登録日:2011/10/14 Fri 00:49:13
更新日:2025/03/03 Mon 00:39:31
所要時間:約 6 分で読めます
『オレンジ諸島編』とはTVアニメ『アニメ ポケットモンスター(無印)』の第2章にあたるシナリオである。
〇概要
ポケモンショックという大事件はあったもののアニメ・映画がヒットしたことにより大きなコンテンツへと成長したポケモンだったが、
『
赤緑青』のゲーム本編に沿ったシナリオもペースが早かったために底をつき、アニメ開始前に続編として発表された『
金銀』も一向に発売されない状況だった。
その結果アニメ本編は金銀発売までの間、本編の舞台もオリジナルであるオレンジ諸島に舞台を移して空白期間を埋めたのだった。
ストーリーは完全なオリジナルだったが、オレンジ諸島を周りつつサトシのトレーナーとしての更なる成長を描き、金銀へ繋いだシナリオ。
『デコロラアドベンチャー』はゲームには登場しないアニメオリジナルストーリー、新作の繋ぎなど共通点が多い。
オレンジ諸島はカントー地方に含まれており、アニメ版の地図によると
の順に並んでいる。
アニメ版の話の流れをベースとしたコミカライズ作品『
電撃!ピカチュウ』は
打ち切りの結果、本編におけるオレンジリーグのユウジ戦が連載最終話となっている。
〇登場人物
ご存知主人公。
オーキド博士のおつかいでGSボールを預かるためオレンジ諸島に来たが、途中トラブルに巻き込まれ帰れなくなり、
オレンジ諸島にある4つのジムを周ることになる。
戦いを通じて更なる成長を遂げ、物語終盤にはオレンジリーグ殿堂入り(初タイトル)を成し遂げた。
手持ちポケモンには、新たに主力となる
カビゴンとラプラスが増えた他、当時最大のネックであったリザードンもある一件を境に指示を聞くようになった。
ピジョンが
ピジョットに進化し、
オニドリルを撃退後は「用事が済んだらすぐ帰ってくるから」とそこの場所に置いてきたが未だに迎えに行っておらず、そのまま20年以上放置されていたが…。
ご存知サトシの相棒。
今回はリザードンとタッグを組んだり最後にカイリューを倒すなど大活躍した。
また、その一方でとある木の実を食べた事により体の一部分がピンクになるなどのハプニングにも見舞われた。
新たなサトシの手持ち。
人間にいじめられたため人間を嫌いになったが、サトシらの助けにより心を開く。
基本は移動手段だがたまに
バトルもする。
オレンジリーグ終了後群れと再会し、サトシ一行と別れた。
ご存知サトシのパーティーの最大の問題児。
…だったのだが、上記の通り心身共にサトシが救ってくれた事により、以降本章の涙腺崩壊兵器兼サトシのエースとして活躍する事となる。
お馴染み初代ヒロイン兼ツッコミ役。
今回は同じ
水ポケモン使いと意気投合したり、男性ジムリーダーやトレーナーに気に入れられたりしており、
その他には後期
ED曲を担当した。
カスミの手持ち兼ヘソ隠し。
チョッッギプルリィィィィィ
タケシと入れ替わりで登場したアニメ
オリジナルキャラクター。
トラブルに巻き込まれ流れ着いた土地でサトシ一行と出会った、ポケモンウォッチャーを夢見る少年。
手持ちポケモンは
コンパンと年寄りの
ストライク。
そして、ゲーム本編に先駆けて登場した第2世代ポケモンの
マリル。
タケシ同様年上ということもあり、みんなをまとめる反面タケシほどではないが年上の女性好きでもある。
オレンジ諸島編最終話にてオーキド博士の助手として
マサラタウンに残ることになった。
最近だと『
ベストウイッシュ』にてサトシが
ライモンシティでパソコン通信でオーキド博士と交信した際に登場しそうになったが、丁度停電で通信が切れた為に再登場とはならなかった。
『
シーズン2 デコロラアドベンチャー』では、サトシが帰ってきた時に丁度カスミの元へ向かっていた。
ご存知愛すべき馬鹿。
サトシがおつかいで訪ねたウチキド博士に惚れて、ブリーダーとしての成長と私生活が酷いウチキドの生活をサポートするため、ウチキドの研究所に住みつくことになり旅を終えた。
(これは
大人の事情であり、詳しいことはタケシの項目を参照)
ところが、サトシ一行がマサラタウンに帰った際サトシの家に住み着いていた。
この原因は失恋でありウチキド博士という名前を聞くたびに「聞かないでくれ…」と落ち込むようになってしまった。
オレンジ諸島編
最終回にて、ケンジと入れ替わり再びサトシに同行した。
お馴染み
ムサシ・
コジロウ・
ニャースの2人+1匹。
偽の飛行船でサトシ一行を捕まえオレンジ諸島から脱出しようとしたが、プリンに邪魔されオレンジ諸島に取り残された。
もちろん、作戦はいつも失敗する。
カントーでほとんど登場しなかった
ウツボットや
ベロリンガがここから本格的に登場するようになった。
今回は一度ニャースと別れることにもなったが、この回は感動するエピソードである。
お馴染みポケモン研究の第一人者。
初代
ライバル。
セキエイリーグ4回戦敗退という結果を受け、修行を積んでマサラタウンに帰ってきた。
オレンジ諸島編最終回でサトシと戦うが、
イーブイでピカチュウを圧倒した後にマサラタウンを離れた。
お馴染み警察官。
どういう訳かオレンジ諸島についてきたトラブルメーカー。
サトシ達がオレンジ諸島に残った原因はコイツ。
何故かコイツらもオレンジ諸島に。
彼らが登場する話は物凄くシリアスな話であり、サトシ一行とロケット団が協力するシーンは必見。
オーキド博士のおつかいでサトシ一行が訪れた女性の
ポケモン研究者で
ポケモン界で最初に登場したポケモン女性研究者。
(
凄まじい巨乳の)水着姿で初登場した際、タケシが一目惚れし研究所に居座ることに。
私生活は3人の助手を含め部屋は凄まじいゴミ屋敷等、後に登場する
この人に通じる残念な美人。
ルギア爆誕にも少しゲスト出演している
当然ながらこちらもオリジナル設定。
今まで違い特殊ルールが採用されており、中にはバトルではないものもある。
また、
ジムバッジは貝殻で出来ている。
4人のジムリーダーはサザンクロスと呼ばれ、全てのバッジを揃えるとチャンピオンのユウジに挑戦できる。
ユウジに勝つと殿堂入りとなる。(劇中では1度も優勝とは言われてない)
ナツカンジムの女リーダー。
特殊ルールは水ポケモンによる射的対決と海上での波乗りレース。
手持ちは
シードラ・
カメックス。
ケンジが惚れてしまい、観察と言いながら絵を書いていた。
ネーブルジムのリーダー。
特殊ルールはまず間欠泉を凍らせる速さを競い、次に凍らせた氷柱をソリに加工する速さを競い、最後は作ったソリで斜面を滑る速さを競う3段勝負。
なおジム戦を行う前にはジムリーダーと知らせずにチャレンジャーのもとに現れ、共に山登りをすることでトレーナー自身の力量をも測っている。
手持ちポケモンは
ニドクイン・
マルマイン・ストライク・
イシツブテ・
ゴーリキー。
ユズジムのリーダー。
特殊ルールはチャレンジャーが事前に3つのタイプを指定し、互いに同一タイプのポケモン同士で戦うバトルの3本勝負。
サトシは
でんき、
くさ、
みずを指定した。
ジム戦の前日にはチャレンジャーと共に船で島を巡回し、道中に次々と現れるターゲットをチャレンジャーのポケモンの技で壊させる技
テストを行った。
(予選なのか単なる
レクリエーションなのか、アニメにおいてはっきりとした位置付けは示されていない。)
手持ちポケモンは
エレブー・
ナッシー・
スターミー・
パウワウ。タイプバトルというルールを考えれば他にもいるかもしれない。
リュウチンジムのリーダー。
特殊ルールは2対2のタッグバトル(ただし一匹でもポケモンが戦闘不能になったら負け)。今でこそ普通なダブルバトルの先駆け的存在。
手持ちポケモンは
ガラガラ・
フーディン。
リザードンがピカチュウと共に戦う姿は必見。
彼を語るうえでかかせないのがカイリューである。
ゲーム本編でも高い種族値を誇るカイリューの強さを表現するためなのか、彼のカイリューは技を10個覚えている。
カイリュー使いは皆チート使いなのだろうか…
サトシのリザードン・ゼニガメ、久しぶりの登場だった
ケンタロスを圧倒したが、最後はピカチュウの前に敗れた。
〇その他
シバ同様ゲームとは違う形で登場した
四天王。
四天王だけあって実力は桁違いでサトシを圧倒した。
手持ちポケモンは赤緑と同じである。
アニメでは水・
氷ポケモン使いのためカスミは彼女に憧れている設定が追加され、この設定はその後『
FRLG』にて逆輸入された。
〇GSボール
サトシがウチキド博士から預かった金色の
モンスターボール。
特殊な材質で作られていてハンマーや
ドリルを使っても開かない。
オーキド博士ならわかると思い渡したが博士でもわからず、その謎は『ジョウト地方編』(金銀)へ持ち越しとなった。
ところがどっこい、金銀編でも最後までその正体が明らかになることはなかった。
話によると、脚本家を初めとしたスタッフ達も中身が決められなかったらしい。
追記・修正はラプラスに乗りながらお願いします
- 結局GSボールってどうなったんだっけ?というかそもそも何なのアレ? -- 名無しさん (2014-09-23 10:01:08)
- これをやるくらいならポケモンタワーとカラカラ親子のイベントとかゲーム版の展開をきちんと放送すべきだったのかな -- 名無しさん (2014-10-06 02:07:41)
- ↑しかし、これがなければリザードンは言うことを聞かなかったしな。あと、カラカラ親子のイベントあれアニメで流して良いのか? -- 名無しさん (2014-10-06 02:36:02)
- カラカラの話はオリジンまでまってね -- 名無しさん (2014-10-21 14:21:59)
- 電撃ピカチュウはここで終わったんだよね。 -- 名無しさん (2014-12-08 12:17:20)
- ポケモンショックや金銀の度重なる延期の末、でっち上げた完全オリジナルということもあって当時は不評だったんだよ。ただオレンジ諸島はシナリオが全体的によかった。逆に金銀編はツメコミ過ぎてgdってた印章 -- 名無しさん (2015-12-22 15:45:21)
- GSボールはクリスタルに出てきたセレビィ用のアイテムです。 -- 名無しさん (2016-12-16 00:33:12)
- これとルギア爆誕で表現しようとした雰囲気は、後年のサンムーンで息づいているような気がしなくも無いな。 -- 名無しさん (2017-01-05 15:21:18)
- マリルが未だにジョウトのポケモンかどうかわからなくなる。 -- 名無しさん (2017-03-04 01:45:06)
- 独立したリーグだけど唯一優勝したリーグ戦だけど、やっぱり最後はピカチュウで決勝を勝ち優勝するんだろうかね。 -- 名無しさん (2017-03-04 01:55:15)
- 後のアローラの雛形っぽさがある -- 名無しさん (2020-06-15 01:10:38)
- ↑5 内容そのものが不評というよりかあのリーグの顛末でアニメにサヨナラバイバイしたキッズが多かったんでないかと -- 名無しさん (2021-10-02 20:01:53)
- 初めの方一周見たけど新ポケ紹介に時間使わなくていいのと離脱したタケシ以外のキャラ回しこなれてたのもあって一番面白かったな。バトル系無いとつまらん人にはつまらんだろうけど -- 名無しさん (2022-11-22 23:06:50)
- マリー -- 名無しさん (2024-11-27 22:15:12)
- 完全オリジナルでトゲピーのゆびをふるやプリンの公害ライブ等、初代アニメのお約束やとなる傍迷惑ポケモンの位置付け、後のリージョンやジムチャレンジ、ダブルバトルの先駆けとゲームにも通ずる変則もあってポケモンの世界を大きく広げた長編ですね -- 名無しさん (2025-03-03 00:39:31)
最終更新:2025年03月03日 00:39