えめに言ってさえ「変人」の極みである。
 全身黒ずくめ、黒手袋も着用という怪しい服装に負けない非人間的な独特のオーラをまとっており、彼の言葉には人を逆らえなくする魔力が籠るような錯覚さえ覚えさせる。

 シルエットなどから拾える情報も重ね合わせると、外見上は長身で細身、癖気のある短髪で眼鏡をかけている。
 年のころはわからないが、プレイヤー目線では言動からすれば比較的若く思われる印象である。表面上は笑顔を絶やさないようでいて、瞳は暗く凝っており無機質で冷徹な観察者としての印象も根深い。

 言葉だけ拾っていけばフレンドリーで親しみやすい人柄と言えるのかもしれないが時々宇宙やら世界平和やらの大仰な文句が混じるほか、ズレたユーモアを織り交ぜることでどことなく躁的でぎこちない部分も垣間見せる、底知れなく胡散臭い人物である。
 かと思いきや、合理的にスパッと話を打ち切って冷静にえげつない説明を笑い混じりに言ってのける恐ろしい人物でもある。

 彼のセリフ表記は「クン」、「サン」などといった接尾敬称をはじめとしてカタカナ表記の単語や語尾などが高頻度で混じるものになっており、彼の非人間的な印象をより強める形になっている。 

 そういったわけで後藤先生は入塾の儀式と称していきなり新堂さん達の耳を切りつけることに始まり、話の要所要所でヤバい行動を連発する。正体だが……ぶっちゃけ不明も不明、意味不明である。
 ただし、材料はふんだんに用意されている。見た瞬間理解できる方も多いだろうが、彼が属する通称「百点塾」には宇宙的なムーブメントに新興宗教の香りが漂う某組織が母体にあるかもしれない。

 断言は避けるが、多くの分岐展開で示唆されているので確率は高いだろう。
 そして、後藤先生はなんらかの大義のために善意も込みで人体実験じみたことに手を染めていることが多い。
 上述した通りそこに良心の呵責は微塵もなく、切り替わるテンションに任せた異常性も明らか。

 半分以上オカルトに足を突っ込んだような謎科学実験を行う生化学者?
 狂気の淵に全身を突っ込みそうな、宇宙的恐怖を呼び出そうとする魔術師?
 それとも超科学かオカルトの住人であるのに、地球人の形をしているだけの人外?

 つまるところ、単なる狂人と片付けてしまうには彼の後背はあまりにも広大かつ深淵である。想像の余地はそれこそ多数用意されているので、彼の狂気に身を委ねてみるのもよいかもしれない。


小林(こばやし)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:大倉和雄
  • 関連用語:悪魔のトランプ《犠牲者》
 新堂五話「ギャンブルトランプ」に登場。
 ポーカーの相手がいなくなったので、探そうと焦る「大倉」のトランプ勝負に付き合うことになった男。
 が、全然勝てなかったためムキになり、大倉に一日中挑んでいくことになる。

 が、寝食も忘れてポーカー三昧をする日々を送る中、唐突に入院することになった。
 髪の半ば以上が白髪になり、肌はカサつく、目は落ち窪むと言った異常な衰弱を示していたのである。恐らくは「悪魔のトランプ」に精気を吸い取られたことが原因と思われるが、この時点で大倉の命運は尽きてしまう。
 小林の入院によって、本当に相手がいなくなった大倉は「タイムリミットだ」の一言を断末魔にその命を失うのだった。

 急速な衰弱と言えば「吉岡」の末路のひとつに挙げられる。
 小林の例に関しては(その後の言及がないため)一命を取り留めたと受け止めることもできる。
 もしかしたらという枕は付くが、不幸中の幸いだったのかもしれない。


小林先生(こばやし-)

  • 登場作品:特,鳴七
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 一年C組担任&野球部顧問
  • 関連人物:細田友晴,米田秋《担任》,栗原幸大,墨田あかり《部活》
  • 関連用語:サトリサマ《犠牲者》
 『特別編』細田シナリオ、新堂シナリオに登場。
 『特別編』に頻出する複数シナリオに跨いで登場するキャラのひとり。
 彼の場合は立ち絵はおろかセリフさえない端役のため、常に最大解釈を取る当wikiの性質上、併記こそするが同定できない。
 ただし、両シナリオにおいて共通して「野球部」と関わっている状況証拠があるため同一人物である可能性自体は高い。

 細田シナリオ「サトリサマ」。
 前年度、細田さんのクラスを担当していた教師。野球部の顧問を務めている爽やかなスポーツマンタイプの男性で、中年に達しているにも関わらず、人柄も良かったことから生徒からも人気があった。ちなみに既婚者で子持ち。

 にも関わらず、細田さんが引き起こし、手を引いたにも関わらず発生した「サトリサマ」の手紙によって担当するクラスの教え子「米田秋」と不倫したという噂が立ってしまう。
 両者が実際に関係を持っていたのか、また同時期に校内に出回った真偽不明の下世話な手紙が霊と人間、どちらがどれくらいの割合で仕掛けたものであったかは不明だが、小林先生は家庭内と職場の両方から激しい追及を受けたようでやつれてしまった。

 新堂シナリオ「野球部の秘密」。
 これから鳴神学園野球部と練習試合をしようという安曇ヶ丘高校に襲った凶報について、マネージャーの「墨田あかり」を職員室に呼び出し、告げた。文脈上、顧問を務めていると思われる。

 ちなみに両シナリオだが、同一の周回で両立させることが可能である。
 しかも特に矛盾なく成立させることができるため、細かいところについては行間を読む精神で想像してみるのも面白いかもしれない。


小林翔太(こばやし しょうた)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間→???
  • 職業:
  • 誕生日:7月8日
  • 関連人物:大河内雄大《噂,正体
  • 関連用語:人面瘡
 『追加版』「続・期を見る男に登場。
 「大河内雄大」が中学一年生だった時のクラスメート。
 華奢で小柄で気弱な外見、それに自分の内的世界を大事にしているところなどに共通点を見いだした大河内くんからはシンパシーを抱かれていた。

 ただし、大河内くんとしては互いを尊重したいという気持ちもあってか、接点を持つこともなかった。
 だが小林くんは独りでいがちな性格が災いして、いじめられるようになってしまいそれを苦にして命を絶ってしまったという。
 それと時を同じくして、大河内くんは首にイボができ不思議な力を手に入れる。

 そしてこのことは小林くんのことを見捨てた自分への罰、もしくは恩寵であると――、「七人目」として新聞部の部室を訪れた大河内雄大は語った。

 しかし、聞き手の坂上修一は彼の口ぶりに拭いきれない違和感を感じる。それを言おうと言い出せない不穏な空気を破るかのように、最も身近なところから大河内くんのことを見ていた細田さんが動くのだった。そもそも彼がこの場に現れたこと自体に、細田さんの話とはまったく噛み合わない何かを感じさせるが、それに応えた形にもなるのだろう。

 (ネタバレにつき格納)

+ ...
 結論から言えば、大河内くんの首のイボの正体は「小林翔太」の成れの果てだろう。
 死んで大河内くんに憑依した小林翔太は、入れ替わりのトリガーとして彼に機を見る力を与え「期を見る男」で細田さんが目撃した流れそのままに、入れ替わったのだと考えられる。

 集会の席で「大河内雄大(小林翔太)」が披露した話は、過剰に小林くんに肩入れして自らをやたらと卑下するものだったが、これも小林翔太の視点から見た話で、恨み節が入っていたためと思われる。
 状況からすれば、当時の大河内雄大にとって小林翔太は数いるクラスメートのひとりに過ぎない。いじめを気の毒に思いこそすれ、そこまで思い入れはなかったはずである。事実、当時のふたりの間には会話を持つ機会もなかったようであるし。

 そして、逆恨みから別人の人生を奪い取った「大河内雄大(小林翔太)」はこれらの事実を暗に認め、同時に口封じのために細田さんを除く出席者一同を自身の身体に宿る青痣に変えてしまった……?

 ただし、この場面の直後に視点が細田さんに移行した場合、彼の意識は暗転して自宅で集会の翌日を迎えることになる。
 細田さんは学校で出席者一同と顔を合わせ、続いて大河内くんからこれ以上深入りしてはいけない邪悪なものを目撃したかと思いきや……。これが悪夢なのか現実なのか、二転三転する舞台と見覚えのない登場人物に愕然とし、考えることをやめる。

 真相はわからずじまい。それ以前に「大河内雄大」や「小林翔太」が本当にいたのかすらどうかわからないままに「入れ替わり」と暗転する意識に任せた、夢と現が噛み合わない恐怖の七話目は(プレイヤーにとっては)終わりを迎えるのだった。



小日向修(こひなた おさむ)

  • 登場作品:四八
  • 種族:人間
  • 職業:東京館英大学 一年生
  • 関連人物:荒田尚也,佐藤康文,繁野碧,竹林玲奈《友人》
  • 関連用語:黒百合総合病院
 『四八』東京シナリオ「アルバイト男の事情」、埼玉シナリオ「黒百合総合病院」など他多数に登場。
 今春から大学生になった一般的なチャラい青年。金欠に悩んでおり、考えなしに高額報酬に釣られて危険なアルバイトに参加したためにひどい目に遭ったり、頼れるバイト先の先輩に釣られて仕事に燃えたり、かと思えば適当極まる行動の結果大惨事を引き起こしたりする。
 良くも悪くも考えが浅く、場の雰囲気に流されるため彼の行動はプレイヤーの選択によっていい方にも悪い方にも転ぶと言える。

 出番の多さや作中で関わるキャラの多さから、不特定多数の登場人物が入れ替わり立ち代わり物語を演出する『四八(仮)』の世界の中でも主人公的ポジションと見なされることが多いようだ。


 (執筆者募集中)  



小松栄一(こまつ えいいち)

  • 登場作品:レンタル
  • 種族:人間
  • 職業:
  • 関連人物:阿部弘幸,船橋アキ
 『レンタル家族』「青年リグレッツ」に登場。
 「阿部弘幸」のバイト先の後輩。男女の恋愛について阿部へよく相談を持ちかけていた。いわば阿部とは師弟のような関係といえる。

 それだけ聞くと今時の青年のようであるが、彼が生やした巨大アフロへアーから類稀なきいい人オーラ(適当)が放出されている通り、実際いい奴である。
 髪型=性格は冗談としても、実際のその効果は侮れない。実際、同僚の「船橋アキ」はその効果を全肯定している。

 なお恋人を亡くした先輩の激白を聞いた後、阿部との関係がどうなったかは不明である。その時のやりとりから船橋アキに好意を持っているとも取れる。ひとつの恋の物語が破れた後だけに詮索するのも憚られるか。


小松沢孝明(こまつざわ たかあき)

  • 登場作品:学怖,学怖S,稲in
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒→イラストレーター
  • 関連人物:岩下明美《噂》
  • 関連用語:美術部《所属》
 岩下三話「美術室の肖像画」に登場。
 「増村先生」同様に話のさわりで名前だけが紹介される美術部の卒業生で、坂上に美術部がいかに盛況かを教えるための前置き話で語られる。プロのイラストレーターであり、かなり有名らしい。

 『稲in』に登場。
 元はこぼれ話的な要素として出てきた彼は増村先生共々、再登板の機会が与えられた。大躍進であることに間違いない。


(執筆者募集中)



小松沢孝典(こまつざわ たかのり)

  • 登場作品:稲in
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 生徒
  • 関連人物:岩下明美《噂》
  • 関連用語:美術部《所属》
 『稲in』に登場。
 坂上修一の足跡を求め「七不思議の集会」の出席者の居場所を訪ねてあなたは鳴神学園構内を歩く。
 その中のひとり「岩下明美」が「美術部」に顔を出しているという情報を得てあなたが赴いた先で出会った輩のひとりである。 


 (執筆者募集中)



小松原ゆかり(こまつばら-)

  • 登場作品:追加
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年H組
  • 誕生日:3月15日
  • 関連人物:風間望,永山美香,阿部妙子
  • 関連用語:しりとり小僧
 『追加版』風間シナリオ「しりとり小僧」に登場。
  数ヶ月前、風間さんのクラスの教室で「しりとり小僧」を呼び出すべく、「永山美香」、「阿部妙子」、らの三人で、しりとり一〇〇回に挑戦した女子生徒。

 しかし、彼女たちのしりとりは目標の一〇〇回に達しても終わる気配を見せず、三人は次第にしりとりに支配されてゆく……。
 ありさまを目撃するだけに終わってしまう風間さんだった。
 それと意外なことにこのバリエーションでは、この三人組の側から風間さんに言及することはなかったりする。

 ちなみに『追加版』のみならず『小学怖』『ドラマCD』『鳴七』でも多少の加筆修正はあれど、このパターンの「しりとり小僧」の話は採用されている。
 ただし前ふたつのバージョンではほかふたり同様に、配慮の観点に立った風間さんから名前と顔は伏せられている。
 そのため思いもよらない人物が「しりとり小僧」の儀式を行った可能性があるのだが、そこは乙女と風間さんの秘密である。

 うち「小松原ゆかり」さんのポジションに該当するだろう、一番目に口を開き、そのわりにはしりとり小僧について懐疑的な女の子については「A子」という仮名で呼ばれている。
 ただしその都度立ち絵が出た『追加版』とは異なりそれぞれ判別は困難であり、よく考えれば区別する必要もなかったりする。

 あえて『小学怖』版から考察しよう。たとえば「A子」さんに関しては、三人の中で中くらいの背で、ショートカットにしているということがわかる。一方で、立ち絵が現実における彼女たちの姿を反映しているのかははなはだ怪しいのだが……。

 なお『小学怖』および『ドラマCD』版では風間さんが一年前にとある事情からたまたま飛び込んだ教室で儀式をやっているところを目撃し、咄嗟に隠れてデバガメしたという流れなので(当時の)クラスメートではない可能性が高い。

 ひるがえって『鳴七』は『追加版』に準じており、具体的な姓名が挙げられている。
 それも儀式を実行した三人の女子が(準)レギュラー格の一年生女子が兼役する形を取っている。
 くわえて理由こそ異なるが、風間さんのクラスの三年H組教室を会場に選んだところも『追加版』と同様の流れである。

 ただし、それぞれのキャラクターに合った形にセリフが改稿されているため、元が誰のセリフなのか(例:小松原ゆかり(A子))であるかを判別したり考察する必要性はさしてないと思われる。よって全員分表記してリンクを張る形とするがご容赦願いたい。

 『鳴七』
 「倉田恵美」、「剣持京華」、「元木早苗」の項を参照のこと。
 「小松原ゆかり」のエピソードは上記の人物へと集約された。


小門宇宙(こもん そら)

  • 登場作品:小学怖,新生,新生2
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園初等部 六年六組
  • 誕生日:9月12日
  • 血液型:B型
  • 趣味:宇宙人探索
  • 好きな/嫌いな食べ物:豆腐料理/苦いもの
  • 関連人物:富樫黎雄,松戸博士,新堂大誠,高木照義《親友》,三沢祐司《恩人》,かぐや《恋心》,富樫美波《憧れ》
  • 関連用語:地球防衛軍《発足,所属》,宇宙人《脅威》,百点塾《調査》
 年代不明、鳴神学園初等部六年六組に属する児童のひとり。
 宇宙人からの地球侵略を防ぐべく彼自身が組織した「地球防衛軍」現在唯一の所属メンバー。
 なにかと思考が暴走しがちでこの世すべての陰謀を「宇宙人」に結び付けて行動しがちなエキセントリックな男子。

 ただし学業成績は親友のマッドレオらと並ぶほどと優れており、宇宙人を除いたオカルトにはスパッと否定的な態度を取る。
 そのぶん宇宙人に対する知識は相当なもので、宇宙人系都市伝説のいくつかを宇宙人の手による「カバーストーリー」とみなして反論できるレベルにある。

 意外と思考は冷めており、大人に比べて優れた子供がわりを食っていると思っているなどの大人びた思想はマッドと共通する。
 ただし、宇宙人が事態に絡んでいるとわかれば途端に無鉄砲・無謀になる。
 とは言え、彼の行動や言動は根本のところでは宇宙人の悪事や地球滅亡を止めたいという正義心からきており、人情にも厚い。
 勢い任せの熱血、早口交じりの勧誘もあってクラスメートからは面白い子と見なされつつ、その辺の活動に関しては線を引かれているのだが、それは仕方がないだろう。

 キャラクターデザインとしては、文庫版ではヘルメットを被り、対宇宙人のバッジをつけたりと妙な小物も多い熱血男子、新生以後はゴーグルを頭にかけた好奇心旺盛そうな男子と、彼の色々な面を切り取ったものになっている。

 『小学怖』火曜日「絶対に百点取れる塾」に登場。


 (執筆者募集中)  


 『小学怖』水曜日「小学生アルバイト情報」に登場。


 (執筆者募集中)  


 『新生』「ブラック・アイ・キッズ」「危険な転校生」に登場。

 「ブラック・アイ・キッズ」。
 都市伝説「ブラック・アイ・キッズ」検証のために黎雄くんが意見を求めたクラスのみんなのひとり。
 当の都市伝説については宇宙人系都市伝説として既に察知しており、超絶早口(システム的には早送り)で長口上の熱弁を振るってくれた。レオくんも有力な説と認めつつも、彼の押しの強さには流石に少しばかり引いていた。

 「危険な転校生」。


 (執筆者募集中)  


 『新生2』「赤い靴下」に登場。


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小山(こやま)

  • 登場作品:学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:生徒
  • 関連人物:荒井昭二《噂》,安藤《犠牲者》
  • 関連用語:地縛霊《犠牲者》
 荒井一話「校内に巣くう地縛霊」に登場。
 プレハブ小屋に一緒に行った安藤と共に閉じ込められ、そこで「地縛霊」のせいか錯乱した安藤に滅多打ちにされてしまう。
 詳細は「安藤」の項に譲るとして、彼自身は血だらけになったとあるだけでその生死が明言されたわけではない。どの道、不幸であることに変わりはないが、やはり彼(と家族)は安藤を恨むしかないのだろうか? または、そう仕向ける誰かがいるのかも知れない。


是枝雅隆(これえだ まさたか)

  • 登場作品:男怖,極
  • 種族:人間
  • 職業:笹ヶ岡学園高校 一年D組
  • 関連人物:守山成樹,都築遊《親友,クラスメート》
  • 関連用語:
 『男怖』主要人物の一人。
 常に「守山成樹」・「都築游」とつるんでいる仲良し三人組の一人。
 永ちゃんへのリスペクトとロックンロールへの愛を絶やさず、将来の夢はもちろんロッカー。
 制服も盛大に着崩しており、上半身裸に学ランの上衣も羽織っただけという弾けた格好である。
 そんな是枝の実家は意外にも神社であり、お堅い家風への反発もあってこの道を志しているのかもしれない。


 (執筆者募集中)  


 『極』「イノチ」に登場。
 仲良し三馬鹿トリオ、N県N湖出張編である。
 なんでも是枝たちとお友達である福沢さんは、去年彼らがN湖のキャンプ場で体験した恐怖話を教えてもらったんだとか。


 (執筆者募集中)  



コロ

  • 登場作品:晦
  • 種族:犬(動物霊)
  • 関連人物:前田和子
  • 関連用語:夢
 和子三話「和子がみた正夢」に登場。
 ある夜、マエダカズコは自分が小さな子犬になっているのを発見した。

 カフカの有名な冒頭の一節はともかくとしてこれつまり、五年くらい前に見た明晰夢の中で犬になっていた和子おばさんは小学一年生くらいの小さな女の子と出会う。あいにく犬視点の不親切設計のため一見すればわかったことは少ない。

 ただし、話の流れとしては理解できる。まず女の子が子犬をかわいがる、だけど野良犬はおうちでは飼えない。 
 後日、ゴムボールを使っての遊びに興ずる一人と一匹、そこに同じくらいの男の子が現れてボールを取り上げる。
 投げられたボールは道路へ、それを追って子犬、それから女の子は車に――、というものである。

 これらの「」を見た理由だが和子おばさんが病院に行く用事があった際に、歯型でボロボロになった小さなゴムボールを病院の植木のところで見つけたことが原因だろう。
 犬の霊の遺品と縁づいてしまったことで和子おばさんの夢と混線したと考えるのが自然かもしれない。
 当の子犬は病院に入れてもらえず、死んで魂となった後もずっと女の子のいるはずの病院を見つめ続けている。

 実際に和子おばさんは犬の霊を目撃しているため、ここまでで終われば少し切ない話で終わってくれる。
 しかし、この犬の名前を知る機会があった場合、心の片隅に仕舞われるはずの物語は後味の悪い結末を迎えてしまうかもしれない。


 (執筆者募集中)  



権田力也(ごんだ りきや)

  • 登場作品:探偵局
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 三年生
  • 関連人物:椛島由宇作
 『探偵局』第二話「預言者ヒッポ様」に登場。
 見た目いじめっ子、ジャイアンタイプの男でヒッポ様こと「椛島由宇作」の腰巾着。
 実際賽臥への態度も高圧的で、ひねくれものの彼からしなくてもいい反抗を受けた。

 が、ガチで怖い袋田センパイ相手には成すすべもなく下手に出る。そもそも彼は予言の力に怯えてのことであろうが、かつていじめていた椛島の下についている。状況だけ取っても情けなさ炸裂で立派にスネオ以下の三下である。


近藤真司(こんどう しんじ)

  • 登場作品:学怖,学怖S
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 教師
  • 関連人物:平井香苗《恋人,犠牲者》
  • 関連用語:占い,校長先生,針千本《犠牲者》
 福沢六話「真夜中の魅惑の恋愛占い」に登場。大学を出たばかりの新任教師。
 注:先に平井香苗の項を参照下さい⇒「平井香苗

 ぼさぼさの髪に、小さくてずんぐりむっくりな小さい体型、とどめには牛乳瓶の底みたいなメガネと、冴えなさを体現したようなお人。恋する美少女・平井香苗のお相手としては少々不相応な感じがするが、それが祟った。
 今回の香苗の性格は小学生の頃に新×の母よろしくな有名な占い師に予言された結果、二十歳までに特定の名前・誕生日・血液型・出身地を持った相手と結ばれなければ死んでしまう(=幸福になれない)と言うもので。
 運命の人には狂信的なまでに尽くすと言う、冷静に考えると恐ろしい行動原理を持つ。

 条件に合致し、運命の人に勝手にされてしまった近藤先生は常識やその他諸々を考慮して一応の約束をして放っておくことにしたものの、如何せん相手が悪すぎた。
 このルートの香苗がおそらく最強であることも拍車を駆け、近藤先生の辿る末路は悲惨そのものである。たとえ生き残ったとしても右腕を粉砕されるわ、恐怖に駆られての衝動だったとは言え刑務所に入れられるわ、死ぬ場合ではとばっちりを食らって校長に殺されるわで不幸の極み。
 一応、香苗が一人自殺するだけの結末も用意されているが、その場合でもおそらく学園には居られなくなっているだろう。

 そして、何といってもおそらく福沢の持ちネタでも随一の痛さ(物理的にも精神的にも)を誇る「アカイイト」の犠牲者であることが悲惨の極み。
 勝手に裏切られたと思い込んだ香苗は先に後を尾けて近藤先生の自宅を突き止めていた上、こっそり合鍵を作成し侵入。そして……、ここからの展開は『学怖(S)』中最も痛い。そう、愛は痛いもの。
 嘘付いたからって(注:平井主観)本当に針千本飲まされる(一応、伏線張られてました)わ、事前に引き出しておいた自分の赤い糸(に見立てた神経)と、近藤先生のを使って本当に結んでしまったりで、まさにやりたい放題し放題。挙句の果てに、隠し02(男主人公)にまで出演を果たす。

 ちなみに「赤い糸」とは中国の伝説に端を発する俗信。
 元は男女の足首には見えない赤い縄があり、どれほど離れていても家が敵同士であっても、その環境を跳ね返して結ばれる運命にあると言う伝説から。見た目の通り、哀しいほどに強い運命の発露だろう。
 日本においても夫婦の縁を結ぶことを指して「赤縄を結ぶ」とことわざにも残されているが、いつしか小指と小指を結ぶ赤い糸と言う存在に変わっていったとされる。
 [赤縄に関しては北野武監督の『Dolls』において印象的なシーンに用いられたことで心に焼きついた方も多いのではないだろうか?
 また、同名の和風伝奇ホラーアドベンチャーゲーム『アカイイト』を個人的にお奨めします。⇒作中に登場しないこともある文芸作品(ゲーム)

 さて、閑話休題。

 珍しく、占い以上に結婚に固執する、今回の香苗は『学怖(S)』に登場するヤンデレの中でもおそらく一、二を争う存在。当初の目的なんか忘れ、正しく、激しく、愛に狂った人。やっぱり繰り返しますが、この人がなんで岩下さんの話に登場しないか不思議なくらい。
 後日談では運命の人を亡くしてしまった彼女は永遠に十九歳のまま時間を止めて(単に彼女の妄想に家族が付き合っているだけかも知れませんが、本当にそうなのかも)、鉄格子のある病院の中で新たな恋を探していると顛末が語られる。

 ちなみにこの話の香苗は福沢姉と同級生のため、本編開始の五年前の出来事と言うことがわかる。また、本編の二年後である隠し02(『学怖S』男主人公限定)でも近藤真司を探している彼女らしき女性が確認できる。
 確かに隠し02には噂やネタとして登場した怪異は数多いけれど、一応人間なのに関わらず、ご本人が出演したのは珍しいケースと言える。なにせ、たとえ語り部本人の体験談やクラスメートとして登場したとしても、学生は学園に三年間しかいることは出来ないのだから。
 無論、時空間を超越した感のある語り部は除くが。

 ちなみによくファンの間で囁かれた嘘ネタとして、主人公の名前を「近藤真司」にすると何かが起こるというものが存在する。実際は名前を変更しない通常のプレイと同じで何も起こらないのだが。
 『学怖(S)』に詳細なプロフィールの設定があったら怪しかったかも知れませんが。


近藤伸也(こんどう しんや)

  • 登場作品:追加
  • 種族:?
  • 職業:鳴神学園 三年生
  • 関連人物:新堂誠《噂,?》,野口景一
  • 関連用語:いじめ
 『追加版』新堂シナリオ「団結」に登場。
 過去、とある一クラスを恐怖と暴力で支配していたいじめっ子。
 この男は心から「いじめ」を楽しみ他者を屈服させることに悦びを感じる根っからの危険人物であり、数日~数週間の不定期かつ前触れなしの気分次第で標的を変えるという手法で暴力をふるっていた。

 近藤が企図していたかは不明だが、クラスメートは報復といじめが長引く事を恐れ反抗できない。
 抑止力になるはずの担任も役に立たなかっため、彼のいた教室内は恐怖で支配されていた。
 が、ある一時にターゲットにしていた「野口景一」を負傷させたのがトリガーとなり、暴君のように振舞っていた近藤はクラス内の共通の「敵」もしくは「弱者」と認識されるようになる。

 いわばこの近藤はひとつのシナリオ内で加害者と被害者を兼任するという珍しい例である。
 近藤は数十人の人間が一気に敵に回る恐怖を味わう羽目になるが、その意味は残虐な暴力では留まらない。分岐によっては精神的な面でも心を抉る描写が彼の視点を借りて繰り広げられる。

 展開はどうであれ、クラスの生徒たちは近藤の抑圧によって生まれていた行き場のない鬱屈が、報復の意識と共に解放されたことによって暴走をはじめることに変わりはない。

 数十名のクラスメートの全員に一個の生命体じみた「団結」と狂気としか言いようがない「いじめ」の意志の下に完全に統率され、執拗で残虐ないじめを繰り広げるパターンか……。
 または「正義」というお題目を掲げた扇動者に乗っかり、近藤の殺害という目標に向かって「思考停止」した集団心理の下に動く群に成り果てるパターンか……。

 シナリオ「団結」は不特定多数から特定個人に「いじめ」の対象が切り替わる構成と合わせ、プレイヤーの憤りがどこに移るかを迷わせる構成になっている。
 一貫して近藤が酷い奴だということは度々念押しされているものの、集団の怖さがそれを上回るというのはきっと確かなことだろう。

 また、中立的な視点と価値観からこの話を語る新堂さんだが、本当はどの位置にいるか? 
 というのを「いじめ」に関するプレイヤーの価値観と合わせて考察すればなお恐ろしさは増す。
 種明かしを兼ねたエンドはもちろんのこと、パラレルとわかってもエグい暗示が目立つだろう。


昆野研哉(こんの けんや)

  • 登場作品:ドラマCD,鳴七,稲in
  • 種族:悪霊?
  • 関連人物:細田友晴,シミケン,有馬健一,有馬健二
  • 関連用語:トイレ,第一体育館,ルーベライズ
 『ドラマCD』Disc.10 エンディング type.C「シミケン」に登場。
 詳細は当該項目を参照のこと⇒「シミケン

 『鳴七』「魅惑のトイレ」ほかに登場。
 『鳴七』での再登場に伴い他のキャラクターの要素・エピソードを折衷し、習合することで大幅にリファインが施されたキャラクターのひとり。今回はOBとしての登場であり、過去に起こった事件の当事者として噂にのぼる形で言及されている。

 基本的には見たままに朴訥で骨太な男子として描かれているが、心の奥底には昏い情念と闇を渦巻かせている。
 共通して、過去に凄惨な事件を引き起こしたか巻き込まれるかして学園に棲む怪異と化してしまっているようだが、おぼろげな霊とはまた異なった存在感を放っている。
 その一方で生者と接する際にはかなり理性的な対応を取ることが多く、ギャップが底知れなさを逆に感じさせる。

 「魅惑のトイレ」。


 (執筆者募集中)   


 「命の値段」。
 「藤臣秀人」の要素・エピソードを踏襲している。


 (執筆者募集中)  


 「禁じられたトイレ」。
 「松宮直樹」の要素・エピソードを踏襲している。
 大筋と前提設定はほとんど同じだが、松宮くんの事例とは異なった点も存在する。


 (執筆者募集中)  


 「殺人クラブ」。
 このシナリオの探索パートでは、各シナリオで語られたキャラクターたちが鳴神学園の至るところに潜んでいる。
 「昆野研哉」はその中のひとりであり、第一体育館の「使用禁止のトイレ」にいる。


 (執筆者募集中)  


 『稲in』に登場。


 (執筆者募集中)  



今野英俊(こんの ひでとし)

長臣英俊(ながおみ ひでとし)

  • 登場作品:VNV,AMC1,学恋V
  • 種族:人間
  • 職業:鳴神学園高校 二年生,三年B組?
  • 誕生日:5月1日
  • 関連人物:岩下明美《噂》,野々宮亜由美《恋人》,飴玉ばあさん《犠牲者》
  • 関連用語:校門《出没》,麻薬
 『VNV』「飴玉ばあさん」、『AMC1』「新語り部集結」ルートなどに登場。
 基本設定として彼は「野々宮亜由美」と付き合っているのだが、その運命は飴玉ばあさんによって大きく捻じ曲がっていくことになる。

 かつては普通の優しい子だったが、ある日飴玉ばあさんに出会ってしまい、もらった飴玉に魅了されてしまう。狂おしいまでに飴玉を欲しがる彼は校門付近に待ち伏せては、ばあさんに飴玉をもらった者を片っ端から襲撃。
 「殺してでも奪い取る」を実践する狂人に成り果ててしまう。(今野くん、あそこに是非ともあなたと舌を交換したがっている男子生徒がいますよ)

 一方で彼の変貌に心を痛めた野々宮は独自に行動を開始。今野とやってることは同じだが、ばあさんとの取引のために犠牲者の眼球を抉り取ることを行っている。
 ただ、彼は飴玉を舐めては喜ぶばかりで彼女のことすらまるで目に入っていないように思える。彼女も見返りを求めるわけでないようだが、哀れに見える。「山形英俊」と言い、本当に「ひでとし」はロクでもない……。

 初登場の『AMC1』では以上の設定が通されているが、実は後発である『VNV』で出演した際は恒例のパラレル・ワールド設定が活かされたためか様々な展開が用意されており、こちらでは野々宮さんの隣のクラスに所属している。
 野々宮と立場が逆転し完全な犠牲者になる展開はもちろんだが、正反対の彼女を薬漬けにする極悪人設定も存在。彼が本来の自分を思い出して死んでいくENDも用意されているため、全体的な株は底辺から上がっていると言えるが。
 いかんせんキャラとしては野々宮のオマケかも知れないけれど……。

 『学恋V』
 百人一首カルタ大会決勝にランダムで出現。こちらでもやはり飴玉を欲しがっている。

 『鳴七』「飴玉婆さん」ほかに登場
 ⇒「長臣英俊」の項を参照のこと。
 「今野英俊」の要素・エピソードなどは上記の人物へと集約された。



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  • 「小出照夫」を「小出照男」に修正 -- 名無しさん (2020-11-10 22:59:02)
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