記憶喪失

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記憶喪失 - (2019/06/18 (火) 21:25:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2019/06/16 Sun 23:23:40
更新日:2023/10/26 Thu 05:33:44
所要時間:約 6 分で読めます




記憶喪失とは、症状の一種。

はじめに~本当に記憶喪失になってこのページにたどり着いてしまった人に~

このアニヲタWikiはネタサイトです。間違っても真面目な医学的知識を提供する場所ではないので、あなたがまず真っ先にすべきは身近な成人に助けを求めて病院に連絡を取ってもらうことです。
ここで助けを求めてもどうしようもありません。ネットの先の詳しい人より、現実世界の親切な素人をまず頼りましょう。


概要

医学的には「健忘」と呼ばれる。「健康なのに忘れている」ではなく、「健闘」の「健」と同じでこの場合「はなはだしく忘れている」「常識を超えて忘れている」ことを指す。
また、忘れるのは一般的に「エピソード記憶」と呼ばれる「内容を文章で説明できる記憶」だけであり、「日本語の話し方」や「箸の持ち方」などは記憶喪失でもそのまま残る。

記憶喪失を判定するには一般に次の3つの質問が鍵になると言われる。
  • 私は誰だ
  • お前は誰だ
  • ここはどこだ
この3つの質問をしてきた場合、演技でなければそれはほぼ確実に記憶喪失と判断していいだろう。

一般的には時間経過と共に失われた記憶は次第に戻っていくが、稀に戻らない場合もある。
さらに、その人物が社会的にどのような人物だったのかも完全に不明な場合、社会保障的には「孤児」などと同じように扱われ、仮の戸籍などを発行した上で社会生活に戻る場合もある。


記憶喪失の原因

  • 心因性
多大なストレスがかかった時、そのストレスごと全ての記憶を失ってしまうこともある。

  • 外傷性
フィクションだと定番。頭に強い衝撃を受けて記憶を失う。
ギャグ色の強い作品だと頻繁に登場するが、実際には非常に稀な事象。他人の記憶を奪おうと頭殴ったら死ぬ可能性も高いので注意。

  • 薬剤性
特定の薬品で記憶が飛ぶ。現実世界だと酒の飲みすぎやいわゆるドラッグとかで記憶喪失になることが多い。
フィクションだと何かしらの理由で無理矢理記憶を奪うためのツールとして使われることが多い。

  • 症候性
アルツハイマー型認知症など、病気が理由の記憶喪失。フィクションだと悲劇系の作品に比較的多いだろうか(『私の頭の中の消しゴム』など)。

なお現実でも、脳に血液が行き渡らない状態が続いた結果記憶喪失になってしまったケースは見られる。
ほとんどは「過労死寸前まで働いていたら限界が来て倒れ、昏睡状態から目覚めたら記憶がなかった」のように文字通り生死の境を彷徨った後遺症でなるパターンだが、
うんこしようと力み過ぎた結果、10年分の記憶を失くしたなんて笑っていいのか困惑するようなケースの人もいる。



記憶喪失を扱ったフィクション

テーマとしては非常に多いが、その多くが「逆行性健忘」…つまり、「自分の過去を忘れている」パターンである。
実際には健忘には「前向性健忘」という「これから先のことを覚えられない」障害もあるのだが、これをメインにした作品は非常に少ない*1

シリアスでもギャグでも非常に使い勝手の良い設定なのが頻繁に使われる理由だろう。
シリアス寄りの作品では、
  • 自分が何者なのか、自身のルーツを探るための旅に出る
  • 自身に身に覚えのない罪を問われる
  • 記憶喪失のまま洗脳されて本来の味方と敵対する
  • 「失われた記憶」それ自体が物語の根幹に関わるカギになっている
  • 実は最初から「取り戻すべき記憶」自体が存在しない(自分がロボットや人造人間であることを自覚していなかった、十数年間ずっと寝ていた、など)
などの設定が定番。
一方ギャグ系の作品では、「メインキャラクターが頭打って記憶なくなりました」で、今までの設定や人間関係を一時リセットしてシナリオを一つ作れるため非常に便利。
  • 適当な記憶を吹き込まれて玩具にされる(お前俺に金借りていたよな?とか)
  • 本来の性格では絶対やらないようなことをやらかす
  • 「自分が恋人だ」と吹き込む(ラブコメ系作品の定番)
  • そのまま♡♡♡な展開に持ち込む(エロマンガの定番)
ギャグ系作品だと、記憶が戻った後に仕返しされたりするのも定番である(逆に「記憶喪失の間の記憶がない」パターンも多いが)。

記憶操作系の特殊能力により記憶を失っているパターンも非常に多い。

また、記憶喪失というわけではないが、「太古または未来の世界から蘇って現代に関する知識がない」「宇宙からやってきて地上に関する(ry」という場合、
正直に言ってしまった時のリスクを考えて「実は記憶喪失で常識がないんです」と誤魔化すこともある。

直接関係はないが、初見で非常に驚くべきギミックが使われている作品(なおかつそのギミックが作品の面白さに直結している作品)の場合、「記憶喪失になってもう一度鑑賞したい作品」と形容されることがある。


代表的な記憶喪失をテーマにしたフィクション

漫画

ヒロインであるエリーが記憶喪失であり、物語の目的の一つが「彼女の出自を知ること」であった。ちなみに「エリー」も本名ではない。

メイン登場人物の一人であるウェザー・リポートは記憶を失っており、彼の記憶を取り戻すことも目的の一つになっている。

主人公である「睾丸が4つある男」は記憶を失っており、仮の名前として「東方定助」を名乗っている。

主人公ガッシュ・ベルは魔界時代の記憶を失っている。

ライバルキャラである「怪盗X」は自分のルーツに関わる全ての記憶を失っており、自分の正体を取り戻すために様々な人間を観察している(美術品取集はその一環)。
……と設定だけは悲劇的なのだが、そのための方法が様々な人をバラバラに解体してはガラスの箱に詰めて観察するというサイコ極まりない手法だったりする。
また、体細胞を変化させて別人になりきる「変身」能力により、殺した人間に成り代ることもできるが、耐えず体細胞が変化する体質が災いして、多くの記憶を保持することができない。
記憶が失われた原因は終盤で明らかとなる。

  • 信長のシェフ
現代からやって来た主人公はほとんどの記憶を失っていた。
しかし、料理に関する知識と歴史に関する知識はそのままだったので、彼の存在が歴史に大きく関わっていくことになる。

  • シャアの日常
シャア・アズナブルがなぜか記憶喪失になって現代日本でアパート暮らしをするギャグマンガ。

とあるエピソードで記憶喪失になったおじさんが登場したことがある。
ひみつ道具「わすれとんかち(殴ると忘れた記憶がランダムで目から投射される物騒な大金槌)」で彼の記憶を辿ろうとしたのだが、断片的な記憶が元で大騒動に……


小説

ヒロインであるインデックスが「1年ごとに記憶を失わないと死ぬ」という状態で人為的に記憶を抹消されていた。
実は記憶を消さないと死ぬというのは嘘。さらにそのインデックスを助けるために主人公である上条当麻が記憶を失うことになった。

とある事故以来、数十分おきに記憶が事故直後までリセットされる「前向性健忘症」になってしまった主人公の話。
そしてそんな主人公に「記憶改竄能力」を持った殺人鬼の魔の手が迫る。

仮面契約者(ライダー)の一人、北岡秀一TVシリーズ同様に不治の病を患っているが、死病だったTVシリーズと異なり「症候性の記憶障害」という設定になっている。
ミラーワールドでの戦いに身を投じたのも病を治すためであったが、やがて病状が悪化してゆき……


アニメ

主人公である「かばん」はなぜか一切の記憶を持たずにさばんなちほーにいた。
彼女がなぜ記憶を持っていないのかが物語の焦点になっている。

事件に巻き込まれた時のショックでが記憶を失ってしまい、コナン達は彼女を守りながら犯人の行方を追うことになる。

ストレンジャーの少年・ユウマは過去の記憶を失くしている。
本名も不明で、ユウマという名もポトリス・プラネットに自生する木の実「ユウマの実」から取られた。

主人公の少年・音無は名前以外の記憶を失った状態で死後の世界にやってくる。
物語後半にて彼の死はとある少女を(結果的に)救ったことが発覚し、またそれがある意味この作品の根幹に関わっていた。

仲間の一人ブルーノが記憶喪失で保護され、メカニックの腕を買われて仲間入りする。
しかし終盤に記憶が戻り遊星と対峙することになる。

相棒のアストラルが主人公遊馬と出会った時に記憶喪失になった。
そして彼の記憶が100枚のナンバーズカードとなり散らばってしまったため、それを回収するのが物語の目的となる。

本編開始時に主人公・響裕太は記憶を失っており、記憶喪失前の自分を知る六花内海に支えられつつ、
「使命を思い出してくれ」と語り掛けてきたグリッドマンと一体化し、町に出現する怪獣と戦っていく。
そして、何故記憶を失っていたのかは、裕太のある秘密と共に物語終盤に明かされる。


ゲーム

  • ディジャブ 悪夢は本当にやって来た
ケムコのFCアドベンチャーゲーム第1弾の主人公。
トイレの個室で目が覚めた彼は記憶を失っていた。そして、少し調べていくうちに殺人犯の濡れ衣を着せられていることに気付く。
ちなみに、第2弾があの『シャドウゲイト』であり、第3弾の『悪魔の招待状』では小ネタとしてちょっとだけ出ている。

記憶喪失である主人公の青年は、ある日地上に開いた穴に落ちたのだが、傷一つないことから不死身であることに気付く。
そこから、自分を知るために旅立つことを決める。その先に待ち構えている運命と真実とは…。

何故か外せない仮面を被った記憶喪失の青年・ハクオロの英雄譚。
己の正体や見知らぬ世界に戸惑いながらも一介の村人から一国の皇へと登り詰めてゆく中で
自分自身、そしてこの世界の真実へと辿り着く様を描く。

  • ファイナルファンタジーシリーズ
記憶喪失の登場人物は結構な頻度で登場しているが、『11』ではプレイヤーの任意で記憶喪失になれるイベントが存在する。
このようなゲームはちょっと珍しいかもしれない。
特定のイベントの記憶を失うと一部のサブイベントが再発生するようになる。
ちなみにそのイベント関連の死者もなぜか平然と蘇生するので、記憶喪失というか時間が巻き戻っているのかもしれない。

登場人物の一人であるアクセル・アルマーがこれに該当。
前者では主人公選択時、後者ではパートナーのアルフィミィ共々記憶を失っている。
というか、スーパーロボット大戦シリーズはオリジナルキャラが記憶喪失という設定になる事がよくある。シュウ・シラカワαでの主人公のパートナー、イルイ・ガンエデンクォヴレー・ゴードンファルセイバーなど。
また、ミスト・レックスは異星人であることを隠すために記憶喪失を装った。

記憶喪失のままアッシュフォード学園を彷徨っていた主人公・ライが保護された所から物語が始まる。
自分の記憶を探しながら様々な人物・組織と関わり、やがて、記憶を取り戻した彼がどのような未来を選ぶかはプレイヤー次第。

目覚めたら記憶喪失になっていた主人公がガイド役を名乗る少女・コッコロと合流し、そこから物語が展開されていくのだが、
主人公の記憶喪失の度合いが他の同じような作品と比べるとかなりひどく、お金をかじったり、知り合った幼女から勉強を教わったりと一般常識も忘れており、
上述のコッコロは外見上は10歳と少しくらいの少女なのだが、過保護なくらいに主人公に世話を焼く姿から、プレイヤーからは『コッコロママ』と呼ばれる事態に。


実写

主人公が記憶喪失の仮面ライダー。
ちなみに作中で前述の「記憶喪失者の保護」について軽く触れている。

「アギト」と同様に、主人公は記憶喪失の仮面ライダーの桐生戦兎
天才物理学者で飄々としている一方で、記憶喪失の不安からか理想のヒーローを演じることで自己のアイデンティティを保とうとしている節がある。




追記・修正ってどうやるんだっけ?方法忘れたので覚えている人お願いします。

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