中量二脚(AC)

登録日:2012/03/01 Thu 19:10:37
更新日:2025/02/15 Sat 14:59:27
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ここではARMORED COREシリーズ(以下AC)の中量二脚について説明する。

  • 概要
中量二脚は脚部パーツのカテゴリーの一種である。その名の通り、膝関節や足首などを備えた人間に近い外見の脚部。
ACの中でも非常に人気の高いパーツであり、そのせいか初心者から玄人まで幅広く使える脚部である。

中量二脚(以下、中二)と言っても、パーツ数は二脚系の中で最も多く、中には重量二脚(AC)寄り軽量二脚(AC)寄りの中二も存在する。
こういった細かな性能の差は、戦術に合わせた“最適化”を可能とする。

また、見た目も中二のセールスポイントの一つで、その如何にも“ロボットらしい”ヒロイックな外見から、全脚部の中で最も万人受けすると言っても過言ではない。
ビジュアルアセンをするときも結構な確率で選ばれる。
逆に言えば平凡で面白みのない外見ともいえ、人型兵器というコンセプトでありながら人型とはかけ離れたゲテモノを目指せることがACの売りと考えている層からは敬遠されがち。

また歴代のライバル機体やアリーナのトップランカー、ストーリーのキーパーソンや強敵が乗るACはかなりの割合で中二である。中二の高い汎用性や外見的効果がうかがえるというものであろう。



  • 特徴
メリット
  • 癖が無い
  • ↑からくるオールマイティーな戦い方

デメリット
  • 器用貧乏
  • ↑による特化性のなさ

特徴が無いことが特徴」という典型。
癖が無いことは初心者にとっては有難いことであり、初期機体が中量二脚であることからでも解るだろう。
しかしその性能は基本にして奥が深く、取り得る戦術も千差万別にして千変万化。十人十色の戦い方があり、それでいてパイロットの腕がダイレクトに表れる。

特化機体が跳梁跋扈する一方で、その奥深さにハマるプレイヤーは数知れない。中量二脚に魅せられた人々は、様々な意味を込めて「中二病患者」と呼ばれる。ACにて中二病と言ったら基本的にコレ。



  • 戦術
中二は幅広い戦術を持っており、ぶっちゃけ多すぎて書けない
一般的な例としては、ライフルやマシンガン、ミサイルを装備し、中距離からの射撃戦を基調とする戦法がある。中距離から弾幕を張りつつ相手との距離を見て、隙あらばブレードで一撃を与えるのもいい。
これはACの基本的な装備であり、癖の無い中二で真価を発揮するだろう。初期機体の基本戦術である他、ミッションにも使える万能な装備である。

一方で対人戦では、こういった万能型は特化機に一歩及ばないことが多い。それを己の腕でカバー出来るようになれば上級者の仲間入りである。

また、タンクやフロート以外(四脚はAC3から)の基本的戦闘機動は俗に「小ジャンプ移動」と呼ばれる。
これは小さくジャンプを繰り返してEN消費を節約しつつ、慣性を活かして速度を維持する機動である。単純にして奥深く、この機動如何で試合が左右される場合もある重要なテクニックで、脚部の基本ともいえる中二との相性も抜群、LRでテスト先生が披露してくれる。
ただし、4系以降ではゲームシステムの関係上廃れてしまった。



  • 著名な中二(時代毎)
★初代シリーズ
  • アンファング
PS版ACの代表とも言える主役機。
次作であるPPでは、パッケージ機体であるヴィーダを差し置いて、OPを自身のキャノン発射で締めた。

原点にして頂点。
我々レイヴン達の越えるべき存在。

  • アナイアレイター
小説版の主役機であり、MoAのパッケージ機。実はこの機体のブレードは月光でなく架空のパーツらしい。


★2シリーズ
  • フライトナーズAC(クライン機)
AC2のパッケージ機にしてOP機。
武装が↑のアナイアレイターに似ているがその関係性は不明。


★3シリーズ
  • アップルボーイ
主人公と同期の新人レイヴン。最終的にはトップランカーより優秀な機体となる。
み、味方です!><

  • テラ
クリア後に戦える隠しランカーの一人。
小ジャンプ移動で後ろを取りつつカラサワをぶっぱなしてくる彼に泣かされた人は多い筈。


★Nシリーズ
  • テスト先生
VRACテストにて戦えるテスト機体の中の人を指す。テスト機体のくせにメチャクチャ強く、多くの初心者と舐めてかかった経験者を消し炭にした。

  • オラクル
搭乗レイヴンはエヴァンジェ。NX時代は暗い色だったが、LR時代は色を一新、明るい色彩になる。肩のリニアはかなりウザい。無論強化人間仕様なので我々は真似できません。
LR時代に使用している中量脚「DINGO2」はシステム上の恩恵*1から軽量二脚以上のスピードを発揮し、N系における優良パーツの一つに数えられている。

  • カスケードレインジ
LRのOP機体にして、産廃と名高きハンドレールガンを装備した機体。ハンドレールガンが産廃なのは、五割くらいOPムービーのコイツが原因。

  • ヘブンズレイ
アライアンスの若き天才レイヴン、ジャウザーの駆るAC。近接武装に特化しており、近距離戦ではそのラッシュにより圧倒的な火力を誇る。

  • ファシネイター
同じくLRに登場する中二。歴代最強の女性レイヴンと名高きジナイーダの愛機。
最終決戦仕様、通称“ラスジナ”はみんなのトラウマ。産廃ハンドレールガンと嘗めてかかると瞬殺される。


★4シリーズ
  • シュープリス
AC4に登場するオリジナルNo.1、ベルリオーズが駆るネクスト。素早い動きと、ライフルとグレネードによる中距離戦にて敵を翻弄する。地味って言うな
美しさもさることながら、OPムービーも必見。

ACfAに登場するラインアークの守護神。カラードランクH。
ミサイルとライフルでボロボロにされた挙句AAで消し炭にされるのはよくあること。

  • ノブリス・オブリージュ
ローゼンタールのフラグシップネクスト。翼のような連装レーザーキャノンが美しい機体。レオハルトが駆る4ではキャノンを使わないためにプレイヤーから高負荷スタビライザーと揶揄されたが、ジェラルドが乗り込むfAでは普通に撃ってくるために気付けばジリ貧ということも。
実は最初に公開されたネクストで、話題を呼んだ。別名破壊天使。

★Vシリーズ
  • ヴェンデッタ
ACVに登場するレジスタンスの初代リーダー、ジャック・バッティが操るAC。
本作で最初に対峙するACであり、超過兵装「オーバードウェポン」を初披露した機体。
大破したこの機体を修理し武装を変更した「ヴェンジェンス」が存在し、主人公たちを裏切ったRDによって使用された。

  • フレイムフライ
みんな大好き火蝿先生ことジャック・ゴールディングの搭乗するAC。
ジャンクパーツの塊なうえ乗り手の技量も相まって弱いなんてモンじゃない。が、それ故に武器職人として不動の地位を獲得した。
それがあんな事になるなんて・・・

  • R.I.P.3/M
ACVDにおけるオペレーターの一人、マグノリア・カーチス死神として戦場に復帰した際の機体。
地形も相まって動きが素早く、強力なレーザーライフルに加えヒートマシンガンや両肩CEミサイルなどで確実にこちらを追い込んでくる。
イケメンビジュアル機としても有名。

★Ⅵシリーズ
  • ヘッドブリンガー
レッドガンの一員G5 イグアスが駆るAC。
本人の性格に反してシールドで守りを固めながらリニアライフルとミサイルで戦う手堅い構成。
後半で登場する時にはAIも強化されており、超反応でこちらの攻撃を避けてくる難敵。
よく見ると一部のパーツが換装されており、特に腕と左肩武器はオールマインド製のパーツになっている。

  • ナイトフォール
Ⅵの看板機体を担うイケメンAC。そして本物の「レイヴン」が駆る機体でもある。
頭部が所属団体によるカスタム品となっており、ターゲットアシストやAB使用時に変形してセンサー付きバイザーを降ろすギミックが存在する。
ライフルとミサイルで衝撃値を溜めてスタッガーにした所を、グレキャやパイルで追撃するというⅥのシステムに適応した機体。
頭部以外は初期機体と同じフレームではあるが、実戦ではそれを感じさせない機動力で翻弄してくる難敵。
下手に近接戦を挑んだ所にアサルトアーマーでカウンターを入れられ、チャージパイルで爆発四散したレイヴンは数知れず。

  • ロックスミス
ヴェスパーの首席隊長であり今作のアリーナトップランカー・V.IフロイトのAC。
フレームから武装に至るまで敵対しているベイラムのパーツを多数使用した、4のベルリオーズを思わせる構成である。
...なのだが、アセンブル全体の問題として最大火力はともかく命中精度及び対遠距離性能に難がありすぎる仕様で、更にメイン武器が初期アサルトライフルなのが致命的。*2
慣れてしまえばそれほど苦戦する要素はなく、ストーリー的にもポッと出感がありいまいち不遇さが否めない。

  • ミルクトゥース
Ⅵ随一のド変態電波野郎、オーネスト・ブルートゥのAC。溶接用遮光マスクの様な頭がチャームポイント。
「え?重量二脚じゃないの?」と思う人も多いかもしれないが、彼の機体の脚部はギリギリ中量二脚の部類で、かつては「06-041 MIND ALPHA」よりも軽かった。
火炎放射器で目くらましとACS負荷をかけつつ、スキを見てチェーンソーをぶち込んでくるという乗り手らしい油断ならない戦術で攻めてくる。
しかし腕の近接適性が低すぎる(全腕部中最低値)せいで肝心のチェーンソーのダメージが低く決定打に欠けている。
それ以外のパーツも噛み合わせが悪く、内装もジェネレータ周り以外は微妙という結構なクソアセンであり、これを組んだカーラのセンスが疑われる事態となっている。
そしてこんなACで実際の強さはともかくアリーナランク8位にいるブルートゥの操縦センスの評価にも繋がっている。
こいつの真の強さは乗ってるやつの変態的言動による腹筋と鼓膜へのダメージだろうか。


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最終更新:2025年02月15日 14:59

*1 N系では積載量を余らせるとスピードが上乗せされる

*2 後のアップデートで発射間隔やリロード間隔にアッパー調整が入り、相対的に火力が向上したので実践レベルで使える程度には使い勝手は向上したが依然として強武器とは言えない。