からておう(ポケモン)

登録日:2020/05/03 Sun 00:20:58
更新日:2024/12/21 Sat 22:17:46
所要時間:約 7 分で読めます






はだか いっかん!
ことばは いらない
こぶしで かたろう!


からておう*1とは『ポケットモンスターシリーズ』に登場するトレーナーである。


概要


ゲームにおけるNPCトレーナーの一種で第一世代から登場している。
見た目は道着に黒帯を締めた男性で、「そのまま戦った方が強いんじゃないか」と言われるトレーナーの代表格でもある。
見た目年齢は20代~30代ぐらい。
英語では「Black Belt」。スペイン語、フランス語、ポルトガル語等では「Karateka」となる。
ちなみに、「Black Belt」は道具の「くろおび」の英語表記と同じである。

その名の通りかくとうタイプのポケモンを主に使用する。
かくとうタイプ以外では、いわタイプはがねタイプなどの打たれ強そうなイメージのポケモンを使用する事もある。
わざは物理わざをメインに使用。ビルドアップなどで攻撃力を上げる事もある。

作中では中盤~終盤にかけて登場。かくとうタイプ専門のジムや山道にいる事が多い。
世代によっては強力な物理わざで攻撃してきたり、サブウェポン弱点対策をしっかりとっている場合もあるので油断のならない相手である。

『USM』では図鑑完成後にゲームフリークを訪れると、着るとからておうになれる服の2点セットが貰える。

「空手の王」と名乗る割には大量に登場するが、どいつもこいつも自分の実力に自信を持っており、フィジカルも強そうである。
そういう意味ではポケモン世界の「空手王」は文字通り王者の意味ではなく、英語版の表記である「くろおび」と同じく強者の称号なのだろうか。
まぁ中にはその称号、強面に似合わない言動を取るものもいるが、それもまた味と言えるだろう。


作品ごとの特徴


黒の短髪で白い鉢巻を巻いており、袖の破れた道着を着ている。
ヤマブキシティにある格闘道場で初登場。ここの師範であるからてだいおうに勝つと、道場のポケモンであるサワムラーエビワラーのどちらか1匹が貰える。
格闘道場以外ではトキワシティジムやチャンピオンロードに登場する。

見た目は前作とほとんど変わっていない。
普通にプレイしていたらタンバシティジムで初めて見る事となる。ちなみにここでの初戦はキヨマサとフミヒトの2連戦となり、サワムラーとエビワラーを続けて相手にする事となるので注意。
スリバチやまには格闘道場の師範であるノブヒコが修行中であり、彼に勝つと新ポケモンのバルキーを貰える。
手持ちがいっぱいだと受け取れないので、ポケモンをパソコンに預けてから訪れよう。
45番道路にいるタケノリとは、バトル後に電話番号を交換できる。
金銀では普通の再戦可能トレーナーだが、クリスタルでは再戦できない代わりに貴重なポイントアップをときどきくれる。

ちなみにバトルはできないが、チョウジタウンのお土産屋にいたからておうは、赤いギャラドスの事件の調査にやってきたワタルはかいこうせんで攻撃され、彼のドラゴンポケモンの強さに恐怖を覚えていた。
ワタルが来る前の怪しい言動から正体はロケット団員ではないかと一部で言われていたが、その後20年の歳月を経て『ポケモンマスターズ』でまさかの再登場をし*2、ここでロケット団に雇われていた用心棒だった事が判明する
あの一件以来ドラゴンポケモンがトラウマとなってしまうが、これをきっかけに再び高みを目指そうと決めたという。
しかし今でもはかいこうせんが怖いらしく、だいすきクラブの男性と話していた時に「はかいこうせんはやめてくれぇぇぇ!!」と叫んでいた。

鉢巻が赤に変わっており、袖が元に戻った。
ただし、フィールドのグラフィックは白鉢巻、ややこしい。しかもよく見ると茶髪。
ムロタウンジムで初登場。『エメラルド』ではバトルアリーナで審判として登場する。
ルネシティにはリフレクターやひかりのかべを破壊して攻撃する恐ろしい技「かわらわり」を開発しわざマシン化したからておうが住んでいる。
後のシリーズではデパートで売られていたりバトルタワーの景品になったりしているので、プレイヤーの中にはこのわざでかなり儲けたのではないかと考えている人も。

容姿は『RS』と殆ど変わっていない。
相変わらずフィールドのグラフィックは白鉢巻のままでややこしい。(なぜか髪は黄土色。)
本作ではかくとうむすめと組んだ「かくとうきょうだい」としても登場し、ダブルバトルで勝負を挑んでくる。姉弟か兄妹かはきょうだいによってそれぞれ異なる。
ちなみに本作のからてだいおうの名前はノブヒコではなくタケノリとなっている。『金銀』に登場したタケノリと同一人物かは不明。
ノブヒコの名前は11番道路にいるでんきやのオヤジに使われている。

第三世代と容姿はほぼ同じ。ようやくフィールドでのグラフィックも(微妙に黒髪ではないものの)赤鉢巻になり、立ち絵と同じになった。
トバリシティジムではイチロウ、ジロウ、サブロウ、シロウの4兄弟で登場する。
ミオシティジムにも登場するが、はがねタイプ専門のジムなのではがねタイプのポケモンを使ってくる。

容姿が激変しており、鉢巻はしておらず長髪にを生やしている。フィールドのグラフィックもしっかりと黒髪化している。
この作品に登場するタケノリと電話番号を交換すると、再戦後に貴重なポイントアップをくれる事がある。
ポケモンカードゲームの「からておう」のイラストには本作の容姿が使用されている。

『DPt』に近い容姿となった。フィールドのグラフィックもHGSS同様しっかりと黒髪になっているので立ち絵と一致した。
セッカシティジムにも登場し、こおりタイプのポケモンを使ってくる。
BW2のポケウッドの映画『タイムゲートトラベラー』では、なんとからておう自身とポケモンのバトルが入る
作中作とはいえ、項目冒頭の「そのまま戦ったほうが強いんじゃないか」という疑問が公式に形となった。
なおこれによってポケモンのゲーム本編で唯一ボイスが(UI上ではポケモンの鳴き声扱いだが)存在する人間キャラとなったり。

服装は第五世代とあまり変わっていないが、坊主頭でもみあげが長くなっている。
本作ではサイキッカー♂と組んだ「ブレイン&パワーズ」としても登場。
ゴウとミライのコンビは、バトルに負けるとミライがゴウを「よしよし…よく頑張ったね!」と慰める。BLっぽく見えなくもない。
またキナンシティのバトルハウスには、医学の力によっておとなのおねえさんに劇的に変貌した元からておうがいる。

容姿は『XY』と同じ。ブレイン&パワーズも登場。
こちらはネタキャラ要素が少なめのコンビとなっているが、相方のサイキッカーと共に漫才コンビのような話し方をする。

容姿が大幅に変更され、白髪でやや褐色肌、年齢が40代ぐらいとなっている。道着の袖も破れて鉢巻も短くなっている。
えんじと組んだ「カラテおやこ」としても登場。8番道路にいるシュウトとタツオミが該当するが、えんじがからておうの師匠らしい。
『USM』にはからておう同士で組んだ「しゅぎょうなかま」がラナキラマウンテンに登場する。

初代の容姿を元にしているので袖を破いた道着を着用。

またまた容姿が変更され、ガラル地方イギリスモチーフだからか白人で髭を生やし胸毛もある男性となっている。道着は青色(袖付き)になった。
マックスレイドバトルではルチャブルを使うケントが登場。攻撃わざが揃っているが、バリア発動直後にフェザーダンスを使いターンを無駄にしてしまう事も。
ちなみにサイトウのレアリーグカードの写真にからておうらしき人物が写り込んでいる。
ストイックで知られるサイトウがその人物に満面の笑みを見せていた事から、その人物はサイトウの家族か彼氏ではないかと推測するプレイヤーも多い。

ほとんどの一般トレーナーが登場しなくなった中、からておうは無事登場。
現状、たんぱんこぞうと並ぶ皆勤賞である。
今回の容姿は求道者のような渋い風貌となっている。髭はSWSHより薄めで道着は白(袖付き)、鉢巻はしていない。

『ポケモンスタジアム2』から登場。
ウルトラカップとジムリーダーのしろに登場し、かくとうポケモンを中心に使ってくる。好みの技は「きあいだめ」。
名前のつけ方は「(ポケモンの名前の前2文字)+ッ」。
『ポケモンスタジアム金銀』ではウルトラカップに「ヤスユキ」、ジムリーダーのしろ・タンバジムに「タクマ」が登場する。
ヤスユキは初手は「バッチリ みきって みせるっス!」と「みきり」で初手をしのぎつつ、ぶつり技で勝負してくる。
タクマは「あたれーっ!」と一撃必殺技に全てを賭けるトレーナーとして多くのプレイヤーの記憶に残る事となる。詳細は該当項目を参照。


他作品での扱い

  • アニメ版
無印編第233話にノブヒコがシジマ弟子として登場。使用ポケモンも原作と同じくサワムラーとエビワラーである。
トレーナーに捨てられ人間不信になっていたバルキーに才能を見出しゲットを狙う。
サワムラーとエビワラーが倒れるとノブヒコがバルキーと直接拳で語り合い、心を開いたバルキーと彼が連れていたマンキーとオコリザルも手持ちに加え、修行の旅に出た。

新無印編第34話にはノブヒコとは別人と思われるからてだいおうが登場。
ゲームと同じくヤマブキシティの格闘道場の師範で、彼に勝つとサワムラーかエビワラーのどちらかが貰えるようになっている。
サトシ達が訪れた時にはサイトウと勝負をしていたが、彼女の使うオトスパスに完敗。大王の弟子はサイトウの戦い方を「隙のない完璧な戦い方だった」と評している。
その後でゴウと勝負をし、勝利したゴウはエビワラーを貰った。

第6章にからてだいおうが登場。
この「からてだいおう」という名前は師範が代々受け継ぐ名前であると明かされている。
ヤマブキシティを支配しているロケット団と戦うためにナツメに協力を求めるが断られてしまう。
ナツメに惚れているらしく、断られた理由はナツメがシゲルとの認定試合で負けてショックを受けたからと考え「それならそれでなぜオレの胸に飛び込んでくれないんだ!」と泣いていた。






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最終更新:2024年12月21日 22:17

*1 一部作品では「カラテおう」表記。

*2 容姿は『DPt』準拠。