ジバニャン

登録日:2014/10/10 Fri 21:10:20
更新日:2025/06/18 Wed 23:01:41
所要時間:約 3 分で読めるニャン





ニャーKBッッ!!


ジバニャンとは『妖怪ウォッチ』に登場する妖怪の一体。
ポケモンといえばピカチュウドラクエといえばスライムといったように妖怪ウォッチの看板キャラとして一般的に一番有名なキャラ。
名前の由来は地縛霊+ニャン。電気ネズミに対抗して磁場ネコというわけではない


●目次

キャラクター

種族はプリチー族→モノノケ族(4以降)
必殺技はひゃくれつ肉球。
ゲーム2作目では妖怪メダルのQRコードを読み取ることで新たにニョエーとニャイーンとコマニャチを覚えられる。
初登場はゲーム第1作。
意外かも知れないがケータが初めて友達になる妖怪はジバニャンではない。
ゲーム第1作では猫キャラらしく魚が大好物だが、アニメではそういった描写はなくチョコボーが大好物という設定が新たに作られた。なお現実のチョコレートなので、妖怪だからこその個性だろう……生前もエミちゃんから貰っていたが。
更にアニメでは極度のアイドル好きでニャーKB48のガチファンでありCDやグッズもすべて収集しポスターも観賞用と保存用を買い更に握手会にも参加してその手は洗わないという真正のドルオタである。
お前妖怪で普通のには見えないのにどうやって買っているんだ。
アニメでは元々住んでいた場所に他の地縛霊が居着いてしまい、ケータの家に居候している。
当初はイタズラすることも多かったが、後に反省し、家の掃除をするようになった。
ケータとはケンカもするが良き相棒であり、新しい妖怪と遭遇した時には真っ先に呼ばれる。
…のだが、本人のやる気のなさに加えて、相手の妖怪のかませ犬ならぬかませ猫になってしまう事もしばしば。

ゲームでは単なるザコ妖怪だったのだが、アニメでの人気と言うかプッシュを受ける形で、ステータスこそ変わらないが『2』ではほぼオンリーワンの存在になっている。
初代パッケージにデカデカといる辺り、どうやらこの頃からマスコットとして活躍させる計画はあったらしい。

こんなキャラクターだが実は生前にトラックに轢かれておりその際飼い主だったエミちゃんに「車に轢かれた位で死ぬなんてダサっ」とかなり鬼畜なことを言われてしまいそれ以来エミちゃんに認めてもらうためにずっとクルマと戦っている。
だがその辛い過去には真実があり、第25話「ジバニャンの秘密」にてその真意が明かされた。
妖怪ウォッチを手にしたケータを監視しており、その周囲の妖怪を消し去ることを目的としている二人組の怪魔キンとギンによって、エミちゃんといた(つまり、生前のアカマルだった)時代に戻されたジバニャン。
はじめは自分が妖怪化するきっかけになった彼女を信じられなかったアカマルもといジバニャンだったが、死神議会によってエミちゃんが死ぬ運命になってしまった。
信号機の向こうに友人たちを見つけ、エミちゃんはそこに向かおうとしたが、憑りつかれたトラックがエミちゃんのすぐそばに迫っていたことには気づかなかった。
ジバニャンはなぜ素早く動けるのにトラックにはねられたのかを思い出し、今にもトラックに轢かれそうになるエミちゃんのところに向かおうとするが、動けなくなってしまう。
その場に現れたキンとギンの時を止める力によるものだった。


我々はお前にチャンスを与えたのじゃぞ。妖怪などという忌まわしき存在にならずにすむチャンスじゃ。

もう一度よく考えるのじゃ。必ずや後悔することになる。

キンとギンがジバニャンを過去にタイムスリップさせたのは、アカマルが妖怪になるのを防ぐためだったのだ。
キンとギンの言葉に揺さぶられるが、ジバニャンは大好きなエミちゃんをこの命に代えてでも守ると決めた。





絶対後悔はしないニャン!オレっちはエミちゃんが大好きニャン!


その叫びとともに時を止める空間に亀裂が走り、時が動き出した。

アカマルはエミちゃんを守るために全速力で走り出し、体当たりで突き飛ばした。
次の瞬間、トラックにはねられた鈍い音が交差点に木霊した…
エミちゃんは無事だったが、アカマルは道路で力なく横たわってしまう。

エミちゃんはアカマルの無残な姿に現実を受け止められず、ただ呆然と見つめていた。
アカマルは飼い主であるエミちゃんを守るためにその身を投げ打って死んでいた事を思い出したジバニャン。




アカマル? どうしちゃったの…? もしかして、死んじゃった…?

アカマル…私を守る為に死んじゃうの?

車に跳ねられたぐらいで…いなくなるの? そんなの…

ダサ…

そう、ジバニャンが妖怪になるきっかけとなった「あの言葉」が出てきた。だが…


ダサいよ…ダサすぎるよ…

エミちゃんがアカマルの死に涙を流した姿を見て、ジバニャンはようやくエミちゃんは酷い奴ではなく、心からアカマルを大事にしていた優しい子であることを理解した。
そう、エミちゃんがこの時発した「ダサい」という言葉は、アカマル自身がダサいわけではなく突然の別れの訪れのショックと悲嘆のあまりに発したものであり、「私を置いて逝ってしまうなんて酷い」という意味がこもった、最愛の存在を眼前で失った彼女の悲痛な叫びだったのだ。
ジバニャンは無意識の内にその言葉を曲解し、心の痛みを忘れるためにエミちゃんが酷い奴だと思い込むことで、エミちゃんとの大切な思い出を心の奥に閉じ込めていた。
そんな自分をジバニャンは心から恥じ、思い残すことがなくなったジバニャンはエミちゃんに別れを告げることができたのだった。
左耳が裂けているが、この傷は事故の時に負ったものがそのまま残っている。(実際の猫は去勢手術の時にひと目で分かるように耳に切れ目を入れるケースが多いため、ファンの間で一時期ネタにされたこともある。)
腹巻きは自身のチャームポイントとしてつけているらしい。あざとい。中には大好物のチョコボーが詰まっている。
言っておくがタイヤ痕ではない。

モデルとなった妖怪は化け猫と猫又と思われる。

妖怪ウォッチシャドウサイドでは

無印と似た体型ながら目つきが怖くなった「ライトサイド」、レッドJもびっくりなぐらい大柄で強面となりもはや初代ジバニャンの面影などない「シャドウサイド」を獲得。
声も黒田崇矢に変更されている。

30年間鍛え続けた結果、トラックを容易く破壊できるようになり、通りすがりのトラックに無差別に襲いかかる凶悪で傍迷惑な妖怪となっており、数々の妖怪を退治してきたとのことで名声も広まっている。
高圧的だが情に厚い性格。

ケータたちと過ごした過去の記憶は忘れてしまっているが、
TV第11話「オレさまはネコ妖怪である」にて、エミちゃんと再会したことで彼女の飼い猫だった記憶は取り戻しており、一時的にだがかつての姿と声に戻っている。

派生キャラ・類似キャラ

ジバニャンが人気ゆえなのかはたまた単にデザインが流用しやすいのかジバニャン似のキャラは妖怪ウォッチ内にたくさん存在するがジバニャンと関係があるキャラは一部だけで他は全く赤の他人である。

  • ワルニャン
ジバニャンとグレるりんを合成すると完成する妖怪。
アニメとゲーム2作目ではグレるりんに憑つかれるとワルニャンになる。

  • トゲニャン
ジバニャンとイガイガグリを合成すると完成する妖怪。
ゲーム]作目ではイガイガグリに憑つかれると、アニメでは風邪をひくとトゲニャンになる。

ゲーム1作目ではレア妖怪ということもありあまり目立たなかったがアニメにてロボニャンは未来のジバニャンで自らを改造したという設定が判明した。
現在は「ロボニャンF型」へと進化している。「ロボニャンUSA」なんて亜種も存在し…。
『シャドウサイド』では、消防士のロボがお掃除ロボ「オールマイティくん」に憑依したという設定のニャン要素皆無なロボ妖怪「ロボニャンOO」が登場。

  • ゴルニャン
ロボニャンの色違い。金色のロボニャン。
ゲーム、特に1作目では入手が非常に難しい妖怪として一定の知名度がある。
レジェンド妖怪である山吹鬼の解放条件として指定されていた。ゴルニャン自体は全Sランクの妖怪の中では強くなく、山吹鬼の圧倒的下位互換。Sランクの中では強くないと書いたが、守りは堅い壁役向きで、大抵のAランク以下のゴーケツ族よりかは全然強い。
アニメではウィスパーの夢の中にてフミちゃんに呼び出されるカオス展開。

レジェンド妖怪の一体で、アニメとコロコロ版ではジバニャンのご先祖様ということが判明した。
アニメでは初のレジェンド妖怪として登場。
ゲームでは入手が容易なレジェンド妖怪ながら、レジェンドに恥じないトップクラスの能力を誇る妖怪として重宝されている…が、それは2作目までで、その後はどうやらいろいろ下方修正された模様。

  • ブチニャン
ゲーム2作目に登場した妖怪でジバニャンとウィスパーが突然変異で融合した妖怪。
任意で分離することも可能。

  • ジバコマ
ゲーム2作目のマイナーチェンジ版である『真打』に登場した妖怪でジバニャンとコマさんが融合した姿。
口癖は『にゃんゲー』。

  • 宝石ニャンシリーズ
ゲーム1作目に登場した宝石の名を関したジバニャン。ダイヤニャン、ルビーニャン、サファイニャン、エメラルニャン、トパニャンの5体で構成される。
ジバニャンとは全く関係ないキャラ。だが「アラシニャン」ではこのうちエメラルニャンが「相ニャン」役・トパニャンが「にのニャン」役として駆り出された。
初登場の初代の発売時期と色的に魔法の指輪でショータイム!宝石のライダーをイメージするが関係はないだろう。

  • フルーツニャンシリーズ
ゲーム2作目に登場した果物の名を関したジバニャン。ミカンニャン、ブドウニャン、メロンニャン、イチゴニャン、キウイニャン、スイカニャンの6体。
勿論ジバニャンとは関係ないキャラ。
発売時期が2013年、本格的な配布は2014年からなのでロックシードの力で戦うフルーツ武者ライダー達を想起するが、バナナだけハブられてしまっているので恐らく関係はない。…そういえば、ミカンイチゴ、ブドウとキウイ、メロンスイカはそれぞれフォームチェンジでペアになるような…?

  • フユニャン
ゲーム2作目に登場した重要なキーを握る浮遊霊のネコの妖怪。
明言されてないが恐らくジバニャンの何代か前の先祖だと思われる。「アラシニャン」では「潤ニャン」役だった。

  • ガブニャン
ゲーム2作目に登場した吸血鬼っぽい猫妖怪。アニメ妖怪ウォッチトラウマメーカー。
勿論ジバニャンとはとは全く関係ない。
実はコロコロコミックの読者が考えた応募キャラであるが、吸血鬼のネコという点は何処かで見た気がする…。

  • モモタロニャン、イヌニャン、サルニャン、キジニャン、キンタロニャン、ウラシマニャン
『妖怪ウォッチバスターズ』シリーズに登場した某童話そっくりな連中。
勿論ジバニャンとは関係ない他人だし、イヌ・サル・キジは声も異なる。ついでに言うとこの3匹の各動物要素は飾りで、実際は普通にジバニャン系の猫である。
某携帯会社は関係ないだろう。

  • マスターニャーダ
ゲーム2作目に登場した某SF映画っぽい猫妖怪。映画版と真打では声:志村けん
勿論ジバニャンとは全く関係ない。

  • ジェットニャン
頭に飛行機がくっついている猫妖怪。
しかし、大辞典の説明を見るに正体はジバニャンであり、飛行機も模型なので飛べはしない。
ジバニャン自身が変装しているニャン系妖怪。

  • ニャーミネーター
ゲーム3作目に登場した某未来からのロボに似た猫妖怪。
勿論ジバニャンとは全く関係ない。

  • トムニャン
ゲーム3作目に登場したUSA生まれの猫妖怪。
なんかジバニャンとは妙に生前の経歴や特徴が似ているが他人の空似。アニメ版では日本に越してきてご近所さんになる。

  • ガチニャン
パズルゲーム『妖怪ウォッチ ぷにぷに』に登場したおかっぱ頭で太眉なジバニャン。元ネタは中の人らしい。

  • 黒いジバニャン
パラレルストーリー『黒い妖怪ウォッチ』に登場する悪い顔のジバニャン。
ウィスパー声の黒い妖怪ウォッチを使い、黒いコマさん(声:矢部雅史)と共にクズどもを妖怪に変えていく。

  • アラシニャン
2014年の紅白に登場したのパロディキャラ。ジバニャン自身は「翔ニャン」役を務めた。
一人だけ「大野さん」役をニャンじゃない「コマさん」が演じていたが。

  • キタニャン
『鬼王の復活』にて鬼太郎の妖気にあてられたジバニャンが変化した姿。

  • ジュニア
『シャドウサイド』に登場する赤い風船のような猫妖怪。声は無印でジバニャンを担当していた小桜エツコ
死神の銃撃によって吹き飛んだジバニャンの腹の肉から誕生したことが明らかとなっている。

  • 猫又
FOREVER FRIENDS』に登場する黒い猫妖怪。
爆発的なオナラをぶっ放したり、どこでも寝れるのが特技。

  • 寺刃ジンペイ
妖怪ではないが一応ここに掲載。『妖怪学園Y』に登場するジバニャンそっくりの少年で声は田村睦心。

  • 剣豪紅丸
「YSPウォッチ」の力で寺刃ジンペイと赤い猫怨霊「バケーラ」(声:小野友樹)が合体変身する侍のような妖怪HERO。所々のガジェットはジバニャン似だがスタイルはシャープ。

  • ワイルドボーイ
「YSPウォッチ」の力で寺刃ジンペイと黄色い猫怨霊「ゴロミ」(声:石川由依)が合体変身する西部の射撃手のような妖怪HERO。

  • キラーキャット
アニメ版と同じテレビ東京放映のドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズ最終作、『導かれし七人』に登場する敵キャラ。……というかモロにジバニャンご本人。声も同じ。
魔王の大神殿に眠る、魔王を倒せる唯一の武器「トドメの剣」が入った宝箱の守護神であり、『ヨシヒコ』シリーズ恒例の「ぬいぐるみのようなというかぬいぐるみそのものなかわいい見た目に油断して近づくと実は凶暴だった」というお約束展開のトリを飾るゲストキャラ。
ひゃくれつ肉球でヨシヒコ達を苦しめるが、最後はニャーKBのライブを見るために職務放棄して去っていった。流石に他所の会社からのゲストを倒してしまう訳にはいかなかったものと思われる。



追記・修正はトラックに轢かれてダサくなってからお願いします

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最終更新:2025年06月18日 23:01