ナツメ(ポケモン)

登録日:2011/08/05 Fri 00:10:18
更新日:2025/07/07 Mon 14:33:57
所要時間:約 7 分で読めます




なにげにスプーンを投げたら曲がって以来……私エスパー少女なの。

戦うの好きじゃないけど、貴方が望むなら……私の力見せてあげる!




出典:ポケットモンスター、22話『ケーシィ!ちょうのうりょくたいけつ!』、1997年4月1日~1999年1月21日まで放送。
OLM TEAM OTA、テレビ東京、SOFTX(テレビ東京メディアネット)、小学館プロダクション、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon


ポケットモンスター』シリーズの登場キャラクター。
初登場は『ポケットモンスター 赤・緑』。


CV:荒木香恵(アニポケ)、田中理恵(ポケマス)



◆概要



肩書きは「エスパー しょうじょ」(赤・緑・青・ピカチュウ/FR・LG)
→「エスパー レディ」(金・銀・クリスタル/HG・SS以降)。


超能力者であり、エスパータイプのポケモン、あるいはエスパータイプの技を覚えたポケモンを使う。
ファイアレッド・リーフグリーン』で追加されたポケモンジャーナルによると、勝負の時にポケモンに声をかけなくても気持ちを伝える事ができるらしい。

元々ジムであった格闘道場の空手大王を負かし、ジムにさせなかった。
戦うのは好きではない、とのこと。

ちなみに彼女が仕切るヤマブキシティジムは、エスパー養成所というもうひとつの顔を持っている。
ポケモンの世界では、超能力は誰もが用いることができるスポーツの一つなのかもしれない。


名前の由来はクロウメモドキ科の落葉高木「棗(ナツメ)」。

花言葉は「健康の果実」「若々しさ」。
古来より様々な薬効で重宝されている植物である。

当時としては重宝されたエスパーポケモンの使い手である事や、超能力→気功をイメージしているのかもしれない。



◆ゲームでのナツメ


【初代/第2世代/FR・LG】

『赤・緑・青』と『ピカチュウ』では順調に進めると、5~6番目に戦うジムリーダーとなる。

ジムトレーナーは初代ではヤマブキジムでしか戦えないサイキッカーと一貫してゴース族しか使わないきとうしの2種類。
「さいみんじゅつ」や「ゆめくい」が使えるから実質エスパータイプ
金・銀・クリスタル』ではきとうしからイタコに変わっており使う手持ちもエスパー統一に。


外見的な特徴としては、黒髪ロングでパツパツの服を着た、いかにもミステリアスな女性。通称にしおかすみこ

初代の服の色は白で、 何故かを携帯していた。 後述するポケスペで悪人にされたのはこれが原因だろうか?
最初期は八人目に相当する最後のジムリーダーとなる予定であったらしく、
鞭にはナツメが最初に目にするエリートトレーナー的な位置にあり、
この先のチャンピオンロードで遭遇する何人かのエリートトレーナーの先駆け的な意味があったと思われる。
そらをとぶの行き先選択の順番でヤマブキシティが一番最後になっているのもおそらくその名残だろう。
なお、その頃の資料ではトキワジムが最初のポケモンジムとなり、トキワのジムリーダーもサカキを幼くしたワルガキのような見た目だったりする。
一説には「ナツメは元々ロケット団の幹部としてデザインされたのでは?」ともされており、実際服装やムチなんかはロケット団っぽい。
というか、どう見てもモンスターボールを浮遊させているエリカの方が遥かにエスパータイプ担当っぽく、ナツメ自身にエスパーを想起させる要素はほぼ皆無である。
ただしこちらは明確な資料がなく、憶測の域を出ないことに注意されたし。
また、この時期のデザインはアニメ版のムサシの元になった可能性がある。

『金・銀・クリスタル』と『FR・LG』ではえんじ色。
公式イラストは金銀の時期に、「ポケモンカードゲーム」の各種カードや「ポケモンジムバッジシリーズ」にて杉森建氏が描き下ろしている。
ジムバッジのイラストは「ポケモンひけるかな?」にも使用されている。
この頃が最も目つきが鋭い。

『FR・LG』のコスチュームは金銀のものを多少アレンジしている。




が・・・・・・




【ハートゴールド・ソウルシルバー】

かなり垢抜けして、高田清美風の普通の女子大生っぽくイメチェンした

どうしてこうなった!?

外見はヘソ出しで紅色のキャミソールに白のズボン、なんか光っているリングを両手に着けて髪は少し短くなってカール。

もはや「超能力が使える普通の女性」といったところ。
ヤナギマツバと並び、『HG・SS』でだいぶ印象が変わった人。

賛否が大きく分かれるが、こちらの姿のファンも大勢いる。

デザイナー曰く「オシャレに目覚めた…んだと思います」との事。
(『HG・SS』のキャラクターデザインは海野隆雄氏が担当した)

登場モーションは武道でもやらせたら似合いそうな感じである。



ブラック2・ホワイト2

ポケウッドで何故か女優をしている。
いや確かに副業持ちとか兼業状態のジムリーダー・タイプエキスパートの人けっこういるし、ハチクもBW2のポケウッドで俳優業復帰してるけどさ…

どういう経緯かは不明だが、主人公と同じでスカウトされたらしく、スターと呼ばれる程の人気で、彼女専用の楽屋がある。
オシャレに目覚めたのも納得できるかも。

本番では選択肢次第ではアドリブとギャグ満載のセリフを聞くことができる。つまり相当に演技慣れしている描写がちゃんと存在する。

主人公とは「魔法の国の不思議な扉」で共演、ナツメ扮する敵役兼ヒロインのジュジュベ様と主人公扮する王子王女が対決する事になる。
カットインがクール。
ジュジュベ様はボールを浮かばせるアクションをするが、VFX技術では無く本人の力で浮かばせている気がしてならない……
ポケウッドシナリオとしては特にランダム要素による部分が多いため難関だが、男主人公のカルトエンドはファン必見。


ちなみに、ポケモンワールドトーナメントの黒服からは

「ああ! みらいよちされてえ!!」

とか言われている。

…ジュンサーさんこいつです

ちなみにジュジュベはスマホゲーム「ポケモンマスターズEX」でハチクマン共々まさかの登場。性能はいわゆる耐久型・回復ユニット。
イベントを進めれば理由はちゃんとあるのだが…BW2をプレイした人からしたら腹筋に悪いイベントである。
ちなみにこっちのゲームでももちろん?BW2主人公コンビ、ハチクマンとは掛け合いあり。


使用ポケモン

【赤・緑・青】
  • ユンゲラー Lv.38 かなしばり/サイケこうせん/じこさいせい/サイコキネシス
  • バリヤード Lv.37 バリアー/ねんりき/ひかりのかべ/おうふくビンタ
  • モルフォン Lv.38 どくのこな/きゅうけつ/しびれごな/サイケこうせん
  • フーディン Lv.43 サイケこうせん/じこさいせい/サイコウェーブ/リフレクター

【ピカチュウ】
  • ケーシィ  Lv.50 フラッシュ/-/-/-
  • ユンゲラー Lv.50 スプーンまげ/サイケこうせん/じこさいせい/サイコウェーブ
  • フーディン Lv.50 じこさいせい/サイコキネシス/リフレクター/サイコウェーブ

【ファイアレッド・リーフグリーン】
  • ユンゲラー ♂ Lv.38 サイケこうせん/みらいよち/めいそう/リフレクター
  • バリヤード ♀ Lv.37 サイケこうせん/バリアー/めいそう/バトンタッチ
  • モルフォン ♀ Lv.38 サイケこうせん/きゅうけつ/かぜおこし/ちょうおんぱ
  • フーディン ♂ Lv.43 サイコキネシス/みらいよち/めいそう/じこさいせい

  • バリヤード ♂ Lv.43 サイコキネシス/おうふくビンタ/リフレクター/ひかりのかべ
  • ヤドラン  ♀ Lv.43 サイコキネシス/なみのり/あくび/めいそう
  • ルージュラ ♀ Lv.43 サイコキネシス/れいとうパンチ/あくまのキッス/-
  • フーディン ♂ Lv.44 サイコキネシス/ナイトヘッド/-/-

基本的にエスパータイプらしく高火力の速攻を得意とするが、壁貼りや「めいそう」などの小技も多用する。
特殊特化したポケモンが多いので、物理技でゴリ押しでも案外いける。


『赤・緑』当時は最強と言われていたエスパータイプの使い手で、体感的な強さはかなりのもの。
…と言いたいが、初代ではフーディンの「サイコキネシス」を忘れさせて「サイコウェーブ」を覚えさせているため、エースのフーディンは案外強くない。
ちなみに、バグにより負けた場合はジムに入り直した瞬間になぜか勝ったことになりバッジも貰えてしまう。再戦の機会もないということだが…。

『ピカチュウ』版では、直前のエリカがLv.30代のポケモンしか使わないのに対し、ナツメ様はオールLv.50と容赦ない。
ケーシィは「フラッシュ」しか覚えていないが、命中率を下げてこちらのPPを無駄に削ってくる妨害要員。
ユンゲラーとフーディンは「じこさいせい」を覚えているため長期戦は不利。
特に切り札のフーディンは素早さも特殊も高い鬼門…だが、ナッシーを使うと難易度は一気に下落する。
というのも、ケーシィが表に出ている間に当時仕様のヨクアタールで技を必中化させ、「タマゴばくだん」「かいりき」といったノーマル技で攻め込める。
「じこさいせい」については先にセキチクジムを突破し「どくどく」習得やタマタマ時に習得できる「やどりぎのタネ」で風穴を空けやすい。

『FR・LG』では一部技が異なるも手持ちやレベルに変更はない。この時点ではあくタイプのポケモンは入手できないが、ゴースト技が増えたことや、「かみつく」があくタイプに変更したことなどもあり、初代と比べたら攻略はしやすくなっている。

『LP・LE』では進化前であったユンゲラーと非エスパータイプであったモルフォンが居なくなり、新たにヤドランとルージュラを使うように。これにより従来のエスパータイプジムリーダーらしい手持ちとなった。
全体のレベルが引き上げられており、全員が「サイコキネシス」を習得している。
また、バリヤードはフェアリータイプ複合なのでむし技とあく技は等倍となる。
とはいえ、対策技自体は容易に手に入り、タマムシデパートで買える「シャドーボール」やロケット団アジトで拾える「あくのはどう」のわざマシンを手持ちポケモンに覚えさせれば楽に攻略できる。
この時点でシナリオ中に唯一入手可能なあくタイプであるアローララッタ*1を育てて使うのも可。特にフーディンはエスパー技とゴースト技の2つしか覚えていないので完封できる。


勝利するとゴールドバッジと共に初代ではわざマシン46「サイコウェーブ」を貰える。
…が、正直本編ではほぼ使い所がない。
VC版でラッキーポリゴンマタドガスあたりに覚えさせて最新作に転送すればフリーで活躍してくれるかもしれない。

リメイク版の『FR・LG』ではわざマシン04、『LP・LE』ではわざマシン33が貰える。
中身は共通して「めいそう」。こちらは対戦ではもとより本編でも大いに役立つ。

ちなみに『赤・緑・青』と『FR・LG』では何故かモルフォンが居て浮いている(浮遊的な意味ではなく)のもポイント。
おそらく自力で「サイケこうせん」あたりを覚えるからだろうが……
ただ舐めてかかると、「しびれごな」や「ちょうおんぱ」などの搦め手を多用して非常に鬱陶しくなるので注意


+ ポケモンスタジアム 2
【ポケモンスタジアム 2(表)】

【ポケモンスタジアム 2(裏)】


【金・銀・クリスタル】
  • エーフィ  ♂ Lv.46 サイコキネシス/スピードスター/でんこうせっか/すなかけ
  • バリヤード ♀ Lv.46 サイコキネシス/バリアー/ひかりのかべ/バトンタッチ
  • フーディン ♂ Lv.48 サイコキネシス/みらいよち/じこさいせい/リフレクター

【ハートゴールド・ソウルシルバー】
  • エーフィ  ♂ Lv.53 サイコキネシス/シャドーボール/めいそう/スキルスワップ
  • バリヤード ♀ Lv.53 サイコキネシス/ものまね/リフレクター/ひかりのかべ
  • フーディン ♂ Lv.55 サイコキネシス/エナジーボール/リフレクター/スキルスワップ
    (オボンのみ)

『金・銀』以降はエスパータイプの強さが見直されたことから、相対的な難易度はかなり落ちた。
あくタイプを連れていけば楽勝…なのだが、肝心のあくタイプをこの時点で入手しづらいのが欠点。少し外れて7ばんどうろに行けばデルビルやヤミカラスが出現するがレベルが15~19とかなり低いのである程度育てる必要がある。
無理にあくタイプを用意しなくても「シャドーボール」や「かみつく」で弱点を突いたり、はがねタイプで半減しながらちまちま削ることも可能。

リメイク版の『HG・SS』ではレベルが7アップし、高レベルの少数精鋭パーティとなる。
どれも高火力速攻アタッカーばかりなので、レベルが低いと簡単に押し切られてしまう強敵。
初見プレイだと、ルートの都合カントー到着後2番目に挑戦しがちになるが、それだとかなり苦戦するので、できれば後回しにして他のジムを攻略すると良い。
対策自体は相手は全員物理耐久が低いので、「かみくだく」等の弱点を突ける物理技があると便利。手軽に入手可能なわざマシンでは、コガネひゃっかてん6階の月曜日のくじ1等景品である「シャドークロー」がある。
無論、特防の高いブラッキーや相手の技全てを半減以下にできるヘルガー等のあくタイプが育っていれば難なく勝てる。

勝利すると『金・銀・クリスタル』ではゴールドバッジのみだが、『HG・SS』ではわざマシン48「スキルスワップ」も貰える。


+ ポケモンスタジアム 金銀
【ポケモンスタジアム 金銀(表)】
  • フーディン ♂(おうじゃのしるし)
  • バリヤード ♀(きあいのハチマキ)
  • スリーパー ♂(ピントレンズ)
  • プクリン  ♀(せんせいのツメ
  • オオタチ  ♀(きせきのみ)
  • ヤドラン  ♀(まひなおしのみ)

【ポケモンスタジアム 金銀(裏)】


【ハートゴールド・ソウルシルバー(強化後)】
  • フーディン ♂ Lv.60 サイコキネシス/エナジーボール/きあいだまじゅうりょく
  • エルレイド ♂ Lv.53 サイコカッター/インファイト/ストーンエッジ/つじぎり
    (オボンのみ)
  • ソーナンス ♀ Lv.53 ミラーコート/カウンター/アンコール/みちづれ
  • ルージュラ ♀ Lv.54 サイコキネシス/ふぶき/きあいだま/ほろびのうた
  • バリヤード ♀ Lv.56 サイコキネシス/かみなり/リフレクター/スキルスワップ
  • エーフィ  ♂ Lv.58 サイコキネシス/シャドーボール/めいそう/バトンタッチ

ゴールドバッジ入手後、(時間帯を問わず)金曜日にアサギシティのアクアごう付近で電話番号を登録可能。
再戦の申し込みは日曜日の昼に可能。

エルレイド・ソーナンス・ルージュラが追加。
そしてエースのフーディンを初手から繰り出してくる。
初手のフーディンが「じゅうりょく」を展開し、そこから「きあいだま」や「ストーンエッジ」等の低命中技をガンガン使ってくる。
…がそれよりも曲者なのが特性『かげふみ』で交代を封じてくるソーナンス。
中途半端に倒し損ねると反射技で返り討ちにあったり、「みちづれ」で共倒れさせられる。
ゴーストタイプで物理技、あくタイプで特殊技を使えばタイプ相性で反射技を無効化できるので覚えておきたい。
他にもパーティ唯一の物理型かつ、かくとう複合でいわ技とあく技を使うエルレイドにも注意。


+ ポケモンワールドトーナメント
【PWT(カントーリーダーズ)】
  • フーディン ※ Lv.50(ナモのみ)
  • スリーパー ※ Lv.50(オボンのみ)
  • バリヤード ※ Lv.50(カシブのみ)
  • ヤドキング ※ Lv.50(リュガのみ)
  • エーフィ  ※ Lv.50(ヤタピのみ)
  • ルージュラ ※ Lv.50(カムラのみ)
※性別はランダム

【PWT(ワールドリーダーズ・タイプエキスパート)】
※性別はランダム

【PWT(ダウンロード「でんせつの ポケモンどうしのたたかい」)】
  • ミュウツー   Lv.50(エスパージュエル)
  • フーディン ※ Lv.50(ナモのみ)
  • エーフィ  ※ Lv.50(カシブのみ)
※性別はランダム


【Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ(強化後)】
  • バリヤード ♂ Lv.56 サイコキネシス/マジカルシャイン/リフレクター/ひかりのかべ
  • ルージュラ ♀ Lv.56 サイコキネシス/ふぶき/シャドーボール/あくまのキッス
  • スリーパー ♂ Lv.56 ゆめくい/ほのおのパンチ/かみなりパンチ/さいみんじゅつ
  • ヤドラン  ♀ Lv.56 サイコキネシス/ねっとう/れいとうビーム/シャドーボール
  • フーディン ♂ Lv.57 サイコキネシス/トライアタック/シャドーボール/マジカルシャイン

『LP・LE』の強化時ではスリーパーが加わる。
エースは変わらずフーディンであり、多彩なサブウェポンを揃えたフルアタ特殊型となっている。



◆メディアミックスのナツメ



ゲーム・アニメ・漫画と、メディアごとにキャラが別人レベルで違う事で有名である。
他の登場人物と比較してもそれが顕著である。

そのため、混同せずにそれぞれパラレルワールドの別人である、と思ったほうが良い。


◆アニメ


…来たわね。

CV:荒木香恵

無印編22話で初登場。
ゲームでは
エリカ→キョウ→ナツメ
の順番がデフォルトだが、アニメでは
ナツメ→エリカ→キョウ
となっている。まあ、ゲーム中でも可能ではあるが。

アニメでは目つきが鋭く感情を表に出さないキャラクターだった。
また、自身によく似た女の子の人形を連れている。
余談だが、サトシからは明らかに年上にもかかわらず登場当初「ちゃん」付けされている。

使用したポケモンはケーシィ→ユンゲラー。
バトル中に進化させるとサイコキネシスでピカチュウを操り圧倒する。

実は幼い頃に超能力を発現させて以来心を閉ざしてしまい、家を破壊し両親すら拒絶。
本来の明るい感情を別の“存在”に閉じ込めていた。

その影響でサトシ達と会った当初は非常に冷淡な性格をしていた。
シリアスな展開が多い無印編の中でもそれが顕著に現れている回である。


ロケット団の罠に嵌ったサトシ達は不思議な少女に助けられる。

その後、ヤマブキジムに訪れるとジムリーダー・ナツメの傍らにその少女の姿が。
「負けたらナツメの友達になる」を条件にサトシとのバトルを承諾。
しかし、ユンゲラーのエスパー攻撃は強力であり、結果はナツメの圧勝だった。
「お友達」とは挑戦者を人形にしておもちゃの街に閉じ込めてしまうというもの、その寸前一行は謎の男性のテレポートで難を逃れる。


それから一話おいて24話。
謎の男性のアドバイス通り、シオンタウンでゴーストを仲間に加え(というか憑いてきた)再度ヤマブキジム挑む。
だが、試合が始まる直前になって肝心のゴーストが姿を消し、サトシはやむなく試合放棄してしまう。

これにキレたナツメはカスミタケシを人形に変えてしまうも、サトシだけはまたもや謎の男性ことナツメの父親に救われ、事の経緯を知る。
同じ頃、人形にされた2人もドールハウスの中で先に人形にされていたナツメの母から真相を聞かされる。

ナツメは幼い頃に超能力が発現して以来、その力に取りつかれてしまったと……
少女の正体は元の明るい性格のナツメを閉じ込めた人形であった。


そして、いよいよバトルが始まったのだが、ゴーストは得意のギャグでナツメを笑わそうとする。
ナツメは無表情のまま一向に笑おうとしなかったが、これがゴーストの芸人魂に火を付けたらしく、
あれやこれやと策を弄し、最後には口から爆弾を取り出しナツメごと自爆。

そんな姿にナツメもついに陥落、心の底から笑ったことで本来の感情を取り戻し、“人形”も姿を消した。
元の明るい少女に戻ったナツメは両親とも和解、全ては良い方向に流れたのであった。

ちなみにゴーストはナツメの所に残った。
経緯が単にゴーストが勝手についてきて、ゴースト自らの判断でナツメの仲間となった…というもののため、アニポケ公式での扱いは「このゴーストも『仲間』ではあるが、ゲットしたメンバーには数えない」「この理由からサトシ初のゴーストタイプゲット成功は『新無印』でのゲンガー」の様子。 


ポケットモンスター(穴久保版)


「マジック勝負は命がけ!?」登場。
モノクロ漫画なので正式なカラーリングは不明だが、髪の色が茶髪(?*2)で、インバネス付きの長いマントを羽織っている。
何でこうなった?と思うような姿だが、赤緑時代のフィールドグラフィックは実際こうだった*3ので、これだけ見て穴久保先生が想像して描いた可能性がある。

なお、見た目のインパクトが先に来るが本人がエスパーだったり、使用ポケモンはユンゲラーという「エスパー」というキャラとしては正統派。


ポケットモンスターSPECIAL




なんと悪人である。


悪人である。


大事なことなので二回言いました。


マチスキョウと共にロケット団幹部として登場。
1章2章ではロケット団の制服を着ていた。
エスパーポケモンの他に自身のエスパーの力も遺憾無く出しきり、シルフビルの戦いでは三鳥を操り最後の敵としてレッド達の前に立ちふさがった。

性格は原作とは似ても似つかない極悪人。(その配慮なのか、原作よりも目つきがきつく、体型を変えている。)
レッドをシルフカンパニーに来させるためにマサラタウンの住人を全員誘拐するなどえげつない。
また、サカキに対して異常なまでに心酔しており、レッドを追い詰めているときに、
「あなたも素敵だけどサカキ様の魅力には遠く及ばない」だの「早くサカキ様に勝利の報告をしたい」などと叫ぶほど。

なお彼女は冷酷非道な性格であるが、三鳥を呼び寄せる前にブルーとやりあった際に、
お肌の荒れを指摘されて赤面したり、「自分の方がスタイルがいい」と煽られて怒りに任せ服を切り裂いたりした。

11歳の胸に負ける胸って……どんだけ貧乳なんですか…と思っていたらボールを仕込んでいただけだったよ。やったねナツメさん!


2章では他の幹部と共に四天王戦に赴き、フーディンの能力を使って生成した「運命のスプーン」を用いてイエロー達とチーム分けを行った。
結果としてブルーとタッグを組んでカンナと戦うことになる。
この時何故かブルーからお姉さまと呼ばれる。
一方で、追い詰められても「一度共に戦うと決めた相手を見捨てるわけにはいかない」という義理堅さを見せた。

最終的にはブルーの奇策によって勝利するが、彼女もブルーに騙されていたので勝利後には珍しく激怒していた。
この時の戦いでカンナから特殊な氷攻撃を受けており、手首に痺れが出る後遺症を負ってしまう。


3章ではポケモンリーグのジムリーダー対抗マッチにて登場。
その際に、カンナから受けた技の後遺症を療養していた時、行方があやふやであったレッドと会っていた事が判明する。

なお、その場面はポケスペでは貴重なお色気シーンともいえる入浴シーンであった。この時の髪を結った姿は中々…

対抗戦はツクシと対戦。
タイプ相性は不利であったが三幹部の名は伊達ではなく、バリヤードを用いて見えない壁を集めて家を作ったりアンコールで動きを封じて勝利した。
この作戦は後にクリスも見えないビルを作る際に使っている。
更に、12章にてこの戦術が「ポケモンバトル・エンサイクロペディア」なる本に収録されていることが明かされ、マーシュが同様の手法で最終兵器発動の阻止に一役買った。
ところでこのバリヤード、ストライクの連続斬りを数回くらいメガホーンを食らっても上記の家作りを同時にやっていたなどかなりタフ。
そればかりかサイケこうせん一発でヘラクロスを倒してしまう。


その後はサカキからロケット団の解散を公言された(後に撤回)為、長らく表立った活動はしてなかったが、11章にて再登場。
ゲーム通りポケウッドで女優をしているらしく、ファイツと接触した。
なお、コスチュームと髪型はHGSSに準じているが、セクシーな体型のゲーム版と比べると(胸的に)非常に無理がある。
変装のつもりなのかもしれない。

ロケット団の女とプラズマ団の少女。

互いのボスに心酔しているという共通点を持つこの2人の出会いが、どのような結果をもたらすのだろうか…!?


1~3章は10年以上前の作品なので、HGSSからファンになった人はあまりの違いに戸惑うだろう。
金・銀のリメイクである9章では未登場。

実のところ、彼女がロケット団から脱退したという描写は今もなお一つもない。
(レッドが「ロケット団」と言っているが、その時は表向きは解散宣言されていたので当然である)
本当に改心したのだろうか…!?

なお53巻の「作者のことば」では、ロケット団の制服を掲げてニヤつく作者二人に対し苛立ちを見せているが、果たして…?


◆電撃!ピカチュウ


こちらでは優しい天然系お姉さまキャラとして登場。
着物をアレンジしたお召し物が良く似合う和風美人。
原作ナツメとは全く雰囲気が異なる。
因縁のブラックフォッグとの闘いに敗れ眠らされてしまうも、ケーシィを通してサトシたちをサポートした。


◆ポケットモンスター全書


ドジッ娘属性が強めの美少女キャラ。衒いがない、だがそれがいい
サトシがヤマブキシティを歩いていたらテレポートの失敗でいきなり空中から現れてサトシの上に不時着したのが初対面。
親方!空から女の子が!

作中に登場するラプラスもたまたまテレポートに失敗したために出会ったという設定。

予知能力で対戦相手の戦略を読んで対応する戦法を駆使していたが、自身の実力は大したことはなくシゲルに完敗する。
サトシに「もったいないよ。未来は見えないからこそ面白いんじゃないか?」とアドバイスされたことで能力を封印する事を決意する。

なお、ポケスペとは逆にロケット団と敵対しており、サトシと協力して戦う。
ジムリーダーという立場上、こちらの方が自然な展開かもしれない。




あなたがこの項目を追記・修正する予感は 3年前からあったのよ!

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2025年07月07日 14:33
添付ファイル

*1 ハナダシティのポケモンセンターでNPCと原種コラッタと交換でアローラコラッタを貰える。

*2 モノクロ漫画なので不明だが、原作から登場したほかのキャラは原則、黒髪→ベタ、茶髪系→トーンという表現。

*3 髪がカスミやカンナ同様灰色表現、すその長い服着用だった。