OP機体・看板機体(AC)

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OP機体・看板機体(AC) - (2017/01/01 (日) 23:28:41) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2017/01/01 (日曜日) 18:01:00
更新日:2024/04/11 Thu 22:50:39
所要時間:約 50 分で読めます





OP機体・看板機体とは、「アーマード・コアシリーズ」のオープニングムービーやパッケージに登場する機体のこと。
「ガンダムシリーズ」の「ガンダム」など、明確な「主役機」の存在しないACシリーズにおいて、文字通り「ゲームの看板」の役割を果たしてきた機体である。
他「マスコット機体」という呼び名もあるが、ややマイナー。



+ もくじ

特徴

文字通りシリーズの看板となる機体であり、以下の特徴を満たしたアセンブルで構成されていることが多い。

  • フレームパーツは各企業のパーツで統一(「開発企業」の設定がプッシュされ始めた『2』以降)
  • 基本的には(逆関節でない)二脚AC
  • 左腕にはレーザーブレードorエネルギーシールド(ダブルトリガーが標準化した『4』以降は例外)
  • 所謂「キャノン系」の武器を装備
  • かっこいい
  • 重量過多

また、各種ムービー中では一種のお約束として

  • 各作品の新システムをアピールする(オーバードブースト、武器パージ、部位破壊など)
  • ゲームに実装されていない武器を使う
  • ゲーム中では行えないような挙動を取る

などの行動を取ることが多い。
特に後者2つはOP詐欺」「フロムマジック」と呼ばれ、ネタとしてレイヴン・リンクス・ミグラントから親しまれている。

どの機体もフロム・ソフトウェアの変態技術で作られるOPのクオリティもあって人気が高く、
ファンの間では「どのOPが、どの看板機体が一番好き?」という議論が絶えない。
またその人気から立体物の発売も盛んで、古くは初代3部作時代にガレージキットが発売され、
「地球暦シリーズ」時代には組み換え可能なアクションフィギュアが、そして『LR』発売に前後して、
コトブキヤから、ACシリーズを専門としたプラモデルシリーズ「ヴァリアブル・インフィニティ(V.I)」もリリースされている。

シリーズ10作目にして、「オールドシリーズ」の完結作となった『ラストレイヴン』では、VRアリーナにて歴代のOP機体を模した機体を駆るレイヴンと戦うことができる。
しかし、OP機体のアセンはぶっちゃけ実戦に耐えうるものではないため、ある数名を除いてはボーナスステージ状態である。

各作品のOP機体

ここからはOPの紹介とともに、各作品のOP機体・看板機体の紹介を行う。

アーマード・コア(無印)

今でこそ超絶的なクオリティで知られるACシリーズのオープニングだが、無印ではまだCG・画質の粗さや動きの硬さが目立つものだった。
しかし、冒頭の「機体をアセンブルする工程」などの硬派な演出はすでにリアルロボット好きのハートを掴んでいたようだ。

アンファング

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頭部 HD-REDEYE
コア XCA-00
腕部 AN-101
脚部 LN-1001
右肩武器 WM-X201
左肩武器 WC-GN230
右腕武器 WG-AR1000

看板機体の始祖。
中量二脚に『EYE』系のヘッドパーツ」「マシンガン・ミサイル・構えキャノンの3点セット」「重量過多」という多くの看板ACのお約束を作り上げた偉大な機体。
後の作品にも『2』のエムロードACや『3』のクレスト白兵戦型など、本機をセルフオマージュした(と思われる)機体が数多く登場する。
そのスラッとしながらもどこか無骨なデザインは当時のロボットヲタクのハートを直撃。
先述したように当時からガレージキットが発売されるなど、看板機体らしくファンを増やす役割をきちんと担っていたようだ。
しかし、各パーツの大きさはゲーム本編よりも幾分スリム化されているため、実際にゲーム中で組むとちょっと頭でっかちなバランスになってしまう。
また、WC-GN230(肩グレネード)はハイエンドCGとゲーム中のものではデザインが違うため、完全再現はできない。

アンファングという名前は『マスターオブアリーナ』の二脚アリーナが初出で、当初は特に名称は設定されていなかった。
レイヴン「エーアスト」の乗機として、二脚アリーナのトップに君臨する。
ちなみにレイヴン名の「エーアスト」はドイツ語で「”最初の~”(erst)」(英語の「First」とほぼ同義)を、AC名「アンファング」は同じくドイツ語で「始まり」を意味する。
シリーズの始まりとなった看板機体らしい粋なネーミングである。

OPでは、天井から颯爽と降下し、サーベラスII(MT)をマシンガンで次々と撃破。
赤い重量二脚ACと対決し、最後は何故か棒立ちの重量二脚を構えグレネードで倒している。

『LR』では17位のランカー「Mr.KEEPLESS」の乗機「ジェッダー」として再現機体が参戦。
右腕武器(WG-AR1000)のアレンジ再現武器「YWH13M-NIX」を引っさげて帰ってきたが、
LRはマシンガンの弾道が異常にばらける上に、機体の機動力も低いため決定打がない機体になってしまっている。
その弱さはアリーナの解説文にまで「総合的な機体性能は決して高くはない」と書かれてしまうほど。
ただ、腐っても肩グレネードは痛いのでそれにだけは気をつけたい。

発売前のスクリーンショットには、派手な黄色とブルーというフォーミュラマシンのような派手な塗装の本機が写っていたという。
専門誌「エクストラガレージ」にこのカラーリングのアンファングがフィギュアとして付属していたため、知っている人も少なくない…はず。

重量二脚

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頭部 HD-2002
コア XCH-01
腕部 AN-3001
脚部 LN-3001
右肩武器 WM-S60/4
左肩武器 WC-01QL
右腕武器 不明(マシンガン?)

アンファングの敵機として登場した真紅の重量二脚型。
コア以外のパーツはオープニングのアセンブル画面で選ばれなかったパーツで一部構成されている。
右腕武器には劇中に登場しない謎のFA-MASっぽいマシンガンを持っている。

サーベラスIIを伴って街中の建造物を破壊し、どこかに侵入していたが、取り巻きのサーベラスIIをアンファングに破壊されたため応戦。
アンファングのマシンガンを避けてミサイルで応戦するもこれを回避され、グレネードを謎の棒立ちで喰らい撃破された。

右腕武器は後に『MoA』で似たような外見のエネルギーマシンガン「MG-MG500/E」が登場している。


アーマード・コア プロジェクトファンタズマ

「真っ黒な背景をバックに、様々なACがアクションする」という後のシリーズにない異色のOP。
時間も一分未満と非常に短いため他シリーズのOPに比べ見所は少ないが、シリーズで初めて、オープニングでレーザーブレードが振るわれた。

アンファング

前作から続投。
マシンガンを連射し、構えグレネードを撃ってOPの〆を担当。
ACのオープニング史上、初めてレーザーブレードを振るった。

ヴィーダー

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頭部 HD-G780
コア XCL-01
腕部 AN-863-B
脚部 LN-SSVR
右腕武器 WG-XP2000

『PP』の看板機体。重量2脚。
「軽量級のコアに重量級の手脚」というアセンから胴が小さく、末端パーツの大きい骨太なシルエットに仕上がっており、
アンファングとはまた違ったかっこよさがある。
ただしコイツもゲームで再現すると頭部(HD-G780)の大きさがおかしいため頭でっかちのACになってしまう。

『MoA』では二脚アリーナの一番手として、レイヴン「ツヴァイト」の乗機「ヴィーダー」として参戦。
最下位だけあって武装が貧弱で、パルスライフル一丁とブレードしか持っていない為明らかに火力が足りない。動きもそこそこレベルで、苦戦する要素はない。
「ツヴァイト」はドイツ語で「”2番めの~”(zweit)」(こちらも英語の「Second」とほぼ同義)、ヴィーダーはドイツ語の副詞で「またも、再びの~」を意味する。
「2作目の看板機体」に相応しい、アンファングと同じくフロムのセンスが光るネーミングである。

OPでの活躍はゆっくりと片膝立ちから立ち上がり、パルスライフルを構える。以上。
パッケージを飾る高待遇の割には、かなり地味な立ち位置なのは否めない。

『LR』では29位のランカー「クォモクォモ」の乗機「ALIE」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH13-LONGHORN」、コアの再現パーツ「CR-YC99UL」、右腕武器(WG-XP2000)のアレンジ再現武器「YWH14PU-ROC4」と、
本機のために3つもパーツが復刻されるという高待遇での参戦となっている。さらに頭部パーツの大きさが小さくなり、イケメン度もアップ。
ランクも『MoA』を意識してか、アリーナの最下位近辺。
動きはいいが、相変わらず武器がパルスライフルとブレードしかないので、距離を取って撃ち合えばそれほど怖くはない。

地味な立場のACではあるが、その耳に残る名前がレイヴンに受けたのか、2chのACスレを中心に妙な人気があり、専用のAAまで作られている。


  \ /
ヽ( 〔二〕)ノ クォモクォモ
  (  )/
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その他のACたち

画面に一瞬登場するACたち。
後の看板機体と違ってユニークなカラーリングやアセンブルが目立ち、中には現在に至るまで実装されていないパーツを装備したACもいる。



アーマード・コア マスターオブアリーナ

前作『PP』から実装された、AC同士の戦いを行うモード「アリーナ」の試合開始までを描く。
本作からCGのクオリティが見違えるほどに向上。次回作では次世代機のスペックもあって更なるクオリティアップを果たすのだが、早くもその片鱗を見せている。
初代オープニングのアセンブルのシークエンスをさらに昇華したアセンブルシーンや、初めてハイエンドCGで描かれたナインボールなど、
CGの技術向上以外にも見どころの多いOPとなっている。

アナイアレイター

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頭部 HD-4004
コア XXA-S0
腕部 AN-25
脚部 LN-1001B
右肩武器 WM-SMSS24
左肩武器 WC-IR24
右腕武器 WG-1-KARASAWA

『MOA』の看板機体。「中量脚部に軽量級の上半身」というビジュアルアセンの定番を行く機体。
広い肩幅に張り出した肩アーマー、流線型でカッコいいアンテナ付きの頭部にガンメタルのカラーリングと、
いかにも「ロボットアニメの主役メカ」といった風味の、無骨なアンファングやヴィーダーとはまた違った「正統派」のかっこよさを宿す。

OPは、ガレージで本機が武器の装備を行い、リフトに乗ってアリーナへと向かう中で、これから行われるであろう「ナインボールとの対決のイメージ」が挿入される構成となっている。
あおりで迫力のある構えキャノン、レーザーブレードでの斬り結びなど同じ「AC同士の対決」という構成だった初代のOPよりも、
格段に動きや魅せ方が向上しており、PSACのラストを飾るに相応しいクオリティ。
特に、OPのラストでBGMが途切れた後に、「READY」の文字が現れるとともに静寂を引き裂くように響くイグニッションの音は耳に焼き付いているレイヴンも多いのではないだろうか。

『LR』では19位のランカー「ゾロX」の乗機「ラヴィッツアーム」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH14-STING」、コアの再現パーツ「CR-YC03U4」、垂直ミサイルのアレンジ再現武器「CR-YWB05MV2」、
三連レーザーキャノンのアレンジ再現武器「YWB3SL-GERYON3」と、再現のために4種もの追加パーツが投入されている。
…しかし、LRのコア系再現パーツはなぜか従来のコアパーツよりサイズが大きくなっているため、再現度は微妙。
逆三角形の不格好な体型はまさに「これマジ?上半身に比べて下半身が貧弱過ぎるだろ…」
VRアリーナ序盤の強敵である「クロウプレデター」の上位にいるのだからさぞ強いのだろう、と思いきや、
そのロジックは最下位近辺のランカーとどっこいどっこい。KARASAWA・ミサイルともに発射頻度は低く、さらに強化人間のくせに時々無意味に歩いたりする。
???「なんだあいつは ときどき止まっているじゃないか…」

小説版では、主人公であるフリッツ・バーンの後半の乗機として登場。
こちらでは、ゲームにも登場するプログテック社のエラン・キュービスが開発に携わったカスタムメイド機という設定。
さらに小説版ではオリジナル形態として、ジェネレーターを強化しブレードをMOONLIGHTに変更、
その負荷を支えるために脚部を重量二脚のLN-S3に換装した「アナイアレイター+(プラス)」が登場している。
実は「アナイアレイター」の名称は小説版由来で、公式のものではない。しかしレイヴンの間で機体名だけ広まり、既に半公式化してしまっている。
アナイアレイター(Annihilator)は「殲滅するもの」の意。

ナインボール

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頭部 HD-X1487
コア XCL-01
腕部 AN-K1
脚部 LN-1001B
右肩武器 WM-S40/2
左肩武器 WC-GN230
右腕武器 WG-XP2000

ACシリーズ全体の「裏の看板機体」と言える、最強のトップランカーが今作で初めてハイエンドCG化。
今作の明確な「敵」であることをアピールするためか、OPでも大きく「9」のエンブレムが映されるなど、その扱いは大きい。

OPではアナイアレイターと交戦する姿が描かれており、ブレードで切り結んだり、アナイアレイターと同じくあおりのアングルで構えグレネードを撃ったりしている…強化人間なのに。

後に『NINE BREAKER』で大幅なアレンジを加えられてリメイクされる。

PSACでは唯一ヴァリアブル・インフィニティのラインナップに入っており、VIシリーズの例に漏れず再現度は高い。
多くのレイヴンが抱いていた「PSACシリーズのレーザーブレードってどこから出てるの?」という疑問には「袖口のパーツが展開してブレードの発振器が展開する」という形で応えている。
これ以前のVIには付属していなかった、レーザーブレードの刃が単独のクリアパーツとして成形されているのもポイントが高い。


アーマード・コア2

今作から次世代機にバトンタッチ。
本作から、フロムのハイクオリティなCGによる「ただの実写」伝説が始まる。
PS2発売と同年という早い時期にもかかわらず、マシンスペックを生かして他を圧倒したCGのクオリティは多くのゲーマーの度肝を抜いたとか。

グラフィックだけでなくOPの構成自体も、宇宙からの大気圏突入による降下、複数体のACのバトルと、マシンスペックを生かしたよりスケールの大きいものに進化している。

ジオマトリクス フライトナーズ専用機

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頭部 ZHD-MO-EGRET
コア ZGL-XA/2
腕部 ZAN-202/TEM
脚部 ZLN-XA2/FF
エクステンション ZEX-RS/HOUND
右肩武器 ZWM-M24/1MU
左肩武器 ZWC-LQ/2552(?)
右腕武器 KARASAWA-MK2
左腕武器 EES-777LAR

『AC2』の看板機体。
PSAC三部作になかった、流線型主体の未来感あふれる美しいフォルムが特徴。無骨で角張ったエムロード系パーツとは好対照となっている。

OPではこの機体と、この機体と同じフレームでエクステンションを省き、バズーカ・レーダー・パルスキャノンを装備した(更に言えばこの機体の右側に位置取る機体はレーダーを装備していない)僚機が火星に降下し、エムロードの施設に対し攻撃を仕掛ける。
ブーストで接近しつつミサイルで先手を打ち、僚機を撃破して接近してきたエムロード機のレーザーブレードも冷静にエネルギーシールドで防いでいる。
その後はKARASAWAで引き撃ちという多くのプレイヤーが対人で実践してきたであろうリアリストな戦法で残るエムロード機を撃破、
オーバードブーストで一気に接近しKARASAWAを乱射、施設を破壊して離脱している。
ちなみに、僚機はと言うと何もしていない。
一機は看板機体が撃ったミサイルをかわして接近してきたエムロード機のライフルに蜂の巣にされて撃破され、もう一機はいつの間にかいなくなっている。
これに関しては、「ミサイルを迎撃するシーンで一番奥側のエムロード機がチェインガンを撃っているので、それと相打ちになったのでは?」という説がある。

看板機体らしく本作の新システム「オーバードブースト」「エネルギーシールド」をアピールしている。
特に、PSAC時代は必殺の武器として恐れられたブレードを軽く受け流すシーンに衝撃を受けたPS世代のレイヴンも多いと思われる。
…が、実はPS2ではシールドでレーザーブレードを弾くことはできない。OP詐欺
また、終盤の「『オーバードブースト起動→KARASAWA乱射』という行動は、隠しコマンド『リミッター解除』のヒントなのでは?」という説もある。

ゲーム中でレオス・クラインが駆る、いわゆる「クラインAC」とはフレームパーツは同一なので混同されがちだが、
武装が異なり、シールドが月光に、レーザーキャノンがグレネードになっている。
どうにも公式でも本機の武装に対する設定が定まっていないようで、当時発売されたアクションフィギュアや、
『NX』とほぼ同時期に発売されたワンコインフィギュアではなぜかレーザーキャノンではなくグレネードが付属しているなど、いまいち錯綜している。

『LR』では15位のランカー「Frip-Frop」の乗機「O-MICRON」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「YH15-DRONE」、コアの再現パーツ「YC08-ICURUS」、シールドのアレンジ再現武器「FUTEN」を装備している。
しかし、何故かKARASAWAがリニアライフルに差し替わっており、再現機体の中では再現度は微妙な部類。
動きはそこそこいいが、シングルトリガーかつエネルギーシールドが軽装甲の機体に噛み合っていないため、特に注意しなくても倒せる。
ちなみに、本作でも左肩武器はグレネード。違う、そうじゃない。
『LRポータブル』では、『2』仕様のKARASAWAと腕パーツの再現パーツが追加されたため、より再現度を高めることが可能。

エムロード ECM-XR00

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頭部 EHD-NIGHTEYE
コア ECM-XR00
腕部 EAN-CEX
脚部 ELN-02A
エクステンション EEX-AM45
右肩武器 EWM-S612
左肩武器 EWC-GN44-AC
右腕武器 EWG-RF-M35
左腕武器 ELS-2772

看板機体と対になる、エムロード側のAC。
アンファングの系譜を継ぐ無骨なフォルムがイカすが、今作では悲しいかな、やられ役を担うことに…。

OPではエムロードの施設の護衛にあたっていた。
こちらもジオマトリクス側と同じく同一フレームの機体3機でチームを組んでおり、ミサイルを迎撃するシーンの直前にそれが確認できる。
(一番奥の機体はエクステンションを省いてチェインガン2門とマシンガンを装備、真ん中の機体はミサイルを避けて突撃、手前側のミサイルを迎撃した機体は武装は殆ど同じだが武器がマシンガンに変わっている)
一機がミサイルを迎撃するも弾幕に対処できずミサイルで撃破され、ミサイルを避けた機体はジオマトリクス側の僚機をライフルで撃破して隊長機にブレードで挑みかかるが、それをエネルギーシールドで弾かれてしまい、その後はジオマトリクス側の解説の通りKARASAWAの引き撃ちを立て続けに喰らいあえなく撃破。
こちらもジオマトリクス同様、ミサイル迎撃のシーンで一番奥でチェインガンを撃っていた機体はいつの間にいなくなっている。

今作の新システム「ミサイル迎撃装置」をアピールするも迎撃装置が一番の安物だったせいで失敗、
ブレードで果敢に斬りかかるもシールドで防がれる…と、いいところなし。
地味に「ライフルをマシンガン並の速度で連射する」というフロムマジックを披露しているが、
手前側のミサイルを迎撃している機体がマシンガンを持っているせいでマシンガンと誤認され、気づかれにくい…と、小ネタ面でも不遇。

この機体もフライトナーズ機同様当時フィギュア化されたが、何故か付属しているのはグレネードではなくチェインガン。
チェインガンも似合うが、完全再現にはジオマトリクス機の持っているグレネードが必要。


アーマード・コア2 アナザーエイジ

「AC同士が戦わない」「ACがMTや無人兵器を蹴散らして強さをアピール」「『主役となる2機の動向を交互に映す』という構成」など、
今までのシリーズにない特徴を持ったOP。
戒世のコンテナミサイル一斉発射やワンダーレイドの明らかに火薬量がゲーム中より多いグレネードなど、派手な破壊描写が特徴。
ワンダーレイドのブレード一閃やスピード感のある展開から、ファン人気の高いOP。

ワンダーレイド(エムロード高機動型)

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頭部 EHD-SCOPEEYE
コア ECL-ONE
腕部 EAN-1111
脚部 ELN-070
エクステンション BEX-BT180
左肩武器 EWC-GN-81
右腕武器 EWG-RF-10LB
左腕武器 ELS-2772

『AC2AA』の看板機体。
シリーズ初の軽量二脚の看板機体であり、劇中でも軽快な機動力で敵の攻撃を回避したり、ターンブースターで急旋回するなど、軽量級ならではの軽快な動きが目立った。

天井のゲートを開き施設に侵入し、迎撃に出た大量の逆関節MT&ガードメカ軍団の攻撃を避けつつライフルでMTを倒していく。
しかし埒が明かないと考えたのか、足を止めて構えグレネードで軍団を一掃。※映像はイメージです。実際の製品とは異なる場合があります
その後、しぶとく生き残っていた逆関節MTに対しすれ違いざまブレードを叩き込み、接近する戒世の存在を認めると、物陰から飛び出し戒世にライフルを突きつける。
「高速接近しながらブレードを発振」→「すれ違いざま敵を切り裂く瞬間、スローモーションになる画面」→「スローが解けると同時にターンブースタで急旋回、敵の撃破を確認」という一連の流れは非常にカッコいいので、必見。

ゲーム中では表のラストミッション「軌道エレベータ解放」で出現。
「軌道エレベータ解放」は2段階にわけられたミッションであり、前半は四脚AC「ガルガンチュア」を駆るレイヴン「ベイザー」とMTとの戦い。
後半は強化人間のレイヴン「アンタレス」、そしてワンダーレイドを駆るレイヴン「カーライル」と2vs1の戦い…という構成になっている。
しかし、前半と後半の間のローディングでプレイヤーは体力・弾薬共に回復できる上、肝心のカーライルはアンタレスと違い真人間であり、
軽量級のくせに動きを止めてわざわざグレネードを構えて撃ってくる。
確かにグレネードは痛いが、それ以外は初期ブレードとライフルしか持っていないため、カルサワと地上魚雷をガンガン連射してくるアンタレス機「ディエス・イレー」に比べてまるでプレッシャーがなく、慣れたプレイヤーからは「空気」「2vs1の気がしない」などと言われる始末。
というか、看板機体のくせに台詞がないため、後々攻略本やネットで「あの軽量二脚ってワンダーレイドだったの?」と気付いた…というレイヴンも多いと思われる。

『LR』では13位のランカー「-1」の乗機「クォーツクロック」として再現機体が参戦。
頭部の再現パーツ「CR-H06XS-EYE4」、コアの再現パーツ「CR-YCO10/UL2」、ライフルのアレンジ再現武器「CR-YWH05R3」、
ブレードのアレンジ再現武器「YWL16LB-ELF3」を装備している。
オリジナルと違い強化人間になりキャノンの構え制限がなくなった上、ブレードが『2』初期ブレードの皮をかぶったダガーになったため、原作よりも確実に強くなっている。
ブレードは距離を取ればいいが、問題は肩グレネード。『NX』時代に比べて弱体化はしたものの、未だ二連射の破壊力は健在なので、肩グレネードを警戒しつつ戦いたい。
『LRポータブル』では、脚部パーツの再現パーツ「CR-YLH01HM」が追加されたため、後は腕さえ揃えば完全再現ができる。

戒世(ジオマトリクス局地戦型)

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頭部 ZHD-102/ROCK
コア ZCH-GR/1
腕部 ZAN-707/E
脚部 ZLN-01/BARREL
エクステンション BEX-BRM-04
肩武器 ZWX-IV/PURSUIT
右腕武器 ZWG-BZ/HYDRA
左腕武器 ZES-500/SU

『AC2AA』もう一機の看板機体。
パッケージに2機の機体が写っているのは今のところ『2AA』だけである。

『無印』の重量二脚の系譜を継ぐ、ジオマトリクスらしい曲線美が特徴の重量二脚。
軽快にピュンピュン動いていたワンダーレイドと正反対に、「ゆっくりと歩行しながら、大量の敵の攻撃を受け止め反撃」など、重量感と装甲の厚さを感じさせる演出が目立った。
OPでは先述の通り、施設を守っていた敵の浮遊兵器のビーム砲を受け止め、歯牙にもかけずコンテナミサイルで浮遊兵器を一掃。弾薬費が心配。
その後は散弾バズーカでゲートを破壊した後、ブーストで通路を突っ切り、ワンダーレイドと相対するところでOPは終わる。

ゲーム中では表のミッション「調査部隊排除」で出現。
このミッションの目的は廃棄ブロックを調査するジオ社の部隊の排除…という説明がブリーフィングでなされるのだが、
実は罠があり、時間をかけすぎるとAC2機が増援としてやってくる。
このAC2機、レイヴン「バストロール」の駆る軽量二脚「アストライア」と、「ハングマン」の「戒世」(つまりこの機体)が『AA』屈指の強敵となっており、
両機体とも「強化人間・重量過多無視・オプション搭載数無視」というチートの塊。
ACを無視してもクリアはできるので、制作側としては「やりこみ派は撃破に挑戦してみてね」という意向で配置したのだろうが、
多くのレイヴンが「序盤ミッションのACとかどうせ雑魚だろ」と思い込んで瞬殺されていった。
対策としては「『敵ACはミッション開始時プレイヤーがいる、作戦領域の入り口にあるゲートの内側に入ってこない』ことを利用して、そこに引きこもって戦うorおびき寄せてゲート内に閉じ込めて分断」というのがポピュラー。
また、戒世は強化人間とは言え足は遅いので、アストライアを仕留めてしまえばだいぶ戦いが楽になる。
さらに、戒世は稀にビルのポリゴンの内側に入り込んでしまうことがあるので、そうすればあとは外側からブレードで斬りつけるだけで勝てる。
狙って引き起こすのは不可能だが、もしこの状況になったらアストライアを倒すだけでほぼ目的達成となるので、かなり楽な戦いとなる。
(ちなみにアストライアもハマることはあるが、空中戦が主なスタイルなので地形接触が少なく、まずお目にかかれない)

余談だが、コンテナミサイルは「発射したコンテナから分離したミサイルで攻撃する」武器であり、発射時にロックオンする必要がない。
つまりエクステンションの連動ミサイルはただのオシャレである。

パッケージに登場した機体の中では、唯一『LR』のアリーナに参戦できなかった。


アーマード・コア3

パーツを『2』系列から一新した新たなAC。
『2』シリーズでも優れていたグラフィックは更に向上。
キャッチコピー「その世界に、空はなかった」を体現するような薄汚れたヴィジュアルやさらなる演出の進化、
そして作品自体初心者レイヴンのための入門編として広く知れ渡っているせいか、「『3』のOPこそ至高」というレイヴンは非常に多い。

また、本作から「フレームは企業統一だが、武器は他社製」という看板機体が目立つようになる。
一部では「企業のACではなく、レイヴンのACなのでは?」という解釈もある。

クレスト白兵戦型

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頭部 CHD-SKYEYE
コア CCM-00-STO
腕部 CAM-11-SOL
脚部 CLM-02-SNSK
エクステンション CWEM-AM40
右肩武器 MWM-S60/12
左肩武器 CWC-GNS-15
右腕武器 MWG-MG/1000
左腕武器 CLB-LS-1551

『AC3』の看板機体。
「21世紀のアンファング」とでも言うべき、アンファングのリメイク的な、前作のエムロード系列を引き継ぐ工業製品的なシルエットが特徴。
「EYEシリーズの頭部」「ミサイルとグレネード」「腕に装弾数1000のマシンガン」「重量過多」という点もアンファングから受け継いでいる。
『3』は作風やストーリーに『無印』のオマージュを含む点が多いことは有名だが、この機体もその一環なのでは、というレイヴンも。
機体の人気は非常に高く、前述のVIにも比較的早期にラインナップされた。

OPではクレスト軽量型と共にMT及びヘリコプターを破壊した後、ミラージュ側のACと交戦。ミラージュ高機動型に1vs1の戦いを挑む。
上空から放たれたマルチミサイルをOBでかわして距離を取っていたが、その後ミラージュ高機動型の奇襲を受けコアを損傷。
だが被弾しつつもマシンガンで反撃し、レーザーライフルを破壊している。
ライフルを失ったミラージュ高機動型のブレードによる突撃に対し、「相手のブレードを装備した腕を払う」というフロムマジックでブレード攻撃を回避。
最後はマシンガンの引き撃ちでミラージュ高機動型を沈黙させた。
OPの登場機体の中では特に深刻なダメージを受けることなく戦闘を終えており、まるで「『2』のエムロードの仇!」と言わんばかりに活躍している。

『LR』では11位のランカー「Sir.FIRE」(サファイア)の乗機「ダーティスレイマー」として再現機体が参戦。
『3』系列はパーツデザインが『NX』系列と同じなので、3以降の看板機体には再現パーツは搭載されていない(というか不要)。
順位がトップテンに近いだけあって動きはいいものの、フレームがクレストオンリーなのでエネルギー武器に弱く、
更に武器を思いっきり積んでいるため機動力は低め、そしてトドメに今作はマシンガンの弾道がバラけるため、距離を取って引き撃ちさえすれば大した敵ではない。
要するにご先祖様であるアンファング(ジェッダー)と同じ対策で勝てる。

当時のコマーシャルでは、ブレードでミラージュ高機動型を横に一刀両断している。
中田譲治「殲滅せよ!進化する戦闘メカアクション、『アーマード・コア3』!」のナレーションが印象に残っているレイヴンもいるのではないだろうか。
この音声を使った某核ミサイルMADの影響で知った人も多い気がする

クレスト軽量型

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頭部 CHD-02-TIE
コア CCL-01-NER
腕部 CAL-MARTE
脚部 CLL-01-FKST
インサイド インサイドミサイル
エクステンション CWEM-R20
右肩武器 MWM-S60/12
左肩武器 CRU-A10
右腕武器 CWG-MG-500
左腕武器 KWG-HZL30

上記のクレスト白兵戦型の僚機。
前作のワンダーレイドから続くエムロード系(今作ではクレスト)・軽量型のOP機体だが、
頭部パーツのあんまり強くなさそうな顔立ちからか、ワンダーレイドと比較するとどこか宇宙世紀の量産MS的な頼りなさが漂う。
しかし、劇中ではそんなイメージとは裏腹に派手な活躍をしたことと、やたらパーツを壊されたことで有名。

OPではマシンガンでヘリコプターを破壊したが、ミラージュ重装型のバズーカを喰らい左腕と投擲銃をロスト。ミラージュ重装型に1vs1の戦いを挑む。
マシンガンで攻撃するが厚い装甲に阻まれ、イクシードオービットの攻撃を冷静に回避するも決定打は与えられず。
その後は空中からマシンガンを撃ちピンポイントでカメラアイを破壊することに成功するが、再びバズーカの直撃を受け頭部をまるごと損失。
満身創痍のところを設置オービットでとどめを刺されかけるが、切り札として連動ミサイルと肩部内部のミサイルを一斉発射。
この直後にカメラが切り替わってしまうためミラージュ重装型を撃破できたかは定かではないが、さすがにあれだけのミサイルを受ければ重装型と言えどひとたまりもないだろう…。

後述のクレスト強襲型ともどもフロムマジックの代表として有名な機体で、作中に全く登場しない「インサイドミサイル」を装備している。
インサイドミサイルの未実装は、ゲームショップの店頭で流れていたデモやOPを見て「今作にはこんなパーツが実装されてるのか」と期待したレイヴンをがっかりさせた。
更に言えばゲーム的には連動ミサイルは肩のミサイルを撃たないと発射できないため、地味だが同時に2つのフロムマジックを披露していた。
結局インサイドミサイルはオールドシリーズや『4』系列では実装されなかったが、「肩部に内蔵されるミサイル」というギミックは『V』系列で実装された。

また、ピンポイントで頭部と腕部が破壊されるのは、後に『LR』で実装されたシステム「部位破壊」の実装を考えていた名残、またはアイデアの元、という説がある。

ミラージュ高機動型

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頭部 MHD-RE/005
コア MCL-SS/ORCA
腕部 MAL-RE/REX
脚部 MLL-MX/EDGE
エクステンション MEBT-OX/MB
右肩武器/左肩武器 MWM-MM16/1
右腕武器 MWG-XCW/90
左腕武器 CLB-LS-1551

実はジオマトリクス系(今作ではミラージュ)の曲面デザインの中では初めての軽量二脚。
どこか『2』のフライトナーズ機に似たシルエットではあるが、ワインレッドのカラーリングや頭部のカメラアイ、
そして腕部や脚部から突き出た突起物によるトゲトゲしたシルエットからは、「悪役感」がにじみ出る。

OPでは2機のクレストACからのマシンガンで狙われるが、補助ブースタを併用した機動で回避。
クレスト白兵戦型とタイマンを演じ、上空からマルチミサイルで仕留めようとするがOBで回避され失敗。
その後はOBで退避したクレスト白兵戦型を空中から奇襲、至近距離からレーザーライフルを浴びせるが反撃でレーザーライフルを破壊されてしまう。
瞬発力を上げるためかブレード以外の装備を捨てブレードでクレスト白兵戦型に斬りかかるが、先述のようにブレードを装備する腕ごと振り払われて失敗。
マシンガンで蜂の巣にされて沈黙した。
レーザーライフルはゲーム中とは違い、Eマシンガンのように高速で連射される武器になっている。
補助ブースタでマシンガンを華麗に避けるなど見せ場はあり、今作からの新システム「パージ」もアピールしたものの、どうにもクレスト白兵戦型の活躍に食われ気味。

コマーシャルでもバズーカを喰らったりブレードで斬られたりと散々だったが、後の『3ポータブル』のパッケージではクレスト白兵戦型を差し置いて看板機体に抜擢。
パッケージではクレスト白兵戦型の脚をブレードで斬り裂いてリベンジを果たしている。

ミラージュ重装型

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頭部 MHD-MX/RACHIS
コア MCH-MX/GRP
腕部 MAH-RE/GG
脚部 MLH-MX/VOLAR
エクステンション なし
肩武器 KWZ-OC-22
右腕武器 CWG-BZ-30
左腕武器 MES-ES/011

『2AA』の戒世から、肩アーマーのボリュームが増えたおかげで更にマッチョなスタイルとなった重量二脚。
両肩武器、バズーカ、エネルギーシールドという装備は戒世と共通している。
しかし、ヘッドパーツがバイザー系ではなく小さなモノアイ系のカメラアイになってしまったせいなのか、クレスト軽量型同様どこか量産機っぽい雰囲気になっている。

OPではクレスト軽量型の腕部を破壊して颯爽と登場。マシンガンで反撃するクレスト軽量型の攻撃を弾きつつ、イクシードオービットで攻撃。
しかしクレスト軽量型にイクシードオービットは回避され、逆にカメラアイを破壊されてしまう。
だがそれと同時にバズーカでクレスト軽量型の頭部を破壊。視界を失ったためか背部の設置オービットで仕留めようとするが、
展開する前にクレスト軽量型にミサイル弾幕を撃たれてしまい、ブーストを吹かして逃げようとする。
その後はカメラがクレスト白兵戦型の方に切り替わってしまうため戦いの顛末は明らかになっていないが、
あの機動力と逃げ道のない直線道路で、ミサイルを避けられたかは怪しいところ。
エネルギーシールド使えよ、と言ってはいけない。

新システム「イクシードオービット」をアピールしたはいいものの肝心のオービットは当たらず、敵に当てられたのはバズーカ二発だけ、
しかも致命傷に出来なかったとどうにも活躍できなかった機体。

この機体の頭部パーツ「MHD-MX/RACHIS」(N系では「H09-SPIDER」)は見た目にわかりやすいやられ役量産機っぽい雰囲気が出るせいか、
その後のシリーズのOPでも装備している機体が多い。
また、海外版ではこの機体がゲームのパッケージを飾っている…アメリカではマッチョな方が人気が出るんだろうか。


アーマード・コア3 サイレントライン

一機のACが、部隊規模の敵を相手に奮戦するという熱いシチュエーションのオープニング。
OP自体は短いものの、そのスピード感や短いながらも練られた演出、そして後述のクレスト強襲型のかっこよさからこちらのOPも人気が高い。

クレスト強襲戦闘型

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頭部 CHD-MISTEYE
コア CCL-02-E1
腕部 CAL-66-MACH
脚部 CLL-04-LGSK
エクステンション MEST-MX/CROW
肩武器 MWB-MX/WAKE
右腕武器 MWG-XCD/100→MWG-KARASAWA
左腕武器 CLB-LS-1551

『AC3SL』の看板機体。
前作のクレスト軽量型のような頼りない痩せ型だが、頭部がイケメンのEYE系になったことでどこか主役機のような風格を漂わせる。
そんな細身の機体にKARASAWA、追加ブースタ、ステルスとデカブツ級の武器を満載しているアンバランス感も相まって、
アナイアレイター同様「ロボットアニメの主役メカ」と言われても納得できそうなカッコよさがある。
看板機体の中でも、普通の意味でもネタ的な意味でも屈指の人気を誇る一機。

OPでは、サイレントラインの施設の防衛機構の攻撃を回避しつつ的確に敵を破壊していく姿が描かれる。
レーザーライフルの狙撃で戦闘機を破壊するとステルスで姿をくらまし、マシンガンで弾幕を張っていたサイレントラインのACにKARASAWAの一撃を加えるところでOPは終わる。
この時、マシンガンを撃ち終えた敵にKARASAWAの至近弾を当て、KARASAWAを突きつけた後に挿入される「必ず殺す」と言わんばかりのモノアイの眼光は必見。
その後曙光に照らされる一枚絵が入る演出があるのを見ると、無事敵を倒して生き残ることができたようだ。

オールドシリーズの中でもフロムマジックの極致として語られることが多い機体。短いOPの中でかなりのフロムマジックを披露しており、
  • 本来なら重量級以下のスピードでしか動けないようなアセンブルでまともに動いている
  • EOでミサイルを撃墜
  • 追加ブースターをパージしてミサイルに対する囮に使う(追加ブースターは武器扱いではないのでパージできない)
  • 武器を劇中で持ち替えている(最初に持っているのはデュアルレーザーライフルのMWG-XCD/100。上記のブースターをパージするシーンを境にKARASAWAに切り替わっている)
など、フロムマジックの塊。
ゲーム中でアセンブルを再現すると、重量過多どころか腕部重量過多まで引き起こしてしまう。
武装に対して明らかに余剰積載が足りないため、重量過多のペナルティで機動力がガタ落ちしてしまい、装甲極薄の歩く棺桶と化す。

『LR』では24位のランカー「楊(Ya’ng)」の乗機「ラ・ルー」として再現機体が参戦。
『NX』系列ではエクステンションのステルスが廃止されてしまったため、3以降の看板機体の中では唯一不完全な再現となっている。
20位台の中では最初に出会う強化人間、かつ重量過多ペナルティ無視と言えば聞こえはいいが、重量過多ペナルティ抜きでも総重量が重いため機動力は悪く、
動きもよくない上、よりによってFCSが遠距離用かつサイトサイズがFCSの中でも最狭クラスの「CR-F91DSN」なため、ロックの精度も低い、というかロックサイトにまともに捉えられない。
装甲の薄さを突いて一気に倒してしまおう。

当時のコマーシャルでは武器を大バズに持ち替え、『3』のOPっぽい市街でバズーカを敵ACに放っている。

サイレントラインのAC

おそらく、未踏査地区(サイレントライン)のAIに乗っ取られてしまったであろうACたち。
サイレントラインの実働戦力として、クレスト強襲型をその他の兵器とともに攻撃した。

アセンブルは製造企業の統一がされていない。
四脚を除いて、フレームパーツは『3』のOP機体からの流用である。



アーマード・コア ネクサス

夜の市街を舞台に、様々な場所で戦うACを平行して描く。
後の『4』のネクストの如く夜空を飛び回るACや過去作にましてスタイリッシュなACの挙動から、「ゲームはアレな出来だったけどOPは好き」というレイヴンも多い。

オラクル

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頭部 H11-QUEEN
コア C01-GAEA
腕部 A11-MACAQUE
脚部 LH09-COUGAR2
エクステンション FUNI
右肩武器 MAGORAGA
左肩武器 CR-WB91LGL
右腕武器 CR-WR93RL
左腕武器 WL-MOONLIGHT

『ACNX』の看板機体。
シリーズを跨いだからか、再びジオマトリクス・ミラージュ系の曲線デザインの機体が看板機体となった。
スポーツカーを思わせる曲線でまとめられたデザインや、『3』系にはなかったヒロイックな顔立ちが特徴の新型頭部「H11-QUEEN」がもたらすイケメン感は、
キャッチコピー「アーマードコア、新生」に相応しい未来的な雰囲気を感じさせる。
そのビジュアルはクレスト白兵戦型やクレスト強襲型とはまた違った人気を持っており、VI始動時にも栄えある第一弾として選ばれた。
また、実はOP機体の中では初めて月光を装備している。

OPでは、EOコアのくせにOBのエキゾースト音を響かせながらMT部隊の前に颯爽と登場。
「敵の攻撃を避けた後、噴煙の中から無傷で姿を表し反撃開始」という、まるでハリウッド映画のような演出でMT軍団を蹴散らしていく。
リニアライフル・マイクロミサイルと本作初出の新武器を存分に活かして敵を蹴散らした後、すれ違いざまに月光の横薙ぎでMTを仕留め、
残る一機を空中からのリニアライフル連射で仕留めたところでOPは終わる。

バッドエンド時のムービーではこの機体と同じアセンで右腕武器だけマシンガンになった機体がMT部隊と撃ち合いをしている。
また、別のムービーでは後述のクレスト機と共に砂漠を行軍している。

『LR』では21位のランカー「No.2448」の乗機「クロウプレデター」として再現機体が参戦。
シリーズのアリーナお約束の「上位への門番となる強敵下位ランカー」のポジションを担っており、
  • 強化人間+重量過多ペナルティ無視
  • 初心者殺しの、強化人間特有の空中フワフワからのラッシュ攻撃
  • ステージが狭いので引き撃ちがやりづらく、更に薄暗いため敵の視認が困難
  • 実弾武器とエネルギーEOを併用してくるためシングルトリガーにも関わらず火力が高め
  • リニアキャノンは反動が強く、被弾安定がよっぽど高くないと動きを止められて連続して被弾してしまう
と、初心者には辛い要素がてんこ盛り。下手なアセンだと中級者でも手こずらせることも。

オラクル亜種(1)

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頭部 H11-QUEEN
コア CR-C90U3
腕部 A11-MACAQUE
脚部 LH09-COUGAR2
エクステンション FUNI
肩武器 CR-WBW91RT?
右腕武器 WR07M-PIXIE3
左腕武器 CR-WL74M

空中で主にヘリコプターの部隊と戦っていたAC。
後述のミラージュ機ともどもオラクルに似ているが、こちらはコアがクレスト系なのでわかりやすい。

ミサイルやマシンガンを駆使してヘリを次々と撃墜。
ヘリから放たれたミサイルをかわすために、モノレールの路線に入り込みモノレールを盾にするなど、こちらもオラクル同様スタイリッシュな挙動が目立った。
また、両肩ロケットからミサイルを撃つというフロムマジックを披露している。
(OPを作っていた段階ではあのパーツはミサイルだったのでは、という意見も)

オラクル亜種(2)

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頭部 H11-QUEEN
コア C01-GAEA
腕部 A11-MACAQUE
脚部 LH09-COUGAR2
エクステンション FUNI
右肩武器 WB24RG-LADON2
左肩武器 WB03R-SIREN
右腕武器 WR07M-PIXIE3
左腕武器 JITEN

地上でクレストのACと戦っていた機体。
こちらはフレームがオラクルと同一なのでかなり紛らわしい。

クレストのACと盾を構えながらマシンガンを撃ち合い、左腕を破壊されて追い詰められるが、咄嗟にターンブースタと見まごうほどの急旋回からレールガンを構え反撃。
レールガンでクレストACの脚部を撃ち抜き、逆転に成功している。
この時の「急旋回」→「ブーストの圧で背にしたビルのガラスが一斉に割れる」→「レールガン発射」の一連のシーケンスは非常にカッコいい。

VIのオラクルとウェポンセットを組み合わせると再現できる。

クレスト中量二脚

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頭部 CR-H97XS-EYE
コア CR-C75U2
腕部 CR-A71S2
脚部 CR-LH80S2
エクステンション CR-E90AM2
右肩武器 MAGORAGA
左肩武器 CR-WB72CGL
右腕武器 CR-WR69M
左腕武器 KATEN

クレスト白兵戦型と同一フレームのAC。
上記のオラクル亜種と地上で交戦する。

盾を構えながらマシンガンで攻撃し、ミサイルを放つも回避される。
しかし盾を持った左腕を破壊することに成功、敵を追い詰めたと思われたが、
前述のように敵のレールガンの反撃を脚部に受けてバランスを保てなくなり、ビルの壁面に突っ込んで沈黙。

バッドエンド時のムービーではOPとは逆の構図で、夜の街でオラクルに似たACと交戦する直前の様子が描かれる。
また別のムービーでは、オラクルとともに砂漠を行軍している。


アーマード・コア ナインブレイカー

本作にはハイエンドCGを使ったOPがないため、厳密には「OP機体」はいない
パッケージを飾っている「リメイク版ナインボール」は良くも悪くも話題を呼んだ。

ナインボール(NB版)

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頭部 YH12-MAYFLY
コア CR-C98E2
腕部 05-LANGUR
脚部 CR-LH80S2
エクステンション なし
右肩武器 MAGORAGA
左肩武器 CR-WB78GL
右腕武器 CR-WR93RL
左腕武器 CR-WL69LB

『NB』の看板機体。
『3』~『NB』までのパーツでPSACのナインボールを再現・アレンジした機体であり、更にこの機体のために新規頭部パーツ「YH12-MAYFLY」が作られている。
武器ラインナップもナインボールを踏襲しているが、2連小型ミサイルはマイクロミサイルに、パルスライフルはリニアライフルに差し替わっている。
細身のデザインはこれはこれでカッコいいが、発表当初は「コレジャナイ」「野暮ったさが足りない」など、古参のレイヴンを中心に賛否両論であった。
流石に現在は沈静化し、VIで立体化されるなど、一定の評価は獲得した模様。

前述の通り『NB』にはハイエンドCGのOPがないため、活躍はなし。
よく見るとOPで一瞬グレネードを構え撃ちしている姿が確認できるが、それだけ。
ゲーム中では最終トレーニングで登場、オリジナルを踏襲しリニアライフルが3点バーストになっているほか、
リロードが短縮された大グレ、ミサイルジャマー内蔵、5桁のAPなど、文字通り「ACのガワをまとった別物」と化している。
ただし攻撃力は見た目に反しそこまで高くないため、ある程度のAP・装甲さえ確保していれば素直な撃ち合いをしていてもダメージレースで競り勝てる。
…この微妙な強さも「こんなのナインボールじゃない」という意見を加熱させた要因と言えなくもない。

『LR』では5位のランカー「Code:Crimson」の乗機「ベイビーズブレス」として再現機体が参戦。『NB』のインチキ仕様ではなくなり、普通のACになった。
腐っても軽実弾EOとリニアライフルの組み合わせは痛いが、防御力が死んでいる上ロジックの欠陥で大グレを絶対に撃とうとしないため、決定力が足りない。
ちなみに、大グレは頑張ってリニア・EO・ミサイルを弾切れさせても頑なに撃とうとしない。スタビライザーかな?


アーマード・コア ラストレイヴン

オールドシリーズを締めくくるに相応しい、2つのOPを同時収録という大盤振る舞い。ミニマル調のBGMは賛否分かれるものの、荒廃した世界の雰囲気を引き立てている。
また、ハンドレールガンの詐欺っぷりからネタ的な意味でも人気が高い。

カスケード・レインジ

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頭部 CR-H06SR2
コア CR-C90U3
腕部 CR-A92XS
脚部 CR-LH80S2
エクステンション なし
右肩武器 CR-WB82RP3
左肩武器 WB11M-HYDRA
右腕武器 YWH16HR-PYTHON
左腕武器 CR-WL06LB4

『LR』の看板機体。『NX』から再びクレスト系に交代。
頭部の「CR-H06SR2」の「装甲の奥まった所にカメラアイがあり、カメラアイの光が装甲面に反射している」という独特のデザインが人気。
無骨ながらも、『NX』のオラクルとはまた違った近未来SF感と、無骨さが共存するデザインは今までの看板機体にないヴィジュアル。

OPでは敵の前線基地を強襲、ヘリや歩兵の攻撃をものともせずレールガンの一撃で敵陣を壊滅させる。
その後は敵のミラージュ四脚の肩部レールガンの一撃を受け右腕を喪失。四脚のマシンガンとミサイルの弾幕を避けつつミサイルを直撃させ、
レールガンを回避するとブレードを一閃し右腕を切り飛ばす。
その後は吹き飛んだ四脚に対しロケットで追撃して頭部も破壊。残る左腕のマシンガンで抵抗する四脚に対し、ブレードでとどめを刺した。

このように、OPではカッコいい活躍を見せつつ、LRの『3SL』の武器破壊の誤ちを繰り返した新システム「部位破壊」を体を張ってアピールもしたのだが、
敵陣を一撃で焦土に変えたハンドレールガン「YWH16HR-PYTHON」のOPとゲームでの性能の落差が非常にネタにされる機体である。
「OPとゲーム中で性能が違う」というのはACに限らずゲームではままあることなのだが、ハンドレールガンは「OPで高い性能を披露」「高難度のミッションクリアの報酬」という立場で、多くのレイヴンを期待させたにもかかわらず産業廃棄物レベルの弱さから色んな意味で印象に残る武器になってしまったのだ。


…これはひどい。
単なるガッカリ武器ならPYTHONの他にもたくさんある(むしろそいつらと比べるとPYTHONはまだマシな方)のだが、
なまじOPで破壊力をアピールしてしまったがためにガッカリ度が大幅アップしてしまった。
その弱さは「『中枢突入』に出てくる最終決戦仕様のジナイーダのハンデ用に作られた」という説が嘘に聞こえないほど。
だが、そのポンコツぶりから一周回ってレイヴンからは愛されており、『ハンデレールガン』『とある企業の産業廃棄物』とか好き勝手な名前で呼ばれている。

『LR』では7位のランカー「BJ」の乗機「カスケード・レインジ」として再現機体が参戦。カスケード・レインジの名前はアリーナが初出である。
一ケタ台のランカーだけあって動き自体はいいのだが、いかんせん主武器が上述のようなポンコツなので、普通に撃ち合うだけで火力差で押し切れる。

公式サイトからダウンロードできる壁紙では、ファシネイターに銃を向ける姿が描かれている。

ファシネイター

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頭部 CR-H98XS-EYE2
コア CR-C06U5
腕部 CR-A92XS
脚部 LH09-COUGAR2
エクステンション FUNI
右肩武器 KINNARA
左肩武器 CR-WB78RP2
右腕武器 WR07M-PIXIE3
左腕武器 CR-WL79LB2

強さを追い求める孤高のレイヴン、ジナイーダの乗機。
EYE2の細い顔立ちと新コアパーツ「CR-C06U5」の凄まじいくびれが、どこか女性らしいシルエットを形作っている。
が、ゲーム中で実際に組むと既存のコアより一回り大きなコアパーツのサイズのせいで、
前述したラヴィッツアーム同様「これマジ?上半身に比べて(ry」な体格になってしまう。
これはファシネイターに限らずCR-C06U5(CR-YC03U4)を絡めたアセンをするとこうなりがちなので、ヴィジュアルを意識し始めるとアセンブルのセンスが問われる。

ゲーム開始時のムービーに登場。基地を襲撃する四脚型MTにロックされ、天井ごとミサイルで攻撃されるが、その噴煙の中から現れ空中からマシンガンで攻撃し一機を早速撃破。
その後は敵のミサイルをかわしつつブレードでさらに一機を撃破、直後に距離を取ってマシンガンで牽制するというヒットアンドアウェイ戦法を取る。
MTはミサイルで追撃するもののこれをかわし、マイクロミサイルでMTを撃破して戦闘を終わらせた。
その後はコアのコックピットハッチを開放し、パイロットのジナイーダは基地の兵士の前に姿を表す。

『MoA』『2』『3』でパイロットの体の一部が描かれることはあったが、
このムービーはAC史上初の「コックピットハッチを開放してパイロットが登場する」という演出を行い、レイヴン達の間で話題となった。
…が、その平坦なバストのせいで「ジナイーダは貧乳」というネタ方面の話題もレイヴンたちに提供してしまい、
「ジナイーダは貧乳」という設定は暫くの間創作系レイヴンの間で良くも悪くも定着してしまった。
パイスーで押さえつけられてるだけだと思うんですけど(名推理)

ゲーム中では二度戦う機会があるのだが、どちらのミッションでも邪魔が入って最後までは戦えない。
クリア後に解禁されるEXアリーナで、ようやくこのアセンブルの彼女と戦える。
強化人間補正がかかっているためスピードが早く動きもいい難敵。ただしシングルトリガーなので火力は低め。
また、ラストミッションの一つ「中枢突入」では、アセンブルを変更したファシネイター(通称「最終決戦仕様」「ラストジナイーダ」)と戦うことになる。
ブレードを投げ捨ててハンドレールガン+マシンガンのダブルトリガー、パルスキャノンにデュアルミサイル、ダメ押しとばかりに格納武器に「リボハン」こと「CR-WH01HP」を仕込んでいる。
さらに強化人間の性能補正に加えてラストジナイーダ専用の性能補正がかかっており、
ハンドレールガンをハンデと思わせないほどの圧倒的な強さは今なお多くのレイヴンのトラウマとなっている。

ミラージュ軽四脚

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頭部 H09-SPIDER
コア C02-URANUS
腕部 A11-MACAQUE
脚部 LF04−LIZARD
エクステンション なし
右肩武器 WB04M-NYMPHE2
左肩武器 WB24RG-LADON2
右腕武器 WR07M-PIXIE3
左腕武器 CR-WL74M

カスケード・レインジと対するミラージュ系AC。
フレーム・武器含めて『3』~『NX』に登場するOP機体で賄われた超リサイクルアセンである。

OPでは、冒頭に起動している様子が描かれる。
その後は敵陣を壊滅させたカスケード・レインジを死角からレールガンで奇襲、右腕を破壊。接近してくるカスケード・レインジに対してはミサイルとマシンガンで迎撃するも、逆にカスケード・レインジのミサイルを受け右腕を損傷。
ならばとレールガンを構えるが、至近距離でレールガンを選んだのが運の尽き。
発射の瞬間を見切られて回避され、ブレードの一閃で右腕とマシンガンを失い、更にロケットで頭部も破壊されてしまう。
その後は前述の通り残った左腕マシンガンで抵抗するも、ブレードで横薙ぎにされて撃破された。

前述の通り、フレームから武器まで既存機体のパーツで賄われた超リサイクルAC。
同じパーツでも、組み替えるとここまで印象が変わるのかと感心するレベル。


カスケード・レインジ同様体を張って部位破壊をアピールした他、地味に「右肩のミサイルと右腕のマシンガンを同時発射」というフロムマジックを行っている。


アーマード・コア フォーミュラフロント

NB同様、ハイエンドCGによるOPがない作品。
しかし、今までのACになかった清涼感とスピード感あふれる構成は非常に人気が高く、「シリーズ最高のOP」というアーキテクトも多い。

クレスト軽量二脚

PSP版の看板機体。
『3SL』のクレスト強襲型の頭部をEYEに変更しただけ。
カラーリングは赤と白を中心に、機体各所に企業のロゴがあしらわれたフォーミュラマシン風のもの。
OPでは非武装だが、「エクストラガレージ」に付属するフィギュアにはマガジン式スナイパーライフル「WH02RS-WYRM」二丁と、
エクステンションにエネルギーシールド、背部に追加ブースターという武装がなされていた。

ミラージュ高機動型

PS2版の看板機体、カラー以外はそのまま。
青と白を中心に、機体各所に企業のロゴという派手なペイントはPSP版と共通。


アーマード・コア4

本作でハードはPS3へ移行。
『NX』の時点で「次世代機レベル」と言われていたプリレンダムービーのクオリティは次世代機のスペックを得たことで更に進化。
その異常とも言えるクオリティにより、「ただの実写」というジョークが完全に定着してしまった。

ノブリス・オブリージュ(TYPE-HOGIRE)

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フレーム TYPE-HOGIRE
肩武器 追加ブースタ?
右背中武器/左背中武器 EC-O307AB
右腕武器 MR-R102
左腕武器 なし

正確にはOPではなく、PS3発売前、まだ本作が『PROJECT FORCE』と呼ばれていた頃のティーザートレーラーから登場。
次世代機のスペックにより実現した、一気に情報量の増したデザインとまるで天使を思わせる背部武装の三連レーザー砲、そしてPVで見せた、クイックブーストによる今までのACにない「瞬発的な動き」と、まるでロボットアニメのような粒子バリア「プライマルアーマー」の存在は多くのレイヴンに衝撃を与えるとともに賛否を呼んだ。

主に有名なのはタイトルが『ARMORED CORE 4』に正式決定した後のトレーラー。
『NX』時代の初期機体(いわゆる「クレスト69式」)の部隊を単騎で蹂躙する姿が描かれる。
その強さは圧倒的であり、
  • ライフルの一斉射をクイックブーストでかわす
  • 69式のエネルギーシールド(CR-WL85ES2、いわゆる十字架盾)をライフルで貫通
  • ミサイルをプライマルアーマーで受け止めて無効化
  • ラストは羽レーザーを斉射し、69式をまとめて吹き飛ばす
など、文字通り「格の違う」強さを見せつけた。
今までのACになかったコーラス入りのBGM「Overture」も相まって、文字通り「新時代のAC」としてその強さを多くのレイヴンに、そして後のリンクスたちに刻みつけた。
また、『PROJECT FORCE』時代のトレーラーでは肩部に球型の追加ブースタのようなパーツを装備している。

まだ開発段階でのトレーラーだったため、製品版とは異なる点がいくつかある。
  • 先述の球型の追加ブースタ
  • プライマルアーマーは常時展開式ではなかった。コア(後のCR-HOGIRE)の左右のパーツが展開し、PAを展開している
  • 頭部パーツ(後のHD-HOGIRE)には変形機構があり、カメラアイを防護するようにパーツが変形していた
また、製品版でレオハルトが駆るノブリス・オブリージュとはカラーリングも違うため、
区別するためにこの機体を「破壊天使」と呼ぶレイヴン、リンクスも多い(由来は後述)。

この頃、公式ではネクストのことを「破壊天使」と称していたが、あまり受けが良くなかったのか、この単語はすぐに削除されている。
が、この機体とトレーラーの影響か、製品版の発売以降もノブリス・オブリージュは時折「破壊天使」と呼ばれるようになり、
「EC-O307AB」は「破壊天使砲」なる通称で呼ばれた。

シュープリス

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フレーム 03-AALIYAH
肩武器 なし→051ANAM
右背中武器 OGOTO
右腕武器 051ANNR
左腕武器 04-MARVE

『4』の看板機体。今作のトップランカー「ベルリオーズ」の乗機。
パッケージを飾る看板機体としては初めてのダブルトリガー装備。
フォーミュラマシンを思わせる曲線主体、かつ鋭角・シャープなフォルムと、
複眼のようにカメラアイが集合して横一線のバイザーの形状をなしているという独特の頭部パーツは、今までのACにないカッコよさ、そして美しさを備えている。

OPは、こちらもシリーズ初の「一機の看板機体が敵部隊を一掃する」「敵AC(ネクスト)がいない」という異色の構成。
敵のMT・ノーマルの混成部隊をその機動力を活かして翻弄しながら、持てる武器をフル活用して撃破していった。
クイックブーストによる高速移動・急旋回(クイックターン)や細かく光のパターンを変える複眼カメラアイ、ダブルトリガーで別々の敵に狙いを定めて撃破するなど、細かな見所は多い。
だが、何より有名なのはラストを飾る、QBで敵のノーマルの攻撃をかわしながらのMARVEでの刺突。
確かにMARVEは鋭角で銃剣として使えそうではあるが、劇中でこんなことはできないので注意。
また、逆関節MTに対してグレネードを撃った際は弾頭が貫通してしまったのかグレネード特有の派手な爆風が発生しておらず、
MARVEの刺突とは逆に「ゲーム中でできたことがOPでできない」という、逆フロムマジックとでも言うべき珍しい現象を起こしている。

細かいことだが、実はOP前半のシュープリスはフレア(051ANAM)を装備していない。
フレア展開シーン以降はずっと装備しているが、どこから生えてきたのだろうか…。

ゲーム中ではミッション「ネクスト部隊撃破(MARCHE AU SUPPLICE)」において、ザンニ(ラフカット/レイレナード逆関節)、P.ダム(ヒラリエス/武器腕アクアビットマン)、アンシール(レッドキャップ/BFF四脚)を含めた4機との対決になる。
こちらにもレオハルト(ノブリス・オブリージュ)とミド・アウリエル(ナル/オーメル軽量二脚)が味方としてつくが、ハードモードだと既に撃破されているので4vs1を強いられる。
ダムとアンシールは余り脅威ではないが(前者はPA抜きの素の装甲が薄く瞬殺も用意。後者は狙撃向きの機体なので接近戦に持ち込めば闘いやすい)、
ザンニとベルリオーズはランク相応に強い。中々の難ミッションである。
シミュレーターではタイマンで戦える。レイレナード系のフレームがENを食うせいか、地上主体の近距離戦を挑んでくるロジックになっている。


アーマード・コア フォーアンサー

河森正治デザインの新型機「ホワイト・グリント」の登場と、専門学校HALのCMに使われたことが話題を呼んだオープニング。
HALのCMとしてお茶の間にも流れたため、「ACは知らないけど、このOPは知ってる」という人も多い。
また、本作のアピールポイントであった超巨大兵器「アームズフォート」はACとは別に絶大な存在感を示した。

ホワイト・グリント

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フレーム WHITE-GLINT
肩武器 装備不可
右背中武器/左背中武器 SALINE05
右腕武器 051ANNR
左腕武器 063ANAR

『fA』の看板機体。
横並びの複眼めいたカメラアイなど、昨今の河森正治デザインの特徴がよく見えるデザイン。
同じ河森正治デザインだと『創聖のアクエリオン』のソーラーアクエリオンあたりが近い。
また、「アサルトアーマー使用時、カメラを防護するシャッター」「オーバードブースト時の変形機構」「VOB使用時の変形」など、
今までのACにないギミックが満載されている。

OPでは、カタパルトにてVOBの装着と、射出準備を行っている風景が見られる。
その後はカタパルトから射出後、変形。VOBの加速を使い、巡航中に分裂ミサイルで護衛のMTを鎧袖一触で撃破、スピリット・オブ・マザーウィルの懐に入る。
VOBパージ後は甲板上のノーマル部隊を相手にガン=カタめいた動きで攻撃を仕掛けるが、さすがにあの物量を前にはPAが保たなかったのか、
コアの装甲が破損。甲板から落下しそうになるも付近のヘリを支えにして地上に着地。
その後、SoMを護衛する敵部隊の接近に対し、アサルトアーマーを使用したところでOPは終了する。
AA発動後の展開は語られないが、後の設定資料によるとホワイト・グリント側の弾切れにより撤退した模様。

ゲーム中ではチャプター2のラストを飾るミッションに登場。
一周目では「ホワイトグリント撃破」(企業側につくルート)しか選べず、このミッションでは敵として登場。
二周目以降は「ラインアーク防衛」(ORCAルートor虐殺ルート寄り)というミッションが選択次第で出現し、そこでは味方として出現する。
敵としてはロジックもよく、どのレギュでも安定した強さを持つ難敵。近距離に入るとアサルトアーマーも積極的に使ってくるため、中~近距離ではなかなか隙を見せてくれない。
更に、ハードモードの「ホワイトグリント撃破」では、撃破すると驚くことに再起動して戦線復帰してくるため、実質的に2連戦となる。
この再起動の理由には諸説あり、ポピュラーなものだと「ダメージは通っていたがリンクスが根性で再起動させた説」「はじめからそういう機能が備わっていた説」などがある。
また、設定資料の発売前は「一回目の撃破でリンクスは死亡し、それがトリガーで自動操縦に切り替わった」という説もあった。
「ラインアーク防衛」で僚機になった際もそこそこ頼れるが、敵のオッツダルヴァが倒れるとイベントフラグが立ち、連動して撃破されてしまう。
つまり、敵僚機のフラジールとは1vs1で戦わねばならない。
また、ハードではホワイト・グリントが開始直後に撃破されてしまうので2vs1を強いられる。
が、フラジールの「ステイシス撃墜まで撃破できない」というイベントフラグもなくなるので、紙装甲のフラジールから優先的に倒せる、というメリットもある。

変形ギミックはVIでもキッチリ再現されており、別売りのVOBを装着すればOPの再現も可能。
VOBとセットのオトクなバージョンも発売されているが、その分値段がすごいのでサイフポイントには気をつけよう。


アーマード・コアV

「ここは、名も無き傭兵達の戦場。」というキャッチコピーの通り、本作ではOPで特定の機体がフォーカスされていない。
そのため、ハッキリと「これが看板機体!」と言える機体はいない。
パッケージもACが写ってはいるが、全体的に影がかかっていて機体の特定は難しくなっている。

UCR-10/A

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頭部 UHD-10 TRISTAN
コア UCR-10/A
腕部 UAM-10/A
脚部 ULG-10/A DENALI
右腕武器 URF-15 VALDOSTA
左腕武器 KO-5K3/LYCAENID
右腕ハンガー KO-2H4/PODENKA
左腕ハンガー UEM-34 MODESTO

『V』の看板機体…とは正確には言えないが、メディアへの露出が多かった機体。
従来のACに比べて低身長で歪な体型はとてもヒロイックとはいえないものの、どこか戦車などに近い無骨さは一部の(主に最低野郎とか)の琴線に触れたのか、これはこれで評価は高かった。

初出はタイトルのナンバリングがアラビア数字で、キャッチコピーが「それは、全てを焼き尽くす暴力」だった頃の特報PV。
この頃からブーストチャージで敵機を破壊したり、グラインドブレードを装備して頭部の変形ギミックを見せたりと、ある程度ゲームの方向性は定まっていた模様。

外部出演が殆どないACシリーズとしては珍しく、バンダイのフィギュアブランド「ROBOT魂」で立体化された作品によるクロスオーバーアクションゲーム『バトルロボット魂』に「スーパーロボット超合金」で立体化されたのが縁になってゲスト出演している。
シナリオを一通りクリアすると入手できる、「クリアしたプレイヤーへのご褒美」的なポジションで、搭載武器はすべて射撃武器。
バトルロボット魂は武器のコマンドを射撃と格闘で共有しており、武器コマンドを射撃で埋めると格闘が使えなくなる仕様で、
かつこの機体には格闘コマンドがないためブーストチャージの再現はできないものの、反面射撃の火力は異常。
特にパルスマシンガンは一瞬で相手をスクラップにできる火力を発揮し、脇を埋めるライフル・ガトリングガンもパルスマシンガンには及ばないものの十分に高火力。
残念ながらグラインドブレードは使えないが、OW抜きでも「全てを焼き尽くす暴力」を存分に味わうことができる。
サイバディオービッド、果てはジムの神様など、設定的にインフレしているスーパーロボットたちもやろうと思えば鉄屑に変えることができる。

アーマード・コア ヴァーディクトデイ

本作では、ハイエンドCGによるOPやムービーがなくなってしまった。
このため、現時点においてはシリーズ唯一の看板機体が存在しないACとなっている。



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