品田辰雄(龍が如く)

登録日:2014/05/15 (木) 21:53:49
更新日:2024/04/13 Sat 10:57:52
所要時間:約 6 分で読めます





品田っす!宜しくお願いします!



金の切れ目が縁の切れ目って言うでしょ?俺はまだ宇野さんとの縁を切りたくないの



品田辰雄は、「龍が如く5 夢、叶えし者」にて初登場した新主人公。
声優は森川智之*1


名古屋の錦栄町(モデルは栄町)に住むしがない風俗ライターで、公式で不潔、不衛生、時間にルーズと文字通りのダメ人間。
森川氏も品田について「ダメな男、どうしようもない男の典型」と評している。

おまけに公式設定で金銭面でもだらしなく、名古屋組という凶悪な893がケツもちと噂される高利貸しの高杉に140万近い借金をしており、更にスタート時の所持金は驚きの217円
ストーリーの進行上200円必ず消費するので実質17円と脱獄直後で手持ちが0の冴島を除いた最低金額を更新した。
しかも、貧乏設定やその有様をプレイヤーに嫌という程味わわせるために、
このシリーズでは動くATMでもあるチンピラ諸君を幾ら凹ってもなかなか金を落とさない。
出所直後の桐生ちゃんですら3万円持ってるというのに…。

雑居ビルの屋上のプレハブワンルームに住んでおり、家賃すら滞納しているらしく3万の借金すら満足に返していない。
おまけに財布をスッたガキンチョには、ちゃんとした財布なのに「小銭入れ」と言われる始末。
開始直後はタクシーに乗る乗らない以前に回復アイテムすら満足に買えないので、何より先に錦栄町全域MAPの把握と金策に走らざるを得ない。

ちなみに序盤の金策は、こまめにセーブしつつチンピラに喧嘩を売って得た換金アイテムをえびす屋に売るぐらいしかない(運が良ければ1万円やプラチナの皿をくれる)。
その他アナザードラマも報酬が5万円など奮発してくれる上、ここまで全員分のアナザードラマを終わらせていれば丁度品田のアナザードラマでコンプリートとなるのでコンプ報酬のレアアイテムが出やすくなる七福神のサラシで稼いでいくと良い。

そんな財政難の癖に、ちゃっかり暖房器具やらPCやらは完備している(テレビもあるにはあるが分厚いブラウン管)。
ちなみに、このPCは仕事道具でもなんでもなく、ただ趣味(と言うより未練)の為に購入した贅沢品。彼の仕事は常にばっちぃ手書き原稿。
そして部屋もスカイファイナンス店内ほどではないがばっちい。特にシンク回りと枕の色が末期的にヤバイ色合いをしている上に生活スペースの外であろう部屋の隅にはゴミが積み上げられている。


ふと桃clubの風俗嬢のみるくには、名古屋に来て早々に心身共に世話になって救われたことからかなり入れ込んでおり、
取材以外でもプライベートで指名することが多い。
よく(悪い意味で)公私混同し、プレイ料金が取材経費で落ちるのを良い事に料金を上乗せして楽しんでいるらしい。
駄目だコイツ…早く何とかしないと…


185cm85kgとかなりのガチムチ体型。
視力2.0で動体視力には自信があり、素振り5000本と腕立て、腹筋、背筋1000回を欠かさずに行なっており、上着を脱いでる時に見える筋肉は結構ヤバイ。
ちゃんと走り込みやスクワットなり、下半身も作り込まないと意味ねーぞ。とか言ってはいけない。
恐らく下半身の筋肉は日頃の取材先への全力ダッシュで培っているのだろう。仕事の時以外よく寝てるけど。
筋肉の量だけなら桐生を上回ってるかもしれない。
集中力を極限まで高め投球をスローに捉えるヒートアイを使える辺り人間離れが始まっているが、使われるのは生活苦の景品目当てでバッティングセンターに行った時のみ。


  • 性格

秋山以上にお気楽かつ飄々とした性格で、底抜けに人懐っこく女性には優しい。その一方で金銭がらみの言動は破滅的にいい加減で、家賃は滞納するわ多方面にすぐ金は返すからと言いつつ豪勢な夕飯に行こうとするわでめちゃくちゃ。
錦栄町内ならどこにでも現れて取り立てていく高杉の事をなにより恐れている。
物言いは面倒臭がりだが、知人の為なら893紛いのチンピラと渡り合うことも避けない辺り、熱血漢の残滓は残っている。

一見すると錦栄町に溶け込んでいるように見えるが、実際は15年前に錦栄町へ来た余所者で、人懐っこい一面に反して過去に関しては何も語らず、錦栄町内で彼の過去を知るのは腐れ縁の宇野のみ。
肉体的には本編主人公に相応しく強靭だが、過去のトラウマの所為で精神面は主人公トップクラスの木綿豆腐。
ストーリー中で強烈な疑心暗鬼に襲われたことも。
本人曰くノンケ。


  • 戦闘

性能としては良くも悪くも全員の中間。一撃は秋山より重いが冴島より軽く、攻撃スピードも秋山より遅いが冴島より早い程度。
体力も全員の中間ぐらいとイマイチパッとしない。谷村のように鬼のようなヒートゲージもなく、決定力不足も相俟って遥を除いた全主人公中最弱呼ばわりされることも。
(他が発射を目視してからロケラン回避ヒート無双空中浮遊人力アースクエイク分身文字通りのオールラウンダー極道兵器という化物揃いということもあるが。)

素手の時は敵に組み付いたり掴みかかったり、スライディングやバットスイング投球フォームを応用した攻撃が多く、泥臭い戦法が多い。
常人の喧嘩自慢っぽい動きを表現していると言える。

真価を発揮するのは武器を持った時。
流石にバイクや配電盤は振り回せないが、武器の扱いに関しては戦闘可能な4人中トップで、師匠との修行を積めば武器が長持ちするようになり、ヒートアクションに強力なものが揃う。
その中でも棒状の武器、ナイフ、刀を得意としており、斬り上げた敵を踏み台に回転斬りを決めるなど、
生来の器用さと元プロスポーツ選手としての身体能力を見せつける。
というか、ドス捌きはどう見ても堅気には見えず、どの武器も扱い方がかなりエグい。

3で桐生の事実上の最強技だった床地獄を使えるので、酒等でヒートゲージを維持すればヒートアクションで無双可能。
ヒートアクションは彼の経歴を考慮すると洒落にならない威力になりそうなモノが多数。
ストーリー上で必ず耐久度∞の丈夫な鉄パイプを拾えるので、序盤の生命線となる。
またサブストーリーやアナザーストーリーで耐久度∞の武器を貰える機会があるので武器には困らない。

但し、肝心要のワークス上山の解禁が実質3章と遅い*2ので、しばらく拾い物や上記の鉄パイプ等で凌ぐしかない。
また彼の矜持でバットは使用どころか懐に入れる事が出来ず、敵から武器を奪取する「強奪の極み」を使用しても「バットは、人を殴るもんじゃない」とそっと置いてしまう。
もっともドスは人を斬るもんだから敵の顔面をめった斬りにするし、デーモンスピアは人を刺すもんだから敵に投げて腹に突き刺した後体重かけたりもするが。


絶技は『俺流 流星タックル』。
相手にタックルしてしがみついたまま突進。そのまま敵集団をなぎ倒し、壁に叩きつけるなど豊富な派生が魅力。ただし一部強敵には効かない。



以下、ネタバレ注意






実は元プロ野球選手で、高校時代から天才と謳われていたバッターだった。15年前ドラフト下位で名古屋ワイバーンズ(モデルは中日ドラゴンズ)へ入団。
4年のファーム生活を経て代打として立った初打席で東京ギガンツのエース澤田から9回裏にサヨナラホームランを打ち取るが、それが最初で最後の打席となった。
試合後、野球賭博とサイン盗の容疑をいきなりかけられたのだ
サイン盗の容疑は晴れたが野球賭博の容疑は晴れず、品田はそのまま野球界からの永久追放処分を受ける。

夢をたった一打席で失い、失意と絶望の中宛もなく彷徨い、誰も自分のことを知らない街―錦栄町に流れ着き、風俗ライターとして過去から逃げるように生きてきた。
だが2012年12月のある日、取材から帰宅した彼にマスクとサングラスと帽子で顔を隠した謎の男からある依頼を受ける。
変装ではなく、どう言い繕っても精々ファッション(笑)としか表現できないが、気にしてはいけない。


お前が15年前にすべてを失うことになった9回裏のサヨナラホームラン……その真相を調べて欲しい



2000万の報酬提示とともに、これまで逃げ続けてきた過去と突然対峙しろと言われ、最初は当然拒否するが
高杉の介入により「指を落として労災として捻出した治療費を返済に充てる」か「依頼を受けて2000万で借金完済」の
二択しかなくなり、高杉から「過去から逃げても、俺からは逃げられない」と警告を受け、
悩み悩んでみるくとの対話を経て依頼を受けることになる。

15年前の真相を追う内、品田は数々の事実を知る。
名古屋組が実は自分が今まで散々世話になってきた錦栄町の住民で構成された自警団的組織であること。
この名古屋組は、15年前名古屋を縄張りに野球賭博で荒稼ぎしながら抗争を繰り広げていた極道組織、東城会と近江連合を名古屋の地元民が追い出す為に組織されたこと。
15年前、錦栄町は東城会と近江連合が東西を二分する形でシマを持っていたのだが、その資金源はワイバーンズを中心とした八百長による野球賭博であったこと。
品田の永久追放劇は名古屋組が両組織の錦栄町追放のために仕掛けたもので、品田はその為の生贄として濡れ衣を着せられ、完全に巻き添えを食ったに過ぎなかったこと。

そして、誰も知らない土地で、孤独ながらも気の良い地元住民に囲まれ気楽に生きてこられたと思っていた品田は、
実は自分を嵌めた名古屋組の仲間に15年間監視され続けてきたも同然の、ピエロ以外の何でもない状態だったことを知る羽目に。

更に、(結局住民たちは友人の品田に最後まで手を出せなかったが)彼らに口封じの為に殺されかける一幕もあったため、
強烈な疑心暗鬼に陥った。

今度こそ誰も自分を知らない街に行く」と錦栄町を出て行こうとし、更には
最早叶わないだろうと思いつつも「何時かは野球選手として復帰できるのでは?」という儚い夢も消え失せて
「いっそ高杉に指を潰して貰えば清々するから、さっさと指を潰して借金返して他所の土地に行かせろ」と懇願までする有様に。

しかし、高杉が15年前の初打席で打った自分のホームランボールを拾った観客であり、今もまだ品田に対して思い入れがあると知り、自暴自棄から抜け出すことに成功。


そしてその後、かつて世話になった元名古屋ワイバーンズ監督の富士田が名古屋組の実質的なトップであり、
富士田が野球賭博疑惑の責任をとったという体で監督を辞任した後も、名古屋組が極道組織であるように偽り
その名前を利用することで、極道組織による錦栄町への再度の介入を阻止し続ける活動の音頭を取っていた。
だが品田を襲撃した名古屋組の構成員がみるく達の説得により全員出頭したことにより組織は瓦解、もう極道組織と偽ることは不可能となった。

しかし品田は「まだ悲しんではいられない」と依頼人に言った。真相の奥に眠る本当の敵を見るまでは、と。
同時に品田は、名古屋組は確かに富士田の指示で動いてはいたものの、品田に危害を加えることすら躊躇した地元民では、
街で起こっていた「事故」を演出できるとは思えない事から、名古屋組とその「事故」の背景には本職が関わっている事に感づいていた。
自分がまきこまれた事件を起こした張本人や、自分が澤田から勝ち取った筈のホームランが実力によるものかどうかを、
品田はどうしてもその目で確かめたかったのだ。


だが、依頼人に依頼完遂を告げられ、2000万を渡されるが「富士田に会うなら自分も色々聞かないといけない事がある」と告げるが「ここからは俺の仕事だ」と引き止められる。
遂に正体を明かした依頼人の正体は、高校の同級生の堂島大吾だった。
別のクラスではあったが、3年の時に揉め事を起こし退学、院卒になっていた。野球部が対戦校から脅迫に遭っていると知った彼の自己犠牲によって品田が甲子園に出場し、ドラフト下位ながらプロ入りを果たせたという事を15年越しに知る。

そして大吾から「カタギのお前が踏み込むには危険過ぎる」と球界復帰を条件にこれ以上関わるなと説得されるがぶん殴って拒否。
極道の勝手で夢を失い、極道の力で夢を取り戻しても、奪われた夢は戻ってこないし意味はないと怒りを露わにする品田に対し、
「お前は人に夢を見せる側の人間なんだ、このままではこの街で一生その日暮らしをすることになる」
現実を見ろ、過去にこだわっても、失った時間は取り戻せない
と警告を受けるが拳でもって大吾を説得し、強引に東京への同行をもぎ取り高杉へ2000万とボールと書き置きを残す。


名古屋を出立する時新幹線車内で大声で「東城会会長」って言っちゃったけどな!


その後新聞で澤田の電撃移籍の記事を見ると「勘違いしてたのかもしれない」と大吾を置いて新幹線から飛び降り、とある球場へ向かい澤田と対峙する。

富士田の球界復帰は代替わりの予兆、即ち澤田が2代目名古屋組組長となる予兆だった。
品田は、守る価値も無い名古屋組なんぞで誰かを苦しめるのは止めて欲しいと頼むが、澤田はそれを一蹴して
「品田を始末するために来た」と言い放つ。

それと同時に、そもそも地元の自警組織として設立された筈の名古屋組は、近江連合内でのシマ争いを制する為に
近江連合傘下の黒羽組が幽霊会社ならぬ幽霊極道として利用する為に煽動して創らせたにすぎないことや、
出頭した名古屋組を全員釈放させるその影響力の大きさについて語り、更に、甲子園の裏に黒羽組が関わっていた事も明かす。
対戦校からの脅迫は大吾の犠牲で阻止された為一回戦のみガチ勝負となってしまった以外は計画通りで、澤田の栄光はすべて黒羽組の仕掛けたものであり、
全ては黒羽組が澤田を天才ピッチャーとして祭り上げ、澤田の関わる全ての試合の野球賭博を成立させるためだった。
だが、たった一度だけ賭博が成立しない日があった。それが15年前のあの日、品田が初登板した日だった。
0-1でホームのワイバーンズが負ける予定だったが、思うように点を取れないでいた富士田は品田を代打に送る。そして澤田にストレートを投げるように指示をしたのだ。
黒羽組との乱闘を経て「もしあの日品田がホームランを打たなかったとしても、黒羽組が東城会と近江連合を錦栄町から追い出すために、ワイバーンズの野球賭博疑惑はリークされていた」と澤田から品田は聞かされる。
自身の引退がどの道確定していた富士田は、最後の最後で品田に夢を託した。


「品田だけは八百長の道具にしたくない。アイツは天才だ、あの才能を汚すぐらいなら、俺が球界を去りたい」


野球への想いを持ち続け、八百長を為す術も知る由もない品田を守るために、野球賭博と関係のない純粋な野球を見るという夢のためにストレートの指示を出したことを知ったのだった。



その後、遥と共に蒼天堀を脱出した秋山より先に神室町のスカイファイナンスに到着。花ちゃん不在の店で2時間以上待ち続け、
秋山に3億2000万の融資の話を机に頭をぶつけながら持ちかける。この時の応対から見て秋山は確実に速攻追い返すつもりだったかもしれないが…
*3
3億2000万の内、3億は遥のコンサート中止の為の違約金であり残りの2000万は大吾からの報酬をそっくりそのまま返す為だった。
だが都合悪く秋山はそのコンサートをどうしても成功するために動いているため中止させるわけにはいかず、急に中止すれば客にどんな危険が及ぶかわからない。ならば舞台裏で何が起こっているのか調べるしか無い、となし崩し的に秋山と手を組むことになる。

そして黒澤一派との邂逅で大吾と勝矢が撃たれた後、秋山達がニューセレナに残って伊達と情報交換を行っているのと同じ頃に大吾の入院先の病院を訪れていた。
そこで勝矢の見舞いに訪れていた渡瀬と邂逅。


なぁ兄ちゃん ひとつ聞いてええか?

例えば兄ちゃんやったら 同じを追いかけた仲間が殺された時――
復讐 どっち取る?
との問いに対し、

復讐ですね 間違いなく
でも そいつが復讐を望んでいないんだとしたら――を取ります
そいつのも叶えるためにね
それが仲間ってもんじゃないすか?
と答え、渡瀬の進む先を決定付けた。
神室町を真島組に扮した近江連合が襲撃した際、遥のコンサート会場へ向かう役目を背負い、かつて大吾に夢を守ってもらった恩返しとして神室町を守ると誓う。
冴島に援護され、下水に落ちそうになりながらドームに到着。前日の打ち合わせで狙撃ポイントとして予見していたバックスタンドへ向かい、
自らの役目を放棄して逃避しようとする馬場にケジメを着けさせるために、冴島の伝言を伝えるために相対する。

夢の舞台の裏側でぶつかり合い、馬場を殴り飛ばすと彼はバックスタンドから遥の立つホームベース上のステージを見てポツリと誰ともなく呟いた。
バックスタンドや観客席から見れば、夢の大舞台と言えど其処に立つ人間は小さく見えて、かつての品田は今の遥のように小さく見えていたのだろうか、と。

「一緒に網走に帰ろう」と日村達に諭される馬場の背中を見た品田はふと思った。


自分に帰れる場所はあったのだろうか。
あの街に自分の居場所はあったのだろうか、と。


郷愁に耽る彼の元に、一本の電話が入った。高杉からだった。
急にいなくなったからと連絡を寄越した彼に品田は「金ならとっくに返した」と返すが、単に品田を心配して電話をしたこと、
そして釈放されたみるくが「ゴムなしベッド90分3000円でいいから店に来い」と遠回しに帰って来いと伝えたこと、
そしてみんな品田の顔を拝みたいことを伝え、「完済証明を出せないから困ってる」と付け加えた上でこう言った。



「帰って来い 品田」



金の切れ目が縁の切れ目、その言葉を表すように2000万を高杉へ置いていくことで彼なりに高杉と錦栄町と自分の関係にケリを着けたのかもしれない。
だが自分には帰れる場所はあった。自分の居場所は、錦栄町だ。
そう悟った品田は、涙を堪え切れず泣いた。




断ち切れない孤独と悲しみのループ
フォトフレームのあなたに ピントが合わない
愛しさの傷口は 羽を失くした鳥のよう
ねぇどうして ねぇあなたは そんなに悲しく笑うの?




これまで過去と何らかの形で決着を着けてきた歴代主人公とは対極であり、享楽的かつ刹那的に生きる事で夢を奪われた過去からずっと逃避していた。
特に秋山とは対照的で、似た経緯で貶された過去を持ちながら当時疲弊していたという事も手伝ってか秋山のように真相究明には動かず、ただ現実に背を向け誰よりも過去を引き摺っていた。
ファンの中には、4のラスボスの1人である新井が零した「もう時計の針は戻らない」という言葉を彼に重ねる者もいるのだとか。
森川氏は品田に関して
「ダメになっていく中にもダメになっていく理由はある。品田はそれを引き摺りつつ、本来自分が身を置いてる場所はここではないはずなのにそこにいてしまって、どうしようもなくもがいている」「人間臭い」と発言しており、
どこか超俗的な主人公の中で浮いてしまいがちだが、どこまでも泥臭く藻掻き足掻く人間臭い男という姿が品田辰雄という男なのかもしれない。


余談

実は龍5において数少ない即死型QTEが2つも配備されている
特に品田編ラストのQTEは過去作でムービー中に即死QTEが差し込まれた前例があまりないため、初見の誰もがコントローラーを置いてムービーを見ていたと思われるのでここでノーコンクリアを断たれたプレイヤーも多いのではないのだろうか。
幸い難易度に関わらずQTEの入力猶予時間は長めなので、コントローラーを持ち直した瞬間に間違ってボタンを押してしまわなければ間に合う。

中の人が同じ主人公がいる作品で入力猶予時間0.5秒で失敗したら即死のQTEもあるし

またこう見えて37歳であり、秋山より年上。必然的に大吾・龍司と同い年ということになるが、どうしても同い年に見えないとよくネタにされる。
品田のDLCは名古屋ネタなのか特大エビフライバットとエビフライコスチューム。強力とはいえ使用場所が限られるエビフライバットはともかく、
亜門戦にエビフライコスチュームで行くと最早亜門に喧嘩を売っているとしか思えない。
彼の名前に入っている「辰」は応龍の幼体を意味し、泥水で育った蝮が将来応龍になる伝説があることから「再び主人公として抜擢されるのでは?」という憶測もある。
当時の年齢的な問題で0での出演は出来なかったが、後続作に期待といったところか。
え?大吾と龍司は出ただろって?アーキコエナーイ


ちなみに、担当声優の森川氏は桐生一馬役の黒田崇矢氏が所属する事務所『アクセルワン』のトップでもある。

名(迷)ゼリフ
  • 金の切れ目が縁の切れ目って言うでしょ?完全返済なんて俺まだしたくないの!
  • いやいやいや!?紹介はありがたいんですが…ほらほら、今日の夕方取材一件入ってるんで、
    ちゃっちゃと原稿書いてギャラ貰って、そしたら高杉さんとこに直行しようと思ってたんすよ!
    (※ムービー時点で夕方で、直前まで寝てた上に二度寝しようとしてました)
  • それに今日、原稿料もらわないと、俺の指が殆ど無くなってみるくちゃんの太腿触れなくなるんだよ!?
  • 女が女を捨てなければ 年齢を重ねるほど美しくなると思うんだ 俺
  • 豪華に焼き肉でもって思ったけど、ここは回転寿司でセーブするか
  • もう、過去から逃げたりしない。どうせ逃げられっこないんだ
  • その一言があれば俺は動ける。君が自分を大事にするって意志さえ見せてくれれば、俺がそいつらから君を守るよ
  • いや、無理か。変化球打てねぇな
  • え、あそこ?あそこで宇野さんがゲヘゲヘ言ってるかと思うとやだなぁ
  • 次は誰を疑えばいい!?優しかった大家さんか?それともアンタか?もう沢山だ やっと見つけた自分の居場所だと思ったのに!
  • 嫌だ嫌だ!じゃあ何よ!結局みんな俺のこと知ってたってことですか!?
  • やっぱりさ…東城会の会長になると小銭とか持たないんだね!
  • はぁ…結構ヤクザってのも大変なんだなぁ
  • あの子を撃つのをやめたまでは認めてやる。だが今この場から逃げるのは正義でも何でもねぇ。
    そういうの―ただの現実逃避って言うんだよ。裏方なら裏方らしく、最後までテメェのやったことに責任持て
  • 殴った後に教えてやる。お前みてぇなガキには、言葉で説明しても伝わらねぇだろうからな
  • ちっちぇえなぁ…全然見えねえや 夢の舞台なんていっても―客席から見ればこんなモンだってことか 俺もあんなんだったのかな…?



追記修正は、訳もなく悲しそうに笑ってから


この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 龍が如く
  • 主人公
  • 現実逃避
  • 森川智之
  • 埋もれた天才
  • ピエロ
  • 辰というより大型犬
  • ダメ人間
  • 夢を守る者
  • ガタイがよくてうだつのあがらないカイジ
  • 過去との対峙
  • まだ人間
  • 大吾「辰雄」品田「堂島君」
  • 品田辰雄
  • 時計の針を戻そうとして止めている男

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月13日 10:57

*1 低い声での演技が多い森川氏には珍しく地声に近い高めの声なので初見では分かりづらい。

*2 2章開始時点でワークス上山自体は解禁されるものの、2章は常時高杉が同行している上に同行状態だと利用できない

*3 よく見ると秋山が品田を見た後、さりげなく隠し金庫のある本棚を見ている。城戸の前歴があるので疑ったのだろう