オグマ(FE)

登録日:2011/09/08 (木) 14:25:56
更新日:2020/11/08 Sun 22:19:11
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ファイアーエムブレム暗黒竜と光の剣、紋章の謎、及びその両リメイク版に登場するキャラクター。


CV:小杉十郎太(OVA、黎明編/紫嵐編、幻影異聞録♯FEFEヒーローズ) 若本規夫(箱田版ドラマCD) 檜山修之(旅立ちの章)


アカネイア大陸の小国タリスに仕える傭兵部隊の隊長。
面倒見が良く部下に限らず多くの人々から慕われる。
剣の腕前もかなりのもので「大陸一の剣闘士」の異名を持つ
また義理堅さや忠誠心、実力面から、タリス王や王女シーダマルスらからの信頼も厚い。


元はアカネイア・パレスに程近いノルダの奴隷剣闘士で当時から折り紙付きの腕前だった。
ある時奴隷達と脱走を図ろうとするが失敗。そこで仲間を助ける為にオグマは身代わりとなる。
そして広場にて処刑直前の鞭打ちを受ける中、たまたま居合わせた幼いシーダの身を呈した懇願で救われる。
以降命を救ってくれたタリス王国に仕えるが、心の奥底では王家というよりも自分を救ってくれ、
剣闘士として見世物程度の価値しかなかった剣技が他者の為に役立てるということを教えてくれたシーダ個人への恋慕と恩義の念で仕えている。
ロリコンとか言ってはいけない。

つまり魔性の女シーダの最初の被害者。

父親はパレスの政争に敗れて処刑されたアカネイアの下級貴族。
母親は流刑地ペラティでオグマを庇って亡くなった。

FC版のメディア展開の頃からナバールとはライバル関係という設定があるが、ゲーム内で示唆されたのは『紋章』になってである。

大陸でも有数の剣の腕を持つとされ、小説版やドラマCDなどのメディア版では専らアリティア軍中最強という設定になる。出番も最低準メインキャラ級の扱い事が殆ど。
実際プレイヤーの間でも、最悪の場合はオグマとナバールに任せておけば乱数に恵まれない限りは大丈夫だという安全神話が存在した。

金髪オールバックで頬の十字傷が特徴。
FCでは裸鎧でターちゃんに似たビジュアルだったが、表現力が上がったSFCではイケメンになり、鎧も勇者グラフィックのそれに近いものに変わった。
しかしDSリメイクで再び革鎧に逆戻りしてシブメンターちゃんとなる。『新・紋章』でも書き直しに恵まれず今一つ派手さのないビジュアルのままだった。

『暗黒竜と光の剣』のキャラクターの中では人気が高い方なのだが、後述するDSリメイクでは微妙な調整をされ、『幻影異聞録♯FE』ではライバルのナバールがメインキャラのミラージュに抜擢される中で古の英雄というサブ枠の出演となった。TCGの『サイファ』や『ヒーローズ』においても微妙な性能での参戦が続くなど2010年代の客演は散々な内容だった。
どうしてこんなことに…。


各作品でのオグマ
【暗黒竜と光の剣(紋章1部、『新』)】
タリス王の計らいで部下のサジマジバーツを引き連れ参戦。
台詞は初登場の2章開始前のみだが、部下の散り際の台詞が3人揃って
「オグマたいちょう……すまねえ……」
なあたり、部下からの信頼の厚さが伺える。
地味にレベルが部下に負けているのは内緒だ…
(ゲームシステム的には成長の機会が増えるので良いのだが)

【紋章の謎(紋章2部、『新』)】
反乱の首謀者とされたグルニア王国の将軍ロレンスの下に、タリス王の命のもとへ遣わされる。
しかし敗色濃厚となりグルニア王の双子の遺児を連れて逃げるよう促されるがその一方の幼女もとい王女ユミナから強く拒絶されその場は一人で逃走。
その後二人を捕らえたラングから二人を奪還するが今度はマケドニアバイキングに襲撃される。
だがユミナと王子ユベロ、そして謎(笑)の騎士シリウスと共にこれを凌ぎアリティア軍と合流する。

アリティア軍と共にラングを討ち取りに彼の城に攻め込むが、そこでラングに雇われていた元奴隷仲間でナバールの偽者サムトーと再会。
しかしナバールと勘違いして激昂して斬りかかろうとした辺り、ナバールへのライバル意識の強さが伺える。同時にサムトーの貴重なシリアス会話でもある。


【剣に定められた者は剣に(『新』】
タリスの辺境部族の反乱鎮圧に向かうも罠に嵌まり絶体絶命の窮地に陥る。
そこで敵に雇われたナバールから、大義を建前にしているが本質は自分(ナバール)と同じただの戦闘狂であると指摘される。
因みにこちらも敵に雇われていたマリスダイス親子とは過去に面識があり、オグマがいると知るなりすんなり寝返る。

【箱田真紀版】
箱田真紀の描く漫画版ではマルスの剣の師匠となっており、王族のマルスに対等に語り合うなど独特の脚色が加えられた。戦場以外にも作戦会議に参加するなど見せ場も増えている。

【ユニットとしてのオグマ】
異名の違わず同レベルの傭兵よりも明らかに高い能力値を持つ上に、
バランスの良い成長率で最後まで一貫して使えるエースユニット。
傭兵の長所よりも短所が伸びやすいという成長率・成長回数・初期値を誇り、SFC版には支援効果まで付くので安定した強さを持つ。
メディア展開において最強キャラの座を欲しいままにするのも納得の実力といえる。

『SFC版のちょっとした小話』

FC版でも強キャラで、SFC版では最強キャラの座に座っていたオグマだが、実を言うとオグマ本人は傭兵系三番手程度の実力者である。

設定的にもユニット的にもよくナバールと比較されるオグマだが、これには当時のスタッフも悩んでいた。
特に暗黒戦争時ではお互い1章違いで加入するため、FC版はともかく、SFC版ではそれぞれ特徴を持たせたかった。
そこでスタッフはナバールは運の方を、オグマは守備の方に調整が入った。
さらにSFC版では成長パターンというものが存在しており、早熟型のナバールに対して、オグマはゆっくり成長する。
しかもゆっくり成長するタイプは守備がよく成長する傾向にあって、オグマは当時としてみても守備の成長率が高い方だ。
加えてナバールが上がりやすい能力は最終的には頭打ちになりやすい。
そのため、最初はナバールの方が強いが、後になるとナバールが頭打ちして、最終的には守備がぐんぐん上がるオグマの方が強くなる。

また、当時の上限値もオグマ最強の追い風となった。当時はHP52、他は20だが、もしHP以外の上限値が30だったら話が変わってくる。
総合数値を小数点四捨五入で計算した場合、1位のナバールが176、2位はラディの164、オグマは157となる。
つまり当時の環境が全てオグマ有利の環境だったため、オグマが最強になったのだ。
よかったなオグマ、上限値が30とかじゃなくて。


『新・暗黒竜』
レベルがHP以外据え置きで4上がった事によって、経験値を吸いにくくなり成長しにくくなった。
ステータス限界値がHPを除き一律20だったのが『聖戦』以降のような兵種毎に差があるモノに変わり、
他のユニット達も初期値や成長率が見直され、加えて兵種変更システムが導入された為、結果的に昔と比べてぱっとしない性能となってしまった。

『新・暗黒竜』では力と守備の成長率がかなり抑えられている事と、
三竦みによって不利になりやすい(配置は原作と同じなので槍持が大半)事もあり、
初期職のまま育てると頼り辛いユニットになる事が多々ある。

更に部下の3人もCC解禁でオグマに肩を並べられる程の強さを得てしまう。
特にバーツには初期値で全部負けてしまっている。バーツのレベルは4とさらに伸び代があり、隊長の地位を剥奪されてしまった感がある。
さすがに合計成長率では勝っているが、無駄になりやすいHPと力で勝っても速さや技で負けてしまってては意味がない。

「バーツ隊長……すまねえ……」

……とは言え、全キャラの中ではいまだ高水準である。ぶっちゃけ下手をすればジュリアンにすら劣ってしまうナバールと比べて、
三竦みで有利になりやすい斧ユニットに兵種変更可能(傭兵のクラスチェンジ後は斧も使えるので効率面でも有効)である、自分より優れた同職がいない という事からまだ救いがある。

新・紋章

従来の強さに修正されたので十分最後まで使える。
また武器レベルの関係上バーツよりもホースメンへの兵種変更がしやすく、クリス以外のホースメン候補としては際立って優秀。
ただし兵種変更の制限が緩和された後は初期からいて使いやすいルークロディもホースメンになれるのでやや優先順位が落ちるかもしれない。

ファイアーエムブレム ヒーローズ
ヒーローズでは配信時より剣闘士の鎧を着た姿で登場している。イラストは山田章博

武器がない状態の攻撃力が35と割と高い方なのだが、肝心の武器が攻撃力が8しかない『勇者の剣+』。
勇者の剣は自分から攻撃した時に二回攻撃ができるが、速さが-5されてしまう。
これにより素の速さ34とこちらも悪くない数値が、武器を装備すると29にまで下がる。一見良好に見えるステータスは武器性能と噛み合っておらず、台無しになっていた。

2018年のアップデートで専用武器『剣闘士の剛剣』が与えられた。武器の攻撃力は16と倍増しており、『勇者の剣』の速さのペナルティもなくなり大分使いやすくなった。
錬成時には剛剣3の効果を内蔵し、さらに「歩行、飛行の味方が2マス以内にいる時、戦闘中、自身の攻撃、速さ+4」が付く。

ステータスアップによって『勇者の剣』のように二回攻撃を可能とし、剛剣3によって奥義発動を誘発してそのまま仕留めることが出来る悪くない武器である。
しかし、剣士ユニットは歴代の作品に数多くいることから飽和状態にあり、
インフレも進んだため、焼け石に水としか言えないような強化であった。

また魔防が13と全ユニットの中でも最低レベルの低さであり、
魔道士とは徹底的に距離を置く必要があるなど、運用にも非常に気を使う。

この作品においては特に冷遇されたキャラクターの一人であり、原作の強さや性能とはかけ離れているため
ファンの間では勇者バージョンの実装が望まれている。


オグマ系
以降シリーズでは彼をベースにテンプレート化されたキャラクター達がおり、「オグマ系」等と呼称される。
特徴としては、
  • 渋めのイケメン
  • 経験豊かな歴戦の傭兵、頼れる兄貴
  • 王族や有力貴族との繋がりがある
  • ガチムチの大剣使い
  • 初期値が高めで体格がいい
等がある。


『暁』のアイクは主人公のため当てはまらないとする意見もあるが、立場や使い勝手は完全にオグマの系譜に連なる者である。


その他
戦闘スタイルは剣闘士時代に培ったものだが、オグマ本人は「汚い戦い方」と嫌っている(戦場や模擬戦などの「戦い」ではなく、殺し合いを見世物にする事を目的にした残虐な戦法だった為)。

身分違いという事からシーダには一切想いを告げず、マルスとの婚約についても心を惑わせないよう、彼女の幸せを願い身を引いている。
二次ではこの辺りの葛藤がテーマにされたり、ロリコン全開でユミナやシーダに迫ったり、吹っ切ってアッー!な方面に走ったりしている。

FEのCMソングに出てくる「強い男に入れ込み過ぎて」は恐らくオグマであろう。
となると、その歌詞の直後の「まわりの戦士はへなちょこばかり」はオグマの部下3人であろう。


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最終更新:2020年11月08日 22:19