アットウィキロゴ

ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2

登録:2012/06/28 Thu 10:00:23
更新:2026/05/12 Tue 17:17:50
所要時間:約 8 分で読めます




2年後のイッシュ地方を舞台に、全く新しい冒険が始まる。



2つの力が合わさる時、新たな伝説が生まれる。



ポケットモンスター ブラック2

ポケットモンスター ホワイト2


ポケットモンスター ブラック2・ホワイト2』(Pokémon Black Version 2 / White Version 2)とは、2012年6月23日に発売された任天堂の『ポケットモンスター』シリーズのゲームソフトである。

◆概要


待望の『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』の続編
発売時点で既に次世代機であるニンテンドー3DSが展開されて1年経過し、『ポケモン立体化図鑑BW』など3DS用のポケモンのダウンロードソフトも出始めたが、互換性等の点から前作に引き続いてニンテンドーDSで発売された。
第六世代からはハードが3DSに移ったため、本作がDSで発売された最後のポケモン、ひいては任天堂製タイトル最後のDS作品となった。

シリーズで初めて続編として発売され、ナンバリングが冠された作品。
ポケモンといえば新作が発売された数年後に、オリジナルとストーリーの大筋は変わらないが、イベントなどを補足した「マイナーチェンジ版」が発売されることでお馴染みである。
本作もマイナーチェンジのような立ち位置にあるにも関わらず、前作『BW』の後日談を描いた正式な続編という異色作である。
前作から2年後のイッシュ地方を舞台とし、登場人物も続投されているが、ストーリーは完全に新規。
紹介ムービーも作られるほど気合いが入っている。
なお、このような立ち位置の作品は、2026年現在でも唯一無二である。
近い立ち位置は『赤・緑』(『ファイアレッド・リーフグリーン』)に対する『金・銀』(『ハートゴールド・ソウルシルバー』)があるが、あちらは世代・ハード間を跨いでおり、同時に舞台となる地方も異なるので、「同じ世代・ハード内で発売され、同じ地方におけるその後を描いた続編」としてはやはり本作が唯一となる。
なお2025年には『X・Y』の続編となる『Z-A』が出てきたが、こちらは第6→第9と世代を、3DS→Switch2とハードを跨いでいる。

パッケージを飾る伝説のポケモンは、多くのプレイヤーの予想通りフォルムチェンジしたキュレム
その姿はレシラム、あるいはゼクロムと合体したかのようなもの。
「ブラック2」がブラックキュレム、「ホワイト2」がホワイトキュレムという名前である。

なお、『サン・ムーン』のアローラで本作と『X・Y』の2年後が描かれるまで、今作が長らくゲーム版の「ポケモン」に於いて最後の時期列のストーリーとなっていた。
(『X・Y』は『BW2』とほぼ同じか少し後、『ORAS』は『プラチナ』や『HGSS』よりも過去のストーリーである)

アニメは『ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2』と対応しており、前作からそのまま繋がる。


◆変更点&追加点


《BWからの変更点&追加点》

  • 舞台がBWから2年後なので一部の場所及びジムリーダーが新しくなっている
BWから2年経った事によりイッシュ地方にも変化が。
新たな町として本作の主人公が暮らす「ヒオウギシティ」、その隣町の「サンギタウン」、コンビナートが特徴的な「タチワキシティ」、山あいの小さな町「ヤマジタウン」、海が綺麗なリゾート地「セイガイハシティ」が追加された。但し10番道路や冷凍コンテナなど行けなくなった、もしくはなくなってしまった場所もある。
そしてタチワキシティのジムリーダーとしてどく使いのロッカー・ホミカが、セイガイハシティのジムリーダーとしてみず使いの九州の方言を使う青年・シズイが登場。またヒオウギシティのジムリーダーは前作のライバルだったチェレンである。

いずれも新しい人物となっている。ライバルは『HGSS』ぶりに自由な名付けが可能。

  • 一部ポケモンのアニメーションと一部のわざのエフェクトが変更
これにより前作とはまた違うアニメーションが楽しめる。
このほか、BWでは3人しかなかったトレーナーの戦闘前アニメーションが全トレーナー(モブ含む)に実装されている。

クリア前で約300種登録可能となり、BW以前のポケモンもイッシュ図鑑に載るようになった。

前作と通信する事で、キャラクターの2年間の思い出を見ることができる機能。
Wi-Fiは現在終了済みなので現在は赤外線通信を使う必要がある。

  • おまもり
今となってはシリーズでもお馴染みのおまもりは本作が初出。
本作の時点ではタマゴを出やすくする「まるいおまもり」と色違いを出やすくする「ひかるおまもり」の2種類のみ。

  • 隠し穴
道路などのフィールドのどこかにある穴。
ここには道具のほか、たまに隠れ特性を持つポケモンが潜んでいる事がある。

  • 本作のBGM
BGMが数曲ほど追加されたほか、既存BGMのマイナーチェンジ*1もある。

  • レアアイテムが手に入りやすくなった
今作はレアアイテムのデフレ化がハンパない。

基礎ポイントを下げるきのみが日替わりで5個セット200円で買えてしまったり、
ジョインアベニューではあんなアイテムやこんなアイテムを安く買えたり、
ポケウッドで名演をすれば知る人ぞ知るレアアイテムもりのヨウカンやきんのたまをたくさん貰えたり。
ライモンのスポーツ施設ではドーピングアイテムをたくさん貰えたり、マスターボールも2個確実に入手可能。

気がついたらミックスオレやおいしいみずを3桁所持していた、というのはよくある話。

…など

《システム面》

  • スプレーの効力が切れた際に同じスプレーを持っていれば、バッグを開く事無くそのまま連続で使用可能
これによりバッグを開く手間が省けるようになり、さらにスムーズにゲームを進行させやすくなった。
但しスプレーを切らすと連続で使用できないので、なるべく同じスプレーを大量を買い込もう。

  • バッグにフリースペースが追加
これは今のところ本作限定の要素。
よく使うアイテムをここに入れれば便利。

ボックスをまとめて移動させる機能が復活及びボックス内でのポケモン検索機能が追加された。
これによりボックスがさらに使いやすくなった。

  • 手持ちから道具を預かる際に、バッグに入れずに他の手持ちに移し替え可能
実はこれができるようになったのも本作が初めて。
それまではいちいちバッグに入れており、他の手持ちに移し替える事はできなかったのだ。

  • ライブキャスターがもっと便利になった
本作では他のプレイヤーと通信を取ることができるようになり、ちょっとしたミニゲームも遊べる。
ミニゲームは「バルーンキャッチ」と「バルーンスマッシュ」の2種類。

これは近年のゲームソフトの説明書が簡略化、あるいは説明書そのものが無い事が多くなったので、初心者にも分かりやすくするための救済措置といえる。

  • 秘伝技
前作では「いあいぎり」だけで済んだが、今作では「なみのり」と「かいりき」が一回ずつ必要になる。
だが陸上で「なみのり」を使えるポケモンがコアルヒーコダックなど地味に少ないので、ミジュマル以外を選んだ人は注意。
すごいつりざおもエンディング後。
…など。

《バージョンでの違い》

  • 一部の出現ポケモンが異なる
ブラック2ではユニラン系統やチュリネ系統、エレキッド系統などが出てこず、逆にホワイト2ではゴチム系統やモンメン系統、ブビィ系統などが出てこない。
また伝説ポケモンはブラック2ではブラックキュレ厶、ホワイト2ではホワイトキュレ厶が登場。

ブラックシティとホワイトフォレストのほか、4番道路がブラック2だと都会風なのがホワイト2だと古代風の背景になっていたり、リバースマウンテンがブラック2だと凍りつく洞窟だったのがホワイト2だと炎煮えたぎる洞窟になっていたりする。

  • ジョインアベニューの花屋
花屋はブラック2かホワイト2のどちらかとすれ違いする事で品揃えが変わる。
例えばブラック2だと「リュガのみ」なのがホワイト2だと「カムラのみ」になる。そこはズアのみじゃないの?

  • フェスミッションで遊ぶことのできるミッション
ブラック2だと「いっかくせんきん!」だが、ホワイト2だと「トレジャーハント」である。
内容らどちらもそこまで差はない。
…など


◆ストーリー


舞台は『ブラック・ホワイト』から2年後のイッシュ地方
新しい街や施設、装いを変えたジムリーダー、そして新たなポケモンの分布など、イッシュ地方は2年間で大きな変貌を遂げていた。

ヒオウギシティに住む主人公は、ある日母親の友人であるアララギ博士からポケモン図鑑の完成を頼まれる。
博士の助手・ベルからポケモンと図鑑を貰った主人公は、同じ町に住むライバルと共に冒険の旅に出る。

そんな中、2年前に解散したはずの組織「プラズマ団」の新たな陰謀がうごめいていた。


◆登場キャラクター


ヒオウギシティから旅立つ。
母親は昔ポケモンセンターの職員として働いていた。

  • キョウヘイ/メイ
主人公が男の子ならメイ、女の子ならキョウヘイが登場する。
選ばなかった性別の主人公と同じ見た目のNPC。
ライモンシティでのイベントで共闘するほか、バトルサブウェイのマルチトレインにてタッグパートナーになる。

デフォルトネームは「ヒュウ」。前作のチェレン・ベルと異なり名前を自由に決めることが可能。
手持ちポケモンである御三家はタマゴから孵した個体。
昔プラズマ団に取られた妹のチョロネコを奪還するのが目的。

「オレは今から怒るぜ!」

BWから引き続き登場。
前作から2年間を経て成長したのか、しっかり者さんになっている。でも相変わらずマイペース。
現在はアララギ博士の助手を務めている。
服装が替わり、赤縁眼鏡を掛けるようになった。
主人公に御三家を届けてくれるほか、行く先々に現れてはアドバイスをくれる。

ベルと同じく引き続き登場し、今作ではなんとジムリーダーになっている。
クールさは相変わらず。
ノーマルタイプのジムリーダーとして、ジムでの勝負用のポケモンを育て直している。
ベルとは対照的に今作では眼鏡を掛けていない。
主人公との共闘もあるなど、今回もストーリーで活躍を見せる。

世界征服を目論む組織。以前より暴力的な面が目立っている。
一方元プラズマ団はホドモエの民家でかつて奪ったポケモンの持ち主捜しをしたりポケモンの世話をしている。

前作のチャンピオン
2年間の間に引退し、現在は若いトレーナーの育成を楽しんでいる。

ヒウンシティで主人公の前に現れた男性。
何かを研究しているようだが…?


+ 登場人物(ネタバレ)

今作でも変わらず黒幕。今回は世界征服を露骨に押し出している。

物語終盤に登場。
ゲーチスを止めようとするが…?

  • ブラックキュレム(ホワイトキュレム)
キュレムがNのゼクロム(レシラム)と合体した姿。
ちゃんと元に戻ります。

前作はホワイトのソウリュウジムリーダーだったが、
今作ではキラキラした新BGMつきでチャンピオンに就任した。
そのためソウリュウジムリーダーはB2W2共にシャガで統一されている。

2年後も別荘に登場。
手持ちは更に凶悪化。勘弁してください…。
PWTでもしっかり登場し、しかも新規アレンジBGMまで貰った。

  • バンジロウ
アデクの孫。裏ボス的な存在。
レベルは高いが上の二人よりは対策は楽なのが救い。


◆新たなやりこみ要素&イベント


タチワキシティの北側に位置する映画スタジオ。
通常のバトルのようにポケモンに様々な指示をする事で映画を進める事が出来る。
一番採算が取れるのは勿論「グッドエンド」…と見せかけて「カルトエンド」である。
作品は『ハチクマンシリーズ』『侵略者』『大怪獣』など。

ホドモエシティの南に位置するバトル施設。
ここでは歴代ジムリーダーとチャンピオンとバトルする事が出来る。但しカントー地方のジムリーダーはセキチクジム代表がキョウではなくアンズである。従ってカントーは第一世代準拠ではなく第二世代準拠…と言いたいがトキワジム代表はグリーンではなくサカキだったりする。グリーンがチャンピオンとして出てくるがための弊害である。
その割には本作のチャンピオンのアイリスは登場しない。
このほか厳密にはジムリーダーでもチャンピオンでもないレッドも登場。
また「レンタルトーナメント」「レンタルマスタートーナメント」ではレンタルポケモンを使う。

  • ストレンジャーハウス
リバースマウンテン近くに佇む無人の一軒家。「のろいのおふだ」や「やみのいし」を拾えたり、「みかづきのはね」をくれるのは女の子の幽霊だったりで本作のちょっとしたホラー要素となっている。
家の中は迷路のようになっており、仕掛けを解かないと先に進めない。

前作ではライモンゲートだったところに出来た商店街。
ランクを上げるたびに品揃えが豪華になり、様々なサービスも受けられる。
たまに他のプレイヤーやジムリーダーも遊びに来る事も。

サンギタウンにいるメダルおやじからメダルボックスを貰った後、様々な条件をクリアしてメダルを集めていく事をこう呼ぶ。
複数クリアした場合はその分だけメダルを貰える。
但しWi-Fiコネクションを利用して貰えたメダルもあるので現在はコンプ不可。

新たなバトル施設っぽい施設。
ブラック2では黒の摩天楼で、お金が貯まりやすい。
ホワイト2では白の樹洞で、経験値稼ぎがしやすい。

◆BGM


前作に続いて本作もBGMの評価が高い。

マイナーチェンジBGMは大きくイメージを崩さず、しかし2年という時間の経過を感じさせる音作りが素晴らしい。
アレンジBGMは逆に曲のイメージをしっかり変えてきてるものが多く、こちらもやはり2年間の間に起きた変化を思わせるものとなっている。
新曲ではポケモン史上でも珍しいテクノ系のボス曲や、「2Dポケモンの有終の美」と評されるチャンピオン戦など引き続き人気曲の輩出に成功した。

そして本作にはPWTというコンテンツの存在から、イッシュ以前のジムリーダー曲、チャンピオン曲がすべてアレンジで収録されており、お祭り感では追随を許さない。
そんなPWTの決勝BGMはスマブラの終点を彷彿とさせる本作の新規曲だが、こちらも人気が高く、チャンピオン戦と並んで2Dポケモンの集大成と言えよう。

道路曲では『23番道路』が前作の『10番道路』と同じくストーリーとマッチした名曲となっているが、『10番道路』に比べてあまり知名度が高くないので、気になった方はぜひ聴いてみてほしい。

地味だが大きな点として、本作のジムBGM(notジム戦BGM)はすべてのジムで別々のBGMとなっており、BWのジム曲を各ジムリーダーに合わせてアレンジしたものが使われている。
2番目と4番目のジムではBWシリーズお得意のBGMギミックも存在し、イッシュ地方のジムリーダーのキャラクター性をさらに強めている。


◆評価


シナリオは前作に続いて評価が高いが、前作のエッジが効きすぎたものに比べるとややマイルドになっており、これを「万人受けするようになった」と見るか「丸くなってしまった」と見るかは意見が分かれやすい。
とはいえ、ポケモンシリーズでも唯一の直接続編ということを生かした描き方は素晴らしく、そのうえで解釈が分かれるといった感じか。

システム面では細かい部分で便利化が進んでおり、また後述のように便利アイテムの入手なども緩和されて遊びやすくなっている。
前作ではやや薄かったやりこみ要素も充実し、ソフト1つでもかなりやりこめるようになっている。
最後の2Dポケモンにふさわしい傑作と言えよう。

ただ、Wi-fi連動のサービスが使えなくなっていたりするのに加え、本作は3DSのダウンロードソフト『ポケモンARサーチャー』(2024年で購入手段が無くなった)との連動があるため、ソフト一つで遊びつくすということが難しいのは前作と同じである。
今さらARサーチャー産のポケモンをBW2で欲しくなるシチュエーションはほぼ無いだろうが…


◆余談



クリア後は全国図鑑のポケモンがあちこちに現れるのが最近の恒例だったが、
今作は新イッシュ図鑑のポケモン以外はあまり見られないようになった。
大量発生はきちんとある。

ちなみに本作では、歴代の御三家及び伝説のポケモン以外の一般ポケは野生で出るポケモンや全トレーナーと戦えば、進化系列のうち最低1匹は図鑑に載るようになっている。


開発者曰く、元々BW2のストーリーはBW終盤に続編として組み込もうとしたらしいが、ソフトの容量の都合上断念し、大量の追加要素と共に今作が開発された。

2年前から企画が考えられ、2年後のイッシュ、2つのバージョン、2年間の開発期間など、開発者と今作にとって2にまつわる出来事が多かったため、
どうしてもタイトルに「2」をつけたかったらしい。

これがポケモン初のナンバリング作品が出来た経緯である。




追記・修正は観覧車の中からお願いします。



この項目が面白かったなら……\ポチッと/

最終更新:2026年05月12日 17:17

*1 イッシュジムリーダー戦を聞き比べてみるとわかりやすいだろう