イージスガンダム

登録日:2009/05/28(木) 16:58:29
更新日:2020/03/15 Sun 12:14:11
所要時間:約 9 分で読めます





俺が……お前を討つ!!



機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次




イージスガンダム
AEGIS GUNDAM


基礎データ


型式番号:GAT-X303
所属:地球連合軍→ザフト
  :地球連合軍第81独立機動軍「ファントムペイン」(再建造機)
開発:モルゲンレーテ
  :アクタイオン・インダストリー社(再建造機)
全高:18.86m
重量:79.6t
動力:内蔵バッテリー
装甲材質:フェイズシフト装甲

武装:
頭部75ミリ対空自動バルカン砲塔システム(イーゲルシュテルン)×2
60ミリ高エネルギービームライフル
ビームサーベル×4
対ビームコーティングシールド
580ミリ複列位相エネルギー砲(スキュラ)
ソノブイ

搭乗者:
アスラン・ザラ
エミリオ・ブロデリック


機体解説


地球連合軍がオーブ連合首長国のモルゲンレーテ社と共同で極秘裏に開発・建造していた前期GAT-Xシリーズの1機。
頭頂部にある縦長のセンサーマストとフェイズシフト起動時の赤い装甲色が特徴。
名前はギリシャ神話に登場する盾に由来する。

資源衛星ヘリオポリスにおいて建造されていたが、ロールアウト直前に他の3機と共にザフト軍に奪取され、アスランの初代専用機として本編前半のライバル機を務めた。


基礎部分にはX300系の変形フレームを採用。これによりMS形態からMA形態への変形を可能にしている。
変形時には上半身を前後左右に分割するような形となり、同時に手足を変形させ大きく開いた4本のアームを前方に形成。
アームを前方に伸ばし被弾面積を減らした「巡航形態」で高速移動し、更にアームを開いて「砲撃形態」となりMSや小型の戦艦を捕獲。
そのビームので切断、もしくは本体中心部に装備されたビーム砲「スキュラ」で一撃の元に葬り去る。
MA形態が某雷の八卦ロボに似ている気がするがきっと気のせいだろう。

MA時には加速性に優れ機動力に長けるが、あくまで宇宙空間での運用を想定した形態であるため、大気圏内では変形しても単独飛行することは出来ず、グゥルなどのサブフライトシステムに頼らねばならない。
そのため重力下での変形は主に攻撃を目的としたものとなる。

高い攻撃性能を発揮し得る一方、変形機構の為にGATシリーズ全体で見てもかなり複雑な機体構造になっており、生産性・整備性は低いと言わざるを得ない物となった。
同じX300系の後発機であるレイダーガンダムの可変機構がイージスと比べると大幅に簡素化されていることからも、実際の運用に難アリと判断された可能性がある。


また、本来この機体は他の4機との連携行動においての指揮機的な役割を果たすため、その名を冠されたと思われる。
その為、頭部には他の4機には無い高性能レーダーなどが内蔵されセンサー系が強化されている。

尤も実戦投入が強奪後であり、他3機との本格的な連携作戦を取り始めたのが中盤に入ってからだったため、作中で指揮官機としての役割を果たした機会は少ない。
序盤はクルーゼ隊の面々もあまり仲が良いとは言えず、連携もクソもあったものじゃないといった所もあったのだろうが。
しかし中盤アスランが部隊長となってからはオーブ沖戦等でニコルディアッカに指示を出していた。



武装


  • イーゲルシュテルン
正式名称「75ミリ対空バルカン砲塔システム」。
GAT-Xシリーズの頭部に装備されているCIWS(クローズ・イン・ウエポン・システム)。
主に至近距離でミサイルや航空兵力を撃破するためのバルカン砲であるが、歩兵や小型の戦闘車両等に使用される場合もある。
高性能の射撃指揮装置により目標の発見・追尾・射撃まで自動化されている。

  • 60ミリ高エネルギービームライフル
デュエルストライクの物と構造は同じだが、口径がやや大きくバレルも長い。
通常は右腰部のバインダーにホールドされている。

  • ビームサーベル
他の機体とは異なり、本体に内蔵。そのため他に比べると自由度が低い。
実体のプレート状クローの外周部からビームが発振されるという独特な仕様で、MS形態では前腕、MA形態では爪先に設置されたクローから発振する*1
アスランが本気を出した際にはMS形態のまま両足のサーベルも使い三刀流(最大四刀流が可能だが、この時点では片腕が切り落とされていた)を繰り出すという離れ業を見せた。
刀身の色は黄色。

  • 対ビームコーティングシールド
PS装甲の弱点を補うために、対ビームコーティングを施されたシールド。
ストライクやデュエルの物とは形が異なり、より曲線的なフォルムとなっている。
普段は左腰部のバインダーにホールドされており、MA形態でも取り付け位置は変わらない。つまり、別になくても変形は可能である。

  • 580ミリ複列位相エネルギー砲「スキュラ」
胴体メインフレーム部分に内蔵された大口径ビーム砲。
その威力はランチャーストライカーのアグニ並で、MSどころか戦艦すら一撃で致命傷を与えうる。
ただし構造上MA時でのみ使用可能な武装であり、使用時には変形しなければならない。
また、消費エネルギーも多いため使い過ぎると機体稼働時間を削られてしまう。

  • ソノブイ
右腕に内蔵。射出後展開し海上に浮かび音波・熱源探知を行う。無人島に遭難した際、一度だけ使用した。



劇中での活躍


◇C.E.71(『SEED』)

アスランがヘリオポリスにて連合より奪取、直後に戦線へと投入される。
クルーゼ隊旗艦であるヴェサリウスに積まれ他3機とは別行動をとることとなり、キラストライクと一騎打ちをする機会もあった。ただ、アスランが親友であるキラと戦うのをためらい、破壊よりも鹵獲を選択するなど、あまり攻め切れなかった。
キラとの戦闘以外では、第8艦隊との戦闘では敵艦3隻を瞬く間に撃沈するなど、スキュラの威力を遺憾なく発揮し活躍する。

その後アークエンジェルを追い地球へと降下。
途中孤島に降り立ちアスランとカガリの出会うといった一悶着はあったものの、他3機と共にアークエンジェル追撃を継続。

そして、アラスカへ向かう途中の戦闘でストライクと一騎打ちを行い、割り込んできたトールスカイグラスパーをシールド投擲という荒技で撃墜。
友人を殺されてキレたキラと、互いにSEEDを覚醒させガチンコで殴り合い、左腕を削がれ、頭を吹っ飛ばされるがMA形態でストライクを捕縛。
零距離でスキュラを放とうとするが、激しい戦闘を行ったためエネルギー切れで不発になったうえフェイズシフトダウン。
しかしアスランは諦めず、テンキーで暗証番号(2887)を入力し素早く脱出。
イージスはストライクに組み付いたまま自爆し、相討ちに持ち込んだ。

残骸はオーブ軍に発見されるがストライクと違い回収はされず、自爆現場に残されている。

最終的にこの機体は搭乗者であるアスラン本人によって自爆→木っ端微塵になった訳だが、
これが『アスランの搭乗機は最後にバラバラ、もしくは木っ端微塵』というジンクスを作った大元である。

ちなみにトール撃破の際に投げつけたシールドは後にジャンク屋に拾われオークションにかけられていると思しき描写がある。



バリエーション


◇イージス(大気圏内用装備)


『SEED Re:』に登場。
アスラン機の大気圏内仕様。グゥルを使わなくても単独飛行できるようザフト製のオプションパーツを装着した形態。
腰部バインダーの大型スラスターをはじめ全身に追加装備を施され原型を留めないほどの変貌を遂げている。全身トゲだらけ。
ライフルは大型化しシールドにもニードル状のパーツが追加されている。
MA形態への変形も可能だがこちらもパッと見イージスとは判らない。



◇イージス(再建造機)

型式番号:GAT-X303

C.E.73にアクタイオン・インダストリー社が実行したアクタイオン・プロジェクトにおいて、前期GAT-Xシリーズの評価試験のため再建造した5機内の1機。
外見・性能はアスラン機に準じると思われるが、試験後に後述のロッソイージスへと改装された。



◇ロッソイージス

型式番号:GAT-X303AA

『C.E.73⊿ASTRAY』に登場。
上記の再製造イージスをその試験データを参考にしつつ、様々な改良を加えた機体。
ストライクでいうとストライクEに当たる。
「ロッソ」はイタリア語の「赤」。

外見上はベースのイージスからあまり変化しているようには見えないが、武装の強化に止まらず機体構造全般に手が加えられている。
可変機構も四肢だけでなく背部に追加された二枚のウイングバインダーを各部に展開させる方式を採用。
その結果、基本となるMS形態以外に、長距離飛行用MA形態である「巡航形態」、巡航形態から脚部とバインダーを開きスキュラを前方に向けた「突撃形態」、
MS形態のままスキュラを使用可能にする「砲撃形態」、MS形態からバインダーを後方に展開し山岳地などでの踏破力を確保する「多脚形態」、
MS形態からバインダーを両肩に展開し滞空能力を得る「飛行形態」、以上の5つの形態への変形が可能となり、
状況に応じて柔軟に機体特性を変化させることが可能となっている。

中でも後半の3形態はバインダーを用いることでMSとしての汎用性を維持したまま各能力を上げることが出来る。
特に砲撃形態はスキュラが使用可能となったうえに、砲門の左右に展開したバインダーのに設けられた磁場干渉装置により発射したビームを湾曲させられるようになった。

スキュラ以外の武装としては60mm高エネルギービームライフルとビームサーベルを持つ。
前者はイージスの物と同型だが、腰部のバインダーが廃止されマウント位置が無くなっているため巡航形態時などではどこに装備されているかは不明(作中ではMS形態になると同時にどこからともなく出現していた)。
また、資料では2丁装備していることになっているが、作中では1丁しか使っておらず、設定画でも特に2丁同時使用はしていない。
一方、後者のビームサーベルはイージス同様四肢に内蔵されているが、実体クローではなく設置されたスリット部分からビームを発振する形に変更されている。

機体はファントムペインに配備され、エミリオ・ブロデリックの乗機として登場。
ダナのネロブリッツと共にザフトの地上部隊への襲撃任務など行っており、マーシャン討伐任務に基づきアグニスのターンデルタと交戦。
エネルギー補給が叶わないターンデルタを追い詰めるが、ガードシェルの参戦に加え飛来したデルタから直接エネルギーを補給しヴォワチュール・リュミエールを発動させたターンデルタの突撃でボディを切り裂かれ敗北。
戦闘後、残骸はジャンク屋によって毟られ解体された。



リジェネレイト

型式番号:ZGMF-X11A

ザフトがイージスのデータを元に製作した可変型核駆動機体。
珍しいのはコア・ユニット以外のパーツは使い捨てができる点。
「再生」の名の通り、コア・ユニットが運用可能ならば規格が合わないモビルスーツにも強制的に接続が可能になっており、
他の機体やパーツと合体ができるC.E.随一のゲテモノMS。
コア・ユニットはインパルスのコアスプレンダーの元になった。


その他


◇4LEG


∀ガンダム』にミリシャ側の機体として登場する予定だった可変機。
本機のMA形態を前後逆にするとイージスになる。
没メカとなってしまったが、独特の変形ギミックをお蔵入りにするのはもったいないということで、イージスに転用されたとのこと。
この経緯からすると、本機はコズミック・イラ出身で、イージスの原型機となった可能性がある。
(F91の初期稿に「F91の前身」という設定を与えることで誕生したF90に代表されるよう、
ガンダムシリーズでは現実世界の経緯が作中設定に持ち込まれることがよくある)
また、本当に本機がイージスの原形機だとすれば、「コズミック・イラは黒歴史に含まれる」ということにもなる。



立体化


ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG、1/100、MGで発売。

コレクションシリーズは非変形モデルでMS形態を重視した形状。胴体裏側の肉抜き穴が目立つ。

HGは手首を取り外す事で変形可能。ビームサーベルは付属しない。
変形のため可動軸が多めになっているがそのせいもあってやたら脆く、弄りすぎると股の関節が緩くなり*2マトモにポーズがとれなくなったりするので注意。
「らめぇぇらよぅ、立てにゃくにゃっひゃった……」

1/100は造形がHGとあまり変わらないが、ビームサーベルが付いている。変形機構も腕側の胴体部分が伸びることで、長さが足に近づけるようになっている。

後のMGではアレンジの効いた造形だが、MA形態での腕と足がほぼ同じ形と長さになるようになった。胴体にも関節が付いたため、ある程度捻ることが可能。ビーム刃も4本付き、四刀流の再現も可能である。
ただし、フレームがABS樹脂素材なため、ハメ込みの固い部分が一部ある。可変機構のあるキットだけに、尚更パーツの割れに注意。


ゲーム作品


◇連合vs.Z.A.F.T.

450のコスト帯で登場。
変形機能のある格闘寄りの万能機。


連合vs.Z.A.F.T.Ⅱ

前作同様で大まかな変更は無し。
システムの変更で変形の方法が変わったのでだいぶ使いやすくなった。
Fインパルスやルージュと肩を並べるほど優秀な万能機で、通称『ARFG』の『A』。

PS2版のP.L.U.S.モードの対ラウ・ル・クルーゼの時にも敵として出現するが、こいつは自爆する。
と言うか自爆しかしてこない。捕縛されたらフル覚醒抜け以外脱出不能なのは勿論、一撃死。
ガンガン真っ青の恐怖性能でプレイヤーにトラウマを植えつけた。


◇ガンダムvs.ガンダム

コスト1000で登場。
変形つき。
低コストだが一通りの武装を備えているため入門用としては最適。
また、連合vs.Z.A.F.T.シリーズとは違い原作にあったシールド投擲や、
変形して敵に組み付き、自機を犠牲にして大ダメージを与えるロマン技“自爆”が追加された。

全機イージスにして自爆合戦をやると楽しいことになるだろう。

なお自爆で勝利するとリザルト画面で専用ポーズが見られる。
また自爆すると“味方機を撃墜した”ことになるらしく、リザルト画面にガルマのマークが付いてしまう。
初心者から玄人まで幅広くオススメの機体。

アシストはバスターガンダムで、呼び出すと照射ビームを放つ。
高性能だが回数はたったの2回。


ガンダムvs.ガンダムNEXT

グゥレイト!な性能のアシストだったバスターだが、今作ではデュエルが使用する。
そのためアシストはブリッツに変更。ビギナ・ギナのアシストに近い性能だが、敵の直前までミラージュコロイドで姿を消して接近する。

他にもシールド投擲に弾数制限が追加されたため、前作ほど連発出来なくなった。
ちなみにデスサイズヘル同様シールドガード入力で任意リロードが可能。

アシストの変更によりアシスト→自爆と原作を思い起こすようなコンボも可能だが、
残りコスト1000以下で使うとこちらが敗北する(自爆の攻撃判定はイージスが撃破されてから発生する)ので、
ネタ以外では決してやらないように。

ちなみにデュエルとコンビを組み、二人同時にアシストを呼ぶと隊長不在のクルーゼ隊……というか、幻のザラ隊が完成する。

玄人の中には援誤として味方機に組み付いて自爆という芸当を行う人もいる。
いきなりやると最悪リアルファイトになりかねないので、実行する際はパートナーに必ず確認をしよう。

因みに本作では『SEED』、『SEED Destiny』共に機体がそこそこ充実しているにも関わらず、一応主人公格であるアスランの機体はイージスしか登場しない*3ためかなり不遇な印象がある。
公式側もそういう認識を持っているようで、家庭版の『NEXT PLUS』でストライクフリーダムとイージスを組ませると、キラから「アスラン… まだイージスに乗ってたんだ… 」というネタ台詞が聞ける。
これ以前からアスランはVSシリーズでネタ扱いされていた。

◇GUNDAM VS

EXVSシリーズではザラ隊が続々参戦していたが、一番最後に家庭用ゲームで参戦が確定した。
変形機能を有しているためトリッキーな動きをしつつ、高火力な火砲や連撃を繰り出せる格闘で相手にダメージを与えていける。
今作ではシールド投擲こそあるが、ガードしても即リロードはされない。
覚醒技はストライクとの決戦を再現したもの。最終段は自爆こそしないが、ビーム属性のためABCマントなどには気を付けたい。
勝利時のポーズが中指を立てているように見える、変形中に特定の動作をすると変形解除時にグラフィックが崩壊するなどネタにも事欠かなかった。

◇Extreme VS.2

アーケードゲームにも会員限定で参戦している。コストは2000。
基本的な武装はガンダムVSのものに準拠しているが、一部アシスト追加や変形サブ射撃などに強化が加えられている。
アーケードに参戦するにあたっての調整で、覚醒技最終段で特殊射撃コマンド入力するとコスト2000と残HPを犠牲に自爆するようになった。覚醒技で自爆できるのはヅダだけの特権扱いだったが、この度2機目が出没するはめに。
ただコストアップしたザクⅢ改同様、最低コストでもない機体の自爆は相方にも少なからず負担を強いる事になる。よほどの状況で無い限り、自爆するのはネタ以外ではやめておこう。

スーパーロボット大戦シリーズ

現状ではスポット参戦止まりで、自軍ユニットとして運用可能な作品はない。

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

作品によってはアスランをマスターキャラに選ぶことでベーシック機体が入手できるため、早期入手も可能
変形によって物理格闘とビーム格闘を使い分けられる(変形が省略されたOW除く)ため、使い勝手は悪くないが、性能はやはり後発の機体に劣る。


余談


設定画などを見てお気付きの人も多いと思うがコイツには腰関節が「構造上」無い
劇中にて腰をひねった絵が多数あるが、不可能である。



追記・修正は変形して敵機に組み付いてからお願いします。

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