ローカストアンデッド(仮面ライダー剣)

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ローカストアンデッド(仮面ライダー剣) - (2020/11/27 (金) 15:47:37) の編集履歴(バックアップ)


登録日:2020/04/10 Fri 16:34:01
更新日:2024/01/25 Thu 01:35:15
所要時間:約 5 分で読めます





クサムカァ!!キサマァガミンナウォー!!(貴様かァ!!貴様がみんなを!!)


ローカストアンデッドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場した怪人にして、
味方組織の壊滅という衝撃の展開と、オンドゥル語を始めとした今でも語り継がれるネタの多さである意味伝説となった、
『剣』第1話を生み出した立役者の一人(?)でもある。




【データ】

身長 217cm
体重 110kg
種族 アンデッド
生物モチーフ イナゴ
スート スペード
カテゴリー 5
特色・力 強靭な脚力
無数のイナゴ
カード名 キックローカスト
声優 塩野勝美
クリーチャーデザイン 韮沢靖
初登場回 『剣』第1話「紫紺の戦士」



【概要】

現代において解放されたアンデッドの一体で、スペードスートのカテゴリー5に属する。
イナゴの祖である不死生物であり、巨大な卵から孵化した無数のイナゴの集合体。
このイナゴは一見普通に見えるが、アンデッドである自身の体から生み出した存在である為、本体同様に強靭さを備えているものと思われる。

背中の翅「ローカストウイング」と驚異的な脚力による高い跳躍力を持ち、2kmもの距離を飛翔する事が出来る他、翅や脚部「ローカストスプリング」モチーフ元の如く変形させて脚力を倍増させる事も可能。
それ以外でも跳躍力に加えて格闘能力にも優れており、特にその脚力を活かしたキック技を得意とする。

下級アンデッドである為に言葉を話す事は無いが、貪欲な食欲の持ち主であり、狙った獲物は決して逃がす事なく貪り尽くす。

ラウズカードとしての能力はジャンプ力を強化して放つ強力な跳び蹴り「ローカストキック」。
仮面ライダーブレイドがアンデッドへ止めを刺す際、コンボ技のライトニングブラスト及びライトニングソニックを発動する要として度々使用されている。



【劇中での活躍】

人類基盤史研究所・BOARDの地下に産み付けていた大量の卵を一斉に孵化させて研究所を襲撃。
孵化したイナゴ達を操って研究所内を破壊すると共に、ロッカーに隠れて難を逃れた広瀬栞や失踪した烏丸啓を除いた数多くの研究者達を食い殺し、組織をたった一体で壊滅させてしまった。

その後、栞から「橘朔也がBOARDを裏切ってアンデッドを解放して操っている」と聞かされ、動揺しながらも彼を探す剣崎一真の前にその姿を現し、
本拠地を襲われた挙句、大勢の仲間を殺された怒りに突き動かされるままブレイドに変身した彼とサイレンが鳴り響く研究所の外で交戦。
キック技による格闘術を繰り出し、更に何故か戦いに参加せず、そのまま様子を見ているだけのギャレン=橘の姿を見て平常心を失ったブレイドの隙を突いて圧倒する。


ダディヤナザン!(橘さん!)ナズェミテルンディス!?(何故見てるんです!?)

ダディャーナザァーン…!!(橘さん…!!)


オンドゥルルラギッタンディスカー!?(本当に裏切ったんですか!?)


アンダドーゥレハ…! アカマジャナカッタンテェ゙…ウェ!(あんたと俺は…!仲間じゃなかったんで…ぐぇ!)

ゾンナァ…ハァヘェ…ソンナァハァウェェ!(そんな…はぁ…ふぇ…そんなぁ、うぇぇ!)

ンナヅェダァ!?(何故だ!?)ンナヅェダァ!?(何故だ!?)ナヅェダァッ!?(何故だァッ!?)


その後は反撃に転じたブレイドが振るったブレイラウザーの一撃を受け、そのままボアタックルで止めを刺されそうになるも、
両脚と翅を巨大化させると上空に飛び上がって回避しつつ、同時にブレイドの背後に回り込んで自慢の脚力を活かした体当たりで壁に叩きつけようとする。
しかし、ブレイドが壁に叩きつけられる直前で発動したリザードスラッシュをゼロ距離で食らってしまい、致命傷を受けた事でアンデッドバックルが開放。
最後は満身創痍のブレイドが投げ込んだプロパーブランク・♠5に吸収封印され、♠5・KICKのカードと化したのだった。

その後、第17話では仮面ライダーレンゲルのテイピアリモートにより、ディアーアンデッド、ジャガーアンデッドと共にカードから再解放される形で再登場。
レンゲルの変身者が桐生豪に代わってからも先立って再解放されたボアアンデッドを含む4体で彼に従っていた。
だが、第19話で再びギャレンとして戦う覚悟を固めた橘が桐生を打倒すると、今度はスパイダーアンデッドに操られるままレンゲルに変身した睦月に従い、
変身を解除させられ、満身創痍の桐生を他のアンデッド達と総出で貪り食らって致命傷を負わせる。
その後はブレイド、ギャレンとの戦いで揃って圧倒され、最後はブレイドのリザードスラッシュを受けて再びカードに封印された。

映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』では、アルビノジョーカーにより再解放されたアンデッドの一体として登場。
ビートルアンデッドを中心とする多数のアンデッドと共に街中で人々を襲っていたが、仮面ライダーグレイブに圧倒された後、最後は仮面ライダーランスのインパクトスタッブで切り裂かれ、封印された。



【余談】

  • デザインコンセプトは『怒った仮面ライダー』で、韮沢靖氏曰く「脚を伸ばして変形するのは篠原保氏のアイデア」とのこと。
    イナゴというモチーフではあるものの、その姿は仮面ライダー1号のモチーフであるバッタに似ており、その姿はまさに怪人仮面ライダーとも云える。
    その意味では同じくバッタ(イナゴ)の仮面ライダーシンに見えなくもない*1
    • また、モチーフもあって仮面を被ったようなデザインとなっているが、韮沢氏曰く「このようなデザインのアンデッドは本当に仮面を被っており、その下に本当の顔がある」とのこと。
      他にも「マンティスアンデッド=カリスが『カリスベイル』という装甲を纏ってライダー然とした姿に変身している」という設定がある為、アンデッドの中では本当の顔の上から仮面を被る文化(?)は珍しくない模様*2
  • 「ローカストアンデッドと戦うブレイドを助けずにそのまま見ているギャレンの姿」はネタとして有名であるが、何故見ていたのかは現在に至っても不明のままである。
    前半のメインライターだった今井詔二氏が特撮の脚本を手掛けるのが初めてだった所為もあるだろうが、ある意味『剣』前半の迷走っぷりを象徴していると言えるのかもしれない。
    • これに関してファンの間では「加勢するかどうか迷っていたが、剣崎なら大丈夫だろうと思って見るだけで撤退した」説がまともな理由付けとして有名だが*3
      「組織や烏丸への不信感がマックスに達しており、剣崎もグルかどうか見極めようとしていた」「恐怖心で戦意を喪失していた」という説もある。
  • ローカストアンデッドのスーツは『剣』後半のキーパーソンにして、BOARDと密接な関係がある改造実験体トライアルBに改造された。
    なお、ローカストアンデッドが仮面ライダーを想起させなくもない容姿をしているのに対し、トライアルBのデザインモチーフは初代『仮面ライダー』のラスボスであるショッカー首領となっている。
  • 『剣』放映当時にソフビ人形が発売されているが、アンデッドとしてソフビが発売されたのは怪人枠かつ、一般販売では彼とジョーカーの2体だけである。
    仮面ライダーであるアンデッドや限定販売、食玩ソフビも含めると仮面ライダーカリスピーコックアンデッドバットアンデットも含まれるが。
  • 2020年4月5日から『剣』がニコニコ動画の東映公式チャンネルで第1話から配信が行われたが、
    ローカストアンデッドがイナゴの大群になってBOARDを襲う姿が当時放送中だった『仮面ライダーゼロワン』のメタルクラスタホッパーに似ていた為、コメントにはゼロワンにあらぬ濡れ衣がかけられていた。



ダディヤナザン!(橘さん!)ナズェミテルンディス!?(何故見てるんです!?)

ダディヤナザン…!(橘さん…!)


オンドゥルツイキ・シューセーシタンディスカー!?(本当に追記・修正したんですか!?)


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