ポケウッド

登録日:2012/07/05 Thu 13:04:15
更新日:2024/02/21 Wed 13:44:16
所要時間:約 8 分で読めます




ポケウッドとは、ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2で登場した要素である。


◆概要


ポケウッド……それは映画の聖地である。
タチワキシティの北に位置する施設で、主人公はタチワキジム戦後ホミカとのバトルの様子を見ていたスカウトのアフロに見初められ、ポケウッドに足を踏み入れる。
そしてポケウッドのボスのウッドウに認められ、主人公は役者としての道を歩んでいく事になる。

会場内は撮影スタジオと上映シアターに分かれている(他にも撮影用トラックとか波乗りが出来る木とか色々あるけど割愛)。
基本的に撮影スタジオで映画を撮りシアターで上映する、という流れ。


◆撮影


基本的にいつものバトルと変わらない。が、ただ勝てばいいというものでは無く、台本によっては撮影を成功させる条件が設定されており、「わざと負ける」とか「特定の技を使用したターンで相手を撃破」とか「指定した相手以外は倒してはいけない」といった枷を填められる事も。

また、撮影時には基本的に台本毎に手配されたレンタルポケモンを用いる。わざや特性、アイテムもお互いに指定されているため、詰めバトルと言われる事も。
ただ、囲碁や将棋、カードといったテーブルゲームと違ってポケモンには急所や命中率、技の追加効果といった運の要素もあるので、最良の手でもミステイクになる事がある。こればかりは回避しようが無いため、回数を重ねるしかない。

撮影は台本毎にカット数が指定されている。カット=ターンで、最後のカットのターンが終了するとお互いにHPが残っていてもそこで終了になる。

また、特定のカットには台詞選択が入る。これも重要で、観客からの評価に繋がる以外にも、選択した台詞によって次のターンから相手が放つ攻撃が決まる。
台詞選択がカット1開始前に入らない時は台詞選択が入るまでランダムに技を放つ。また、PP切れになっても他の技やわるあがきは使わず、台詞で指定された技を放とうとするが放てない旨のメッセージが表示される。

台詞は監督から3段階で評価される。

へんしん、いちゃもん、ゆびをふるは相手の演技を阻害しかねないので使用不可。

撮影終了時の監督の台詞で成功か失敗かカルトかが判別出来る。


◆上映


そうやって撮影したフィルムは、どんな形だろうが映画に出来る。
撮影に指定が入っている場合は映画として見ると理由が分かるものが多い。

また、相手はポケモンのみならず、怪異やメカ、怪人やOL等ポケモン以外のものが相手の場合も。その場合、撮影中にはセットを相手にする事になる。

映画の会話シーンにはカットインが入る事も。
普段では見られない表情豊かかつ多弁な主人公が見れる。
『FULL METAL COP』での女主人公は色んな意味でヤバい
可愛いエリトレや無駄にカッコイイ研究員も見れる。
ちなみに失敗やカルトではカットインはあまり入らない。


映画は成功、失敗、カルトの3段階で評価される。成功やカルトを重ねるとファンが増えたりポケウッドのスタッフからの評価も上がる。評価が上がると、監督の反応も「フィルムの無駄」から「終わりはお前が決める」等と信頼されるように。

大抵の映画は成功を納めると続編の台本が作られる。
また、成功した映画は次回以降、自身のポケモンで撮影する事が可能。自身のポケモンで撮影を成功させていくと人気が出て、戦闘時に色違いのようにエフェクトが入るように。
タブンネ虐殺ミッション等のフェスミッションで邪魔だと感じたら、失敗ムービーを公開すれば消えていく。


映画毎に興業成績が表示され、その金額によってファンから貰えるアイテムが変わる。
並の成功だとミックスオレやあなぬけのヒモだが、それなりの成功だとおおきなしんじゅ、9999億円クラスだときんのたまやほしのかけらが貰える。

また、失敗すると興業成績はマイナスになるが、それでもハートスイーツ等のアイテムが貰える。ただし、-9998億円クラスに失敗すると普通の成功時と同じアイテムに。

アイテムを貰えるファンは最終的に11人まで増える。


カルトムービーは基本的に成功条件を満たさず、尚且つ別の条件を満たした時の結果。勝敗を変えればいい場合から台詞選択が絡む場合も。カルトエンドは成功エンドよりも高い興業成績となる。
ただ、レンタルでカルトエンドに辿り着くのは不可能な場合も。

また、台本毎に最高金額と成功、失敗、カルトのどのエンドに辿り着いた事があるかが記録される。このマークは消えないので、失敗エンドのマークを気にする人は注意。
失敗エンドを見たければ、じばくやおきみやげ持ちがいるといい。


◆映画一覧


  • ハチクマン

全1話。
デビュー作。また、ホミカパパも挑戦した作品。
初見のプレイヤーの腹筋を粉々に破壊した。

リオルを使うヒーローとなり、ハチク扮するハチクマンの野望を打ち砕く。


  • ハチクマンの逆襲
全2話。
ハチクマンの続編。
1話では選択肢に吹き、2話では最初の相手に吹く。
1話のカルトエンドはまさかの闇堕ち。


  • FULL METAL COP

全4話。
ハチク扮するメカポリスと主人公扮するニューラを操る忍者の戦い。ハチクのまげをそう使うか……と感心しそうな作品。
主人公が一貫して悪役なのでどれも負けろと指定が入る。
また、失敗エンドがどれもカルトエンド以上にカルト、特に2話と3話。


  • 侵略者
全4話。
イッシュ防衛隊となり、UFOの侵略を止める事に。
カルトエンドは3話以外ほぼバッドエンド。

  • 大怪獣
全4話。
街中に現れた巨大なバンギラスを止める為、イッシュ防衛隊が出動する。
2話はカルトエンド、バッドエンド共に必見。
また、3話はカルトエンドだと相手の目標が変わる。


  • タイムゲートトラベラー
Timegate Traveler
全3話。
多分、最もシリアスで カオス な作品。ニンゲントレーナーやらヒューマンボールやらカラテオーやら。


Amor a primera vista
全3話。
唯一、各話の繋がりがないオムニバス形式。
3話のレンタルポケモンや選択肢に悪意を感じる。


  • 魔法の国の不思議な扉
Die Pforten des Zauberreichs

全3話。
ナツメ扮するジュジュベ様が作った扉に迷い込んだ、ある国の跡継ぎ。ジュジュベを打ち破り、無事に元の世界に戻れるのか?
ジュジュベ様は正しい選択肢のみだとサドで冷酷なお姉さんという印象だが、あえて違う選択肢を選んだり、引き延ばすとやたら可愛い。
カルトエンドはある意味真のハッピーエンド。
「人のポケモン取ったらドロボウよ!?」
「べ……別にそんなのほしくなんてないんだからね!」
「私の財産少すぎ!?」
「私の知り合いで黒髪美人ですごく強いおねえさんがいるから紹介してあげようか?」
「あなたなんかより私の方がカッコイイに決まってるでしょ!」
「お肌のクマやシミが消えないのよ……」

お…お友達としてからなら……

ちなみに棗は英語でjujube。


  • OL The Giant!!
The Giant Women!

全4話。
恋人(女主人公なら姉)に仕事をさせ、自分は怪しげな物を購入してくる主人公。
ある日、その態度に恋人(姉)がキレるのだが……。
地味に成功エンドでも素直にいい話にしていいか悩む結末。


  • 恐怖! 悪夢の赤い霧
La nebbia rossa
全3話。
謎の赤い霧と化物が立ち込める中、立ち向かう旅人。朝は迎えられるのか?
3話は難しい単語が複数出てくる上、カルトエンドが非常にカオス。


  • 忘れえぬ記憶
Un souvenir inoubliable
全4話。
子供ながら大人に混じって研究していた子供博士は遂に心を持つロボットを作る事に成功する。友人のいない博士にとってそのロボットは貴重な友達で、他の事はそっちのけで彼に構うのだが……。
全映画で一番鬱なシナリオ。
カルトエンドは実質アナザーエンドとなっている、…1話以外。


  • ゴーストイレイザー
GHOST ERASER
全4話。
依頼に応じて幽霊を調査するゴーストイレイザー。ある村で幽霊事件が起きたらしいが……。
地味に台詞分岐が多いので面倒。
4話の敵がゴーストあくでふしぎなまもり持ちだったり。ミイラやみずびたしでなんとかなるが。
カルトエンドは4話以外ドッキリ落ち。


  • ハチクマンの逆襲リターンズ
全1話。
最終作。だんだんどこで戦っているか分からなくなる。あと台本が投げやり全開。
相手ポケモンの大技を毎度ギリギリで耐えるルカリオは見ててハラハラする。
カルトエンドはベタだが相手がハチクなせいで無駄なおかしさがある。


ポケウッドで撮影をこなしていくと、最終的に18枚のメダルとトレーナーカードのランクアップに繋がる。全台本でカルトエンドが強敵。ちなみに失敗エンドをコンプしても何も無し。

また、スターになると専用の楽屋が与えられる。そこの片隅にはかつてその部屋を使用したウッドウやハチクが使ったと思われる台本があるのだが……

そしてラプラスは行く
フエンせんべいなんかいらない!
ゆきゆきてシードラ
ポケモンとドロボウ そのトレーナーと隣人
フライトナイトヘッド
サンのみを盗んだ男
ラストエンペルト
図鑑を捨てよシティに出よう
おにび
まぼろしのトレーナー戦
110番道路交差点
みずタイプの女
ポケウッドをぶっ飛ばせ!
真夜中のたんぱんボーイ
そのポケモンふゆうにつき
さらば冬のキャモメ
ライモン超特急
ドンファン・マン
モココたちは沈黙
タチワキ炎上
咲き誇れいとをはく
四天王はつらいよ
ワンス・アポン・ア・タイム イン・イッシュ

大友向け……というか、映画マニア向けのパロディが詰め込まれている。


ちなみに、無印アニメで映画の話の舞台となった場所はホリウッド。


BW2の発売から11年後、2023年末に『ポケモンマスターズEX』にてイッシュ地方のネオ・チャンピオンが実装されることとなったが、その衣装が色以外「魔法の国の 不思議な扉」の衣装ほぼそのまま。
更には曲までもがポケウッドのアレンジであり、まさかのチョイスに驚きの声が上がった。



追記・修正は全作品をカルトエンドで撮影できた方にお願いします。

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最終更新:2024年02月21日 13:44