バットアンデッド(仮面ライダー剣)

登録日:2020/08/08 Sat 20:00:00
更新日:2024/08/01 Thu 22:19:03
所要時間:約 3 分で読めます






お前の歯の立つ相手じゃない!

……見てろ!


バットアンデッドとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダー剣』に登場する怪人にして、
劇中で初めて登場し、なおかつあの橘朔也/仮面ライダーギャレンが「面白い」と評したカテゴリー8のアンデッドでもある。




【データ】

身長 209cm
体重 119kg
種族 アンデッド
生物モチーフ コウモリ
スート ダイヤ
カテゴリー 8
特色・力 飛行能力
太陽光が苦手
カード名 スコープバット
声優 大村享
クリーチャーデザイン 韮沢靖
初登場回 『剣』第1話「紫紺の戦士」


【概要】

現代において解放されたアンデッドの一体で、ダイヤスートのカテゴリー8に属する。 
コウモリの祖たる不死生物で、人間の生き血を栄養源とし、モチーフ元よろしく甲高い鳴き声を発する。

夜行性という事で、は暗闇でも行動出来るように暗視スコープの役割を果たしているが、その分太陽光が弱点となっている為、普段は深い洞窟に生息している。

全長8mもの巨大なが特徴で、それと一体化した両腕を振るって敵を弾き飛ばす打撃技を繰り出す他、
眷属であるコウモリの大群を配下として従えており、敵へ一斉に襲い掛からせる事で戦況を逆転させてしまう事が出来る。

ラウズカードとしての能力は、暗視・追跡能力を高める効果を発揮する「バットスコープ」。
カードの所有者である仮面ライダーギャレンは銃使いのライダーなので相性は抜群、 のはずなのだが……。



【劇中での活躍】

広瀬義人の手でカードから解放されて以降は人気の無い洞窟に潜んでいたが、ギャレンに発見された事で戦闘に突入。
配下となる無数のコウモリでギャレンを攪乱して追い詰めるも、そこに仮面ライダーブレイドが加勢。
その後もコウモリの大群と共に洞窟内を縦横無尽に飛び回っていたが、ギャレンラウザーの銃撃で洞窟の壁が破壊され、そこから太陽光が差し込んだ事で洞窟の奥深くに逃走。

その最中も飛行能力を活かしてギャレンの銃撃を悉く躱し続けていたが、ブレイドが繰り出したブレイラウザーの斬撃で翼を負傷してしまう。
それでもどうにか立ち上がって戦闘態勢を整え、ブレイドが放ったこの戦闘以降、全く命中したためしがないボアタックルを両腕の翼で弾き飛ばしてみせた。
しかし、ギャレンが本項目冒頭の台詞と共にギャレンラウザーの銃撃を放つと、すかさずバーニングスマッシュを発動。
流石のバットアンデッドもこの必殺技には耐え切れず、胸から緑色の血を大量に噴き出す程の大ダメージを負ってしまい、そのままアンデッドバックルが開放。

カテゴリー8か、面白い!

最後はそう呟いたギャレンが投げ込んだプロパーブランク・♦8に封印され、♦8・SCOPEのカードと化すという形で本編開始から約5分という短さで退場してしまった。



【余談】

担当声優の大村氏は、今作が仮面ライダーシリーズ初出演となった。

バットアンデッドのスーツは、後に映画『劇場版 仮面ライダー剣 MISSING ACE』に登場するスキッドアンデッド*1に改造された為、
バットアンデッドの出番はこのエピソードだけで、以降の『剣』TV本編や他媒体作品には登場していない。

一方で、バンダイキャンディトイの「仮面ライダー対決セット」や、メガハウスのチェスピースコレクションDX「仮面ライダーブレイド 〜運命の切り札編〜」にてフィギュア化自体はされている。

カテゴリー8について

さて、ここからが本題。

先述の「カテゴリー8か、面白い!」という台詞は、橘さんを代表する迷言の1つとしてバットアンデッド以上によく知られている。
何故かというと、ギャレンは♦8のカードを『剣』本編の他、劇場版などの派生作品や客演において1度たりとも使用しておらず、「カテゴリー8の何が面白いのか」は『剣』放送から十数年経った今でも不明のままであるという何とも言い難いものである為。
そして物語が進むにつれて橘さんの強烈なキャラクター性が視聴者からネタにされるようになり、バットアンデッドの出番自体の少なさも相まって、
橘朔也というキャラクターはおろか、演じた天野浩成氏までもが「カテゴリー8より面白い男」「お前の方が面白い」とまで言われるようになってしまった。

補足しておくと、♦8の能力は遠距離射撃を補助するものであり、専ら近・中距離射撃を得意とするギャレンにはあまり必要の無いものだったのかもしれない。
一応、第13話で不鮮明ではあるとはいえ使おうとするシーン自体はあるのだが、スパイダーアンデッドの攻撃で不発に終わってしまい、結局その後も使用されずじまいとなった。
そして何より、橘さん自身が本気を出せば♦8抜きで先輩の桐生豪が変身した仮面ライダーレンゲルのラウズバンクをピンポイントで狙い撃つ程の狙撃精度を誇るのも大きかったと思われる。

そんな天野氏は妻の雛形あきこ氏と共に、2018年放送のバラエティー番組『THE突破ファイル』の再現ドラマで、家コウモリの大群に住居を侵略された夫婦役として出演。
天野氏演じる夫の機転で家コウモリを退治するという話だったので、案の定『剣』第1話を連想した視聴者もちらほらいたとか。
ただし、あくまでも「再現ドラマ」なので、実際の天野氏がコウモリ退治出来るのかはカテゴリー8のどこが面白かったのか並に不明だが。

2020年にYouTubeで配信された天野氏による「COMPLETE SELECTION MODIFICATION ギャレンバックル&ラウズアブゾーバー&ギャレンラウザー」のスペシャルムービーでも意外な形で登場。
天野氏が「銃です」CSMギャレンラウザーの橘朔也ごっこ遊び方を説明する際、♦8のカードを手に取って「カテゴリー8か、面白い」と呟いたのだ。
ようやく十数年ぶりに使用される……かと思いきや、ただ呟いただけで終わり、カードはテーブルに置かれてしまった。
その後はバーニングザヨゴ…もとい、バーディングバーニングディバイドの音声について話題が移行した事で結局このカードについて触れられぬまま動画は終了した。

2023年放送の『仮面ライダーガッチャード』第4話にて一ノ瀬宝太郎九堂りんねが閉じ込められた洞窟がバットアンデッドと交戦した洞窟と似ている事がネット上で指摘され、話題を呼んだ。
更にその30分後の『王様戦隊キングオージャー』第30話には天野氏が演じるグローディ・ロイコディウムが初登場。当日のスーパーヒーロータイムは『剣』一色で盛り上がった。まだまだ平成の呪縛からは逃れられなさそうである



剣崎、闇雲に追記・修正すればいいというもんじゃない……!


は、はい…!

甘いな……。



この項目とカテゴリー8が面白かったなら……\面白い!/

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最終更新:2024年08月01日 22:19

*1 スーツアクターはブレイド役の高岩成二氏だったりする。映画本編では他にもビートルアンデッド、アルビローチ、警備員(素面)を兼任。