ガンマジン

登録日:2015/04/27 Mon 18:31:48
更新日:2025/05/19 Mon 21:51:44
所要時間:約 8 分で読めるでござる




※推奨BGM:「オーレ!オーレンジャー(オリジナル・カラオケ)」



拙者はガンマジン。ご主人様、願い事は何でござるかな?

何でも願いを叶えるという謎の巨神・ガンマジンが蘇った!

そんなものが、バラノイアの手に渡ったら…!


第37話!


拙者ガンマジン


超力変身!オーレ!!








ガンマ ガンマ ドンドコガンマ…


ガン~マジン!


ガンマジンとは、スーパー戦隊シリーズ第19作『超力戦隊オーレンジャー』に登場する魔神。

CV:神谷明
スーツアクター:横山一敏


【概要】

第37話「拙者ガンマジン」から登場。
オルメカ文明の人頭像と中世ヨーロッパの従士をモチーフとした魔神。
普段は「神面像モード」と呼ばれる鍵穴付きの像を模した形をしており、「ガンマガンマ、ドンドコガンマ」と唱えながら鍵を回されると*1「魔神モード」に変形し鍵を開けた者の願い事を叶えてくれる。
口調は「~でござる」一人称「拙者」などサムライじみており、また鍵を回した者を「ご主人様」と呼び、その者に従う。
巨大ロボットと同じような図体を持つが、相手に合わせて全長を変える事もできる。

6億年前に一度だけ現れたが、出生も建造者も不明。鍵に超力の意匠が施されている点から、超力との関連があるのかも知れない。ただし地球から超力が失われた状態でも特に問題なく活動している。
かつてその姿を見た事があるリキも詳しい素性は知らなかった。
「マジンサーべル」という巨大な剣を装備し、電撃重力光線エネルギーの発射、必殺剣の使用まで多様に活躍できる。
「ますますオーレンジャーロボの立場が危うくなった」とか言ってはいけない。


【魔神はつらいよ】

願い事は基本的に何でも聞くが、正義感の強さから悪事に関する願いは受けつけない。
しかし、「オーブロッカーに乗りたい」という子供の願いを叶える為に三田裕司を監禁したり
マシン帝国バラノイアの手に渡った際には巨大戦でオーレンジャーに戦いを挑むなど、融通の利かないその特性が裏目に出る場合もあった。
一度聞いた願いは達成されるまで取り消されず、「願いを取り消せ」といった願い事も受け付けられない。
理由はガンマジン曰く「そうなのだから仕方ない」から。早い話、ランプの魔神が頑固かつややこしくなったようなものである。


鍵を盗まれると盗んだ者に従ってしまい、相手がボンバー・ザ・グレートでも従うが、それでも地球征服を頼まれた際は「面白くない」と断った。
その後は皇子ブルドントに奪われ、彼の泣き落としに心折れてオーブロッカーに乗りたい願いを建前に、再びオーレンジャーとの戦闘に持ち込んでしまう。
戦闘力は非常に高く、キングピラミッダーすらも圧倒するほど。

しかし、ブルドントが自分からガンマジンを騙していたと明らかにした為、以降はオーレンジャー側に就き、彼らと共にマシン獣・パラポリスを討伐。ブルドントにはお仕置きを加えた。

戦闘終了後、鍵はどこかへと飛び去り、ガンマジンも姿を消した。


それ以降は気まぐれに出没し、ボンバー・ザ・グレート編の終章では溶鉱炉に落ちそうになった人々やボンバー・ザ・グレートの最後のミサイルによる太陽破壊を阻止。
カイザーブルドント編ではオーピンクとの合体技、アツアツホットスパークでブルドント夫妻を圧倒。
最終決戦では三浦尚之の願いを聞いて、レッドパンチャーとオーブロッカーを奪還した。
バラノイアとの戦いが終わった後はブルドントJr.を引き取り、アチャ&コチャを同行させてどこかへと去っていった。


拙者は、夢と希望を叶えるガンマジン。

夢や希望が欲しくなったら、また拙者を呼んで欲しいでござる。

本当に困った人に…この鍵を使って欲しいでござる。

さらばでござる!ガンマ~!!


最終回エンディングのラストシーンにて、砂浜に魔神の鍵が落ちていたが、その意図やいかに。

人間態を持たない等身大ヒーロー兼巨大ロボットという意味では前作『忍者戦隊カクレンジャー』のニンジャマンの流れを汲むキャラクターと言え、青系の体色にだまされやすい性格と妙に共通点も見られる。


【Vシネマにおいて】

スーパー戦隊VSシリーズ第1作『超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー』にも登場。
皇帝バッカスフンドが造ったマシン獣バラハグルマに操られるオーレンジャーロボと、ブルドントが生み出した妖怪オンブオバケが乗っ取ったオーブロッカーが対決*2
市街地の被害が広がっていく中、どこからともなく魔神の鍵が降ってくる。
これを使って食い止めようとするオーレンジャーだが、偶然通りかかった子供達がマンションの下敷きになって出られない愛犬のポチを救うために鍵を使わせる。
ここでガンマジンは傾いたマンションを立て直した後、超能力で倒壊する前の状態に修復する能力を見せた。
ポチだけでなく、逃げ遅れた人々も脱出できたので結果オーライといえるだろう。
続けて裕司の願いを受けてオーレンジャーロボとオーブロッカーの争いを止めようとするガンマジン。


いやいやご両人待たれい、ケンカはいかんぞ! 仲良くするのじゃ!

そもそも原因は、金か? はたまた、女か? いやそれとも…あ、食い物か?
あ、なんにしろ、話せばわかるて!


この際、裕司が魔神の鍵を手にし、それを取り合おうとケンカする子供達に「ケンカはよくないぞ」と言ったのを真に受けてケンカの仲裁に入ってしまっていた。
案の定、両者の攻撃を受けるのだが、この後オンブオバケの発したエクトプラズムを見て青ざめてしまう。


なにぃっ!?

うわあああああ!!オバケェェェッ!?


ここで妖怪やお化けの類が苦手である事が初めて発覚した。この後、神面像モードに変形。小さくなってガクガクブルブル震えていたという……


すまん! 拙者、何が怖いってオバケが大嫌いなのでごじゃるよ……

さらばでごじゃる~っ!!


このキン肉スグルのごとき裏声と共にガンマジンは空へと飛び去ってしまい、魔神の鍵も裕司の手から消えてしまうのだった……
この後、三浦参謀長の通信を受けて星野吾郎と裕司はオーレンジャーロボとオーブロッカーのケンカを放置してポイントS9に向かい、妖怪退治の専門家こと忍者戦隊カクレンジャーと合流するのだが、それは別の話……


【その後のガンマジンは…】

翌年のVシネマ『激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー』では登場せず、また『海賊戦隊ゴーカイジャー』の関連作品にも登場せず仕舞いだった。
なお、その『ゴーカイジャー』の映画作品である『ゴーカイジャー ゴセイジャー スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』の演出を手掛けた竹本昇監督によれば、「スーツが劣化して残っていなかったために出せなかった」事が理由とされており、「仮に残っていれば登場させるつもりだった」様子。
ただ、もし仮に出たとしてもオバケ幽霊となってもレジェンド大戦に参戦している殉職戦士組ブラックコンドルドラゴンレンジャータイムファイヤーアバレキラー理央メレコンビらにビビって役に立たなかった可能性は無きにしも非ずだが……

ちなみにガンマジンを演じた神谷明氏は同映画にて黒十字王の声を担当した。




ご主人様、願い事は何でござるかな?

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承知仕った。マジン一刀流 追記・修正の太刀!


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最終更新:2025年05月19日 21:51

*1 最終回では三浦参謀長がこれを唱えずに鍵を回したが、特に問題なく願いを聞いて叶えてくれた。詠唱は別に必須ではなかったようである。

*2 ちなみにTV本編でガンマジンが初登場したのはバッカスフンドが倒された後であるが、この作品ではバッカスフンドがまだ存命中にもかかわらず、ガンマジンが登場するという矛盾が存在する。