内村プロデュース

登録日:2010/08/09(月) 15:23:40
更新日:2025/02/01 Sat 12:56:20
所要時間:約 10 分で読めます




Produced by Uchimura
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松晴      
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内村プロデュースとは2000年から2005年までテレビ朝日にて放映されていた自称・大型クイズ番組である。通称・内P


【概要をプロデュース!】

内村光良がプロデューサーに扮し、無名や不振の芸人をプロデュースしてゆくもの。
番組初期は「溺死体オーディション」「第3のブルース・リーオーディション」など深夜番組ならではのシュールな企画をやっていたが、しばらくして芸人大集合のお笑い番組にシフトチェンジ。
番組冒頭で言った内容がそのままコーナーのようにして進む。

ビートたけしのお笑いウルトラクイズ(日本テレビ)のような芸人への無茶ぶりと即興性が問われるのが特徴で、2000年代を代表するお笑い番組の一つである。
後述する復活版に出演した野田クリスタルや見取り図は本番組について、現場の空気から「関東のお笑いの頂点」とコメントを残すほど。
出演者は太田プロや人力舎、ワタナベエンターテインメントなど関東系事務所の芸人が多く、吉本興業所属芸人は東京本社出身者*1を除きほとんど出演していなかった。
また、その女性芸人の出演もほとんどなかった。

本番組以降内村が芸人をブレイクさせる「あげちん男」として注目されるようになり、東野幸治は「上京する芸人はまず内村さんにハマりなさい」と吉本芸人へ直々にお達しを出すほど。
これ以降も各局で内村MCの下、芸人がネタを見せる番組が多数制作されるようになった。

定期的に修学旅行と題した1時間以上のスペシャル版が放送された。
主に温泉地へと行ったりするのだが、温泉では決まって女性アシスタントと混浴する権利(実際には関取など)を巡り、芸人たちが「露天風呂だるまさんがころんだ」で争う企画がある。
後に伝説となる『玉職人』がここで誕生する。

2005年にテレビ朝日の改編に伴いレギュラー放送が終了し、その後2008年まで特番の放送が続いた。
2006年11月からは内村とさまぁ~ず、そして内Pスタッフによるインターネット配信番組「内村さまぁ~ず→内さまワールド」が開始。
「内さま」は当時としては珍しい配信番組だったが、人気の高さから地上波テレビでの放送を開始。放送期間は内Pを優に超え、配信サービスを転々としながら2024年1月末まで続く長寿番組となった。

そして2024年7月中旬に突如として番組HPにカウントダウンが表示され、同年9月にテレビ朝日開局65周年と内村の還暦を記念した復活SPの放送が決定。
16年ぶりの復活として大々的に告知され、ビジュアル画像には内村・さまぁ~ず・ふかわが映っていた。TIMは?
出演者はレギュラーメンバーの他「内P見ていた芸人」と称する後輩世代も含まれており、記者会見*2ではその第1陣としてヒコロヒーとさらば青春の光が登壇、後にニューヨーク・見取り図・パンサー・モグライダー・狩野英孝マヂカルラブリー野田クリスタル・ハライチ澤部の出演が発表された。

番組のタイトルロゴはDVDやテロップで公式に使用するもののほか、ジャン・レノやクエンティン・タランティーノといった世界的著名人が揮毫したものがあった*3
ちなみに本項で再現されているのは4代目のもので、当時松井秀喜のモノマネで知名度が上がりつつあったはなわとリトル清原が揮毫している。


【番組のスタイルをプロデュース!】

支配人の内村Pが先ずは登場し、その後出演者を呼び番組のオープニングが始まる。

…が、「お前たちはダメだ〜!!」と大抵内村Pにダメ出しされてから始められる。
ちなみに内村Pは毎回スーツにサングラス、ピコハン*4という出立ちである。芸人たちのネタや言動がツボに入ると地面に向けピコハンを叩きつけ一頻り笑った後、ズボンのベルト位置を直すのがルーティーンとなっている。
これの影響なのか00年代後半以降、内村はスーツ姿でヘッドに何かしらのアクセサリーが付いた伸縮する指揮棒を振るう姿がトレードマークとなった。
途中で衣装に着替えても基本的に変わることはない。スーツ姿で水泳やスキーをしたり、時には駄菓子屋で芸人たちが子供の格好をしているにも拘らず上記の出立ちのまま店内から現れるため「怪しいお店だ!」とツッコまれたりした。

出演者が文句を言いつつ始めていくとなんだかんだで「○○をプロデュース!」と言って実質的に番組が始まる。 


主なコーナー

大抵の企画はフリップに書いて答える形式の大喜利か、お題のシチュエーションに対して即興で演技をするもの。面白かった回答には内村Pによりポイントが与えられる。
最もポイントの多かった芸人には「○○王」等の称号が与えられる。なお、与えられたからといって優遇されたりするわけではない。

  • ぴったし内ピー
かつてTBSテレビで放送されていたクイズ番組「ぴったしカンカン」のパクリ。
番組に来たゲストの経歴から出題された問題に対してひたすらボケる大喜利企画。最後は内村Pが独断で解答の1つを正解という事にしてしまう。

  • 笑わせ王決定戦
特定のシチュエーション下に置かれた3名のターゲット(芸人)を笑わせる企画。
ターゲット役は大抵バナナマンや有吉で、特に有吉は「笑わない王」として毎回出演。しかし紹介の時点で笑いを堪えきれていなかったり、他の芸人相手にネタを披露しているにも拘らず遠くで大笑いしている時もあった。
他の面々もマイケルのような強豪*5が居ることもあったが、基本はゲラでありふかわ以外の面子に悉くやられる姿が見られた。
しかし、この企画で三村はムチャしすぎて左膝の靭帯を断裂する大怪我を負った*6

  • 危機的状況回避バトル
特定のロケ地を舞台に「目の前で品物が売り切れてしまったら」「突然めちゃくちゃ楽しくなってしまったら」などの危機的状況をどう面白く回避するかを競う。

  • 引き出し王決定戦
「危機的状況回避バトル」の発展版。同じシチュエーションに対して何度も挑戦し、どれだけ違うボケができるかを試す無茶企画。
三村・大竹・ゴルゴなど無茶振りに対応できる芸人が主な参加者で、ふかわやレッドなど苦手な面々は見届け人としてガヤだけをやるが、その場のノリで突然お手本を求められるのがお約束。

  • 他人の性格王決定戦
どんな事が起こるか知らされないまま1人の芸人がロケ地に向かい、起こったアクシデントに対してボケる。他の芸人はどんなボケをするかを事前に予想して当たればポイント獲得。

  • リアル性格王決定戦
「他人の性格王決定戦」の発展版。ターゲット1人にリアルガチなドッキリを事前に仕掛けておき、その反応を収めた映像を途中まで見て結果を予想する。予想収録に出る芸人がターゲットの場合ネタバラシを行わず、映像を見て初めて「あれってドッキリだったんだ!」と驚くのが恒例。

  • 芸人魂チェック隊
ターゲットとなる芸人1人を内村P率いる「芸人魂チェック隊」が密かに尾行・隠し撮りしてプライベートを観察し、芸人魂が日常生活でも発揮されているかをチェックする企画。チェック隊は都度これから起こる出来事を予想し、的中すればポイント獲得。
ターゲットが完全オフのはずなのにキレキレのボケを繰り広げたり、尾行するチェック隊側も隠れている物陰から完全に体がはみ出ているのにバレなかったりする不思議な企画である。

  • 芸人家庭訪問すごろく
すごろくボードですごろくをして、止まった目に書かれている「〇〇宅で××をする」という指令を実行していく企画。
指令の内容はエロ本など見られたくない恥ずかしいものを家探しする「品物しりとり」や、果ては部屋の中でバーベキューをしたり野球を行ったりと大騒ぎするものがほとんど。
一人暮らしなのになぜかシャワーの音が聞こえてきて、風呂場に突撃するとそこには猫姿の怪人「猫男爵」が…というのがお決まりの展開。

  • 最強の助っ人野郎
コンクリートジャングル東京で困っている人々を芸人たちが華麗に助ける企画。
一応いろんなお店に入って職業体験的な事をするコーナーが主だが、中には設定にかこつけてただ大喜利するだけだったり、危機的状況回避バトルや笑わせ王などいつものコーナーをやるだけだったりすることも。

  • 芸人不信バトルロワイヤル
頭にやってはならない「NG行動」が描かれたカードを取り付け、それをいかにやらずにふるまうかを競う対決企画。
自分自身では見ることができないそのNG行動をやってしまった場合は即失格となり隅に追いやられ、最後まで残っていた1人が優勝。

  • 箱根お笑い修学旅行
学生に扮したメンバーたちと共に六本木・テレビ朝日から箱根へサロンバスで修学旅行を行う…が、道中では密かに「NG行動」に指定されており、これをやってしまうと即猫男爵が運転する「B級バス(オンボロハイエース)」行きとなる。「NG行動」は「芸人としてベタなボケをする」といったものから「カメラが止まってから一番最初にたばこを吸う」「写真撮影で内村の隣に位置する」など難関なものも。
そのほかにも道中では様々な大喜利が繰り広げられる。

  • 露天風呂だるまさんが転んだ
その箱根お笑い修学旅行のラストを飾る恒例企画。箱根ユネッサンを舞台に露天風呂でだるまさんが転んだを行い、一番最初にゴールした人がここまでどれだけ点数を稼いでいてもこの企画の優勝となる。
が、芸人たちはタオル1枚(復活SPでは赤ふんどし)で行うためポロリの1つ2つはもはや当然。そしてこの企画になると謎の玉職人が現れ、芸人たちは痛さで、そして視聴者は面白さで悶絶することになる。

【出演者をプロデュース!】

レギュラー

  • 内村光良(プロデューサー)
「弄りすぎですね」
当番組の司会者であり、権限を握る人。10000ポイントとかあげちゃうくらい採点は曖昧にして雑。全てはこの人のさじ加減。あまりの暴君ぶりに参加した若手芸人たち(主にさまぁ〜ず三村)から痛烈な下克上を受け、慣れないお題に挑んで涙する事も。
たまに自分の好きな企画で飛び入り参加する事があり、得意とする九州男児のまねやドラマ『積木くずし』劇中の武田鉄矢のまねで強引に笑いを奪っていく。
どんな回でもスーツとグラサン姿のせいで、企画によっては却って悪目立ちする回もある。
最終回で公開された取得ポイントでは、与える側にもかかわらず何故か9位と高かった。
「お前たちはダメだ~!!」

「フレッシュ!」
「何にも考えてない」
ムチャをして身体を壊す三村と身体を気にしてムチャしない大竹。愛すべきオッサン's。実は三村もボケということが判明。
発言や回答での下ネタ率は群を抜き、三村は「下ネタ王」、大竹は「セクハラ王」とまで言われた。特に大竹の回答はいくつかパターン化されたものが多く、後にふかわからズルいと言われたりも。

三村は30分時代からレギュラー参加しており、当時から既にふかわや他ゲストと一線を画す実力を発揮していた。
その実力は番組最終盤に至るまで最筆頭を維持し、フリップ芸だろうとリアクション芸だろうと常に最大の笑いを手にし続けている。
しかしこの番組で笑いを求めてムチャしちゃったせいで両膝がグチャグチャになった。
内村が企画に参加する際は三村が司会を代行することがあるが(ミムP)、とんでもなく司会が下手。その影響からか下剋上企画では人望が無く、隙を見せるとすぐに内村から進行の座を奪われてしまった。
余談だが、この番組で生まれた三村のマネキンを顔に抱えて「反対〜! 反対〜!」という「デモ行進」のギャグは、5年後に内村と共に挑んだ『イロモネア』で100万円を獲得する切り札になった。

大竹は相方の三村が出ているので当然出演回数もかなり多いが、内村Pは何故か大竹をレギュラーとは認めず、度々レギュラーゲストだと言及しており、その理由については一切明かされていない*7*8
非常に雑で気の抜けた芸風だが絶妙な笑いを含んでおり、勢いそのままに笑いを搔っ攫う三村と対照的なスタイルである。なのでグイグイ前へ出る三村やゴルゴと比べると陰に隠れてしまうが、与えられたチャンスには絶対に応える実力を持っている。
3番バッターと評される独自性と等身大の安定感は癖になるとたまらない。

総取得ポイント数は三村が23760P、大竹が15702P。

「4!」
「パンパンここジャパン!」
無鉄砲なボケ製造機のゴルゴ松本と独特なギャグ量産機のレッド吉田によるコンビ。
前述の大竹と同じく正式なレギュラーではないため、ゴルゴorレッドだけの回やコンビ揃って出ていない回もそこそこある。

ゴルゴは体を張って切り込み隊長を務めるほどに勢いに強く、企画の流れを自分の前と後でハッキリ分割してしまう。
また見た目もあってかエロ親父と評される事が多く、アシスタントへのセクハラや回答の下ネタ連発は三村と対抗するほど。
その三村にはフリップ芸で一歩譲っているが、膝がグニャグニャなのでリアクション芸ではかなり優勢を誇る。

レッドは「楽屋王*9」のあだ名が付くほどの鳴かず飛ばずで、NO PLANメンバーでは『三村・大竹・ゴルゴ』と『レッド・ふかわ』で区分されるほど評価が低かった時期もある。
しかしこの状況を見かねた内村から「今日のレッド」という小企画を番組最後に用意させられ、追い詰められたレッドは5文字の言葉を言い方のみで勝負する芸風を開花させた。
この5文字ネタは大喜利においては流れを変える起点となる事も多いが、非常にパクりやすいせいで自分は無得点でパクった他が得点を得るというシーンが結構多い
とはいえふかわと比べて『滑ってでも前へ出る姿勢』と『唯一無二の芸風』を確立させた強みは他メンバーに劣らぬ実力があり、特に終盤での評価は相応に高い。

総取得ポイントはゴルゴが5574P、レッドが5700P*10

「ティン!」
#3から内村Pを支えるレギュラー…なのだが、ゲスト並びでは常に端へ追いやられている。
番組内での扱いは極めて雑で、30分時代には後輩らと競わされ半ば強制的に番組卒業を言い渡されるのが恒例だった*11
中盤では後輩からも雑に扱われ、愛車のビートルを勝手に改造されたり家を荒らされたり、リアル両親が出演するなど本人以外でもイジられる。
内村が参加したい企画で数が余る時は司会に回された事もあった。ただし意外にも司会進行ぶりはソツがなく「僕の新境地」と自画自賛したこともあり、後年某局で帯番組の司会を任されることとなった。
なよなよした挙動から度々「オカマ?」とイジられ、何かと企画に応じて変更される衣装では女装が多く、それ以外でも馬だったりとロクな目に遭わない*12

そんな有様だったせいか、番組終盤の打ち上げにてスタッフの山本Pから当時のAD関谷以下だと評され号泣。
実際に一発芸や順繰り回答でふかわがカットされるのは珍しい事ではなく、回によっては出演している事はしているのだろうが映像に出るシーンは極僅かというのもある。
これはふかわが芸人らしからぬ内向的な性格であった事や、アドリブや即興性が求められるネタを苦手としていた事、場の空気より自分のスタイルを貫く回答を優先し過ぎた弊害で、強気に出るシーンや低周波リアクションなど不本意な対応を強いられる場面でのウケは良い。
他のメンバーから語られる当時の思い出で「みんな内村さんに笑ってほしくて頑張っていた」というのが語られているが、そこが若干足りなかったのかもしれない。

しかしスポーツシリーズではここ一番の場面で度胸を見せ、低周波リアクションにおいては一瞬輝いた。
また、ピアノの腕に関してはプロ並みの実力を誇り、NO PLANの曲制作にはDJとしての才覚が目覚ましく表れていた。
通常回のポイントは下位争いをするレベルで低いが、稀にキレのある回答を見せる時もある。

総取得ポイントは32094Pと総合優勝を飾り、今までの努力と頑張りとお情けが遂に認められた瞬間だった。

アシスタント

  • 徳永有美
初期のアシスタントで当時テレビ朝日アナウンサー。通称徳ちゃん。
本番組での共演がきっかけで見事内村とゴールインを果たした…のだが、当時徳永は既婚者で不倫関係だったことになる。
これが原因で内村は長らくテレビ朝日から出禁状態を喰らっていたとかなんとか。
テレ朝退社後はしばらく専業主婦だったが、2018年に同局の「報道ステーション」キャスターとして現場復帰。
ふかわとはABEMAの番組で久々の共演を果たしている。

  • 安めぐみ
初登場でどでかい虫刺されをするなどとぼけたキャラが番組の空気にマッチし、番組アシスタントを最も多く務めた東MAXの嫁。通称めぐのやす。
本人も番組に思い入れがあるためか、最終回の卒業式では真っ先に涙を流していた。
「高ポクテン」「10P(ピー)」など名言を残す。
復活版にも「危機的状況回避バトル」パートで出演を果たした。

  • 白石麻衣
復活版でのメインアシスタントを担当。
バナナマンとは乃木坂46時代に共演しておりその力量は保証されていたが、さすがに大喜利や露天風呂ではダメージを喰らっていた模様。


準レギュラー

「俺は人間ですか!?」
永遠の若手芸人にして内村Pを「チェン」と呼ぶ唯一の存在。
お笑いガマン道場の企画では、彼をサンプル芸人として「初めての〇〇」というお題に沿って様々な行為(化学実験、手品など)をさせる様をモニタリングしつつ口に含んだ烏龍茶を我慢するというものだが、彼が巻き起こす奇跡の数々はメンバーを烏龍茶まみれにした。またマイケル・ジャクソンのまねで外国人から笑いを掻っ攫った。
最終回で内村がメンバー毎に手書きの卒業証書を渡す中、出川だけは「学生時代からの友達」という理由から特に書く事が無いため大きな空白のあるものを渡された。また総合獲得ポイントは、過去の番組中にポイントは獲得していたにも拘らず0ポイントという事にされてしまった。

「ハッピーニューイニャー!」
元々は猿岩石としてコンビで出演していたが、途中から有吉のみが出演。初期は何かと売れっ子時代の自分に陶酔したり酒を飲んでは酔っ払うなど自由奔放なキャラだった。同期のふかわへの当たりがキツく、頭を蹴ったり1人だけ笑わなかったりしていた。
笑わないキングとしてコーナーに呼ばれるも、元々ゲラなため最弱だと見られている。
CATSのようなメイクをして芸人の自宅で勝手にシャワーを浴びる演出から猫男爵とも呼ばれる。
大喜利にも強く、ダジャレや下ネタを駆使して時にさまぁ〜ず以上のポイントを荒稼ぎする。
今日のなにがしを拒否した唯一の芸人でもある。
番組終了から約10年後、あだ名と毒舌を武器に芸能界の頂点へ再び返り咲いた彼は内Pとよく似たコンセプトの番組の司会を務める事になる。
今のキャラとは対照的に、本人は猫男爵のようにプレイヤーとしてイジられるのが好きらしい。

  • 森脇和成
「グイグイググイのグイグイグイ〜!!」
ご存知有吉の元相方であり猿岩石のメンバー*13
おおよそ芸人とは思えない普通の人…ながらホストのアルバイト中に見せたタンバリン芸で見事に内村のハートを掴んだ。共演者が感心するほどのダジャレ芸や「内村プロデョーヌ」での妙に堂の入った演技力など侮れない実力を持つ。
「プロデョーヌ」以降は出演機会が激減し、有吉をフィーチャーした企画にビデオ出演したのが最後の出番。
ちなみに猿岩石が内Pに呼ばれるようになったのは、当時仕事が激減していた猿岩石が同一スタッフの手がけた「プレゼンタイガー」に出演したのがきっかけ。当時の改名ブーム*14に乗っかり「手裏剣トリオ」に改名したものの、全く売れなかったことに責任を感じたスタッフの温情だったらしい。

たまに呼ばれる程度で、内村Pにはゲッツと呼ばれたりもした。
ブレイク時には内村からあからさまに贔屓され、ふかわやレッドも嫉妬したほど。
大喜利では意外と鋭い答えを導き、ただの一発屋芸人ではないと認識させている。
復活版では「危機的状況回避バトル」にカジノディーラー役で登場。

子沢山の元U-Turn。
スポーツシリーズでの登場が多い。スポーツ経験こそないが、恵まれた体格と冷静な頭の回転からいぶし銀な活躍をする。
なお、番組内では徹底的にイジられキャラとして扱われており、活躍しようが足を引っ張ろうが関係なくメンバーから「のろまが!」「駄馬が!」など罵倒されまくるのがお約束。土田曰く「あそこ(内P)は戦場」「出演するたび体重が減る」とのこと。
最終回では番組レギュラーに匹敵するほどポイントを地味に獲得していたことが判明した。

  • パラシュート部隊
当時渡辺プロでは最も若手だったコンビ。
深夜時代「燃えて散って花火〜!!」のギャグが内村にハマり、レギュラー出演。
番組前半は十八番の泣き芸を軸に活躍。先輩のふかわに対する当たりが強かった。
しかし泣き芸以外の強みに欠けたせいか斎藤は飽きられ、矢野は「誰?」という扱いになり後半は出番激減。
番組終了後は九州へ活動拠点を移し、今や当地で多数レギュラーを抱える人気タレントとなった。

「ウリナリ」時代から、内村とは旧知の仲の松竹の星。
他人の性格王に出演して開始早々、追い込まれた濱口は伝説の濱口スタイルを編み出す。当初は非難轟轟であったが次第に高い評価へと移り変わることに。
有野は淡々と仕事をこなす。

  • ずん
独特すぎるフィールドを持つ芸人。
飯尾=大竹説が浮上。ずんのやすっ!

  • おさる
元アニマル梯団。
「ヤギの氷川きよし」「右利きのイチロー」などの一発芸や顔芸で30分時代を盛り上げた。なぜか酔っ払って出ることが多い。
「プロデョーヌ」ではなぜか女方を務めた。
60分時代は出演機会が激減。一時期同じ宗教信仰者の必須アモト酸に泣きついて番組を終わらせた元凶というデマを流布された。

  • 原口あきまさ
「芸人家庭訪問すごろく」において当時の彼の自宅を使った野球大会は、CDラック破壊など凄惨な結果を生み番組屈指の名場面になった。
T-BOLANベストがねえし!」

  • さがね正裕(X-GUN)
「芸人に歴史あり!をプロデュース」にコンビで出演。
「仕事が減った途端、彼女が妊娠。親が借金」などリアルすぎる悩みを打ち明け、内村たちの腹筋と心を崩壊させた。
その後ピンで出演し、有吉・飯尾らと共に劇団下部組織の「劇団プロデョーヌ・セピア」を結成。地味に番組を盛り上げた。
「芸人家庭訪問すごろく」では前述の発言を想起させる貧乏生活(のコント)を隠し撮りされた。
相方の西尾も出演を熱望していたが、2回だけだった。
内村さまぁ〜ずにも断続的に出演するなど、何気に内さまとは共演歴の長い芸人である。
復活版では「危機的状況回避バトル」のウエイター役で登場。

  • インパルス
番組後期に出るようになった。
イジられるのは専ら堤下(のブッサイクな顔)であるが、その堤下のツッコミには三村も舌を巻いた。

同じく番組後期に出るようになった。
日村の定番ネタである郷ひろみ、子供の頃の貴乃花はこの番組が最初。
日村は大抵残念な目に遭う。設楽は一度収録に大遅刻してメンバーにすごい勢いで侮蔑された。

ダニ顔の品川と筋肉の庄司。常連出演者では数少ない吉本興業所属芸人。
過度の悪ノリ(番組の企画を無視してケンカし最終的に陰部を晒す)の連続で1年間出演禁止を内村Pから言い渡される。
以降出る時は謎のマスクマンA、マスクマン一号として出ることになっていた…が、復活を果たした。

プロレスマニア。弟分のアンタッチャブルと共に出演することが多い。NO PLAN(後述)への加入を熱望するが、「アイツといたらダメになる」「絶対に入れるな」とメンバーから拒否される。
ちなみに相方・上田も2回だけ出演したことがある。上田は南原派らしい。
実は獲得ポイント数がかなり多く、最終回時点で2位に輝いていた。

  • あさりど
番組初期の猿岩石登場までの常連。2人とも似たような顔立ちなためか、内村からよく名前を間違えられた。
何気に川本は「芸人不信バトルロワイヤル」の初代チャンピオンである。

どちらも最初期に登場。内Pでは珍しい大阪吉本出身の芸人だったが、出演回数は少なかった。

ご存じ大ベテラン芸人で、出川と似たようなシチュエーションの「最後の〇〇」という企画に登場した。

・南原清隆
本番組のエグゼクティブプロデューサー。最終回に内村によって公表され、総合優勝トロフィーに良い笑顔が映されていた。


今日のレッド

番組の締めに使われるコーナー。
内村Pの掛け声「今日のレッドひとーつ!」によりレッド吉田がギャグを3回程披露する。
空気が残念な感じの場合はおまけの1つが追加される事も。
「レッドがネタで爆笑を獲れるまで続く」というコンセプトだったが、爆笑を獲った後も本人の希望で存続した。

派生版にくじで引かれた芸人がギャグを3回披露する「今日のなにがし」、
くじで引かれた部位に電流を流すという「今日の低周波」がある。流されるのは無条件でふかわとなる。

【NO PLAN】

「Mステに出たい」というだけの理由で、レギュラー陣による楽曲製作企画も行われた。
内村、さまぁ〜ず、TIM、ふかわがメンバーのユニットを組み、アーティストの下を訪れたりした*15
1stアルバムの製作を皮切りに、実際にMステへの出演を果たしている。
なお後日の番組の検証で一番歌が上手いのはレッド吉田、下手くそなのは内村であると発覚。内村は一時期脱退させられたことがある*16
その後も2stアルバムやラストアルバムを製作すると共に、クレヨンしんちゃんの映画にゲスト出演・主題歌を担当するなど活躍の場を増やす。限定的ではあったが都内にショップも開かれ、そこでしか買えない限定グッズもあった。
なお、ユニット名については番組内の流れで決められた。「NO PLAN」の考案者は当時モーニング娘。の矢口真里である。

【グッズ】

NO PLAN発足とほぼ同時期に、原宿で限定グッズを取り扱う内Pショップがオープン。
各メンバーから選りすぐられた大喜利回答のTシャツ、内村Pの持つピコハン型ボールペン、今日のレッドでたまに見せたネタ帳を模したメモ帳、シルバーアクセサリー、BE@RBRICKなどが数量限定販売された。
だが、ふかわのグッズだけは閉店日まで大量に在庫が積みあがっていたため、急遽閉店日にふかわがショップで一日店長を務めた。
しかしそれでもグッズが余りまくっていたため、テレビ朝日内でふかわが手売りイベントを開催。
だがだがしかしそれでも売れ残ったため、暫くの間ネットで販売されることとなった。

またDVDも発売。放映シーズン毎のベストセレクション型式で、『創世紀』『新生紀』『革命紀』『黄金紀』『再生紀』『発酵紀』『熟成紀』『円熟紀』となっている。
またNO PLAN各メンバーとおまけの出川がチョイスした『俺チョイス』シリーズも発売。基本的に自分が大活躍した企画ばかりとアクの強さが出ているが、その分当時の活躍を再見したい人には向いている。
内村を中心に結成された劇団プロデョーヌの公演DVD2つ、中野で行われた内P祭りの様子を収録した『NO PLAN&その仲間たち 今日だけ勘違いしていいですか!? LIVE』などもある。




内村P「今日の追記・修正ひとーつ!」

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最終更新:2025年02月01日 12:56

*1 後述する配信シリーズでは権利の関係からか東京本社組でも出演回数が少なく、初期の出演回はDVD化すら行われていない。

*2 通常の会見に加えネタの収録も実施されている。

*3 相方がMCを務めていた前番組「リングの魂」のタイトルを大山倍達が揮毫したことにちなんだもの。

*4 指し棒の先に小さめのピコハンが取り付けられた特製のもの。芸人たちを叩くときはもちろん指名する時に振ったりする

*5 三村が自分のネタをパクって披露したギャグ以外では真顔一辺倒だった。

*6 完治して間もない3ヶ月後には小学生とドッジボール対決を行う企画にて右膝の靱帯を断裂し、わずか3ヶ月の間で両膝がグチャグチャとなってしまった。

*7 実際大竹が出ていない回もあり、そういった時には三村だけが出演している。

*8 後に三村は出川MCのトーク番組に出た際「当時の別番組であるウリナリで大竹だけがレギュラーになり、それを見かねた内村が起用の打診をしたのでは」と振り返っている。

*9 楽屋ではよく喋るが、カメラが回った途端黙り込んでしまうことから名付けられた。

*10 最終回開始時点ではふかわにすら負けていたが、ボーナスチャンスで2度成功し相方すら凌いだ。

*11 しかしスタッフや内村からは、芸人として弱いがレギュラー解任にまでする理由には至らない程度には評価されていた。

*12 更にNO PLANの1stアルバムカバーでは、手配書で1人だけ捕まっていた。

*13 出演初期は手裏剣トリオ名義だった。

*14 同時期に内村の出演した「気分は上々」でバカルディがさまぁ~ずに、海砂利水魚がくりぃむしちゅーに改名したことでその後売れっ子になったこと。

*15 それ以前からこのメンバーで対決企画をしたり他局の番組に出るなどしており、その際は「内Pクリーンナップ」という名称が定着していた。

*16 ただし、メンバー全体で見ると全員それほど歌唱力は高くない。