セイクリッド・プレアデス

登録日:2014/06/18 Wed 23:04:24
更新日:2025/04/05 Sat 21:55:30
所要時間:約 6 分で読めます




星々の光よ!今大地を震わせ降臨せよ!
エクシーズ召喚!

ランク5、《セイクリッド・プレアデス》!





エクシーズ・効果モンスター
ランク5/光属性/戦士族/攻2500/守1500
光属性レベル5モンスター×2
(1):自分・相手ターンに1度、このカードのX素材を1つ取り除き、フィールドのカード1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に戻す。



遊戯王OCGのカード。ランク5のXモンスター。

フリーチェーンでフィールドの任意のカードを手札に戻すという、非常に強力な効果を持つ。
バウンスの強さは《強制脱出装置》が実証している。

モンスターのバウンスに関しては、とりわけ融合・シンクロ・エクシーズモンスターといったEXデッキモンスターに滅法強い。
破壊耐性を持つモンスター相手にも有力だが、《裁きの龍》などの手札から手軽に特殊召喚できるモンスターにはあまり効果が無い。
また、コントロール奪取や除外の対象になった場合に、自分自身をEXデッキにバウンスするという荒業も可能。

魔法・罠のバウンスは自分ターンに相手の表側表示のカードをメインフェイズにバウンスするのも1つの手段だが、
やはり、エンドサイクの要領で相手ターンに伏せられたカードを戻して返しの自分のターンの安全を確保するのが主な使用方法だろう。

更に、X素材を使い切った後もランク5かつセイクリッドのXモンスターのため、
《セイクリッド・トレミスM7》か《迅雷の騎士 ガイアドラグーン》になることもできる。

更に更に、攻撃力2500というエースアタッカー準拠の打点を持っているため、戦闘による突破も何気に面倒臭い。
こいつを突破するためには、バウンス効果をくぐりぬけた上で、除去効果を発動するかこのカードの打点を上回るモンスターを用意しなければならない。
除去されない限り、相手に対し強力な拘束力・制圧力を発揮する使われたらとても嫌らしいカードであるといえる。
とりわけ、先行《セイクリッド・プレアデス》なんて嫌がらせのような展開をされたら眉間の皺が酷くなること間違いなし。
初手で対抗できる汎用カードはといえば、《ブラック・ホール》《月の書》《地砕き》《禁じられた聖杯》ぐらい。

弱点としては、効果は1ターンに1度までなので、展開力のあるデッキ相手にはこのカードだけでは防ぎきれない恐れがある。
また《カオス・ソーサラー》などゆるい特殊召喚条件で除去効果を持ったモンスターは苦手。そこは別の罠を伏せて対策しておきたい。

召喚時に除去効果を発動できる《獣神ヴァルカン》《ブラック・ローズ・ドラゴン》《励輝士 ヴェルズビュート》などや、
効果が通じない《神樹の守護獣-牙王》(メインフェイズ2になれば効くが)、《神竜騎士フェルグラント》等も対処できない。
これらのモンスターが出てくることが予測される場面では、単純なアドバンテージよりもこのカードの維持を優先して素材の段階で効果を発動するのも考えておこう。

そして「光属性レベル5モンスター×2」という自身の召喚条件がなにより足を引っ張る。
属性縛りの上に、事故を起こしがちな上級モンスターを必要とするのだ。

所属テーマの【セイクリッド】では、主にレベル4モンスターながらレベル変更効果を持つ《セイクリッド・カウスト》を使って条件を満たす。上級セイクリッドなんてなかった

他には、特殊召喚しやすい《サイバー・ドラゴン》《太陽風帆船》《オーバーレイ・ブースター》《霊魂の護送船》《簡易融合》でレベル5光属性モンスターの特殊召喚、《フォトン・スラッシャー》《フォトン・サテライト》のコンビ、《雷帝ザボルグ》《イリュージョン・スナッチ》のコンビなどがある。
とはいえこのカードを出す手間を考えた場合まとまりがあまりなく、登場当初はセイクリッド以外のデッキで用いられるケースはあまりなかった。

ところが、簡単に特殊召喚できる上サーチまでやってのける《銀河戦士》が登場した【ギャラクシー】、下級モンスターだがレベル変更できる《先史遺産ゴールデン・シャトル》とそれをサーチでき墓地からの特殊召喚が可能な《先史遺産ネブラ・ディスク》を擁する【先史遺産】、光属性・レベル5で統一され特殊召喚時の妨害で戦線を維持する【アーティファクト】など、相性の良いテーマが次々に現れた。

これらのテーマデッキ、あるいは主要パーツを出張させた複合デッキなどで使用率が高くなり、2014年前半期は3000円を超える程にまで値上がりした。
その後はレイジング・マスターズでのスーレア再録もあり、ワンコイン前後というお手軽な価格に落ち着いていた。

だがその後《星守の騎士 プトレマイオス》が登場。素材2体で出した場合エンドフェイズに素材3枚に補給するためランク5を出せるのは相手ターンの誘発即時効果でとなる。そしてこいつは相手ターンに使える誘発即時効果……あれ?
つまりレベル4を2体並べるだけでほとんどのデッキでこいつが手軽に・効率的に出せるようになってしまい、再録されたのに再び高☆騰
まあその結果プトレマイオスは禁止になったけどね

デュエルターミナル世界の設定では、牡牛座を守護星座とし、セイクリッドを指揮する上級戦士であり、群を抜いた戦闘能力を誇るという。
最前線で戦いながら他の戦士の支援も可能という辺り、OCGと変わりない活躍のようだ。



  • アニメでの活躍
元々DUEL TERMINAL出身なので、アニメに登場することはないと思われていたが、アニメ遊戯王ARC-V志島北斗が使用。

実際のデュエルでもおなじみのしつこいバウンスで遊矢を妨害しつつ、オーバーレイ・ユニットが尽きたら2体目を召喚。
さらにバニラ化した1体目を《セイクリッド・トレミスM7》にするといったリアリストっぷりを見せつけた。

しかし《星読みの魔術師》の効果で《オッドアイズ・ペンデュラム・ドラゴン》の召喚を許し、
《マジカル・スター・イリュージョン》で強化された星読みとオッドアイズに《セイクリッド・トレミスM7》諸共倒された。

ちなみに、《セイクリッド・プレアデス》の効果をバトルフェイズに使っておけばそのターン内に負けることはなかった。
というか、前の遊矢のターンに《セイクリッド・プレアデス》でアクションカードの獲得を妨害した時にそれをちゃんと北斗が奪取できていれば、
《ティンクル・コメット》を《コスモ・アロー》で発動する前に破壊してとどめを刺すことができていたはずである。

光津真澄、刀堂刃と共に黒咲隼とデュエルした時も、初手から《セイクリッド・プレアデス》と《セイクリッド・トレミスM7》をならべ、黒咲のモンスターを2体バウンス。
更に、刃のターンでは更に《セイクリッド・プレアデス》の効果を使用して黒咲のモンスターゾーンをがら空きにした上で、刃のハンデスコンボの威力を増加させた―
が、《セイクリッド・プレアデス》の効果を使い切ってしまった為、《RR-ライズ・ファルコン》のX召喚を止められずに3人仲良く殲滅されてしまった。
フォア・ザ・チームの精神が仇となった皮肉な結果である。

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最終更新:2025年04月05日 21:55